「さて困った」
何が困ったかというと実は美神さんと学校から教会へ、教会から帰宅時帰と一緒にいる事が最近の日常となっていたのだが…
「これでは材料が揃わん!」
そう、春の合宿をついて行く為の準備をするためにオカルトショップに行けない事が問題なのだ。
「む〜…とはいえ美神さんからのお誘いを断る訳には…だからといって女子高の合宿…むは〜〜〜〜〜〜!!」
鼻息荒く悶えるその姿はまさしく変態。
「よく私の隣でそんな事を言えるわね」
苦笑と見るか呆れと見るか人によって見方が違うような微妙な顔をして隣を歩くのはもちろん美神令子である。
現在下校中…横島よ、もう少し考えて行動しろ…無理か。
幸い重要な所を漏らしていない事に感謝しろ(誰に?)
「はっ!もしかして…」
「ええ、口に出て——「美神さんはテレパシストか?!」——って違うわよ!いらん濡れ衣を着せるな!」
神通棍にて一閃。
父親がテレパシストである事もあっていつもより霊力多めであったりするが横島がそれを知るはずもないので深く責めたりは…いや折檻している段階で結構責めてるか?。
美神は最近折檻をしても横島が起き上がるまで待たない。
心配する必要はない、怒ったりもしないし勝手に帰ったりもしない、すぐに復活して追いかけてくる…そんな信頼があるからこそ置いていけるのだ。
「最近折檻に愛情を感じない…もしや飽きたんすか?!遊んで飽きたらぽいですか?!」
「こんな人通りが多いところで人聞き悪いことを言うな!」
美神が合宿を出発するまで…後4日
(マジでどうしよう…)
いつものように瞑想しているが今はそれどころじゃない。
(やっぱ通販か?けど時間が掛かるし…それに現品を見て買いたいよな〜)
今自分がやろうとしている事はどうやら禁忌(といっても唐巣神父が内緒にするように指示してある類の術)なのだ。
失敗したらどんな目にあうかは考えないようにしている…なぜかって?そりゃ怖すぎるでしょ、主に師匠コンビが…ではなく、実は両親、特に母親にばれる事が…である。
(寝る前にちゃちゃちゃっと買いに行くか、幸い店の目星はつけてるし)
と言うわけで来てみました『オススメ!オカルトショップガイド19〇〇』で大々的に載っていた厄珍堂。
「うわ〜如何にも怪しい店だな」
一応売りは『充実した品揃え!安い!便利!』だそうだ。(ここで注目すべきは安全が入っていないところだ)
「こんばんは〜」
「いらっしゃいアル…おや、新顔アルネ」
「客の顔全員覚えてるんか?」
「いくら来る客の幅が狭いからってそれは無理ネ。ボウズみたいに若い客なんて滅多にいないアル」
「あ〜そりゃそうか」
中学生で本格的なオカルトショップに来る奴なんて滅多にいない。
「で、何が欲しいアルカ?」
「質のいい紙ある?出来れば神木で作ったやつがいいんだけど…GS免許いる?」
霊能力者ではなくとも使えるオカルトグッズが犯罪に使われる事を防止する為に購入する際にGS免許の提出が義務付けられている。
「また変わった物を欲しがるネ。材料だから免許はいらないアル…在庫にある分だとこんな感じアル」
(うげ、なんじゃこりゃ)
値段を見てびっくり…て訳ではない。
あまりにも不純物…いや、この場合は不浄物が混在しすぎてどれも使い勝手が悪そうなのである。
「もうちょっとマシなのはないのか?」
「フム、見る目はあるみたいネ。これらは三流品のぼったくり用の商品ばかりアル…本命はこっちアル」
「あ、あのな〜新顔にそんなモンだすなよな」
そんな苦情を聞いているのか聞いてないのか…いや、聞いてない厄珍は奥にある棚から次々と商品を並べ始めた。
「お、今度は『割りと』まともなモンだな…けど不純物まだ多くない?」
「本当に見る目あるネ。けどこれ以上となると多分ボウズの小遣いじゃ買えないアル」
「ちなみおいくら?」
「これぐらいネ」
現在の所持金より2桁ほど違い、引き気味な横島。
「ちょっと品定めさせてください」
ちなみに今並べられてるのは100円〜10万円ぐらいの帯で最初のぼったくり商品は1万〜だった事からどれだけあくどい商売をしようとしていたのかが分かる。
ぼったくり商品は50円霊符の再生紙で、もしこんなので霊符を作ったら暴発するだろう。
それでも投げて使う分には割りと使えるらしいから正しく見抜いた人には超安価で売るらしい。
「お、このメーカーいいな…値段もお手頃…うん、これ全部くれ。一枚単価700円で!」
標準霊符二枚分セット1000円に狙いを定めて交渉開始。
「それじゃほとんど原価ネ(嘘です)!950円」
「そこを何とか!750円」
「これはあの六道印アルヨ!900円」
「こらこら、ここに九条グループって書いてるって、これって六道と同じ出自…陰陽寮出だったけど最近は落ちぶれてるって話やん!800円」
「よく知っているアルネ………よし、わかったネ。今からワタシにこれで何か魅せてみるアル。それでボウズの実力が確かなら800円で売ってやるネ。もしダメなら表示価格で買うヨロシ」
「やったろうじゃん!あ、霊水とか墨もある?」
とりあえず表示価格で霊水と墨、紙も1セット購入してテストで合格すれば表示価格で買った商品もキャッシュバックしてくれるという事なので一層気合が入る。
そして三分後。
「でけた〜」
「は?」
「だから出来たぞ」
「そんな訳ないネ。本職のプロなら分かるがボウズがこんなに早く出来るわけないアル」
「まあ、確かに試験的な物だから多大な期待されても困るけど…持続時間が短いのが問題だけど気に入ってもらえると思うぞ?」
「そこまで言うならいいが…爆発して何か壊れたら弁償アルヨ」
「了解!では…創造主の声に従い姿を現せ」
ポン、まるでシャンパンのコルク栓を抜いたようよ音と共に霊符の周りに煙が充満する。
それが晴れると。
「「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」
二人の獣の雄叫びが響き渡る。
そこには横島が夢想した美女がそこに現れたのである。(ちなみに現れたのは原作で横島が女装させられた時のものだったりする)
素っ裸でセクシーポーズを決めて。
「よっしゃ!これは完璧だ!思った通りの美女の式神じゃ〜〜〜〜!」
実は今まで成功してなかったのだが…まぁ、結果オーライ。
しかし式神が何処か横島と似ているのに二人は気づいていないのかそれとも気にしないのか…
「凄いアル!依り代じゃなくて霊符でこんな事が出来るとは思わなかったネ。けど、持続時間が云々って言ってたアルナ。これは自立系アルカ?」
一応人型に切らなくても式神は使えるのだが人型にした方が依り代としての格が上がる…と言うのが一般的なのだが横島は切れば切るほど術式を書くスペースが減る為、最近は霊符の形で作るようにしている。
「操作系だと霊力の消費も馬鹿にならんから効率良く霊力を消費出来るようにしてあるんだけどまだ調整中なんだよ。まあ、それでも1時間ぐらいは持つけどな」
「はぁ、本当に凄いアルナ…これが完成した暁にはワタシにくれないあるか?」
「それは別にいいけど、多分俺以外は使えないと思う」
「ちっ、使えないボウズアル…今回はいいもん魅せえてもらったアルから特別に全部でこれでいいアルヨ」
「お、こんなにいいのか?」
「その代わりその式神を誰でも使えるようにするアル!そして一番最初にワタシのところに持ってくるヨロシ!」
「ん〜しばらく時間掛かると思うぞ?俺が目指すのは人格を持った美女だかんな」
「おお、そんな事まで出来るあるか?!」
「一応簡易的な人格はできるからな。後は研究次第だ」
「ボウズとはいい友達になれそうあるネ。どうせならこれとこれとこれも持っていくといいアル」
「お、悪いな」
「完成の暁には…」
「おぬしも悪よの〜」
「いやいや、お代官様ほどではないアルヨ」
ふふふ、ははははは
怪しい笑いが木霊した。
こうして二人の男の野望は始まった。
「よし、これで材料は揃った。いざ目指さん春合宿!」
精神統一と言う名の天然煩悩全開…つまり意識して霊力を高めた訳ではなく春合宿に行って女子高生にあ〜んな事やこ〜んな事を考えながら…購入した紙に最近勉強した術式を組み合わせていく。
さて、これまでに分かった人もいると思うが今横島が目指しているのは春合宿の間自分の身代わりをしてくれる完全自立型式神である。
「基本は出来てんだよな〜けど、持続性が足りない」
春合宿二泊三日…って事はその間持たせないといけないのだ。
「人格のコピーは割りと簡単に出来たんだけどな〜」
もし式神使いが聞いたら憤怒するか卒倒するか自信喪失するか口封じするか、とりあえず驚愕する事間違いなし。
普通は持続性などより式神に自立した人格を持たせようとする事の方が難しいのである…が横島がやろうとしている事は自分のコピーでその人格を保とうとすると平たく言えばかなり維持コストが掛かってしまうのだ。
どれぐらい掛かるかというと二日で数億単位の精霊石がいるぐらい。
もちろんそんな横島にはなく、どうしたものかと色々術式をいじくっては暴発させたり不発させたり何故か自分の霊力が回復したり吸収されたりと色々研究しているのである。
「ん〜…なんかいい方法は…」
また呻き声をあげながら何か役に立つ知識がないか前世の記憶と美神から学んだ事を思い返す。
「あ、そういえば唐巣神父はどうやって霊力の増幅してんだろ?明らかに消費量と攻撃時の霊力とが比例してないよな?もしかして突破口はそこか?!」
そういえば周りの霊気を収束させてるって言ってたような気が…とかうろ覚えながらも正解を導き出す。
「そうと分かれば!………どうすればいいんだ?」
しばらく途方にくれていたとさ。
翌日
「と言う訳で霊気の収束についてアドバイスください」
「何がという訳なのか聞きたいのですが」
漫画汗を浮かべて苦笑する唐巣神父…説明もせずに言われて分かる奴なんていない…よね?まさかリアルテレパシストなんていないよね?使えるご本人やお知り合いがいたら是非ご一報を…
「最近新しい霊符を考えてるんですけどどうも俺の現在の霊力じゃ起動できないんでなんとかしたいと思ったんすよ。そこで唐巣神父のあの攻撃の原理が応用できないかなぁって事で教えてください!」
「なるほど、良い所に目をつけましたね。出来る限りの事は教えします。まずは私は聖書を読みながら言霊を籠めて周囲の霊気に働きかけて収束させ放つの事が基本です。余談ですが相手より霊格が私の方が上なら霊波砲などの霊力を放つタイプを支配…主に分散させますが…などが出来ますよ」
「言霊で周りの霊気を収束…か。唐巣神父、あんがと!」
そして教会から出て行く。
「はあ…あいつ、瞑想ぐらいしていきなさいよ」
「美神君…寂しいかね?」
「なっ!何言ってんのよ!私が寂しがるわけないじゃない!」
「ははは、君はもう少し素直に——「違うって行ってるでしょー!」——ふぶ!」
自分をからかう者…師匠とて許すまじ。
神通棍で…はさすがにあれなのでアッパーを一発、ただ唐巣神父の体が一メートルほど浮くほどの威力なので神通棍の方がマシだったのでは?という疑問は…ない。
もちろん横島ではないので再生するのに時間が掛かるのでとりあえず放置して美神は瞑想を再開する。
「まったく…」
ほんの…本当にほんの少しだけ隣に横島がいない事に寂しさを感じたのは美神だけの秘密である。
教会から帰ってきた横島は宿題を終わらせ(式神にやらせる事もできるが出来るだけ無駄な動きを減らさせるため)式神符の準備に取り掛かる。
「確か言霊って言ってたな………言葉に霊力を乗せて効果を発揮するのに式神の寄り代でどうやってしろと?…そういえば日本には便利な四字熟語があったな。それで代用してみよう」
早速サラサラサラっと…とは行かず、漢字辞書を引っ張り出してきた。
「よく漫画とかでよくみかける言葉だけど、いざ書くとなると覚えてないな」
漢字辞書をみて筆を走らせ、細かい術式をちまちまと描き、どうやって四字熟語を機能させるか悩んだ末…
「このままでやってみるか」
試作型式神符がここに完成した。
その真ん中には『森羅万象』とでかでかと書かれ、周りによく分からない文字や模様が描かれている。
「我が身全てを映し出せ」
厄珍堂で行った時同様、小さい音と煙が充満して己と同じ姿をした式神が現れた。
「「よっしゃ〜!ここまでは成功!」」
同じ性格なので同じ事を考え同じように言葉を発し同じように行動を起こす。
「と言う訳でお前が宿題を——「断固拒否する!」なんでじゃ〜!」
先に書いた通り同じ思考を持った式神なのだ。
自分がやりたくない事は式神もやりたくなくて当然である。
「「よし、勝負だ!」」
と言って拳で語り合う
訳もなくゲームで勝負する事にする。
まあ、賢明な皆さんはお分かりであるように自分と同じ者同士が競い合うと言う事は不毛なのである。
「「つ、疲れた〜」」
1時間後二人はコントローラーを投げ捨てて大の字で寝そべる。
何よりゲームの選択が悪かった。
ぷ○ぷよではお互いが同じ速度で同じ手順、そしてお互い相殺してしまうという馬鹿な試合であった。
マ○オカートなどレースゲームにすればいいものを…
「どれぐらいだ」
「後3時間ってとこかな」
もちろん後どれぐらい持つかの話。
今までの最高記録が2時間だった事からすると大進歩なので森羅万象の文字を有効である事を表している。
「「やっぱ持久力がなぁ」」
やはり二日には程遠い。
「これで学校行くのはいいとしても…おかんの折檻は…」
「多分序盤で幕切れだな」
「「はぁ…前途多難だ」」
もちろん溜め息も全く同じタイミングでつく。
「お前は宿題をやってくれ。俺はもうちょっと術式をまとめるから」
「なんで俺が——「わかってるだろ?」ちぇ、了解」
実はただゲームで遊んでたわけではない、式神に籠めてある霊力は身体を動かす、物事を考えるなどでして消耗されていくのでそれの実験でもあったのだ。
問題はゲームのプレイがほとんど反射的に行われているのか霊力の消費が予測より遅いため今度は宿題…つまり勉強をさせてみようと言うのだ。
決して楽がしたいからではない!
「と、もうそろそろ限界っぽい」
「ん…あれ?霊力の消費変わってないのか?」
置時計で現在の時間を確認すると先ほど式神が言っていた時間とそれほど誤差がない程度しか経っていない事に首を傾げる。
「それなんだけど、どうやら森羅万象には少しだけ霊力を回復する効果があるっぽい。ただ保有霊力上限は超えないし消費も軽減って程度だけど」
「リジェネが掛かってるって感じか」
「猛毒状態で、だけどな…じゃあな」
「おう」
そう言って式神(己)が消えて、霊符だけが残った。
「後、式神の記憶がないのも問題だよなぁ」
学校の授業が遅れるのはまだいいとして宿題や友達、親との予定などが全く手に入らないのは困る。
「なんか対策を取らないと…」
色々問題が山積みで偏頭痛がする。
あれもダメこれもダメと脳内会議で議論している間にとりあえず霊符、主に結界用の霊符を製造する。
最近は集中しなくても霊符を作ることが可能になった。
ただし『作る』だけであって霊力籠める作業は行っていない。
霊符に霊力を籠める方法は二つあり、一つは製造段階で術式自体に籠める方法。
こちらの霊符はGS見習いから一流GSまで利用されている。
ただ高位の霊能力者が作ればそれだけ効果が高くなるのでその分値段も高くなるが実戦では霊力が起動時する事にしか消費しない為、重宝されている。
そしてもう一つの方法は完成した霊符に霊力を籠める方法だ。
こちらは霊符を作る技量が要となる。
誰でも使えてコストも比較的に安く、霊力を籠める際と術式が起動する際と二段階術式で霊力が増幅されて効果は前者の物より効果が高くなる反面で起動時に籠める霊力の量に比例して威力が決まるので二流以下のGSは使わない事を推奨されている。
一流でも止めを刺す時以外はあまり使用しない。
ここで問題なのがなぜ横島が後者の霊符を作っているかである。
原作ならば美神に頼まれて(命令されて)作っている…なんて事もあるが今は姉弟子で、まさか弟弟子に霊符作れ!なんてプライドがないような事は言わない…もっとも今横島が作る霊符は横島自身しか使えないのだが。
前者の方法で作った方が霊力の少ない横島にはいいような気がするが実は現在の横島が全霊力を籠めても浮遊霊を払えるかどうか怪しいレベルでしかない為作っても前回美神との模擬戦(鬼ごっこ?)の時に使った結界のような用途でしか使い道がないのだ。
今度ついて行くのは美神さんの学校…六道女学院の霊能科…の合宿である事を考えるとど〜考えても『普通の』合宿ではない事は想像するに難しくないのでいざと言う時の霊符を準備しているのである。
「今日は修行サボっちゃったな〜明日は参加しないと」
割と生真面目に修行に取り組んでいる横島………な分けない。
ただ単に合宿に行って女子高生をナンパする事も重要だが身近にいる女性(美神)と一緒にいる時間が減るのが惜しいのである。
今回のサボりですら断腸の思いだった。
「今日は徹夜か…時間もないし…寝るのは授業中寝ればいいか」
そんな事でいいのか横島。
そしてなんだかんだあって美神が合宿に出発する当日。
「結局横島クンは現れず…何処かに隠れてるんだろうけど」
「全然分かりませんね」
「まだ霊能に目覚めて数ヶ月しか経ってないのに私達に感づかれずに陰行できるなんて非常識にもほどがあるわよ」
今唐巣神父と美神がいるのは集合場所となっている学校のグラウンド。
二人とも横島が来ないと言う考えは無い。
どう見ても寝不足だと訴える隈、瞑想中の居眠り、覗きの時の気配の殺し方が甘い…などなどらしからぬ行動が多々見られるからだ。
「あれ?荷物?」
バスの保管庫の入り口に割りとでかい鞄が一つポツーンとあることに気づいた美神はそこから嫌な予感が走る。
「誰かが置いて行ったんだろうね。ちょっと気が早いような気もするけど」
唐巣神父は特に気にした様子はないが美神は近づいていく。
「………もしかして横島クン?」
置かれていた鞄はビクッと跳ねる。
「ま、まさか横島クンかね?!」
またまたビクッビクッと跳ねる。
「まったく、どうやってついて来るかと思ったらこんな手段なんて…60点ね」
ジィーとファフナー…ゲフン、失礼…ファスナーを内側から開けて出来てきたのは案の定煩悩魔人横島であった。
「仕方なかったんや〜ワイが煩悩を抑えれるなんてワイやないんや〜」
「そんな事はいいからとっとと学校行きなさい!」
「し、失礼しました〜!」
こうして合宿に横島の野望は潰えた。
「甘い、甘いぞコ○ン…そうなると唐巣神父は毛利小○郎?…違うな。どっちかというと灰原○に阿○博士か」
その心は
「キツイ性格と頭が輝いています」
お後が…よろしくないようで。