マチルダ&ティファニアルート完結編
コンコン「失礼します。」エーファを先頭に2人が部屋に入ってくる。
マチルダさんは目の下に真っ黒な隈が消えずティファニアはいまだ両目が真っ赤だ。
気がついたらエーファが小さく頭を下げて部屋から出て行くところだった…
相変わらず気が利くお姉さんだ。
僕は取り敢えず
「えーと御免なさい。
そしてようこそハーナウ家へ、かな?」
と笑って言った。
「あんたまだ懲りずにテファを狙っているのかい?」
ガルルって感じでマチルダさんが警戒している。
テファニアは「マチルダ姉さん平気だから…」
とか真っ赤になって取り成してくれている。
アレ?
言い方が変だったのかな?
「怪我をさせたのは謝るけどテファはお嫁にはやらないよ!」
あーその事ですか…
あれは彼女が着ていたビスチェが魅了の呪文が掛かるマジックアイテムで彼女の可愛さと相乗効果が有り言ってしまったので気にしないでくれと説明した。
マチルダはいまだ疑いの目でティファニアは
「そんな可愛いなんて…」
といやいやをしている。
相変わらず見事な胸だ。
2人にこれからどうしたいかを聞く。
事前の打合せではゲルマニアのハーナウ領に行きマジックアイテムで耳を隠し普通に生活して貰うつもりだ。トリステインとアルビオンはこれから動乱を迎えるから出来れはゲルマニアに行って欲しい。
「私は約束通りにツアイツ様の下で諜報として働くよ。
これからが恩返しだからね。
テファは予定通りゲルマニアにお行き。」
おおマチルダさん無駄に格好良い。
「えっ?式は向こうで挙げるのですか?」
この天然さんは何を言っているのか。
「アンタは…
ま・だ・結・婚・し・な・い!
いいね。
分かったわね?」
「でもお礼なんて何もしてないし自分だけ安全な場所に行くなんて出来ないわ。
マチルダ姉さん。」
「だーかーらーあのプロポーズは魔法のせいだから無効なんだよ!
分かったかい?」
「まぁまぁ言い争わないで。
ティファニアは今まで森の中で世間から隔離されていたから一旦我が家にいって色々学んだ方が良いよ。」
「花嫁修業ですk「ち・が・う・わー!一般常識を学んできなさい。
世の中の男は皆その胸が目的のエロエロなんだからね。」
ちょっと傷付きました…
心が…
その通りだから65%位…
残りは愛情ですよ。
「ツアイツ様には私が付いてるから安心して向うに行きなさい。
直ぐに会いに行けるし安心なさい。」
マチルダさん嬉しそうだな。
先ずは彼女の安全と天然さんで疑う事が無い純真さが危ういので警戒心を学ばせよう。
あの素晴らしい胸は僕の全てをもってしても守らねばならない。
そう…
時間は沢山あるしゆっくりゆっくりと口説けばいいさ。
あの胸を手に入れないなんて何が教祖だ!
なにより最初の好感度は何故か高いし問題は何もないな…
ふふふっ…
あーっはっはっはー!
SIDEマチルダ
ふぅ何とか坊ちゃんに重傷を負わせた責任は有耶無耶で回避できそうだ。
テファはすっかり坊ちゃんの所に嫁ぐつもりになってるね。
責任感の強い優しい娘だから仕方の無いねぇ!
でも実は結婚とか言ってるけど良く分かってないねアレは(汗)
ただ恩返しがしたい一心と初めての同世代の異性に対して対応が分からないんだ。その辺を悪い男に利用されない様に学んで欲しいんだよ。
坊ちゃん…
いやツアイツ様はお姉ちゃんがしっかり面倒を見るから安心しておくれ。
当然テファや他の孤児達の面倒も見て貰うけどね。
なに近くに居れば巨乳の秘密も分かるしね。
見てなさいテファ!
お姉ちゃんも立派な胸を手に入れてみせるから。
何の問題もないわね!
うふふふっ…
ふふふっ…
あーはっはぁー!
SIDEティファニア
2人とも違う方向を向きながら高笑いをし始めたけど(汗)
ハーフエルフなんて迫害されるから一生隠れて生きて行かなくては駄目だと思っていたわ。
同世代のお友達なんて出来ないと思っていた。一生あの森で姉さんに迷惑をかけながら生きていかなければならないと諦めていた…
でもツアイツ様がお友達をすっ飛ばしてプロポーズしてくれた事はビックリしたわ。
魔法の所為だと言っていたけど私だって女の子だから言われれば嬉しい。
少ししかお話してないけど危険を犯してまでハーフエルフの私を守ってくれたり怪我を負わせた姉さんを責めないなんて絶対良い人なんだわ。
結婚…
良くわからないけど確か順番が有るって。
最初は手を繋ぐ事から…って。
でもプロポーズの時に握られたし私も看病の時に苦しい表情で手を差し伸べて来た時に握ってしまったわ。
次はボディタッチって聞いたけど…
もっもう抱きしめ(られ)てしまったわ…キャ!
次…次は…
キキキキスだけど…
それはまだ早いと思うしいくらなんでも恥ずかしいわ。
お姉ちゃんが中々会わせてくれなかったから…
もっとお話したいわ。
ツアイツ様は私達を守ってくれる大切な人…
絶対に恩返しをするわ。
それに此処の人達は皆さん胸が大きいからこのコンプレックスだった胸でも不思議と気にならないの…
えーっと、2人ともまだ高笑いが終らないわ。
どうしたら良いの?
エピローグ
ティファニアはあれからハーナウ家に十分な護衛とマチルダに連れられて行った。
僕もなるべく実家に帰る様にしよう。
今度の夏休みまではまめに手紙と贈り物をしよう。
楽しみだ。
しかし…
父上とワルド子爵から手紙が来た。
ワルド子爵は年内にも退役し我が家に来るそうだ…
父上がお金を出し同じ子爵位を買って与えると言っていた…
父上からの手紙
ツアイツ…
我が息子よ。
同志ワルドから
「ワルま!第一巻風使いの新人子爵先生現る。」
を自慢げに読まされた。
確かに中々の出来だがなんだこの主人公は!
羨ましくはないが…
ないぞ…
しかし実の父親を差し置いてワルド殿が主役とはいかなものか?
父親の登場する作品が有っても良いのではないか?検討するように。
それと貴様が訳は今度帰省する時に話すから厳重に保護しておいてくれと寄越したあの女だが…
言わずとも分かるぞ。
お前の理想を具現化した娘だな。
よくぞ探したと誉めてやる。
忌々しいが配下の貴族と養子縁組をしておいた。
ワルド殿の爵位を用意するついでだ。
これに関してはワルド殿が嫌々ながらも強く押してきた…
貴様アレか?
第二巻で釣ったな?
まぁ良い。
あの女は正妻は無理だが如何しても信を強めておきたい部下の養子とし我が家に嫁がせる事にする。
これでハーナウ家は安泰だろう。
本人も花嫁修業とかなんとか言って我が天使アデーレと毎日楽しそうにしておる。
二人揃えばまるで姉妹のようだ。
最も片方は天使で片方は堕天使だがな。
嗚呼アデーレ…
僕だけの天使…
あの胸のせいで他の貴族からの問い合わせが殺到したが息子が身分の低いデカ乳の女を如何しても自分の妻にしたいとローリングだだをコネたのでの処置だ。
手を出すなよ!
と言ってある。
ヴァリエール公爵やツェルプストー辺境伯には貴様から説明しろ。
そこまでの面倒は見ないぞ。
それと先に書いた父親の主人公の物語は良く考えろよ。
貴様の思い人は我が手の内に有るのだ。
全く対極の妻を親子で娶るとは…
幾ら住み分けとは言え頭が痛いぞ。
それと最近美乳派なる乳の大小に拘らぬ宗派が出来たと噂に聞く。
こちらも調べるがお前も気を付けておけ。
では新作と新刊の件は宜しく!
父上…
まだハーフエルフって説明してないのですが…
それにまだ口説き落としてもいません。
ワルド子爵からは…
我ミッションクリア。
報酬ノ用意ヲ願ウ。
短か!
てか陰ながら護衛しろって言ったのに養子縁組とは…
お前面倒臭くなったから父上に全て押し付けたな。
まぁ良い。
先ずはティファニアの手紙よりこのオッサン2人の報酬から書かないといけないな。
まぁ良いや。
次にティファニアに会えるのが楽しみだ。
その前にマチルダさんにどう説明しようかな…
あれだけ結婚させるの嫌がってたから(汗)
まぁなんとでもするさ。
なんたって巨乳派として最高の天使を手に入れたんだ。
必ず守ってみせるさ!
それと美乳派…
一体どんな奴らなんだ。
取り込めるのか敵対するのか…
調査が必要だね。
マチルダさんと相談しよう。
マチルダ&ティファニアルートは一応の完結とします。
中途半端ですが流石に現人神に手を出す表現は巨乳信者としては出来ませんでした。
Hなのはいけないと思います(笑)
但し次話からまた第18話の分岐に戻り本編を開始しますがこのルートのマチルダとティファニアは本編に絡めていきます。
本当に結ばれるにはまだまだ感情の盛り上がりが足りないですからね。
勿論このワルドさんも引き続き登場しますよ。