プロローグ
目が覚めたらそこは真っ白な空間だった。
「ここは…?」
「ふん、目が覚めたか」
「え?」
声がした方を見る。
そこには真っ白い髭をもっさりと生やしている爺さんがいた。
「もっさりとはなんじゃもっさりとは!『威厳がある』とか表現せんか!」
人が心の中で何をどう評価しようが自由じゃないか。口に出さなければ。っていうか…
「ふん、ようやく気づいたか。わしはおぬしの心が読める。だから神じゃ」
いや、そのりくつはおかしい。
確かに死後にテンプレよろしく転生することが決まった奴の前には神が現れ、証明として心が読めるというのはよくある話かもしれないが、それだけだとサトリとかは妖怪じゃなくて神になるじゃないか。ひょっとしたらこいつが妖怪なのか…?
「失敬な!というかおぬし、死んだという事実を認めたくなくて現実逃避しとるだけじゃろ!」
「その通りだ!」
「開き直るな!」
ゴン、という音と同時に頭に凄まじい痛みが。
悶絶したあと、辺りを見回すと足下に銀色のたらいが転がっていた。
「こよみちゃんかよ!?」
「誰が駄目駄目現代魔法使いじゃ!?ドリフじゃ!」
あ、神様ドリフ好きなのね。あと個人的にはこよみちゃんは大好きだ。念のため言っておくが、阿良々木の方ではない。
「全く…。話を進めるぞ?おぬしが考えていた通り、おぬしは死んだ。部下のミスで」
「ミス?」
これまたよくある話だ。書類にコーヒーをぶっかけるとか、ビリッと破るとか。
「いや、それがな…」
急に神様が口ごもった。
「仕事に大きな一区切りがついて、宴会をやっておった時にな…部下が調子に乗り、コーラの缶を振りまくってから開けたら、当然ながらコーラが飛び散って…。偶然近くで開きっぱなしになってた生きている人間の名簿にかかったのじゃ」
「アホかー!」
いくら何でもアホすぎる。コーラを振りまくるとか小学生か。というかそういう重要書類はちゃんとしまっとけよ!
「いや、ほんとすまん」
「それでその部下は?」気になったのはそこだ。
「始末書書かせとる」
軽っ!始末書だけで済むとか俺の命めちゃ軽っ!
「まあ、謝るしか無いんじゃが…。というか気にするところはそこか?」
ああ、そうそう。
「で、これから俺はどーなんの?元の世界には帰れないんでしょ?」
そうじゃなきゃわざわざ俺をここに呼ぶ意味がない。
「うむ。なのでそなたには物語の世界に行ってもらう。ここにくじ引きがあるからその中から選べ」
がさごそと箱の中から一枚の紙を取り出すと、そこには『インフィニット・ストラトス』と書いてあった。
「マジかよ…」
インフィニット・ストラトス。長いので以後ISと呼ぶが、この世界は女尊男卑が基本だ。すごくやりづらそう。
「HOTDに比べればましじゃろう?それにしっかり能力もつけてやる。何が欲しいか言ってみい」
むしろくじ引きの中にあんな世界を可能性として入れたという神経を疑いたいが、今はまあいい。能力か…。
「じゃあ開発チートと操縦チートで。ついでにある程度幸運がついていると助かる」
「構わんが…自分で専用機を作るのか?多分勝手に最高級品が用意されるじゃろうに」
神様が首を傾げた。というか、操縦チートにIS乗れるっていうのもやっぱりあったか。まあいい。
「まあ、それもあるけど。作りたいものがあるんだよ。ついでにそれがISと比べてどれくらい強いのか見てみたい」
「何を作る気じゃ?」
「バルキリー…マクロスシリーズの可変戦闘機さ」
そう、あの速度と火力ならISでもなんとかなるんじゃないかと思うのだ。「乗ってみたい」という理由が一番だが。
「ふむ、まあいいじゃろ。原作ブレイクしようと問題ない、全くそっくりの平行世界に行ってもらうからの」
よし、あとは転生するだけか。
「うむ、そうじゃの」
スゥッと足下から感覚がなくなっていく。見ると体が透け始めていた。怖っ。
「ああそうじゃ、言い忘れていたの」
「何さ?」
「おぬしの死因な、吊り橋の板を踏み抜いての転落死じゃ」
「今更かよ!?」
そうだそうだ確か友達と登山行くことになって途中の吊り橋渡っている時に下の板が『ギシッ、バキッ』って鳴ってその後に浮遊感がってもう消える!?
「がんばるのじゃぞー」神様がのんきに手を振っていた。
「ふざけんなぁぁぁぁあぁーーーー!!!!」
絶叫すると同時に意識が途絶えた。
目が覚めたらそこは真っ白な空間だった。
「ここは…?」
「ふん、目が覚めたか」
「え?」
声がした方を見る。
そこには真っ白い髭をもっさりと生やしている爺さんがいた。
「もっさりとはなんじゃもっさりとは!『威厳がある』とか表現せんか!」
人が心の中で何をどう評価しようが自由じゃないか。口に出さなければ。っていうか…
「ふん、ようやく気づいたか。わしはおぬしの心が読める。だから神じゃ」
いや、そのりくつはおかしい。
確かに死後にテンプレよろしく転生することが決まった奴の前には神が現れ、証明として心が読めるというのはよくある話かもしれないが、それだけだとサトリとかは妖怪じゃなくて神になるじゃないか。ひょっとしたらこいつが妖怪なのか…?
「失敬な!というかおぬし、死んだという事実を認めたくなくて現実逃避しとるだけじゃろ!」
「その通りだ!」
「開き直るな!」
ゴン、という音と同時に頭に凄まじい痛みが。
悶絶したあと、辺りを見回すと足下に銀色のたらいが転がっていた。
「こよみちゃんかよ!?」
「誰が駄目駄目現代魔法使いじゃ!?ドリフじゃ!」
あ、神様ドリフ好きなのね。あと個人的にはこよみちゃんは大好きだ。念のため言っておくが、阿良々木の方ではない。
「全く…。話を進めるぞ?おぬしが考えていた通り、おぬしは死んだ。部下のミスで」
「ミス?」
これまたよくある話だ。書類にコーヒーをぶっかけるとか、ビリッと破るとか。
「いや、それがな…」
急に神様が口ごもった。
「仕事に大きな一区切りがついて、宴会をやっておった時にな…部下が調子に乗り、コーラの缶を振りまくってから開けたら、当然ながらコーラが飛び散って…。偶然近くで開きっぱなしになってた生きている人間の名簿にかかったのじゃ」
「アホかー!」
いくら何でもアホすぎる。コーラを振りまくるとか小学生か。というかそういう重要書類はちゃんとしまっとけよ!
「いや、ほんとすまん」
「それでその部下は?」気になったのはそこだ。
「始末書書かせとる」
軽っ!始末書だけで済むとか俺の命めちゃ軽っ!
「まあ、謝るしか無いんじゃが…。というか気にするところはそこか?」
ああ、そうそう。
「で、これから俺はどーなんの?元の世界には帰れないんでしょ?」
そうじゃなきゃわざわざ俺をここに呼ぶ意味がない。
「うむ。なのでそなたには物語の世界に行ってもらう。ここにくじ引きがあるからその中から選べ」
がさごそと箱の中から一枚の紙を取り出すと、そこには『インフィニット・ストラトス』と書いてあった。
「マジかよ…」
インフィニット・ストラトス。長いので以後ISと呼ぶが、この世界は女尊男卑が基本だ。すごくやりづらそう。
「HOTDに比べればましじゃろう?それにしっかり能力もつけてやる。何が欲しいか言ってみい」
むしろくじ引きの中にあんな世界を可能性として入れたという神経を疑いたいが、今はまあいい。能力か…。
「じゃあ開発チートと操縦チートで。ついでにある程度幸運がついていると助かる」
「構わんが…自分で専用機を作るのか?多分勝手に最高級品が用意されるじゃろうに」
神様が首を傾げた。というか、操縦チートにIS乗れるっていうのもやっぱりあったか。まあいい。
「まあ、それもあるけど。作りたいものがあるんだよ。ついでにそれがISと比べてどれくらい強いのか見てみたい」
「何を作る気じゃ?」
「バルキリー…マクロスシリーズの可変戦闘機さ」
そう、あの速度と火力ならISでもなんとかなるんじゃないかと思うのだ。「乗ってみたい」という理由が一番だが。
「ふむ、まあいいじゃろ。原作ブレイクしようと問題ない、全くそっくりの平行世界に行ってもらうからの」
よし、あとは転生するだけか。
「うむ、そうじゃの」
スゥッと足下から感覚がなくなっていく。見ると体が透け始めていた。怖っ。
「ああそうじゃ、言い忘れていたの」
「何さ?」
「おぬしの死因な、吊り橋の板を踏み抜いての転落死じゃ」
「今更かよ!?」
そうだそうだ確か友達と登山行くことになって途中の吊り橋渡っている時に下の板が『ギシッ、バキッ』って鳴ってその後に浮遊感がってもう消える!?
「がんばるのじゃぞー」神様がのんきに手を振っていた。
「ふざけんなぁぁぁぁあぁーーーー!!!!」
絶叫すると同時に意識が途絶えた。