体調が悪く、かなり短い上に中途半端で、内容も薄いものになってしまいました。
申し訳ありません。
第百七十四話
世界にあった戦争の火種は表面上は鎮火したわけで、世界的に平和を謳歌する雰囲気が充満している。
地球内で対立国家が増えて、『地球』連邦を名乗るのが烏滸がましい環境になったが、それが影響するのは連邦のお偉方や官僚などのプライドであって民衆にはそれほど関係ない。
「平和になると俺達の売上はグッと落ちるなぁ」
「終戦祭りで国内の民需への切り替えは上々ですが、オーストラリアと南中国はあまりよろしくありません」
そうなんだよなー。マレーネが言う通り、終戦祭りで切り替えが上手くいったのは特別地区内だけの話で国外支部は距離の関係上、どうしても特別地区内で生産された物が買われやすい。
まさか他国に干渉して終戦祭りをやるわけにもいかず、切り替えがスムーズに行われなかったのだ。
「もう少し国外を優遇すべきだったか、次に向けて対策を考えてくれ」
「戦争は稼げますけど、ない方がいいんですが……わかりました」
まだティターンズとエゥーゴの確執があるから戦争はあるはず……ジオンとかロシアという外敵がいるから確実とはいえないけどな。
それ以降の逆シャアとかF90、F91とか結構先だがVガンなんかはほぼフラグ潰れてるんじゃね?アクシズはジオンが支配してるし、F90とF91はジョブ・ジョンいないし、Vガンに関しては原作通りに起こるとするとマリオンちゃんズ88人いることになる。
コスモ・バビロニアなんて鼻で笑う程度の勢力でしかないだろうな。
そもそも確実にラフレシアを確保するだろう。そしてそれに乗るマリオンズとか鬼に妖刀村正なんてレベルじゃないし、エンジェル・ハイロゥのサイコウェーブとか普通に弾き返すどころか怨返しして発狂さて終了しそうだしな。
うん、実は戦争フラグってあまりなさそうだ。
唯一あるとすればシャアの動向次第……だけどララァ生きてるし、キシリアへの借金はなくなってるし、行動するかねぇ?
「……ところで、ここはこういう政策ばかりしているのか。さすがにこれは革新や斬新の域を超えているぞ」
なんでか知らないけど特別地区に来たがってたので許可して先日着いたキシリアが失礼なことをぼやいている。
「ふん、これから革命を起こそうってのにコロニーをいくつも破壊した国のトップの一族にそんなこと言われる筋合いはないな」
「……」
いい加減国力に差があるのに宇宙に住む同胞を減らしてどうするんだよ、って話だ。
人の数こそ国力なんだから殺しちゃ意味がない。管理するのに人が取られるから?獅子身中の虫はいらない?そんなの言い訳だろ。
戦争するなら勝てるように戦争しないといかんだろ。ミノ粉とモビルスーツで勝てるなんて希望的観測過ぎる。
「それにカラスみたいに光物を貯め込む習性はないもんでね。ガンガン回して俺達を太らせてもらうさ」
「……リスクマネジメントができているとはとても思えん。よくこれで国が回るもんだな」
「国と企業が連携してるから不正とか裏切りとか私利私欲に走らなければどうとでもなる」
(それが難しいとわかっているだろうに……よくやる)
実際俺達がブルーパプワを、ブルーパプワが特別地区政府を浄化させてるから不正なんて精々食事を奢る奢られる程度しかできない。
金でも送った日にはマリオンズのガンダリウムγを貫通する鉄拳制裁が待っているからな。(実質死刑、実績次第で減刑あり)
「ところでキシリアは地上になんで降りてきたんだ?」
「一応ブルーパプワの仲間入りしたんだから特別地区の様子をみたいと思うのは人情だろう」
そうかもね。でも、そんな単純なやつだと俺はもちろんブルーパプワの平社員ですら思ってるからな。
素直に、はいそうですか、とは行くか。
まぁ深くはツッコまず、遠くから監視するに留めるけどね。疑うは粗探しというし、って言うし。
「つまり観光ってことでいいんだな」
「ああ、これでも私は女だ。地上で買い物ぐらいはしてみたいもんさ」
うは、紫ババァが女ってw ネタっすか?ネタっすよね?随分高度なネタだ。
「ならナンバーズを1人護衛に付けるからくれぐれも(俺達の領土で)迷惑かけんるんじゃないぞ」
「配慮、感謝する」
「民間人に手をかけるようなことをがあれば覚悟するんだな」
言い終わると同時にマリオンちゃんの殺気が放出されるキシリアはもちろん、一緒に護衛として付いて来た奴らはガクガクブルブルとしている。
その護衛は何人かいるがそのうち一人はジョニー・ライデン……かな?そういえば俺はジョニー・ライデンの素の顔って見たことないな。大体ギレンの野望のパイロットスーツ姿でしか知らない。つまり素の顔で居ても知らないんだけど……多分そうだろ、ニュータイプのプレッシャーではなく、エース特有のプレッシャーを感じるしな。
まぁ、だからどうしたという話だけどな。
「工作もほどほどにな。俺達に振りになるようなことなら〆るからよく覚えておけ」
「ナンバーズがいるのにそんなことできるわけないだろ」
そりゃそうか、スパイしようとして速攻でフルボッコにされるのがオチが見えてるし。
「ついでにデギンとも一緒に行くといいんじゃないか、たまには親子水入らずで……」
「か、考えておく」
恥ずかしがるような年か!……いや、まぁ成人してからだと恥ずかしいか。言いがかりだった、すまん。
「さて、仕事の話に戻るとして可変モビルスーツの開発……というかフジの解析はどうだ」
「すぐには無理そうです。パーツなどが特殊すぎて量産には向きません。いっそもっと簡易的なものにしてはどうかという意見が多数上がっています」
さすがZガンダム系列、高コストは伊達じゃないか。
簡易的なものといえばメタスかな。
「現在の方針としては初代ガンダムのように複数の期待を合体させたものにするかで随分もめています」
それはZZガンダムのフラグか?でもZZってあまり強いイメージないんだよ。ぶっちゃけ分離した時に落とされたら元も子もないけどな。
いや巨大化はブルーパプワの方針に逆行するからバウみたいな感じだろうか。ならトップメンバー以外の兵士にはいいものかもしれない。
ブルーパプワや死神の陽炎で巨体といえばアプサラスがある。それ以外はいらん。
「通常モビルスーツサイズに収められそうなら開発を許可する」
「わかりました。新しく予算を組みます。それとドップブースターIIが完成したそうです」
おお、航空機の新型か。
「IIと名乗っていますが見た目は相変わらずドップとセイバーフィッシュを掛けあわせたものですけどが装甲がガンダリウムγになり、機動力と旋回性能がよくなりました」
地味なパワーアップだな。
派手に有線式ビーム可動砲を……あ、サイコミュ載せると機体が重くなるか。
価格もパワーアップしてるのはかなり痛いがな。
「そうはいっても、これで連邦とは互角程度には戦える……か?」