≪ 前のページ | 感想はこちら | 次のページ ≫ |
---|
投稿は12月31日にありましたが気づきませんでした。
遅れて申し訳ありません。(管理人)
年の瀬狭間にこんばんは861です。
今回は前半後半に分かれた内の前半分です。
それではどうぞ。
第二話【デートと襲撃と人生の分水嶺】
・・・そうして週末日曜日。駅前デパートの前にて浮かれた風で天野嬢を待ちわびる一誠がいた。
「・・・あ、高島先輩もっスか? 」
「なんだ兵藤、待ちわび人か? ・・・あ、どうも」
「・・・高島先輩も、ソレ貰ったんですか」
「仕方ないだろ、突っぱねる訳にはいかんだろうし。で、誰待ちだ? 」
二人がミニスカ上乳丸出しコウモリ羽根付きメイド服な女性から貰った、或いは配っていたのをついつい受け取ってしまったのは、【アナタの願い、叶えます】と赤い魔法陣(厳密には色々間違いらしいのだが以下省略)の下に書かれたあからさまに怪しいカード。
「・・・よくぞ聞いてくれました、今日、俺は、初デートなのです! 」
「ほー。気合い入ってるな」
「それで、高島先輩は・・・」
そのタイミングで来た、茶髪ポニーテールの少女と紺色ロングにハンチング帽をかぶった少女。
「・・・おっと、来たな。 陽香、クロナ」
「・・・お待たせ、兄さん。待った? 「ちょっとそれ、私のセリフ! 」別にいいでしょ、減るモンじゃないし」
「むぅ、減るとか減らないとかそういうもんじゃないでしょ! 」
「・・・じゃあ、どういうものなのよ」
あーだこーだと言い合うのは、高崎奏司と一言で表現しがたい関係の、対外的には居候人のクロナ・エヴァンジールと、高崎先輩こと高崎奏司の実の妹の【
「・・・そういう訳だ、じゃあな兵藤」
「あ、はい」
「それじゃあね、兵藤君。それじゃ奏司、行きましょうか」
「・・・クロナから聞いたけど、兵藤くんデートらしいじゃない。まぁ、がんばんなさいよ。それじゃ行こっか、兄さん」
奏司の両脇に立ち、互いに片方づつ腕を組むクロナと陽香。
「おいおい、仲良くしろよ二人とも・・・。 3人4脚かこれは? あと、これはデートではないからな、妙な噂流すなよ兵藤」
・・・ 両手に花という、ある意味羨ましい体勢で後ろ振り返りながらそんな台詞を言い、両脇の二人に引っ張られるようにして高崎先輩は立ち去ったのであった・・・。
「あ、そうなんですか」
「・・・ごめん一誠くん、待った? 」
それから少し経って天野嬢到着。
「全然、俺も今来たところさ(くー、一遍言ってみたかったこのセリフ! )」
ある意味定型的なセリフを言う一誠ではあったが・・・、
「・・・あはは、ガッツリ誰かと話、してたよね? 」
おもいっきり見られていたのである。
「・・・あーアレ、ウチの先輩。何の偶然か、向こうも似たような理由で待ちぼうけしててさ。ま、そんな感じかな」
その、そんな感じで、一誠と天野嬢のデートは開始されたのであった・・・。
一方変わってこちら高島先輩ご一行。先ほどのいがみ合いはどこへやら、相変わらずの仲良しな陽香とクロナ、それを兄貴視線で見守っている高島先輩である。
「・・・ねぇ、さっきから思ってたんたんだけど、あれどうしたの兄さん? 」
「あれ? ・・・あぁこれか? いや、なんというか配ってた」
某かの支払いの際に財布の中から見えたのが気になっていたのか、とある店から出てしばらくしてからそんなコトを問う陽香と、あったままを返す高島先輩。
「なになに、【あなたの願い叶えます】・・・、ねぇ。明らかに胡散臭いわねこれ」
ジト目でカードをみる陽香。
「・・・あら、ちょっと見せてくれないかしら? 」
その反面、何故か興味を持つクロナ。
「ほらよ。別にいいんだが、そこまで興味持つものか? 」
「・・・あら。これ、ガチのそれよ、てか本物よ」
しばらくカードを凝視し、真顔で端から聞けばとんでもない事を言った。
「「え?? 」」
「嘘じゃないわ。というか、これ系に関しては、私の方が詳しいんじゃなかったかしら? 」
「そういえば、そうだったわね」
「だな。さて、話変えるがどこへ行く? 」
「そうね・・・、あれ? そもそも私達何しに来たんだっけ? 」
「デート・・・ではないわね、確か」
「そうだな。そもそも、クロナ、お前が言い始めたんだったな。たまには兄妹3人で遊びに出ないかって」
「そうね。元々彼がデートに誘われたのをみて触発? されたんだったわ」
そんな今更話を歩きながら交わす3人であった。
・・・The first half is end, And Continued the later.
如何でしたでしょうか?
次回、物語が動き始めます。
それでは、2016年に会いましょう。