えーと、規制をギリギリ(?)ですり抜けてるっぽいので更新しました。
待っていてくださった方(いると信じたい)、お待たせしました。
今回は大丈夫、ネタとしては一切問題ないはず。
閑話 影響5-3
シーン1
(なぜこんなことになったのだ………)
俺は内心でため息をついていた。
相も変わらず桜井智子の護衛任務は苦労が多い。
今回、彼女の息子で俺達の依頼主である桜井和人から招待状をもらって彼女はIS学園の学園祭に行く。
しかしながら、俺達は男である。招待状は企業等にも出されるという話なので依頼主の所属するS&B社に頼んで潜り込めば良いのだが、女性ばかりの中で護衛しようとすれば当然目立つ。
途方に暮れた俺達の前に、依頼主からある荷物が届いた。
光学迷彩の応用………光学偽装の道具だそうだ。
それを装着し、起動してみる。
が、スイッチを押してみても反応しない。電池切れという訳でもないようだ。
説明書を覗いてみると、キーワードが必要だそうだ。
「と、トランスフォームっ!」
大人がこれをやるのはかなり恥ずかしい。
………自分を見るが何も変わった様子はない。失敗かとも思ったのだが、
「おいおい………」
相棒が呆然としていた。不思議に思いつつ鏡を見てみる。
真っ白のシスター服を着た美少女が俺を見返していた。
「………なんだコレは!」
思わず言いたくもなる。声まで女のものに切り替わっていた。依頼主の科学力には驚かされるばかりだ。というかこれは光学偽装だけじゃないだろう。
しかし、この服装は問題だ。
まあ、女装は別に良い。プライドさえ我慢すればどうにでもなる。
だがこの選択肢はない。目立つことこの上ない。
他の服はなかったのかと説明書を見てみると、何個かバリエーションがあるようだ。
クノイチ。却下。
プリンセス。却下。
魔法少女。大却下。
「七変化ってやつだな」
「やかましい」
まだ四つだ。ちゃかすような相棒の言葉を斬り捨て、他を探す。
巫女やスク水の次、最後にこんな項目がページの隅に小さな文字で書いてあった。
『キャリアウーマン』
「それが一番重要だろうが!」
思わず説明書を地面に叩きつけた。相棒の言葉通り「七変化」だったのも少し腹が立つ。
その後それを装備をしてS&B社に行くと、なぜか女性らしい振る舞いを同社の女性連中の
「娘は仕事バカで役に立たない」と口を揃えていた。あんたらホントに母親か。
その後結局いつもと同じくハラハラしながら彼女の行動を見守ることになった。
体臭とかまで偽装したせいか、全く誰も気づかなかった。むしろなぜ気づかない。
もはや光学とか色々通り越して完全偽装である。
某ご奉仕喫茶でため息をついたのは言うまでもないことである。
………出会い頭というか、俺の変身後の姿を見るや否や護衛対象に胸をわしづかみされたことで心が折れそうになったのは秘密だ。
シーン2
学園祭の数日前、エーネはいきなりこんなことを言い出した。
『私には「メイド力、執事力」のスカウター機能があります』
「そんな機能搭載した覚えないぞ!?」
『自己進化の賜物です』
言い切りやがったこの機械水晶。
『ちなみに主の執事力は10万、メイド力は15億です』
「数値がおかしい!」
桁がかなり違う。というか普通逆だ。
皆の力を調べていたら、千冬先生がドアを開けて入ってきた。
「授業を始める、席に着け」
『やかましいですメイド力3のゴミが』
「……………なんだと」
エーネが俺の声真似をして言った。
『しかし、執事力は25万………どこかで執事の経験でもおありで?』
「あ、そういえば千冬姉高校の学園祭で執事やってたような………」
「エンド・オブ・アースッ!」
不用意な発言をした一夏がパンチで思いっきり吹き飛んだ。
聞いていたクラスメイトがかつての出来事を思い出し、ガタガタ震え始める。
「さて、記憶を操作しなければ。………殴れば良いか」
『いやあああああああああああ!』
直後、二回目の地獄の鬼ごっこが始まった。
シーン3
「五反田弾だ。よろしくな、桜井」
「うん、よろしく大崎広小路」
「いや、それ隣」
「川崎?」
「乗り換えて遠ざかった!?」
「じゃあ小机?」
「どんどん遠くなってる!」
「西中島南方?」
「なんで一気にそっちまで!?」
「なら新今宮か」
「よし、そこからとりあえず関東に戻ってこい」
「じゃあ岸和田で」
「あれ? JRじゃない?」
「品川か」
「空を飛んでエクスプレスだとっ!?」
「洗足」
「ようやく戻ってきたな」
「そうだな。それで目黒」
「それも隣だっ!」
シーン4
IFルート。
「今行きます、王子様!」
『それだけはさせない!』
シンデレラの姿をした俺を止めようと女子が総出で襲いかかる。
思わず頭を下げると、
「きゃあっ!」
目の前の女子が打ち倒されていた。狙撃だろうか。
「好機!」
そのまま後ろへとダッシュ。逃げ切って王子様の王冠をゲットした。
『さすが、姫力145万は違いますね』
「お前その数値適当に言っているだけだろ?」
何個スカウターがあるのかも謎だった。
「弾丸すらスルーとか舐めてますの!?」
と吠えた英国淑女がいたそうだが、まあそれは余談である。
問題です。シーン3、五反田すごろくで使った路線を全て予想しなさい。飛行機含む。
………なんて。いえ、色々調べて全国規模でやっても良かったのですが、無駄に長引きそうだったので。………「にしなかじまみなみがた」駅より長ったらしい駅の名前って滅多にないような。あ、この前名前変わった「とうきょうスカイツリー」駅がありましたっけ。やっぱり割とたくさんありそうですね。
さて、次回も長めのネタ。多分次は間違いなく規制ギリギリ。大丈夫です、「ニャル子さん」で出てくるのとパロディの度合いは同じくらいですから。あれ? 不安だ………。
まあ削除されたら活動報告で書いてる通りどこかに移転します。