序章
あるところに、1人の男がいた。
その男は不思議な力を持っていて、この世のあらゆる生物と会話し、従えることができた。
男がパソコンで楽しんでいると、突然差出人不明の一通のメールが届いた。男は不思議に思った。最初は消してしまおうと思ったが、同時に興味もあったため不審に思いながらも、そのメールを読み始めた。そのメールには、こう書かれていた。
“あらゆる異能の力を持った者たちよ。その力を消す時が来た。参加をするのならば返信せよ”と。
男は迷った。実際の所、物心ついた時からこの力を発症し、両親からは捨てられ、この力のせいで育ての親の祖父母も殺された。
何度も死のうと思ったことか。だが、その度に何度もウルファスを筆頭に慰められたことか。
男は、悩んだ末、参加することを決意した。この行動があの悲劇を生み出すとは、誰もが知らなかった。
この、男でさえも。
お楽しみいただけましたでしょうか?次回はいつになるかわかりませんが、気長にお待ちください。