まあ物語を崩しすぎないためのパワーバランスって奴ですな。
回路焼付機様、Shion様、コストの指摘、提案ありがとうございます。
Shion様には火力についても指摘していただきました。
閑話 比較・ISとVF
「さてさて今日も始まりました『ISとVFどっちがいいの?』テンション高めでやっていきましょー!」
「サクライ部門長、『今日も』っていうか『今日から』ですよね…」
「だが私は謝らない。この番組はB3様の感想…要約すると『ISとVFは互角。戦いは数なんだからIS必要なくなるんじゃないの?』というある意味当然な疑問に対する答えとして作者が適当にこじつけた、あるいは捏造したISとVFのバランスについて話します!」
「おもいっきりメタメタですね……」
「全く駄目だなアップル研究員。突っ込みのキレが全然足りていないぞ。一夏を見習いたまえ。そんなことだからシャロンちゃん(20歳金髪趣味はカラオケ)に振られるのだ」
「大きなお世話ですよ!っていうか突っ込みと女の人に振られることに何の因果関係があるんですか!?」
「まあ、それはおいといて。ISとVFのバランスに戻るが、あの勝負だとISとVFは互角だったように見えたが、あれ何個か条件があっただろ?」
「人生で重要な問題をおいとかれた…。じゃなくて、条件?」
「うむ、例えば高空域、VF操縦者がチート、IS操縦者が油断していた、とかな」
「高空域…つまり、高い場所じゃないと駄目ってことですか?」
「いんや、正解は『物理的な障害物が少ない場所じゃないと駄目』だ。言ってなかったがISは目算で、でかくても3m。VFはファイターのときの翼の広さが15mちょい、バトロイド時の高さも15mぐらいだ。当然宇宙ではデブリ帯、地球上じゃ都市部とかは凄まじく相性が悪い。ついでに言うと大きさが大きさだから動きを止めるといい的だ。ISのほうが小回りが利くって訳だな」
「だからこちらに有利な場所で戦っていた、と。そうですね、こちらの方が最大速度が速くても動きが封じられてたら意味ないですもんね」
「うむ、ついでにいうとISとの戦いで最大速度が発揮できるシーンはほとんどない。相手が小回り利かせて躱すから、それにあわせて変形、で速度落ちて、また変形してできる限りの速度を出して…の繰り返しになるから実はあまり速度が出ない。だからISと戦う場合、その最大速度が役に立つのは三つのパターンだけだ。すなわち」
「すなわち?」
「逃走戦と追撃戦、一撃離脱戦法…逃げ足と弱っている敵を追いかける場合、一当てしてさよならする場合だ」
「宝の持ち腐れですね。っていうかなんで悪い言い方に変えたんですか?」
「細かいことは気にすんな、ハゲるぞ?ISの方も大変だけどな。ISは都市とか更地に変えられるが、その火力を使いすぎると逆に自分が不利になる。VFも持ち前の、IS以上の火力でぶち壊すことは可能だが、そんなことしてる間に思いっきりISに攻撃を叩き込まれる。一撃離脱戦法もハイパーセンサー使ってあらかじめ迎撃準備してれば意味ないしな。第三世代のAICとかで危ないのを全部止められたらおしまいだし」
「嫌なこと言わないでくださいよ…。まあつまり、ISとの戦いではVFは本領発揮できず、障害物がある場所だとさらに不利ってことですね。ちなみにISの火力は第二世代を想定しています」
「で、まあ二つ目。俺がチートっていうのと相手が油断してたっていうのは実はかなり大きい」
「自画自賛なんじゃ…?」
「ぶっちゃけ操作がものすごくめんどくさいんだよ、VF。変形によって操作の仕方が変わるし、変形中だって相手が仕掛けてくること意識してなくちゃいけない。初期だとさらに武装の切り替えもマニュアルだ。はっきり言ってプロの操縦者がやってもISのシールド5割削っておしまいだ。相手が油断してなければ俺でも7割」
「そこはこれからの発展次第、ですか?」
「まあ改善はするがそれでも操作の不利は消えないだろうな。ISのほうは自分のイメージと、体の動きに連動させられる。これはかなり操作しやすいってこった」
「なるほど、ISとVFの強さは互角ではない、ですか。」
「さらにさらに!これは初公開情報なんだが、VFってIS以上にコストかかるんだよな」
「大人の事情が来た…!」
「第一世代一機でISの1.5倍。第二世代でさらに1.3倍、第三世代でそのまた1.2倍、第四世代はその2倍。開発費入れるともっと差がヤバい」
「なるほど…って第四世代まであるんですか!?っていうか第四世代高!4.6倍って何ですか!?」
「一応すでに武装と強化面は全部考えてあるらしいよ、作者が。で、めっちゃ高い原因なんだけど、本来絶対防御やらPICやらって、ISのコアなしには不可能なんだよ。で、それを再現する機関を頑張って作ったんだが、1gに何億もするレアメタル…発見した俺は勝手に「オリハルコン」なんて呼んでるけど、それがかなり必要なんだ。しかも世代超えるごとに必要量増えるし。俺に払われる人件費減らしても金がかなりかかる。ついでに言うとISも開発中だけど、コアさえあればそこに肉付けしていく形だし、箒の紅椿と比較しても第四世代VFは3倍以上だってさ」
「金喰い虫ですね…。」
「うん、だからコアとか関係なしに量産は相当厳しい。少数精鋭のノリで五機がせいぜい。火星でその鉱脈見つければ変わるけど」
「それはまたひどい」
「そうそう、言い忘れてたけどイーリってこの時点で国家代表『候補』なんだよな」
「へ…?」
「だから国家代表、それも『ブリュンヒルデ』とかともしやり合ったらあっさり負けるぞ?」
「……うわー」
「さてこれで、ISとVFは同時運用した方が良いという流れに落ち着く訳だ。VFが敵に突っ込みありったけの火砲を叩き込んで離脱、波状攻撃でISが突っ込む、とかな」
「そういえば言ってましたね、元々VFはISの数が足りないのを補うためのサポート役だって」
「そういうことだ。では、突っ込みのキレがいい俺の親友一夏はめちゃめちゃ女にモテるということを知っている桜井和人と」
「その話題ここで持ち出すのかと頭を抱えるミラード・アップルでした。っていうかマジですか!?」
「マジだ」
「そんなぁ…」
ちなみに今更ですがなぜVFを「バルキリー」と呼ばないのかというと、モンド・グロッソの部門優勝者の称号が『ヴァルキリー』だからかぶるんですな。
それとヤバいくらいコストかかってますけど、コスト削減はどの会社でもやることですし。いろいろやりようはあるのです。
感想誤字脱字等あればよろしくお願いします