こんにちは!そして、初めての方ははじめまして!
にじファンから移転した陽炎というものです!
この作品は、マブラヴ -the third loop-をリメイクして投稿しています
原作が見たい!なんていう人は、にじファンにて検索を!
では、よろしくお願いします
ある日突然、それは起こった
『武器を捨てて投降しなさい!君たちは包囲されている!』
住宅街の一角でそれは起こった
いわゆる『立てこもり事件』だった
突如起こった立てこもり事件の犯人グループの要求があると思っていた警察グループは、犯人からの声明を待っていたが
パァン!
一発の銃声が瞬間、あたりを静寂が包んだ
そして1分か2分たった後、家の中から高校1年生ぐらいの子供が
フラフラと出てきた
『突入っ!』
家から出てきた子供を確保した後、警察側のリーダー格らしき人物が
犯人グループの確保のため命令を下した、が
『と、突入班から警部!犯人グループの死亡を確認!頭をやられています!』
『なんだと・・!?』
そう突入班が最初に目にしたのは、頭を包丁で刺された者や銃で撃たれた犯人グループと
『警部・・・先ほど確保した少年の一家らしき者を確認しましたが・・・』
『!!・・・・・・そうか』
何かを察した警部と呼ばれる男は、背後にいた自分の部下に小声で何かをつぶやいて本部に戻っていった
次の日の朝、朝刊の大見出しに昨日の出来事が載っていた
『とある一家で立てこもり事件!
犯人グループと高校1年を除く一家死亡!?』
主人公side
目が覚めるとそこは白い天井だった
「ここは?」
起きて周りを見回してみたら、そこはどこかの個室のようだった
「病院?」
そう、今自分は病院の個室にいるようだった
だが全く分からない、なぜ自分が病院の個室にいる理由が分からなかった
「お!目が覚めたか!」
頭の中で昨日の出来事を整理しようとしていた所に、個室のドアから声が聞こえた
見知らぬ人間だが、自分がなぜここにいるのかを知っているような人間だった。
「俺は警部の孤霧という者だ」
「警部?警察の人が僕にどんなご用ですか?」
「お前、昨日のことを覚えてないのか!?」
「え?昨日?」
昨日といえば、学校帰ってからご飯を食べて家族と談笑をしたあと、妹と
PSPで協力通信をして風呂に入って出た後、自室に戻って寝た後何かものすごい大きな音がして下に行った
「あ・・・・」
「お、思い出したか?」
「・・・・はい」
そう、下に向かった先には学校の友人達が拳銃を持ってこちらに構えていた
そして言われるがままに従ったそして————————
家族を殺してしまった
『お前なんかがいるから!』
『あなたが生まれてきたから!』
『やめて!お兄ちゃんは悪くない!』
『お前がいるから!』
『あーあ、自分から死にやがったよ』
『ばっかじゃねぇの?笑えるわww』
『いやぁああああああ!』
「あは、あはは・・・・」
「だ、大丈夫か!?おい!」
警部が何かを言っているようだったが何も聞こえなかった
そう自分は、妹を人質に取られた後両親は友人と思っていた人達に僕を殺せば助けてやると言われたが、渡された包丁を自分の喉を刺して死んでいった
そして、妹は慰み物にされそうだったがそこで自分の中で何かが切れた
『ふざけるなぁああああああ!』
両親の喉に刺さっていた包丁を引き抜いて元・友人二人の後頭部におもいっきし刃の先から刺した
『てめぇ!』
3人のうち二人が自分の方に気がついてきたが、すぐそこにあった元々台所にあるべき包丁を拾い小太刀のように持って首の所を目指して振りかぶった
プシューという効果音のあとに何かが倒れる音がした
『え?』
倒れる音が鳴った後に気がついたのかすぐこちらを向いたが両肩めがけて刃先を振りかぶった
グサッ
『ぎやあああああ!』
激痛が走ったのがすぐ分かるような悲鳴をあげたが、すぐ近くの銃を持って頭を撃ち抜いた
『彩音ぇ!』
妹の名前を呼んで押さえつけられていたその妹に近寄ってみたが、遅かった
『彩音?おい!彩音!』
信じたくなかった、信じたくもなかった
妹は、自分の体を汚されることを拒絶して自分から舌を噛んで息絶えていた
そこから先は、何も覚えていない—————————
「・・・・・率直に聞く。犯人を殺ったのは、お前か?」
「・・・はい。自分です」
「そうか・・・・・今回の事は、過剰防衛ということで不問となっている
少し心を落ち着かせろ」
「・・・・分かりました」
孤霧と言っていた警部は、静かに立って部屋から出て行った
僕は、何かから逃げるようにベッドに横になった
(父さん・・・母さん・・・・彩音・・・)
死んでいった自分の家族を思い浮かべながら再び眠りに落ちた
できれば次の朝何もなかったかのようにみんなが生きていることを願って
そして彼は世界から消えた——————