今回は短いです。すいません
しかしここで切っておけば次回一気にいける!!…………はず
真祖ってなぁんだ?
side ムラサメ
あれからエヴァが泣きやむまで小一時間ほどかかった
エヴァは泣き疲れたのか眠ってしまった
俺は起こさないように注意しながらエヴァを部屋に寝かしに行った
エヴァを布団に寝かして、そのまま部屋を出て行こうとしたのだがそこで問題が発生した
何故かエヴァが俺の服の裾をつかんで離さなかった
「まじか………」
取りあえず俺は掴まれている上着を脱いで部屋を出た
へたれ?うっさいよ、実際あれはどうしようもねぇって
さて、俺も寝ますか
〜〜〜翌日〜〜〜
日の出の少し前に目を覚まし俺はまず朝飯の仕込みを始める
仕込みが終わったらエヴァを起こしに行く
これがエヴァが家に居候をしてからの朝のサイクルとなっている
「エヴァ、起きろ朝だ、畑仕事の時間だ」
俺が声をかけるとエヴァは目をこすりながら起き上ってくる
「おはよう、エヴァ」
「………おはよう、ムラサメ」
俺はエヴァが起きたのを確認したので部屋を出ようとした時
「ムラサメ」
エヴァに止められた
「なんだ?」
「畑の前に私の話を聞いてほしい」
「話?重要な話か?」
「そうだな、私にとっては大事だな」
「わかった、お前が顔を洗ってきたら話を聞こう」
side エヴァ
ムラサメはそう言うと一足先に一階に降りて行った
私も着替えてから下に降り、顔を洗い、一階の広間の席に座った
「で、話ってなんだ?」
「私のことについてだ」
「………そうか、いいのか?」
「いい、お前は言ったろ?好きな時に話せばいいって」
「まぁ…な、じゃあ聞かせて貰おうか」
「うん、最初に言ったとおり私は真祖だ、ムラサメは真祖がどういう存在かを知っているか?」
「ん?真祖ってのはあれだろ、普通の吸血鬼が持つべき弱点を全て克服した存在だったか?」
「そうだ、大体あってる、では真祖の生まれ方を知ってるか?」
「あ?そりゃ吸血鬼何だから噛まれるとかじゃねぇの?」
「違う、真祖は造られた存在だ」
「どういうことだ?」
「真祖というのは術式によって人間が無理やり吸血鬼へと変えられた者のことだ」
「待て、そんじゃあエヴァお前は」
「…………そうだお前が考えている通りだ、私は10歳の誕生日の日に無理やり真祖へと変えられた」
それから私はポツポツと自分が10歳になるまでの話と真祖に変えられてからの話をした
ムラサメは何も言わずにただ静かに話を聞いていてくれた
それがとても嬉しかった
「…………こんなところだ、私の話は」
「そうか、エヴァひとつ聞きたい」
「なんだ?」
「追手から逃げる以外で人を殺めたことはあるか?」
「ない」
「そうか、ならいい、前にも言ったとおり好きなだけここにいればいい」
「………ありがとう、でも私は真祖でお前は人間だ、だからお前が死んだら私もここを出ていく」
私がそういうとムラサメはいきなり笑い始めた
「何故笑う!?」
「いや、すまねぇ、そうだなお前が話してくれたんだから俺も少しだけ俺の事を話してやろう」
ムラサメのこと?
「いいのか?」
「いいさ、全部は話さないけどな」
そう言うとムラサメは左腕にいつも着けてる長手袋を外した
そこにあったのは人間の腕ではなく樹で構成された腕だった
「なんだ!?その腕は?」
「ん〜?なんだと言われてもなぁこれは俺の腕だ」
「答えになってないぞ!!」
「答えるつもりはないからなぁ、でも俺は人外の身とだけ言っておこう」
「お前も…………」
「そいうこと」
ムラサメは軽く言った
「ちなみに寿命は人間の比じゃねぇから、ところでエヴァ」
「…………なんだ?」
私はムラサメの腕に目を奪われながら返事をした
「さっき俺が死んだら出ていくって言ったけど俺もほぼ不老不死なんだよな、つまりあれはプロポーズととってもいいのか?」
なっっ!!!!!!
「なななな、ナニヲ言ってるんだ貴様は!?あれはお前が人間だと思っていたから言った言葉であって………!!えぇい!さっきの言葉
は取り消しだ!!」
「そんなに焦んなよ、冗談だ、それにそんな外見のお前を嫁さんにしたら犯罪者の烙印押されちまう、そいつぁ勘弁だしな」
「冗談なのか!?」
「え?なにその反応………」
「な、なんでもない!!!!」
私は椅子から立ち上がり出て行こうとする
「エヴァ」
後ろから声がかかる
「好きなだけいていいからな」
「………ふん」
誰が出ていくものか
…………………………こんなに温かい場所から
いかがでしたか?今回もやっちまった感が半端ないですね
次回からエヴァが魔法の練習などに入ります
そのうち別荘なども作るでしょう。そうしたら多分主人公も便乗してつくるかと思います
ここでいきなりですがアンケートを行いたいと思いまっす
内容としては主人公を紅き翼に入れるかそれとも第三勢力(個人なのに)として戦争をかき回すかです、期間は大体、第6話あたりを投稿するまでの間です
どしどしお願いします
別に上の二つだけでなくこうしてほしいという要望も受け付けています
それでは今回はこのあたりで