第一話
成人の儀が16歳ということをつい最近知った袁術じゃ。
あれから曹操ちゃんから漢文を教えてもらったり武術を教えてもらったりしておる。
実際今、武術を——
「袁術、貴方武の才無い」
「曹操ちゃんが苛めるのじゃ〜」
「ないったらない。それと体力がない」
教えてもらえるほどの才能がないらしいぞ。
むう、言われてみれば最近あまり運動しておらんな。
「袁術の場合は武に頼る場合は護衛を雇うべきかもね、後体力作りをして時間稼ぎか逃げる事を念頭に置いた方がいいと思うわ」
「ふむふむ、なるほどのう」
せっかくの三国志なのに無双が出来ないのは残念じゃ…元々それほど期待しておった訳じゃないがの。
あれじゃ、せめてKO○Iの初代三国志ぐらいの武力は欲しかったのぉ、今の武力は明らかにKO○Iシリーズに無い低さじゃろ、多分劉璋とか劉禅並じゃな。
ならば目指す目標は曹沖じゃな、曹操ちゃんとの友好度的にもステータス的にもじゃ。
誰が短命じゃ。
「試しに春蘭…夏侯惇と鬼ご——」
「無理じゃ」
最近夏侯姉妹…特に夏侯惇さんは曹操ちゃんと仲良くなった吾の存在が気に食わないらしく、やたらと近くで素振りしたり殺気を飛ばしてきたりと色々と険悪とは言わない…いや険悪かのぅ…状態なのじゃ、それなのに鬼ごっこなどと…殺す気なのかや。
もっとも近くで素振り始めた段階で孫子などを朗読とかして追い返しておるのじゃがな。
「吾に武の才はないか、ならば後は知識と知恵だけ伸ばせばいいのじゃな。逆に簡単になったような気がするの」
「そんな事が簡単に出来るぐらいなら世の中優秀な武官に文官で溢れてるわよ。ま、応援だけはしてあげるわ」
「教えてくれんのか?」
「そんなに暇じゃ………分かった、分かったわよ。教えるからそんなに見つめないの」
「やったのじゃ!曹操ちゃんはやさしいのじゃ」
「私が、優しい、ですって」
「違うのか?」
吾が言っておいて何なんじゃが原作の曹操から比べると随分甘いと言うか…優しいんじゃよ、たまにその優しさが怖かったりするのは秘密じゃ。
「ま、まぁいいわ、その代わり忙しいのに変わりはないからあまり多く見てあげられないわよ」
「うむ、自主練も頑張るのじゃ。そうじゃ今度お礼をするのじゃ」
「蜂蜜はいらないわよ」
「ガーン、なのじゃ。な、なぜじゃなぜいらぬのじゃ」
せっかく益州から仕入れた蜂蜜があるというのに…まさかもっと上等な蜂蜜を寄越せというのか。
「わ、分かったのじゃもっと上質の蜂蜜を——」
「そうじゃない」
「い、痛いのじゃ、星が見えたのじゃ」
これはタンコブ確定なのじゃ。
「袁術、事ある毎にお礼が蜂蜜という事が問題なの分かる?それとも私を太らしたいのかしら?」
「太った曹操ちゃん…ちょっと見てみ——ぎゃび?!痛いのじゃ〜今のはクラッと来たのじゃ〜」
「ハァ…これが態とではない事は分かってる…解ってはいるんだけど…ハァ」
ぐおぉ、曹操ちゃんが何か言っとるが今はそれどころじゃないのじゃ、頭が痛いのじゃ〜同じ所を叩かなくてもいいじゃろうに。
「言っとくけど袁術から貰った蜂蜜のおかげでうちの蔵一つが埋まったのよ、こう言えば分かるかしら?」
「何?!」
「やっと分かった——」
「蔵一つしかないのか——いや、冗談じゃ。じゃから振り上げた手を下ろしてたも」
「まったく」
危なかったのじゃ、次は
それにしてもそれ以外のお返しとなると難しいのじゃ。
原作袁術と同じように吾も蜂蜜を好むのじゃが、それを他人に押し付けようなどとは思っとらん。
ただ問題なのは吾は前世でも今世でも贈り物という事をしたことがないからなのじゃ、前世から友達は居なかったしの。
寂しくなんて無いのじゃ。
「装飾品なんぞはちと思いが重いような気がせんか、吾はまだ7歳とはいえ
「ふ〜ん、一応考えはしてたのね。少し見なおしたわ」
吾はどんな風に見られとったんじゃろ。
むう、ここで曹操ちゃんに聞くのは間違っとるし…
「次回までに何か考えとくのじゃ」
せっかくやるんじゃったら曹操ちゃんに喜んでもらわなければ意味がないので真剣に考えるのじゃ。
「ええ、楽しみにしてるわ。じゃあこれから貴方の家まで走って帰るわよ」
「えぇーちと遠くないかの」
「何言ってるの、早く走りなさい」
「わ、分かったのじゃ〜」
なんという無茶をやらすのじゃ〜死ぬかと思ったのじゃ〜。
曹操ちゃんは平然としとったがの、スペックの差をまざまざと魅せつけられたのじゃ。
それにしても贈り物…しかも女子にの〜今では男の娘とはいえ、さすがに選ぶのに緊張するのじゃ。
蜂蜜を渡す切っ掛けは吾が食べておった物が気になって食べさせてやっただけじゃからそれほど考えての行動じゃなかったから意識せず渡せたのじゃがな、今回はどうもそういうような気持ちではないらしいのじゃ。
これが恋か?!なんてそんなわけないのじゃ、曹操ちゃんは覇王、吾は…なんじゃろうな、その他Aにしては目立ち、メインキャストには劣る…脇役かのう、そんな吾が曹操ちゃんに相手される訳がないのじゃ。
そもそも曹操ちゃんは百合じゃろ、吾の興味など変わり者の男の娘程度だと思うのじゃ。
何よりも夏侯姉妹に割って入るなんぞ怖くて出来んぞ。
「それにしても何を贈ったらいいのじゃろか」
そういえば吾がいる場所を説明してなかったのじゃ。
吾は日頃は
元々は
ぶっちゃけ洛陽ってそんなに都会という感じではないぞ、人口的な意味では汝南の方が都会じゃからな。
ただ政治の中枢であるには違わんからの、偉い人はいっぱい居るんじゃ。
そう一杯偉い人が居るんじゃ…実際目の前にも一人、身長180ほど…吾は見上げねば顔が見えん、真下からだと胸でどっちにしろ見えんほどの胸囲、腰に届く真紅の髪、肌は健康的な褐色、露出がやたらと多い朱を基調とした服。
ここまでの特徴のいくつかを鑑みるとイヤな予感しかしないのじゃ。
眼の前にいるこの長身の女性は…よし、全力でスルーなのじゃ。
顔を合わせぬよう目を逸らせ、あえて鼻歌を口ずさみ隣を過ぎ…た、よし吾は勝ったぞ!
「ちょっとそこの嬢ちゃん」
ドキッとしたが慌てて心を落ち着かせたのじゃ。
吾は男の娘、『娘』と書かれてても男じゃから吾の事じゃないのじゃ、うん。
少し歩調を速め、一刻も早く逃げる。
袁術は逃げ出した!(ドタドタドタッ
しかしボスからは逃げられない!
なぬ?!いつの間に前に回りこんだのじゃ。
「お嬢ちゃん、逃げんでもいいだろ」
吾の事と言うのは分かっておるがここはあえて周りをキョロキョロと見回してみる。
これでも立派な男の娘なのじゃ、お嬢ちゃんじゃ…合ってるのかの?
それに袁家の者に対してこの物言いは失礼じゃと思うぞ。
「いや、お嬢ちゃんのことだからな」
「ふむ、吾に用事か。何用じゃ?こう見えて吾は今から帰って昼寝しようと思ってたんじゃ、つまり忙しい身、早々に申せ」
「…それは忙しくないだろ」
「では失礼するのじゃ」
「ああ、待て待て分かったから待て。私は姓は孫、名は堅、字は文台と言う。田舎から出てきたばかりでな、道案内か道が分かる者を紹介してもらえないだろうか?もちろん駄賃は弾むぞ」
ああ、やはり死亡フラグの源、孫家だったのじゃ〜これが周家ならまだ救いがあったものを…赤髪だったから無理な話か。
とは言え、ここで断って帰ろうとしても逃がしてはくれんじゃろうからとっとと解決して家に引きこもるのじゃ。
「良かろう。何処に行きたいのじゃ?駄賃は別にいらぬぞ」
「子供が遠慮するんじゃない、行きたいのは朱儁将軍の宅は分かるか?」
「任せるのじゃ、これでも重要人物の家は大体把握しておるからの」
もし正史通り宦官の皆殺しに参加する事になった場合に備えておるから…とは言えんの。
「ほう、それは凄いな。お嬢ちゃんはなかなか見所があるな」
「褒めてたも褒めてたも」
スキル・袁術皮被りを発動。
このスキルが発動した場合、原作の袁術により近づく事ができる。
メリット、相手にステータスを低く見誤らす事ができる、デメリット、周りからの評価が落ちる可能性が高いのとギャップに違和感を持たれることがある。
スキル・見破るを持つキャラにはいらぬ警戒心を持たれる可能性が大。
ゲーム風に言うとこんな感じかの。
十中八九曹操ちゃんはスキル・見破る持ってそうだから袁術被りは使わなかったのじゃ…もっともこのスキル効果は発揮するかは分からぬがな。
「おーよしよし、いいこいいこ」
うむ、上手くスキルが聞いておるらしいの。
これで孫堅も吾にメロメロなのじゃ!
自分で言っといて何なんじゃがキモイのじゃ。
孫家と言えば恐らく遺伝で直感スキルがあると思ったんじゃが、その心配もないかの。
孫策は格別勘が良かった、孫尚香は悪戯っ子的な勘の良さがあった…そう考えたら孫権は唯一理性で動くタイプじゃ。
もしかして孫権は統治する王になれるが攻めの王にはなれないってそこで決めてるんじゃなかろうな孫策。
王など統治と外交が出来ればいいのじゃ、正史や原作みたいな孫策はどう頑張っても将軍止まり、王としては孫権の方が優れているのじゃが…と、今考えることじゃないの。
それにしても孫堅が朱儁ばあちゃんが会うって…あれって黄巾の乱が始まってからじゃなかったかのう。
ああ、原作的展開では孫堅は黄巾の乱には死んでおるのか、ならば不思議もないかの。
ではひょっとすると凶星の反乱は黄巾の乱より早く起こったのじゃろうか、確かあれは黄巾の乱に乗った形で起こった乱のはずなんじゃが。
「朱儁ばあちゃんに用という事はもしかせんでも偉い人なのかの?」
「どうだろうな、私は田舎の太守をやっているが洛陽に居る者から比べると偉くはないと思うぞ。というか朱儁将軍をばあちゃん呼ばわりとは…お嬢ちゃんもなかなか大物だな」
朱儁ばあちゃんはなかなかの人物なのじゃ。
正史では皇甫嵩と並んで有名な将じゃ、能力の方は微妙ではあるが後漢の名将の一人であったには違いないじゃろ、何しろ孫堅を召しだしたぐらいじゃからな。
吾からすれば迷惑なことこの上ないがの。
朱儁?…もしかして朱儁が交趾の反乱鎮圧の方で知り合った可能性もありえるのー場所も近いといえば近い…じゃろうか?もっともそれがどうという訳ではないがやはりというか正史の情報は当てにならんしの。
「そこが朱儁ばあちゃん宅じゃ、そこの者朱儁ばあちゃんに客じゃ」
「こ、これはお嬢様直々にありがとうございます、只今確認いたしますのでいつもの客室でお待ち下さいませ」
「うむ、いつもの部屋で待っておるぞ」
孫堅が目を白黒しているのが目に入る、どうしたんじゃろ?
「お嬢さんは朱儁将軍のご息女で?」
「んにゃ、違うぞ。吾は偶にじゃが用事でここに来ることがあっての、あの番人とは顔見知りなのじゃ」
「お嬢さんは一体——」
「ほれ行くぞ、そういえば吾も久しく朱儁ばあちゃんに挨拶しておらんから付いて行ってやるのじゃ」
朱儁ばあちゃんは戦争では手堅い、ドッシリとした戦術を好む割には私生活ではせっかちさんじゃからな、少しでも待たせたら愚痴愚痴言われるのじゃ。
足早にいつも通される客室に入るが誰も居らなんだ、まだ来ておらんか、助かった。
「さて、茶はそのうち来るじゃろうからお茶請けでも用意するかの、孫堅…殿?様?…まぁどうでもよいか、とりあえず座っておれ」
「どうでもいいって」
苦笑を浮かべる孫堅は放置し、お茶請けの隠し場所を漁る。
実は朱儁ばあちゃんの隠したおやつだったりするのじゃが問題ないじゃろ。
「ほれ、桃饅頭じゃ…お、茶も丁度良く出てきたの」
「これは食べていいのだろうか、妙に高そうな菓子なのだが」
「大丈夫じゃ何かあっても吾が責任を取るからの、そうじゃな…はむっ。ほれ、吾が先食べたんじゃから遠慮せず食べるといいのじゃ」
それにしても美味いの〜この菓子は、どこの店で売って——ぐひゃ?!
「
いだだだだだ、いだいのじゃ〜梅干しはやめるのじゃ〜。
「見て分からんとは耄碌したか朱儁ばあちゃ——ぎゃーーーー!」
「もう一度聞くぞ、何を喰っておる」
「桃饅頭じゃ、素直に答えたのじゃから離してたも」
「まったく、この童には困ったもんだ。ん、ああ、孫堅は気にしなくていいぞ。どうせこの童が勝手に出してきたんだろう?全く、せめて儂に許可を取ってからにしろと毎回言っておるだろう?」
「吾と朱儁ばあちゃんの仲ではないか」
「その呼称も認めたわけではないわーーーー」
「にゃあああああああーーーー離してたも!離してたも!」
といつもの
孫堅はこのやり取りで唖然としておったが、そこはスルーじゃ。
それと表向き孫堅殿と呼ぶが心では孫堅と呼び捨てにすることが第1694回吾の吾による吾の為の会議で可決された。
孫堅は吾にとっていくつもの意味でも重要な人物じゃ。
原作では登場せんから正史の話じゃが、袁術が孫堅の後ろ盾となって袁術自身も孫堅も勢力拡大に成功しているのじゃ、何より孫堅は一つの勢力というより袁術の派閥の一員という見方が正しいような気がするのじゃ。
つまり吾の敵となるのは世代交代した後の孫策と孫権だと思うわけのじゃ、なら親しみを込めて『殿』、心中は何かされないかビクビクしながら呼び捨てなのじゃ。
ただ孫策、孫権の反乱フラグって実は自業自得じゃったりするんじゃ、何処ぞの太守にするという約束を反故にして見切りをつけられたんじゃからな。
ひょっとすると吾の派閥に…無理か、あの
「改めてよく来たな孫堅、童も一応ありがとうな」
「一応とは何じゃ、一応とは」
「話が進まんから喋るでない」
理不尽なのじゃ、超理不尽なのじゃ。
お、超理不尽って中国人の名前っぽくないかや、超・理不尽。
「それにしても孫堅、おぬしも童に道案内させるとはなかなかの身分に成ったのう」
「はぁ、どういうことでしょうか?」
「なに、もしやおぬし知らずに道案内を頼んだのか。それならば納得か」
そういえば自己紹介した記憶がないの、わざとじゃがな。
「おお、自己紹介がまだじゃったな。吾は姓は袁、名は術、母は袁逢と言った方が分かるじゃろうか?」
孫堅は固まった。
律儀に吾も固まってみた、吾空気読むのじゃ。
そして朱儁ばあちゃんも空気を読んで黙ってるのじゃ。
「こ、これは知らない事とはいえし、失礼しました」
「うむ、苦しゅうない」
「何を偉そうにしとるんじゃこの童が」
「はーっはっはっは!吾の親の七光りの栄光の前に平伏すことを許そ——いだだだだ、朱儁ばあちゃん暴力反対なのじゃ」
「全く、この童は調子に乗りおって…て孫堅何をしようとしておる、伏さなくてよいぞ。所詮童の戯言じゃ」
「いえ、現司空の袁逢様のご息女でございましたかこれまでの無礼何卒ご容赦の程を」
「別に気にするでない、今まで通り話せば良いぞ。なんだったら吾と友人になってたも」
これで曹操ちゃん以外の友達が出来るぞ!
それにこれからの展開を分かりやすくするため孫堅とは繋がりを持っておいた方がいいじゃろう。
もしかしたら孫堅が死ぬ→孫策が後を継ぐ→吾に突撃!なんて事になったら悲惨じゃ、負けはせんじゃろうが大損害を受けること間違いなしじゃ。
その孫堅はさすが三児の母親なだけあって母の貫禄というやつかの?こう、温かみがある笑顔というやつを吾に向けておる。
「わかった、これからよろしくな。今度は私の娘達とも友人になってくれたら嬉しい」
「うむ、任せるのじゃ」
…
…
…
…
…
あれ?吾、今自分で死亡フラグっぽいもの立てたような気がするのじゃ。
あ、でもでもこのぐらいの歳から仲良くなれば幼なじみフラグ…そして裏切られるのじゃな、分かるのじゃ。
吾が袁家でなかったならば家臣として仕えれば問題なかったんじゃがなー吾が傘下に入った所で信用などされず、謀殺されるのは火を見るより明らかじゃ。
まぁそれでも今はこう返す事がベストじゃろう。
「孫堅殿の娘子と早く会えることを楽しみにしておるぞ」
これが吾にとっていい選択であることを祈りつつ。
<孫堅>
「孫堅、あの童には注意しておくことだな」
「…いい子だと思いましたが」
「ああ、いい子には違いないが何気に黒いからの」
「そんな気はします」
確かに私の勘にかかる何かはあった。
ただ勘がいい方なのか悪い方なのかはっきりしなかったので声を掛けてみんだが…見た目通り子供だったな。
なかなか可愛い子だとは思うが最初に名乗らなかったのは私を驚かす為だったのだろう、やってることは見た目通りの子供の悪戯程度だがな。
「とは言っても童も何処か抜けておるからそれほど気にする必要もないかもしれんが」
「ははは、確かに」
最初はなぜか無視されたしな。
しかも逃げるように…あ、でも袁家のご子息なら当たり前か、声をかけてほいほい付いて行って誘拐さらたなどと名門の名に傷がつく事になるだろう。
それにしても瞳に恐怖の色が入ってたような気がするが…気のせいだったのだろうか、賊と間違えられたと考えれば不思議ではないのだが…途中から開き直ったみたいな感じだった事が気になる。
「まぁ袁家との縁はあっても損はないであろう。あの家が無ければ漢王朝は今頃潰えているはずだ」
「朱儁将軍、お口が過ぎますよ」
「はは、気にするでない。では、今回呼び出した件だが——」