第四歩
sideなのは
今は学校からの帰り道。
今日はフェイトちゃんも、はやてちゃんも管理局の仕事はなくいつものメンバーで我が家こと翠屋に集まることになっている。
その道程を今はフェイトちゃんとはやてちゃんの3人で歩いている。
すずかちゃんとはアリサちゃんは用事をすませてからくるとのこと。
「ねえフェイトちゃん。
はやてちゃん。
私って怖いかな?」
私は思わず疑問を口にしていた。
「なのは、何かあったの?」
「そうやね。
それにそないなこと急に聞かれてもなあ。」
二人はつい口から出た言葉に疑問を示しわけを聞いてくる。
私は二人にことのいきさつ説明する。
「えっと、隣の席に裕也君って子がいるでしょ。
私の隣で居眠りしてたのを起こした子。」
「確かにいたなぁ。
あの掃除の権利勝ち取って大喜びしてた子やろ。」
「うんその子なんだけど・・・。
実は私が起こした時のことなんだけど、あの子、私を見たときものすごい怖がった眼をしてたの。
それに若干声震えてたし。」
多分あれは普通を装うとしていたんだと思うけどはっきり言って目の前の私にはまるわかりだった。
私の言葉にフェイトちゃんはその時のことを思い出しているのだろうか、少しだけ考える顔をしている。
「なのは。
前に裕也と会ったことはないんだよね?」
フェイトちゃんの疑問に私は答える。
「今日初めて話したはずだよ。
それにクラスになったのもはじめてかな。」
「わかった!
その子はなのはちゃんにスターライト撃たれたに違いない!
きっとそうや!!」
冗談めかしにはやてちゃんがそんなことを言ってくる。
「はやてちゃんそれはひどいの。
あんまりひどいこと言うとはやてちゃんにスターライト撃っちゃうよ。」
まあ冗談だが。
フェイトちゃんはそれに苦笑し、なぜかはやてちゃんがあわてているが、まあいったんそれは置いていく。
「ほんとなんでなんだろう。
まあ、席は隣なんだし明日お話ししてみればいっか!」
自分の中でそう結論付ける。
くよくよしているなんて私らしくない。
それよりはぶつかっていったほうがずっと私らしい。
そうやって、フェイトちゃんやはやてちゃん、アリサちゃんにすずかちゃんとも仲良くなったんだから。
そんな私にフェイトちゃんはほほ笑みながら、
「そうだね。
それが一番なのはらしいよ。」
と答え、はやてちゃんも
「それでこそなのはちゃんや!
・・・それとスターライトはやめてほしいんやけど。」
「いやいや、はやてちゃんそれ冗談だから!」
・・・・・・やっぱり私は怖いのだろうか?