プロローグ
「あぁ卒研どうしようかなぁ……そろそろテーマ決定だからはっきりしないとな」
一人呟きながら大学に向かう姿は、まさに残念な子である。
「とりあえず大学に着いてから考えるとしよう!」
いつも通り思考放棄した俺は大学に向かって足を進めようとするが、サイレンを鳴らしながら横を通り過ぎた消防車を目で追ってしまった。
そこで俺は運命の分かれ目に立たされることになる。
「あれ? あの方向って俺ん家の方じゃないか?」
嫌な予感がした俺は、急いで来た道を戻った。
しかし嫌な予感とは当たるもので、案の定燃えていたのは自分の家だ。
マジかよ……シャレにならないぞ。
一瞬泣き崩れそうになるが、自分の部屋にある宝物たちを助け出そうと家の前にある水道から水を被り、突入しようとする。
そんな愚行を消防局員が許すわけが無く……
「ちょっと君!! 危ないから離れなさい!!」
「でも俺の嫁たちが!!」
「嫁? 何を言っているんだ君は!?」
その時の俺は突然のこと故に危険さとコレクションの確保を天秤にかけ、その結果消防士にガシっと捕まれていた腕を振り払い、炎の渦巻く家の中へ飛び込んだ。
家の中はすでに火の海で天井も崩れかけている。
このままではコレクションが危ないと思い、俺は自分の部屋へと直行した。
部屋に入り、最近ハマっているポケットモンスターホワイトが入ったDSと外付けHDを抱えて部屋を出ようとしたその時!
天井の一部が俺目掛けて落ちて来るのが視界に入った。
突然の命の危機に俺はただ呆然と立っていることしか出来なかった。
「あぁ……まだゴウカザルのレベル上げ終わってねぇのになぁ」
そんな締まらない一言で俺の人生は幕を閉じた。
「お前には別の世界に飛んでもらう」
そんな一言で、死んだはずの俺は目覚めた。
ここはどこだろう。
「ここは死後の世界に行く道の途中だ」
じゃあここが三途の川ってやつか……川ないけど。
っていうか何で俺が考えていることが!?
「お前の考えていることは全て分かる」
そんなことが……でも死後の世界があるくらいだから何でもありか。
ところであんたは誰だ?
「この世界の管理者だ」
そうですか、その管理者さんが死んじまった俺に何の用ですか?
「お前には別の世界で転生してもらう。」
輪廻転生ってやつですか。
本当にあったんだな……仏教すげぇ。
でも別の世界ってどういうことですか?
「別の管理者のミスでその世界に欠損が出来てしまったため、それを埋める存在が必要なのだ」
はぁ……それで俺はどうすればいいんですか?
「意外だな? 理不尽に別の世界に飛ばされるのだから憤るかと思ったのだが」
まぁ俺が死んじまったことは自業自得だし、ある意味自殺に近い形だから神様なら罰でも落ちるかなと思ってたもんで。
「私は神ではない。 ある意味神という概念に近いが世界の管理を行うだけで、罰を与えたりはしない」
そうですか、で俺はどうすればいいんです?
「お前にはある世界の貴族として転生してもらう。
しかしその世界は魔法や幻獣などが存在する世界。
故にお前にいくつかの異能を付けて送ることにした」
普通に嬉しいですけど、何故そんなサービスをしてくれるんですか?
「ある意味私たちの尻拭いを頼んでいるようなものだからな。
それに欠損が大きく普通の人ではその穴を埋めることが出来ないため、異能を付けることでお前の存在を大きくするのだ」
そうなんですかぁ。
それで異能って何ですか?
「それは今から説明する
お前に付ける異能は幻獣を召還、装備する能力だ」
幻獣って何ですか?
「お前の世界でいうと龍やペガサスなどに値する空想上の動物だな
しかしお前が召還できるのはポケットモンスターというゲームのモンスターだ。」
ポケモン!?
ポケモンと現実で触れ合えるなんて……夢みたいだ!
「話を最後まで聞け。
お前は死ぬ直前にそのゲームを持っていただろう。
あのゲームでお前が捕まえたモンスターを自由に呼び出せるが、捕まえていないモンスターの召還は不可能だ。
それとレベルなどもそのまま反映されるから気をつけろ。
次に装備について説明する」
そうだよ、装備ってどういう意味なんだ?
「装備とは文字通りモンスターを装備することだが、どちらかというと融合に近い。
お前の世界にある漫画の闇の魔法とか言ったか?あれに近いものだ。
モンスターを装備することで、お前は装備したモンスターの能力や技を得ることが出来る。
ただし同時に装備できる数は6匹までだ。
それと存在が大きいモンスターは装備したときは、お前の見た目に変化をもたらすことがあるから気をつけろ。
以上がお前に与えた異能の内容だ」
チートってほどじゃないが強いな……いや、これもチートか。
ところで俺はその世界で何をすればいいんだ?
「特に何かをする必要は無い。
自由に生きるといい」
そっか……ありがとう。
第二の人生楽しむことにするよ。
「それでは送るぞ」
あぁ、行ってきます。
「あぁ卒研どうしようかなぁ……そろそろテーマ決定だからはっきりしないとな」
一人呟きながら大学に向かう姿は、まさに残念な子である。
「とりあえず大学に着いてから考えるとしよう!」
いつも通り思考放棄した俺は大学に向かって足を進めようとするが、サイレンを鳴らしながら横を通り過ぎた消防車を目で追ってしまった。
そこで俺は運命の分かれ目に立たされることになる。
「あれ? あの方向って俺ん家の方じゃないか?」
嫌な予感がした俺は、急いで来た道を戻った。
しかし嫌な予感とは当たるもので、案の定燃えていたのは自分の家だ。
マジかよ……シャレにならないぞ。
一瞬泣き崩れそうになるが、自分の部屋にある宝物たちを助け出そうと家の前にある水道から水を被り、突入しようとする。
そんな愚行を消防局員が許すわけが無く……
「ちょっと君!! 危ないから離れなさい!!」
「でも俺の嫁たちが!!」
「嫁? 何を言っているんだ君は!?」
その時の俺は突然のこと故に危険さとコレクションの確保を天秤にかけ、その結果消防士にガシっと捕まれていた腕を振り払い、炎の渦巻く家の中へ飛び込んだ。
家の中はすでに火の海で天井も崩れかけている。
このままではコレクションが危ないと思い、俺は自分の部屋へと直行した。
部屋に入り、最近ハマっているポケットモンスターホワイトが入ったDSと外付けHDを抱えて部屋を出ようとしたその時!
天井の一部が俺目掛けて落ちて来るのが視界に入った。
突然の命の危機に俺はただ呆然と立っていることしか出来なかった。
「あぁ……まだゴウカザルのレベル上げ終わってねぇのになぁ」
そんな締まらない一言で俺の人生は幕を閉じた。
「お前には別の世界に飛んでもらう」
そんな一言で、死んだはずの俺は目覚めた。
ここはどこだろう。
「ここは死後の世界に行く道の途中だ」
じゃあここが三途の川ってやつか……川ないけど。
っていうか何で俺が考えていることが!?
「お前の考えていることは全て分かる」
そんなことが……でも死後の世界があるくらいだから何でもありか。
ところであんたは誰だ?
「この世界の管理者だ」
そうですか、その管理者さんが死んじまった俺に何の用ですか?
「お前には別の世界で転生してもらう。」
輪廻転生ってやつですか。
本当にあったんだな……仏教すげぇ。
でも別の世界ってどういうことですか?
「別の管理者のミスでその世界に欠損が出来てしまったため、それを埋める存在が必要なのだ」
はぁ……それで俺はどうすればいいんですか?
「意外だな? 理不尽に別の世界に飛ばされるのだから憤るかと思ったのだが」
まぁ俺が死んじまったことは自業自得だし、ある意味自殺に近い形だから神様なら罰でも落ちるかなと思ってたもんで。
「私は神ではない。 ある意味神という概念に近いが世界の管理を行うだけで、罰を与えたりはしない」
そうですか、で俺はどうすればいいんです?
「お前にはある世界の貴族として転生してもらう。
しかしその世界は魔法や幻獣などが存在する世界。
故にお前にいくつかの異能を付けて送ることにした」
普通に嬉しいですけど、何故そんなサービスをしてくれるんですか?
「ある意味私たちの尻拭いを頼んでいるようなものだからな。
それに欠損が大きく普通の人ではその穴を埋めることが出来ないため、異能を付けることでお前の存在を大きくするのだ」
そうなんですかぁ。
それで異能って何ですか?
「それは今から説明する
お前に付ける異能は幻獣を召還、装備する能力だ」
幻獣って何ですか?
「お前の世界でいうと龍やペガサスなどに値する空想上の動物だな
しかしお前が召還できるのはポケットモンスターというゲームのモンスターだ。」
ポケモン!?
ポケモンと現実で触れ合えるなんて……夢みたいだ!
「話を最後まで聞け。
お前は死ぬ直前にそのゲームを持っていただろう。
あのゲームでお前が捕まえたモンスターを自由に呼び出せるが、捕まえていないモンスターの召還は不可能だ。
それとレベルなどもそのまま反映されるから気をつけろ。
次に装備について説明する」
そうだよ、装備ってどういう意味なんだ?
「装備とは文字通りモンスターを装備することだが、どちらかというと融合に近い。
お前の世界にある漫画の闇の魔法とか言ったか?あれに近いものだ。
モンスターを装備することで、お前は装備したモンスターの能力や技を得ることが出来る。
ただし同時に装備できる数は6匹までだ。
それと存在が大きいモンスターは装備したときは、お前の見た目に変化をもたらすことがあるから気をつけろ。
以上がお前に与えた異能の内容だ」
チートってほどじゃないが強いな……いや、これもチートか。
ところで俺はその世界で何をすればいいんだ?
「特に何かをする必要は無い。
自由に生きるといい」
そっか……ありがとう。
第二の人生楽しむことにするよ。
「それでは送るぞ」
あぁ、行ってきます。