第五十射 撃鉄の英雄
笑う、という表情には様々な意味がある。
よくある笑うという行為は攻撃性を示すという話だが、案外それも間違いではないかもしれない。
笑うという行為の際には、口元を大きくゆがめるものだ。それこそ、かつては鋭い牙として存在した犬歯が見えるほどに。
ヒトでは既に糸を切る程度にしか使えない歯だが、生物本来として、威嚇、という行為におけるかつての攻撃性を示唆しているだろう。
かつての鋭い牙を始めとし、巨大な体躯、刃を通さぬ剛毛、筋肉組織から部位の刺々しさはヒトに近付くほど退化している。
これに至っては退化という言葉は間違いかもしれない。なぜならば、鋭い牙は敵を倒すためのもので、巨大な体躯は敵を威嚇し自分が強いということを示すもので、剛毛とは体を守る防衛機能であるからだ。つまるところ、ヒトには敵がいない、防衛しなくてはならない敵が存在しない、威嚇する必要がある敵がいないということなのだ。
退化と進化、薄っぺらい壁一枚で遮られた同意語(矛盾)と言えるかもしれない。今、退化と進化という二律背反を極めた人工人外人智外の人間がそこにいた。
「勝つ負ける引き分けドロールーズウィン、どうでもいいと思わないかアーウェルンクス」
「それは肯定出来ないね、競い合うことは実にいいことだよ」
「底辺頂点同士が競い合って何になろうか、もうそこに道は無いというのに」
「道があるか、無いかは君が知る由じゃないだろう?」
「あぁ、実に"どうでもいい"ものさ。結局な、俺が言いたいのは……」
コキン、コキンと首の関節を鳴らしながら彼が言葉を一端切る。思ったよりいい音が出たのか、満足そうに頷き、そして彼は&笑み&を浮かべた。
それは道化を笑うのではなく、歓喜があったわけでもなく、理不尽に衝突したときの無力に悲しむ笑いでもなかった。
「お前はここで終わる」
「……」
一呼吸置いて放った言葉はたったの一言。
彼はただ普通に普遍で通常と変わりなく言ってのけた。
感情の有無など考える必要すら無いだろう、全ては無駄であるために。戦闘に、殺し合いに、死合いに、これから片方が居なくなるというのにソレを語るのは実に無粋だ。
相手が何人で、どういう奴で、こっちはこういう理由で、考えるだけで頭が痛くなる。
「フェイト様ーー!!ここはひとまずお任せを!」
「こんな変態ゲス野郎を相手にするだけ時間の無駄です!!」
「最高のホメ言葉だな」
だからこそ、今こそ戦おうとしたときに乱入者がいたとしても特に彼は何も思わなかった。
長いツインテールやら、角や猫耳が生えていたり、知る人ぞ知る彼と相対しているフェイト・アーウェルンクスの仮従者達である。
その世界では複数の女の子の従者を得ることが流行なのか定かではないが…彼から見れば掃除が楽になっただけである。
ゴミから一ヶ所に集まってくれるという、実に素晴らしいことだ。
「ダメだよ、君たちでは荷が重すぎる」
「いくらコイツでも私たちが全員で「ダメだよ」うぅ…」
「餓鬼が一人や二人、数百人集まったところで死体が増えるだけだ、ハッハッハ」
従者達は自分達が戦うと言ったもののフェイトはそれを一蹴した。もし相手がラカンであったなら彼も許可を出すだろう。
基本的にラカンは甘い男であるため、ワケアリ確実な彼女たちが死ぬ結果にはならないかもしれない。しかし現実の相手はダブル・シックスである。
冷酷と変態が武装して歩くような存在なのは周知なのだ。
道を遮る壁をヌルッと貫通するような性格である彼と対峙したのなら、最終的には彼が言った通りになるだけだ。
だが、本当のことであるものの彼の物言いは明らかに上目線。少女達は怒りを隠せない。
そこでこれ以上会話させないつもりなのか、フェイトが口を開いた。
「環、君のアーティファクトを貸してくれるかい?ここでは被害が大きすぎるから……」
「は、はい…『来たれ、無限抱擁!』」
「君たちは遠くに、出来るだけ……ね。壁に隠れているんだよ」
少女達は恨めしそうにフェイトを見ながら立ち去っていった。
従者の一人、頭に大きな角が生えた少女が持つ『無限抱擁』は空間そのものに作用するアーティファクトである。
数十㎞の範囲を誇り、少女が解除しない限り理論上脱出不可能の無限閉鎖空間、言うなれば「暴れても問題無し」である。
余談だが従者たった一人にここまでの能力を持つアーティファクトが支給されるという現実に彼は頭痛を覚えたという。
「いつぞやの再戦だね」
「邪魔も存在しない、少々空間に"ゆとり"が無いが……まぁいいだろう。だがやはりセンスに問題があるな」
「環のアーティファクトにケチをつける気かい?」
「あぁ、無論だ莫迦ヤロー」
クックック、と憎たらしい笑みを受けべながら彼は腕を眼前で交差させた。
手には黒き拳銃、ただしヒトが扱えるような代物ではないことはサイズからすぐにわかるだろう。
ガチャン、ガチャン、と鳴らし三日月を横に置いたように歪んでいる口元から、カハァ、と黒い障気が漏れていた。
「君とは一度、全力で戦ってみたいと思っていたんだ」
「吐き気が出るほど不愉快だ」
ズズズ、とフェイトの背後から無数の石柱が伸びてきた。
冥府を支えた漆黒の石柱が一本一本、彼を狙いつけている。圧倒的光景であろう、目の前で無数に発生した底が見えぬ石柱の群と対峙する、たた一人の小さな武器を構えたヒト型の生き物。
彼は拳銃を指を基点にグルグル回しながら口を開いた。
「精々この世最後の余暇を楽しみたまえ」
ガチャンと銃口を彼に突きつけた。
フェイトは彼の言葉を聞き届けた後、腕を振り下ろし石柱が彼へと襲い掛かっていった。
彼の眼前を覆い尽くすように無数に降りかかってくる石柱群だが、彼は銃を構えたまま動こうとはしなかった。それどころか……
「化石ごときが、俺を越えれると思うなよ」
そのまま石柱は彼を、正確には彼がいた場所へと次々と突き刺さっていった。
空間にマチマチに存在する建物を貫通し破壊し、土埃が巻き上がり石柱が林立するがごとく。
その光景だけを見るのなら彼があっという間に負けてしまったと思うだろう。しかし実はそうではなく、フェイトはソレを既に捉えていた。
「……ッ!?」
ピクンをソレをフェイトは直前で察知し屈んで回避した、しかしソレがフェイトを越えた瞬間爆発、そしてフェイトは爆発に飲み込まれた。しかしまだソレは止むことがなく次々と襲い掛かる。
「狙撃か、厄介なものだよ」
石柱が直撃する瞬間彼は転移をしたのだろう。
ここより遙か前方、それも数㎞かというほどの距離の先に彼は銃を構えて立っていたのだ。
下手をすれば10㎞を越える標的を裸眼で捉える彼にとってその距離での狙撃は容易すぎた、あまりにも容易だったのだ。だが相手はフェイト・アーウェルンクス、先程の通り僅かなナニカを感じそれを回避した。
音速を超える弾丸を避ける彼も、もはやヒトガタが所有してはいけない視力を誇る彼も普通ではなかった。
爆発の中から、煙を尻尾のように引っ張りながらフェイトは飛びだした。真っ直ぐと彼へと向かう。
「『ヴィシュ・タル リ・シュタル ヴァンゲイト……』」
フェイトは詠唱を始め、石で出来た鋭い槍を召喚した。
的確に脳天を狙う弾丸を最小限で避けながら、石の槍を解放する。例えかつて戦艦を叩き落とした焼夷弾を放とうとも、大きい質量の石の槍を落とすことのは五分五分であろう、なにしろ使い手がフェイトなのだから。
そもそも彼が弾丸で戦艦を落としたのは、中の人を殺し、戦艦としての機能のみを正確に破壊していったからなのだ、機能など皆無な石柱に意味はない。
20年前より遙かにレベルが違う射撃精度、距離、威力を持っているとしてもそれは変わらない。
「やぁよく逃げるね狙撃手」
「実に素晴らしい行動だろ?」
「あぁそれは否定出来ない」
彼とフェイトが肉薄した。
もう一度転移して狙撃、それを繰り返してもよかったのかもしれない。しかし彼はソレをしなかった。
何故ならば、彼はある意味フェイトを高く評価していたからである。言うなれば、フェイトが単純な狙撃で落とせるか、という話なのである。もし相手が20年、10年前のアーウェルンクスだったのなら、それこそ狙撃という名の爆撃で終わらしていたであろう。
今回ソレをしなかったのは今のアーウェルンクスが実に人間くさいという理由に他ならない。
進化をよく知っている彼は、進化を顕著にあらわす人間がどういう存在なのかもよく知っているのだ。
弱いくせに何よりも強い、世界中を探せば人間より遙かに強い生き物は多数存在する、人間を数回殺す毒を持つ植物、容易に人間を握りつぶす筋力を持つ動物。だがそれでも&彼ら&は人間に負けたのである。
それこそ人間が弱く強く、何よりも面倒な生き物である証拠だ。
「『歯車・起動』」
「『おお 、地の底に眠る死者の宮殿よ、我らの下に姿を現せ』」
彼の背後から大量の重火器が現れた。
フェイトの周りには無数の石で出来た槍が滞空している。
彼は手を振りかざし、フェイトは手を広げ、彼は宣言し、フェイトは告げた。
「燃やせ貫け殲滅せよ」
「『冥府の石柱』」
弾丸で石を越えれないなら火を、火薬を、鉄を持って越えればいい。
そうやって人々は石を切り家を建て、時には加工し武器としたのだ。
先程とは比べ物にならないほどの圧倒的質量の石柱が彼へと襲い掛かる。だが彼の背後から無数に発射される弾丸、榴弾、ロケット弾、ベトン弾、焼夷弾、徹甲弾、榴散弾、ペイント弾、ミサイル、レーザー、ありとあらゆる兵器が飛んでいき石柱を次々に破壊していく。だが石柱も止まることはない。
互いが無限にあるのではないかと思わせるほどの質量とパワーのぶつかり合いだった。
決して無駄など無く、当たり前のように優雅さも何も無い。
無骨で単純で普通、されど極めて強力で無数、だからこそ彼を表す言葉に&戦争&という単語があるのだ。
一人で戦争をする、それは間違いでは無かった。
○
「今頃ネギ君達は元気にやってるでしょうか」
「向こうには狙撃手がいるだろ」
「いや、むしろ彼が不安要素ですねキティ」
遠き麻帆良の地下の一室、一室とは実に言い難く、地下なのに異常に広い空間で滝に囲まれているという謎さ。さすが麻帆良と言わざるを得ない。
建築学的にも、物理的にも色々な無視をしている建物のオープンテラスに三人。アルビレオ・イマと近衛詠春、そしてエヴァンジェリンがいた。
「そ、そこまでヒドイのか?いや、確かに片鱗は見せてはいたが…」
「ヒドイなんてものじゃないですよエヴァ」
アルビレオの真っ直ぐ彼を否定する言葉に少し驚くエヴァンジェリン。
彼女が返した言葉には詠春が反応した。だが、言葉そのものはヒドイと言えるかもしれないが、それこそジャック・ラカンと同じように懐かしむようで実に楽しそうに笑っていたのである。
それはアルビレオも例外ではなく、胡散臭い笑みでは無かったことを加えてエヴァンジェリンは少し疎外感を覚えた。
ちょっと付き合いがある程度の彼らに疎外感とはいささか違う気もするが、エヴァンジェリンとしては何か思うところでもあるのだろう。
「ええ、本当にヒドイ奴です。つい最近なんて——」
「そういえば彼とはよく——」
「実に——」
「——」
「もういいやめろ、そいつの変態っぷりはわかった」
英雄、最強と呼ばれた者達の密会に返り咲く変態(シックス)のお話、聞くだけで暴走っぷりや冷酷さ、反面どこか馬鹿な彼には語る部分が多すぎるようだ。
英雄と言えば『紅き翼』だが最強と言えば『帝国の狙撃主』である。だが『紅き翼』の面々に対して彼は圧倒的に情報が少ない。
それが何故なのかはわからないが実際少ないのは確かであり、その分個人的な付き合いをした彼らでは語る部分が多いのも普通のことなのかもしれない。
「おやキティ?仲間はずれですか?」
「あ?」
紅茶が注がれていたのであろうカップを口でカポカポカポカポカポ、偉そうに組んだ足をユサユサユサユサユサユッサユサ、歯でカップでカチカチならし不機嫌全開だった。というのも、実はエヴァンジェリンが最近、ネギ・スプリングフィールドが来てから気付いた重大な事の確証がとれたからである。
「私とナギが出会ったのは15年前、ぼーやは10歳、その時には既に婚姻していたというわけか。フッ、私になびかぬ道理よ……」
「ご安心を」
「ん?」
「何がどうあってもなびかなかったと思いますよ。体型て…おっと失礼」
「死にたいようだなそこの古本、私が処分セールに出してやる」
誤魔化しにもならない行為だが、言っちまったぜウフフ、と言わんばかりに手を口に当てたアルビレオ。言うまでもないがエヴァンジェリンの最近切れやすい堪忍袋はやはりすぐに切れた。
カップをバラバラにしながら魔力を覆わせてキシャー!という擬音が似合いそうな感じでアルビレオを威嚇する。それを隣から見ていた詠春だが、いつものことで、その上『紅き翼』最後の良心らしくハハハと笑いながらお茶を楽しんでいた。
「それにしてもゲーデルと言ったかソイツは…?」
「ええ」
破壊したカップをエヴァンジェリンの人形が見兼ねたようなのか、サッと片付け新しいカップに紅茶を入れ手渡した。ご苦労、と言いたげな笑みを浮かべ一口飲む。
エヴァンジェリンと『紅き翼』、ついでのオマケたる彼とは付き合いが長いが、エヴァンジェリンはクルト・ゲーデルだけにはあったことがなかったのだ。というのも
18年前のアリカ姫処刑の日に仲違いをした所為である。
クルトも何気にアリカ姫に恋心を抱いた所為なのか、色々と厄介というか面倒くさい奴らである。
「なかなか愉快な男ではないか、生真面目なぼーやと話が合いそうだ」
「シックスに随分と懐いてましたね、蹴られてましたが」
「方向が違いますけどシックスと彼は似てましたから、蹴られてましたが」
「何なんだお前等…」
彼は真面目というより&それ以外しない&と言ったほうが正しいのかもしれないが、目的のためなら非情にもなれる彼は、絶対的な平和を願うクルトからすればいいものに映ったのだろう、いつも蹴られていたようだが。
お陰様で現在では彼のことがとてつもなく苦手になっているという話。
子供を英雄が普通に蹴っているという衝撃的事実にドン引きなエヴァンジェリンは眉をヒクヒクさせ紅茶を飲むことを忘れていたという。
○
爆発、衝撃、轟音、閃光、硝煙を巻き上げ石柱が飛び交い怒りの火が空を舞う。
彼と戦いながらフェイトは&尊敬&に値する不思議な感情を覚えた。かつての京都とは違い、互い互いが本気全力で戦うその空間内部、&狙撃手&という言葉が嘘に見えるほど、今の彼は&狙撃&とかけ離れていたのだ。
まるで、と比喩に使われるような存在も見つからず、ただ思うのはソレ以上。
もはや彼の能力とは一つな生命体として所有していい能力ではなかったのだ。
空から溶けた金属の雨を降らし、粉末マグネシウムによる派手な粉塵爆発をし、馬鹿でかい旧世界の戦艦を&剣&のごとく振り回し、手を振り払ったかと思うと主砲クラスの兵器群による弾幕を展開しているその様。
「君がいれば資源問題解決するんじゃないかい」
「同感だ食物力発電(魔法使い)め」
数度数十度数百度、何度も放った石柱と放たれる火薬。その合間の奇妙な"会話"という空間。
「もう終われ、人形遊びは卒業だろう」
「悲しいかな悲しいかな」
「あ゛ァッ!?」
突如フェイトがワケの判らないことを言い出した、と彼は首を捻る。その瞬間彼は珍しくギョッとする。
そういう感情もあったかと思いながらその光景を見ていた。その光景とは、何故かフェイトが片方の目のみ涙を流している光景だった。
思わずチンピラみたいな物言いになった彼だが、人形とは思えないフェイトの行動にむしろ上機嫌になる。だがしかし、突然のこの状況に彼は何も言うことが出来なかった。
「やはり君は強い、この僕よりも。下手をすれば世界と戦っても勝てるかもしれない」
「……」
「でも、君が僕に絶対に勝てない。残念だよ……いや君は勝ち負けなんてどうでもいい存在だったね。それにしても実に不思議だ、まさか君だけに、君という確立した存在のみに対して世界を作り出すとは。いや、例外などという存在も包み込まなくては"完全"とは言えないからね」
「(ワケワカンネェ…)」
勝てないという物言いに彼は何も言わなかった。
無論、彼は彼女のために目の前の敵を&殺す&という明確な目標を持っており、それが勝利というのなら彼は勝つつもりでいると言えるであろう。しかし、違和感があった。
ハッタリじゃないと直感が告げた。呆れるほどの自画自賛のつもりなのか、それとも……
「やはりコレは尊敬だ。僕は君を尊敬する、縛りから解放された人形である君を。度重なる欠落と寄せ集めた欠陥品(ジャンクパーツ)として完全体、不完全でありながら完全を内包する君は実に素晴らしい」
「……と、特別製ですから」
——僕は君を尊敬する
フェイトはそう言った。そしてフェイトの手元に現れた武器か何か。切り札というものならば、否、そうじゃなくてもそれが強力なのは言うまでもないだろう。
ソレは鍵の形をした何かだった、大人一人分と同じぐらいの大きさの何かだった、表しているのは違うであろうが地球儀らしき物体がついている何かだった。
「そう、これは特別製。言うなれば特注品だ、君専用のね」
「三倍って所か」
戦いが始ま(終わ)ろうとしていた。
もうここまで来れば彼はその鍵の正体に気付くのも自然なことである。
20年前、彼の役目が終わった日の戦い。
相手は造物主、魔を持つ物全ての親(作り手)とも言えるべき存在。重なり合った魔の因子は次第に螺旋をえがき変化し、そして命の、進化の、螺旋の革命を起こしたのである。
結果は、今ここに彼が存在することが答えになっているであろう。彼はその鍵を見ながら、やれやれ、と面くさそうに呟いた。
「『造物主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)』」
「……やはり君は存在してはいけない、それは運命(Fate)だよ、君は強すぎた」
To be continued
今週の没ネタ
フェイト「チクショオオオオ!くらえシックス!新必殺『冥府の石柱!』」
シックス「ぐあぁぁ!?莫迦なッ!?このThe・不死身と呼ばれるこの俺が!?」
シックス「フ、シックスがやられたか」
シックス「奴は我らの中でも最弱」
シックス「人形ごときに負けるなど、英雄の面汚しよ…」
フェイト「くらえ!」
シックス「ぐわああああ!!??」
フェイト「やった…ついにシックスを倒したぞ…これでやっとシックスのいる帝国城の門が開かれる!!」
シックス「よく来たな「コズモ・エンテレケイア」フェイト…待っていたぞ…」
(ギィィィイ…)
フェイト「ここが帝国城だったのか…!感じる…シックスの魔力を…」
シックス「フェイトよ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『造物主の掟』が必要だと思っているようだが…別になくても倒せる」
フェイト「な 何だって!?」
シックス「そしてお前の従者はどうでもいいので無視しておいた。あとは私を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
フェイト「フ…上等だ…僕も一つ言っておくことがある 僕の宿敵のナギに息子がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
シックス「そうか」
フェイト「ウオオオいくぞオオオ!」
シックス「さあ来いフェイト!」
フェイトの勇気が新世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!