てなわけで第2話の投稿です
今回は魔法の魔の字もありません・・・・多分
ではお楽しみください
皆様、感想やご指摘ありがとうございます
大変励みとなっていますのでこれからもこの作品をよろしくお願いします
さぁ!!畑仕事の時間だ!!
side 村雨
あ〜どうすっかなぁ、ジガンに頼んで襲われてたほうを連れてきてもらったがまさか幼女だったとは………
しかも何か見たことのある顔なんだよなぁ、誰だっけこいつ
まぁいいか、こいつが目を覚ましたら話を聞けばいいしな
それにしてもこいつ傷や火傷だらけだな、どんな生活してたんだか
このまま放置するのもなんだし、見えてる所だけでも治しとくか
「え〜と、火傷とかに効くハーブってどこに置いてあったかなぁ、お、あったあった」
なんと、このハーブはつぶして塗れば火傷や怪我(軽傷)なら小一時間で治しちまう優れものなんですよ!!
どうです?そこの主婦の方々、今ならこのハーブワンボックスでななななんと5000円!!
安すぎる!!お買い求めの方は今すぐ森の門番まで!!
……………………なにやってんだ、俺
突っ込みがいないとボケても無意味だな、あぁ突っ込みがほしい
あれ?ジガン?なに拳を振り上げてるの?なぁおいちょっと!?
『主、突ッ込ミ、欲シイ言ッタ、ダカラ突ッ込ム』
ジガン、お前いい奴だな、不覚にも涙が出たよ
だが、お前の突っ込みは無理だ!!それさっき簡単に人を消し飛ばした拳だろうが!!やめようぜ?な?
コラン、ヨルン助けて!!ってなんでお前らまで突っ込みの姿勢に入ってるんだよ!!!
無理無理無理無理、やめ……………グシャ!!!!!!
〜〜〜〜ただ今主人公再生中しばらくお待ちください〜〜〜〜
ふぅ、ひどい目にあったぜ、もうお前らは突っ込み禁止だ!!
にしても俺も対外人外な体だな、右半身完全に吹っ飛んだのに小一時間で完全に元通りだもんなぁ
まぁ流石に服は再生しねぇけど、まぁ服は作れるからどうでもいいんだが…………
そんな馬鹿をしながら遊んでいると幼女が目を覚ました
「お、目ぇ覚ましたか、大丈夫か?」
side ???
「お、目ぇ覚ましたか、大丈夫か?」
私が目を覚ますと目の前になぜか上半身が裸の男がいた
「………変態!?私をどうするつもりだ!!」
くそ、魔力がないから魔法が撃てない
「変態はひどいな、俺はお前の傷や火傷の手当をしただけだぜ」
「ならどうして上半身が裸なんだ!?なにかしようとしていたからだろう?!」
「あ〜なるほど、ちょっと待ってろ今服着るから」
男は家の中に服を取りに行った
(どうする、今に内に逃げるか?)
私は逃げる算段を付け始めたがすぐに諦めた
なぜなら先ほどの森神がすぐそこに立っていたからだ、しかも同じような存在が他にも2体もいた
私は大人しく男を待つことにした
やがてちゃんと服を着た男が戻ってきた
「待たせたな」
「待ってなどいない、ところでお前に聞きたいことがあるあいつらは何だ?そしてそれに主と呼ばれるお前は何者だ?」
「そうまくしたてんなよ、まずは自己紹介だろ?俺は村雨、村雨 樹だ」
「……………エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」
私は正体がばれるのを覚悟で自己紹介をしていた
「エヴァンジェリン?ふーん」
しかし男はそれ以上の反応を見せなかった
「ふーんって、お前私が何だかわかってるんじゃないのか!?」
「ん?あれだろ真祖とかいう吸血鬼だろ?」
「そうだぞ、吸血鬼だぞ?恐ろしくないのか?」
「別に〜、だってどっからどう見てもただの幼女じゃねぇか」
「幼女言うな!!」
「そうは言ってもなぁ、見た目は完全に幼女じゃねぇか」
「くっ、それより先ほどの質問に答えてもらおうか、お前は何者で何故私を助けた?」
「…………気まぐれ?」
「なんで疑問形なんだ!?それよりも気まぐれってなんだ、それよりも質問に答えろーーーーー!!」
くっ、なんなんだこいつは、調子が狂うな
「おぉ、やっぱり人から突っ込みを貰えるってのはうれしいね」
「なんなんだ、お前は……自分のことを話はしないし私のことも聞かない」
「なんだ?聞いてほしいのか?」
「そんな訳あるか!!」
「ならいいじゃねぇか、俺は何も聞かないし何も言わない、お前が何者であろうと構わない、お前は好きなだけここにいればいいし好きな時に
出ていけばいい、ここにいる間なら俺はお前のご飯は用意する、まぁ多少畑は手伝ってもらうが」
こいつは何を言っているんだ?真祖がいるのに恐れもしない、慌てもしない、しかも好きなだけここにいてもいいだと?
わからない、わからない、
だけど………悪くない
「どうする?すぐに出ていくか?」
男が返答を求めてくる
「いや、しばらく世話になる、よろしくムラサメ」
「おぅ」
あっさりと許可をするな
まぁ身に危険を感じたらすぐにでていけばいいんだ、少しの間ここで過ごしてみよう
side 村雨
いや〜まいった、どっかで見た顔だと思ったらエヴァじゃないか、そういや600年前っていやぁ丁度こいつが真祖になったあたりだったな
ま、原作どおり根はいい奴みたいだからしばらく滞在させてみるか
それにしても畑仕事の要員が手に入ったのはうれしいね、ジガンたちじゃ細かい仕事は無理だからな
…………しかしそれよりも嬉しいのは突っ込み役だね、ジガンたちのは激しすぎて辛いんだよね
さて、これからどうするかな、一時的とはいえ人が増えたんだよなぁ、エヴァは一応女の子だし色々と物入りだろうけど
あいにく俺は植物さえあれば生活に困ってなかったから今までお金に関しては無頓着だったがこれからはそうはいかないだろうしな
金策も兼ねて今度はコーヒー豆にでも手を出してみるか
くっくっく、エヴァよ貴様にも畑仕事の楽しさを骨の髄まで染み込ませてやろう
side エヴァ
なんだ?今なにか怖気を感じたような…………
「エヴァ、取りあえず今日はもう寝るといい、疲れてるだろう?お前の部屋は二階の一番奥な」
「わかった」
「エヴァ、畑仕事は明日からやってもらうから」
「わかった、ってなにぃ明日からだと!?確かに手伝うとはいったが早すぎないか!?」
「働かざるもの食うべからずってな」
「………ちっ、わかった」
「あ、エヴァ!!」
今度はなんだ!?
「お休み」
「……………お休み」
誰かに『お休み』なんて言ってもらえてのは久しぶりだな、でも悪くない、うん悪くない
私は言われた部屋へと入りそのまますぐに眠りについた
〜〜〜翌朝〜〜〜
「エヴァ!!起きろ!朝だぞ、楽しい楽しい畑仕事の時間だぞ!!」
うるさいな、誰だ?私はまだ眠いんだ寝かしてくれ
………ばっっ!!
「お。起きた、おはようエヴァ」
なんで私はここに?そしてこいつはだれだ?
………あぁそうか、私はこいつのところで世話になることにしたんだった
「おはよう、ムラサメ、今太陽はどのあたりの高さだ?」
「ん?今はちょうど日が昇るくらいだぞ」
「はやいな!?もうちょっと寝てもいいか?」
「駄・目、畑を手伝う約束だろう?」
「そうだったな、それにしてもいつもこんなに早いのか?」
「農家なめんなよ?ほれほれさっさと顔を洗ってこい、んで畑をすこしいじったら美味しいご飯がまってるぞ」
「わかった、水は何処にある?」
「家を出てすぐ左の処」
そう私に告げると奴は降りて行った
私は階段を下りている途中に気がついたたいのだが、あいつ普通に女の部屋に堂々と入ってきたな
確かに私は居候の身だが少しは気にしてほしい
多少の不満を抱えながら水のある所へ行くとそこには井戸は無く代わりに信じられないものがあった
なんと花から水が湧いているのである
(なんだ!?これは、こんなものが自然と生まれるわけがない!!ムラサメ イツキ 一体何者だ?問い詰めたいところだが何も聞かないのが
条件だしな………)
取りあえず私は疑問を投げ捨てて顔を洗いムラサメの元へと向かった
「来たなエヴァ、ではこれより畑仕事を開始する!!!」
ムラサメが宣言するとジガン達(名前は昨日教えてもらった)が手?を空へと振り上げる
そのあとは2時間ほど畑仕事をした
「よ〜し、取りあえずここまで!!これから朝ご飯にする」
疲れた………
「エヴァ、お疲れ、ささご飯にしようぜ」
私はムラサメに促されるまま家に入りご飯を食べた
とても美味しかったとだけ言っておこう
「そうだエヴァ、これ」
ご飯を食べ終わって少しゆっくりしているとムラサメが私に何かが入った袋を投げてよこした
中身を見てみると中にはお金がたくさん入っていた
「なんだ、これは」
「なにってお金」
「そんなことはわかってる、私が聞きたいのは何故お金を渡すのかということだ」
「何故って働いた給金にきまってるじゃねぇか、まぁ今回はかなり多めに渡したけどな」
「給金?」
「そ、だってお前服とか持ってないだろ?俺は自分の物しか持ってないからな、午後はそれで買い物をしてくるといい」
「それはそうだが……いいのか?」
「いいんだよ、女の子は色々いるだろ、こういうのは気兼ねなくもらっとけ」
「……ありがとう」
「おぅ」
「だが私は顔が割れてるから買い物にはいけないぞ、お前が行ってくれないか?」
「おいおい、俺に女物を買ってこいっていうのかよ、ていうか幻術でも何でも使えばいいじゃないか」
「私はまだ幻術とかは使えない」
「何!?じゃあお前今なにが使えるんだ?」
「まだ魔法の射手ぐらいだ」
「まじか、う〜んどうすっかな」
ムラサメはしばらく悩んだ後、何かを思いついたのか奥の戸棚から何かが入った瓶を取り出した
「なんだ?それは?」
「ふっふっふ、これこそ俺が作りだした年齢詐称薬!!これ一粒で外見を10歳あげた姿にみせる事ができるのだ!!ちなみに効果時間は約6時間」
「なんだって!?お前そんなものを作れるのか!?」
「おぅ、結構簡単だったぜ」
信じられない、そんな薬を簡単に作るなんて………
「それ、副作用とかないんだろうな」
私が尋ねるとムラサメは急に明後日の方向を向く
「おい!?」
「エヴァ、人類の進歩には常に犠牲がつきものなんだぜ」
「私は実験台か!?いやだ、それは絶対に飲まないからな!!」
「大丈夫だって、理論上は副作用は少し気分が高揚するぐらいだから」
そういってあいつは私の口に無理やり薬を押し込んできた
「む〜〜〜〜〜〜〜!!」
私は必死の抵抗をするが空しく薬をのみこんでしまった
「お、成功だ」
ムラサメがそういって私に鏡を見せてくる
確かにそこには成長した女性の顔があった
「本当に姿が変わってる」
「なんだよ、俺を信じてなかったのか?にしてもお前成長するとかなりの美人だな、おもわずデートに誘いたくなるな」
「いいいいい、いきなり何を言うんだ!!」
「はははは、照れるなよ」
「〜〜〜〜〜〜!!もういい、私は買い物に行ってくる!!」
「おぉ、行ってらっしゃい」
その後私はばれることなく買い物を済ませる事が出来たとだけ言っておこう
わざわざ女の買い物の内容まで言わなくてもいいだろう?
〜〜〜夜〜〜〜
私は買い物から帰ってきた後、再び畑にかりだされて土にまみれて働いた
その後の夕食時、私は気になっていたことを聞くことにした
「なぁムラサメ」
「ん、なんだ?」
「なんで私を受け入れたんだ?」
「ん〜気まぐれだって言ったろ?」
「……でも本当にいいのか?私は真祖だぞ?お前を襲うかもしれないんだぞ?それなのに話も聞かずに」
「しつけぇな、いいっつってんだろ、話はお前がしたくなったらすればいい、それに………」
「それに?」
「俺がお前を世話してやってもいいと思ったのはお前の目だ」
「目?」
「一人は寂しいって目だよ、そんな目してるやつが悪い奴だとは思えねぇからな」
私はその言葉を聞いた途端、涙がこぼれた
「おいおい、泣くなよ」
「泣い…てなんか…ない」
「無理すんな、今は泣け、思いっきり泣いたら眠っちまえ」
私は泣いた
ムラサメの胸の中で思いっきり泣いた
あいつは何も言わずにただ静かに笑っていた
こいつになら全部話してもいい、素直にそう思えた
明日全部話そう………それで改めてここで過ごしていこう
私はそう思いながらゆっくりとムラサメの腕の中で眠りについた
いかがでしたでしょうか?今回は家族?が一人増えましたってなかんじの話なのですがうまく伝わったでしょうか
しばらくはこのようにのほほんとした空気を目指したいと思います
感想やご指摘、もしくはこうしてほしいなどの意見お待ちしております
皆様のそういった言葉が作者にとっての何よりの肥料です