お久しぶりです、861です。気晴らしと、自分も書きたくなったので、筆を取りました。それでは、どうぞ。
第一話【あばよ日常、久しぶり非日常】
「・・・・・・あー、オッパイ揉みてー」
「兵藤一誠君に賛成ー! 」
「・・・言うな、虚しくなる」
グラウンド横の土手にゴロリと横になり、そんなしょうもない事を言っているのは駒王学園のエロ三馬鹿こと、坊主頭の癖に部活非所属の松田、逆光眼鏡のスリーサイズスカウターの松田、そして、赤インナー&まともにしていればそこそこ男前なオッパイマニアの
「・・・なぁ、俺達はなんでここに入学した? 」
改めて確認するような口振りで他の二人に問う一誠。それにて口火を切り、自らの学び舎の事を語り出す3人。曰わく、
【この
【それ故、女子が圧倒的に多く男子は貴重。具体的な比率で言えば未だ七対三。更に、海外からの留学生(美人を何故か頭に付けていた)も多数在籍】
【故に男子は入れ食い状態】
【即ち、ハーレム!! 】
・・・前半分と後ろ半分が明らかに繋がっていない。
「訪れるのは、オッパイ溢れるリア充ライフ!! ・・・のはずが」
竜頭蛇尾を体現するかのようにガックリ肩を落とす一誠。
「二年生の春になったにもかかわらずこの三人、未だに彼女ができず」
残酷な事実を告げ、俯き加減にメガネをクイッとやる元浜。
「諦めるな! 昔の某バスケ漫画の先生も言っていただろ! 『諦めたら、そこで試合終了ですよ』って! 」
「・・・やめろ、虚しくなる」
「・・・お」
唐突の黄色い声に反応し、土手の方を見る一誠。そこにいたのは、金髪イケメンと女子三人ほど。女子の方がイケメンをなにやら誘おうとするも、部活を理由に断りその場を後にする金髪イケメン。それを見上げる三人の目には嫉妬と怨磋が。
「・・・二年C組、
「我ら男子生徒の敵・・・! 「悪いが俺は、木場を敵と思った事は無いぞ。勝手に名義をつかうな勝手に」あ、高島先輩 」
足を止め、土手の上から三馬鹿を見下ろすような中腰の体勢で割り込んだのは、黒髪を肩甲骨の上の辺りで一房に括ったイケメンというよりはハンサムな三年生。
「・・・お前ら、相変わらず日頃の行いを無視してモテる訳ない会話してるな」
あからさまに呆れた風な高崎先輩。
「そんな身も蓋もない、夢も希望もない事言わんでくださいよー」
「嫌なら、もう少しちゃんとしろ。・・・あー、待て木場」
木場を呼び止める高崎先輩。
「なんでしょうか? 」
「前にグレモリーのヤツからきた話だがな、バイトの都合上無理だと言っておいてくれないか? まぁ、本来は直に言うべきなんだろうがな」
申しわけなさそうな高崎先輩。
「・・・そうですか、無理なら仕方ないです。部長にはそう伝えておきますので、それでは」
そう言ってその場を後にする木場であった。
「・・・高崎先輩、前の話って? 」
「あぁ。グレモリー・・・、3人ともオカルト研究部部長【リアス・グレモリー】は当然知ってるだろ? 」
「そりゃ当然! 誰が呼び始めたんだかはともかく、この駒王学園の【二大お姉さま】の一角! 」
「 因みに身長172cm、3サイズは上からB99、W58、H90」
「容姿端麗成績優秀誰もが認めるパーフェクトお姉さま!」
「・・・お、おう。さて、そのリアス・グレモリーから、奴さんの部活に誘われて、今断りの言伝を木場のヤツに頼んだわけなんだが」
軽く引いてる高崎先輩。
「「「え゛ぇッ、高崎先輩がグレモリー先輩に部活に誘われた!!?? なんで!!??」」」
その台詞に、聞こえていた他の複数人が反応した。
「・・・叫ぶなお前ら、周りに迷惑かかるだろ。あと、理由なんか当人に聞いてくれ」
「すいません」
「いやいやいやいや、【あの】、グレモリー先輩に声をかけるなんてなぁ」
「後で男女問わず滅多打ちに遭うのがいとも容易く目に浮かびますって。・・・っと、おっと、こんな時間だ」
何やら腕時計にて現在時間を確認する松田。
「・・・どうした? 」
「いえ、こっちの事情で・・・ニヒッ」
「そうか? それじゃあな、俺は今からバイトだ」
高崎先輩から見えぬように、一誠と元浜の方を向きニィ・・・、と笑いサムズアップ。
「そうですか。それじゃあ。・・・さぁ行くぞ!」
「行くって・・・、どこに? 」
その問いに対し松田は、ニタリとサムズアップ。
・・・で、剣道場(時間的に女子らがいるのは当然更衣室)を覗きにいき、俺にも見せろ見せろと騒ぎ立てた一誠の所為で中にいた女生徒にばれ、三人諸共竹刀で滅多打ちにあった。実に自業自得である。
・・・それより多少時間が経過し、夕暮れ時、登下校路の陸橋の上にて一誠が主に二年生になっても彼女ができない事について将来に悲観していると・・・、
「・・・あ、あの、駒王学園の兵藤一誠君ですよね? 」
「・・・はい?? 」
一誠に話しかけてきたのは、黒髪を背中まで伸ばし、ワインレッドのブレザー+カーキ色に白いライン一本入ったミニスカートという制服を着た巨乳美少女。ついでに言えば、一誠にはとんと見た覚えのない制服である。さて、結論から言えば一誠は、放課後の帰り道橋の上で、見知らぬ美少女に告白されるという、貴重な体験をすることになったのである。当然、その場でOKをする一誠であった。 ・・・次の日、一誠と一緒に歩く美少女(
さて、それから数日後の放課後、告白した・された場所とは別の橋の上で一誠と夕麻は次の日曜にデートの約束をするのだが、約束を取り付け、浮かれて橋から土手へ階段で降りるのを棒アイスを舐めながら監視するように見ていた駒王の女子生徒が1人いた。・・・顔の横は胸元まで後ろは肩までの長さの、両側に黒い猫のヘアーアクセサリーを留めた銀髪に、パッと見小学生にしか見えない身長140かそこらの小柄な体型。駒王学園一年生の、
「・・・怪しいわね、この急展開、あからさまに怪しいわ」
「・・・何かご用でしょうか、エヴァンジール先輩」
「別に、偶々よ」
小猫嬢に声をかけたのは、彼女とは色々と対照的な女子生徒。紺のロングヘアーとか、平均より若干高めの身長とか、某二大お姉さまよりは数字は小さいものの、充分すぎるナイスバディとか。彼女は二年C組【クロナ・エヴァンジール】である。ついでに言えば、誰が呼んだか高崎先輩こと、【
・・・それを言うと大抵、
『・・・嫁、なんておこがましいわ、下僕扱いですら、それで充分な程よ』
とか言って頬を赤らめながらそっぽ向くのである。人によっては、デレるとも言うが。普段はクール且つ相手次第では尊大な態度をとる彼女が、である。閑話休題。
「・・・たまたまですか」
「そう、たまたまよ。・・・話変えるけど塔城さん、いいかしら」
普段の態度は斯くの如しである。
「なんでしょうか」
「貴女、どういう意図で彼を監視していたのかしら? 」
「・・・・・・」
「そう、ならいいわ。・・・ここからは独り言になるのだけど」
だんまりな小猫嬢に対して言わねば言わぬでそれは仕方なしとばかりに話を切り替えるクロナ。
「どうぞ」
「・・・約半年ぐらい前だったかしら、私と彼、・・・奏司が向こうにいた時の話なんだけど」
「呼び捨てだったりさん付けだったり安定してませんね、前から思ってましたけど」
「別にいいでしょ。さて、とある日の事なんだけど、とある占術師に偶々占ってもらったんだけど・・・」
「けど、なんでしょうか? 」
「何でも、『そちらの彼の内に大いなる影が取り憑いているのが見えます、それが目覚めた時、人生に嵐が起きるでしょう』って言われたのよねぇ」
「大いなる影・・・、ですか」
今までとうって変わって、あからさまに反応する小猫嬢。・・・一誠を監視していた理由にモロに引っ掛かるからである。
「えぇ、具体的には何かと問いつめたんだけど、『龍』、ですって」
「り、龍・・・」
「その時は、英雄になる程度にしか捉えてなかったんだけどねぇ・・・」
そこで、何か含みを持たせたような、妙な視線を小猫嬢に向けるクロナ。
「・・・なにか? 」
「こっちに戻って来てしばらくしたら、リアス先輩から部活に誘われたり、匙君経由で生徒会から声がかかったり、本当、なんなのかしらね? 何か知ってるでしょ、同じオカルト研究部なら? 」
口角を吊り上げ、早く喋りなさいよと言わんばかりなクロナ。小猫嬢はまさに窮鼠の如しである、猫なのに。
「し、失礼します」
一礼し、逃げ出すかのようにその場を後にする小猫嬢であった。
「あ、待ちなさいよ!? 突っつきすぎたかしら・・・? 」
・・・このような展開は考えていなかったのか、ポカーンとした間抜け面のまま、小猫嬢が立ち去った方を向きながら立ち尽くすクロナ。
「・・・はぁ。逃げられちゃったらしょうがないわ、帰りましょ」
そうして、帰宅の途につくクロナであったが、歩を進めながら先ほどの“アレ”について考えていた。
「(・・・今度の日曜日って言ってたわね彼女。そうだわ、丁度予定も無いし、頼んでみようかしら。)・・・そもそも彼、今掛けて出るのかしら」
携帯を取り出し、どこぞへかけるクロナであった。
To Be Continued・・・.
いかがでしたでしょうか? 先に書いていたISモノがスランプでして、そのくせ、最近一通り揃えたハイスクールD×D(Blu-ray)を見ていて、頭の中で物語が生成され、書きたくなりました。・・・といっても、第一期該当分ですが。
それでは。