第79話
chaos
カオス
かおす?
こんばんは!
ツアイツです。
今は「魅惑の妖精亭」にて大宴会中です。
これほど無礼講って宴会も珍しい位に盛り上がってます!
参加メンバーは……
まず貴族組が
ゲルマニア組は、僕とキュルケ。
トリステイン組は、ルイズとモンモランシーにワルド殿。
ガリア組が、カステルモール殿とシェフィールドさん?にミス・タバサ
平民組が
タルブ村から、ソフィアにジェシカに筋肉オカマ……
それとビスチェウェイトレスさん達で、お送りしてます。
それぞれが、少人数で纏まり話に華を咲かせております。
見渡して……
先ずは珍しい、シェフィールドさんとソフィア、ジェシカです。
今夜のシェフィールドさんはグラマラスなスレンダーラインの黒のドレス姿!
ジェシカは淡いブルーのビスチェでソフィアは白を基調としたセーラー服。
全く纏まりの無いメンバーですが、シェフィールドさんを左右から挟む様にタルブチームが攻めてます。
シェフィールドさんも満更では無さそう。
会話の内容は……
「シェフィールドさんは、そのジョゼフさんと結ばれる為にツアイツ様と頑張られているのですねー!」
「だぁーいじょーぶ!
ツアイツ様なら、何とでもしれくれまーす!」
珍しい絡み酒、美少女2人に曖昧な笑みで答えているシェフィールドさん。
てかジェシカが、接客業の彼女が、あんなに絡むなんて初めて見た。
「「シェフィールドさん聞いてますか?」」
「はいはい。聞いてますよ」
「「それでですねー」」
2人とも、しっかり者だしお姉ちゃん的な存在が嬉しいのかもね。
……少し放っておいてあげよう。
次はミス・タバサ。
淡い黄緑のショートラインのキュート系ドレスだ!
髪の毛の色とマッチして、清楚な美少女なんだが……
凄い勢いで料理を食べていると言うか、呑み込んでいる。
食べ物の容積と胃袋の容積に差が有りすぎるんだけど……
魔法か?魔法なのか?
ワルド殿とカステルモール殿が、脇で競う様に取り皿に料理をよそっては渡すと言う、ある意味凄い不思議な空間だ!
2人とも、ロリコンだし貧乳的な美少女の存在が嬉しいのだろう。
こちらも少し放っておく。
そして、さっきまで僕を囲んでいたルイズとモンモランシーだが……
ルイズも同じくビンクのショートラインのドレス。
こちらはマーメードタイプだ!
モンモランシーは薄い紫のロングトルソーのドレス。
2人とも胸を強調するデザイン!
そして今は、他のビスチェウェイトレスさん達に囲まれて巨乳化指導をしている。
実際に体験し成功した彼女達のお話は、大変貴重なんだろうね。
巨乳化を望んでいる女性達の邪魔をする事は出来ない。
気の済む迄、話を聞かせてあげて下さい。
キュルケ!
そう、キュルケどこー?
彼女は……
居た!
スカロン店長と、しっとりと大人の会話をしている。
途中途切れ途切れに
「トレビアーン!」
とか雄叫びが聞こえたり、お姉言葉が炸裂したりと……
視覚的にはキツい物が有るが、話だけ聞けば大変大人な恋愛についての会話です。
んー割り込み辛い。
因みに、スカロン店長は何時もの魔法のビスチェをピチピチに着込んでいる。
キュルケは、燃えるような真紅をベースに黒のアクセントを入れたタイトなドレスだ!
そして僕の周りには……
「「「「「ソウルブラザー!
お招き有難う御座います!」」」」」
何故か、ガリアの精鋭竜騎士団員が10名程居ます。
しかも貴族的普段着で、ちょっと見には、ガリア出身とは分からない格好で!
「呼んでないからー!
貴方達、国や仕事は平気なんですか?」
「はい!
我ら7名は元から休暇申請をしておりました」
「我らは、風の魔法を極めし者!
つまり遍在がお留守番です」
「「「それに我が竜騎士団は総勢100名いますから、常に一割は交代で休んでますし、簡単にはバレませんぜ!」」」
バレたら国際問題だろー!
「イザベラ様に許可は貰いましたか?」
「ツンデレ様は喜んで送り出してくれました!」
「ソウルブラザーに宜しくと!」
「なんなら帰ってくるな!ってツンツンでしたよ」
イザベラ様……
普通に応援を送り出してくれたのか、面白いから押し付けたのか。
判断に困りますよ。
僕の中の貴女の評価は……
急降下中ですよ。
「「「それに竜騎士団会議で決めましたから!
我らもソウルブラザーの手伝いをすると!」」」
そうか……
イザベラ様との会合の時に、詳細を聞いていたのか。
何だろう……
嬉しい筈なのに、嬉しくないのは?「まさか、貴方達もド・モンモランシ領に?」
皆、気持ちの良い笑顔で胸を叩きながら……
「「「お供しますぜ!
相棒も連れてきてますから送迎は任せて下さい!」」」
「戦争しに行くんじゃないんですよ!
分かってますか?
復興の手伝いですからね」
「はっはっは!
ソウルブラザーは心配性ですな」
「我らとて、ガリアのエリートですぜ!」
「当然理解してやす!
水の精霊をぶっ飛ばすんですよね?」
「流石は、ゴッドツアイツ!
スケールが違うぜー!」
バンバンバン!
「ちがーう!
水の精霊と交渉するんだよ。
てか、何でそんな事まで知ってるのさ?」
机を叩いて吠えたよ僕は!
「大体の事は、同志ワルドから隊長が聞いて、それを我らが教えて貰いました」
情報がだだ漏れだ……
身内にユダが居やがる!
「話は変わりますが……
やはり、「二人は従姉妹姫」の執筆は駄目なんでしょうか?」
「最近、イザベラ様と七号殿を見ると……
妙にベタベタと抱きついてますぜ!」
「妖しいと思うんですよ」
お前ら、ツンデレ派か?
それともクーデレ派か?
「それは正式にイザベラ様に申し込んだが、断られました。
貴方達が、今でも普通に彼女の私室をナチュラルに覗くのに、そんな本を読まれたら貞操の危機だから、と……」
「「「……誰ですかね?
そんな不敬を働く奴らは?」」」
何故、目を逸らすかな?
君らだね?
「まぁイザベラ様をモデルにツンデレ少女の物語は考えています!」
「「「おおっ!」」」
まぁド・モンモランシー領の復興には、父上の許可を得て家臣団を送り込む予定だから……
彼らが増えても問題無いかな。
実際に復興は家臣団に丸投げだし、僕がするのは水の精霊との交渉と、ド・モンモランシ伯爵の丸め込めだから……
こうして、モンモランシーの実家に向かう第一陣は、そうそうたるメンバーになりm
バタン!
「「「ツアイツ殿!
お待たせしました。
我らグリフォン隊の有志隊もお供します」」」
「ってお前らもかー!
あんた等の隊長達は可笑しいんじゃないのかー?」
がっくしと膝を付く。
もしかして、既に僕の手を離れてるんじゃないのか?
この作戦は……
「兄さん……
辛い時は泣いていいんだぜ?」
デルフに慰められるなんて……
確か僕って、チートな能力を得た転生主人公じゃなかったかな?