通算300話達成!
そして今回で完結で御座います。
大団円「ツアイツ君のお気楽極楽転生ライフ」完結
ロマリア連合皇国……
始祖ブリミル降臨以来、6000年に渡りハルケギニアの宗教を独占してきた国。
しかし、変態ホモ野郎ヴィットーリオが教皇となってから衰退していった……
同じ時期に、現代日本から転生した1人のオタク。
彼が自身の性癖で有るオッパイ大好きの為に、ホモを駆逐したからだ……
マザリーニ枢機卿を対抗馬とし、彼を修道女大好きの漢(変態)として持ち上げ、新しいブリミル教を興した。
最後まで違うと言い続けたマザリーニさんも、終いには諦めていた……
彼は聖職者として己を律していたので、修道女大好きなのは誤解だったのだ!
哀れマザリーニさん……
※しかし、その誤解のお陰で、人間関係は潤滑になったのだから良しとしよう。
帝政ゲルマニア・ガリア王国・アルビオン王国・トリステイン王国、そしてクルデンホルフ大公国を巻き込み、6000年の歴史を持つ宗教国家を打ち破ったのだ!
聖職者が国土を持ってしまった為に、権威あるブリミル教が権力も求めてしまった。
そして澱んで行ったのだ……
彼はトリステイン王国のダングルテールに、新しいブリミル教総本山を造った。
そして光の国と言われていたロマリアを解体。
ロマリア連合皇国は、地図上から名前を消した……
ブリミル教は、過去の栄光と権威を取り戻す為に苦労するだろう。
しかしハルケギニアの誰もが、マザリーニ枢機卿が次期教皇になるのを望んだ……
此処まで教皇になるのを望まれた者は居ないだろう。
故に、誰もブリミル教の此からを心配していなかった……
心配なのは、宗教庁のトップとなった教皇マザリーニの趣味で有る修道女さん達の事だ。
彼は(誤解だが)修道女さんが大好物だと認知されている。
しかし、手を出す事はイケない事だ!
マザリーニ聖歌隊を持つ彼が、何時暴走して彼女達に手を出すか……
酒場で新生ブリミル教を祝う酔客達の興味は、専らコレだ!
賭事に迄発展した彼の性癖の暴走が、楽しみな民衆だった。
権威……
難しいかも知れない。
しかし、民衆や貴族にまで親しみやすい教皇となれたのだ。
何とかなるでしょう!
◇◇◇◇◇◇
荒廃した大地……
嘗てロマリアと呼ばれた大地に立つツアイツ。
戦後処理の為に、何とか危険だからと騒ぐ周りを説得してやって来た。
見渡す限りの、極彩色のケバケバしい建物……
そして周囲には、バラックが建ち並ぶ貧民層の建物。
此処まで宗教関係者と、一般信徒の格差が有るのか?
「光の国?
コレが?アホらしい……」
予想以上に荒廃し、スラム街や貧民窟が乱立する宗教により澱んだ国。
「結局ヴィットーリオとジュリオ、そして男の娘聖歌隊は誰一人見つかりませんでしたね……
何処へ逃げ出したのかな?」
独り言の様に呟く……
「逃げると言っても……
ハルケギニアのどの国も、彼らを受け入れないでしょうね」
「周りは封鎖していた。
だから、二百人以上が秘密裏に国外脱出は不可能なんだが……」
護衛に付いて来たジャネットと、同行したマザリーニ新教皇が応えてくれる。
ヴィットーリオは、虚無の担い手……
そしてワールド・ドアが使える。
最悪、別の世界へ逃げ出した可能性が有る。
201人の「男の娘」を従えるイケメンか……
ソレは、ソレで嫌な感じがするんだ。
現代日本に行ってしまったら?
敵ながら、有能だしカリスマも有るし……
「男の娘」を受け入れる土壌が有る地域だったら、面倒臭い事になりそうだ。
「マザリーニ枢機卿……
いえ、新教皇。
先ずは、この国の立て直しですね。
どうしますか?」
周りを見回して言う……
何から手を付けるか分からないから。
「そうですな……
先ずは貧しい人達の救済でしょう。
施しでは、根本的な解決にはならない……
衣食住を何とかして、後は仕事ですな。
大変だが、やりがいは有る……」
キリリとした表情で、中々のお言葉。
「マザリーニさんを素敵って慕う修道女が増えているのを知ってます?
やはり政治より宗教やってる方が、この鶏ガラなオッサンは輝くのですね。
全く、こんなオヤジでも良いんですかね?」
ジャネットが毒を吐く……
マザリーニさんがモテモテ?
しかし、そこはスルーで……
「僕も、漢の浪漫本ファンクラブの売り上げの殆どを寄付します。
復興に使って下さい」
「なっ?
殆どですと!
それは嬉しいが、ツアイツ殿が困るだろう?
君が路頭に迷うと、大変なんだぞ?」
そんなに驚く事かな?
「今回のロマリア攻略……
各国の負担は大変な額ですよね?
それに移民を受け入れてくれました……
どの国も色々と大変なのに、ですよ。
彼らが使ってくれた国家予算は膨大です。
だから、僕も微々たる物ですが寄付します。
知ってますか?
漢の浪漫本ファンクラブは営利団体……
だから団体の維持運営費以外を寄付しますから」
「ツアイツ殿が、其処まで寄付をしてくれるなら……
各国の同士達も、習うでしょうな。
では、お願いします」
この惨状を見てしまえば、嫌だとは言えない。
事前にガリアやゲルマニアに移民してくれた人々は……
まだマシな人々だったんだ。
どうにもならない人々は、ロマリアに残されてしまったんだ……
移民した人々の分まで、過酷な搾取が有っただろう。
「マザリーニ様……
ダングルテールの総本山が完成したら。
初めての結婚式は、僕達のをお願いしますね。
僕とイザベラ……
ルイズ・キュルケ・モンモランシー、それにテファとマチルダさん。
全員で合同結婚式を執り行いたいと考えています」
物事にはケジメが必要だからね。
延び延びになっていた結婚式をやろう!
「なっ、何ですと?
モゲろや小僧!
6対1で挙式だと!
ふざけるな!
結婚とは神聖な儀式なんだぞ。
それを一緒になど、聞いた事が無いわ!
ああ?
初夜は、まさか7Pか!」
首が、首を絞めないで下さい……
興奮し過ぎですよ、マザリーニさん!
「エイッ!」
ジャネットが、脇腹に拳を撃ち込む……
堪らずしゃがみ込むマザリーニさん。
ジャネット……
もう少し、早く……
「ツアイツ様、私が入っていませんが?」
手を振って、それは無いとジェスチャーで伝える。
酸素、早く酸素を取り込まないと……
「はぁはぁはぁはぁ……
ジャネット、もう少し早く助けて……
落ち着けオッサン!
別にブリミル教を冒涜してませんよ。
本来なら、最初にイザベラと……
次はルイズ、キュルケと順番に考えてました。
しかし、僕らの結婚式を取り仕切ってくれるブリミル教の神官の方が居なかったし……
まぁ異端認定されてたし。
もぅ待たせるのも可哀想だし、愛情に順番も無いんです。
貴族の習いには違反するかも知れない。
しかし、そこはオッパイ教祖の僕ですから……」
大目に見て下さい。
「何処までも規格外なヤツめ……
良いだろう!
私自らが、結婚式を取り仕切ろう。
しかし、覚えているが良い。
そこに、アンリエッタ姫とヴァリエールの売れ残りを加えてやるわ!」
中指を立てて言いやがった!
「なっ?
何を言うんですか!
アンタこそ、神聖な結婚式を冒涜しやがって!
その三人は危険なんだぞ」
「はははははっ!
だからだよ、リア充め。
序でに、前教皇が認定した異端認定の件は、正式に撤回してやろう。
だから諦めて貰おうか!」
「無理っ無理だって!
イザベラ達が許す訳ないし……
あっ逃げ出したな」
ハルケギニア全土を趣味友達と共に統一したツアイツ。
新教皇として、ブリミル教を掌握したマザリーニ。
権力者と宗教家は共存が難しい。
しかし、この2人なら何とかなるだろう。
40歳越えのオッサンと肉体年齢は15歳だが、精神年齢は同世代の2人……
意外と馬が合うのかな?
◇◇◇◇◇◇
ハルケギニア全土で持ち切りの話題が有る。
巨乳派教祖して次期ガリア王、ツアイツ・フォン・ハーナウの合同結婚式についてだ……
「おい、聞いたか?
噂では、始祖の血を引く王家の姫2人を同時に娶るらしいぞ?
ガリアのイザベラ姫とトリステインのアンリエッタ姫だとか……」
「いや、俺が聞いたのはトリステイン王国の名家ヴァリエール公爵家三姉妹を同時に娶るって事だぞ!」
「いやいやいや……
女神テファ様と義理の姉であるマチルダ様と同時に結婚するって話だろ?」
凄い内容の噂話が飛び交っている。
「どれもこれも有り得ないだろう?
しかし、新教皇マザリーニ様が結婚式の準備を進めているのは確かだ。
詳細は未だ明らかにされてはいない。
しかし布告は大々的にされた……
でも合同結婚式なんて、聞いた事が無いぞ」
結婚とは神聖な物!
ブリミル教の神官の前で、永遠の愛を誓うのだ。
それが1対複数なんて聞いた事が無い……
しかも、お相手がビッグネーム過ぎて笑い話にしかならない。
普通なら信じない。
しかし普通じゃないのが、ツアイツ・フォン・ハーナウなのだ!
彼なら、何かトンでもない結婚式をやってくれそうだ。
「おい、みんな!
詳細な布告が出だそ!
何とツアイツ様は合同結婚式を本当にやるぞ」
「流石はオッパイ教祖!
其処に痺れる、憧れるー!」
「皆が出来ない事を平気でやりやがる!
チクショー、羨ましくてたまんねーぜ」
「7Pか……
美女・美少女を侍らしやがって。
くぅー何てお方なんだ!」
皆がツアイツの結婚式を祝福した。
やっとオッパイ教祖も落ち着くんだな、と。
しかし、この話を持ち込んだ男が爆弾発言をする。
「しかも10Pだ!
イザベラ様・アンリエッタ様・ルイズ様・エレオノール様・カトレア様・キュルケ様・モンモランシー様そしてテファ様とマチルダ様……
新婦は9人だそうだ」
「「「「なっ何だってー!」」」」
各地で雄叫びが聞こえた……
この布告を読んだ人々は明け方近くまで、その話で盛り上がったそうだ!
何もかも規格外な結婚式……
しかしハルケギニア全土で祝福ムードだ!
ただ一カ所……
不穏な空気を醸し出している場所が有った!
ガリア王国のツアイツの私室だ。
新郎ツアイツのみ、最後までイザベラ以下の嫁ズに説教されていた!
しかも正座でだ。
ちゃっかりメンバーに入ってる三人は何なんだ、と……
しかもジャネットが参戦!
「どうして、私は駄目なんですか?」と。
北花壇騎士団ジャネット。
他のメンバーより格下だが、何とか一緒に新婦になれた……
「ツアイツ様は約束なされました……
波乱万丈な人生を約束すると!
この合同結婚式に乱入以上な波乱万丈な人生は無いですよね?よね?」
約束は約束だ……
そして+1名が追加された……
彼は初夜に10人切りを達成出来るのか?
はたまた返り討ちに合うのか?
彼の幸せの過ぎる苦労は、始まったばかりだった!
「現代人のお気楽極楽転生ライフ・ツアイツ君のサクセスおっぱいストーリー!」
ここに二度目の完結とさせて頂きます。
最後までお付き合い有難う御座いました!
オマケ……
「ツアイツ君、玉砕す!」
結婚式の翌日、ツアイツは疲労困憊だった。
絶望的な戦力差で挑んだ初夜……
五回戦迄は完璧だった。
七回戦で刀折れ矢尽きた……
八回戦は気力のみ。
九回戦で敗退……
今まで戦い退けてきた相手が回復し、そして組織的に反攻してきた。
ツアイツは、なすがままの状態だ……
「ふーん……
散々攻められたけど、こんな形なんだ」
「あらあら?
意外と可愛いモノですわ……
色も私の髪と同じ桃色なのね……」
「ツンツン……
何かしら?
ピクピクしてますわ」
「わぁ!
近くで見たの初めてです」
「私達ばっかり攻められて……
このイケない棒君に、お仕置きが必要かしら?」
「あら……
賛成だわ!
私達も旦那様に色々とシテあげたいですわね……」
「なっ何やってるんですか奥様方?
たっ助けて下さいって!
もう、アーッ……」
ツアイツは仕返しに散々観察され、色々悪戯されてしまった。
それでも彼は、生涯幸せだった……
性の伝道者・ハルケギニア最高の変態教祖は、生涯をオッパイ道に捧げ彼を慕う変態達が世界中にまみれた!
世は大変態時代を迎え、大いに栄えたのだった……
数々の漢の浪漫本やフィギュアを残した彼は、始祖ブリミルとならび人々に伝承されていった……
勢いとオッパイと変態達に支えられた、ツアイツ・フォン・ハーナウは80歳でその生涯を終える迄現役だったと記録されている……
此処に本当の完結です。
先ずは、最後迄この変態おっぱい小説にお付き合い頂き、有難う御座いました。
オッパイやらホモやら……
ギャグ路線ですが、下ネタを含むしょうもない素人小説も遂に二度目の完結を迎えられました。
レコン・キスタ攻略後、不遇で救済したかったイザベラ姫・ワルドさん・シェフィールドお姉ちゃんが幸せになってハッピーエンド……
一度、それで終わらすつもりでした。
しかし皆様からの感想に
ロマリアは?
ハルケギニア統一しないの?
ベアトリスちゃんは放置?
アンリエッタ姫の扱いが酷くない?
等々、色々な感想を頂きました。
一度完結した物語の続きを読みたいとの希望は、多分作者的に凄い嬉しい事なんだと思います。
対ロマリア編……
前作の最後では、時間を掛けて国力を弱体化させる案を考えていました。
しかし、それでは戦記物語になってしまう。
この作品には血生臭い話は合いませんし……
お馬鹿な話にしなければならないし……
幾らホモVSエロでも、ツアイツVSヴィットーリオではイマイチだな……
ワルドさんやお姉ちゃんは、もう十分に活躍しちゃったし。
なのでマザリーニ枢機卿に白羽の矢が?
彼は、原作では苦労人で有り嫌われ者で有り……
しかし頑張ってるオッサンだったので、彼にも活躍してもらおうと思いました。
実はマザリーニさんは、シスター大好きな人では無く宗教家らしく禁欲的で己を律する人だと思ってます。
そんな人が、次第にエロに染まって……
染まり切らない前に完結しましたが、メインキャラとして頑張って貰いました!
此処に、この作品も本当の完結とします。
久し振りに評価を見ました……
素人作者には、過ぎた評価じゃないですか!
本当に感謝し切れない事です。
有難う御座いました!
最後まで読んで頂いた方には、感想と評価をお願いいたします。
それを励みに頑張りたいと思います。
次作は、更新が止まっている
「僕は麻帆良のぬらりひょん!」
を再開する予定です。
その後は……
ゼロ魔・ネギま!と来ましたから次は……
何が良いですかね?