どうも、近頃みなさんからの感想が嬉しくてたまらないリンクスです
アンケートを自分で募集しておきながらなにを言っているんだ!
と言われるかもしれませんがそれでも嬉しいんです
さて、今回はある程度物語が進みます
楽しんで読んでいただけることを願うばかりです
エヴァの大発明!?もしくは主人公の覚醒?
side ムラサメ
エヴァが自分の事を話してから早いもんで200年が経った
ん?時間が飛びすぎだと?うるせぇな細けぇこたぁいいんだよ!!それともなにか?
200年間の畑仕事を全部書けってか?死ぬぞ?作者が!!
あれ?俺なにいってんだ?
まぁいいや、取りあえずこの200年で起きた目ぼしい事と言えばエヴァが本格的に魔法の練習を始めたことだ
なんでもエヴァ曰く、
「確かにここにいれば安全だろうけどいつまでも守られてばかりの雛ではいられないからな」
との事らしい
まぁ、自分で決めたなら好きにやればいい
俺に関していうなら現在はコーヒー豆の品種改良と生産に勤しんでいる
最初のころはそりゃ酷かった
前世でコーヒー豆なんて扱ったことなかったからな、まぁ花屋何だから当然だが
そこで俺はひたすらに試行錯誤の連続よ
能力でやらないのかって?そいつぁ無理だ、俺の能力は想像を明確にすることが条件なんだ
ジガン達は形を思い浮かべれば簡単に創造できるが豆とかはそうはいかねぇ
だって形はどれも似たようなモノだしな
まぁ頑張れば創造出来るだろうがそれじゃつまらんだろ?
そんなこんなで出来あがり現在大量に生産してるのがムラサメ印のコーヒー豆
その名は
ユグドラ・マウンテンってな
何?ネーミングセンスがねぇだと?
うっせぇなそんなことは俺が一番わかってんだよ
ちなみにこの豆はまだ売りには出してない
何故ならまだ生産量が足りないからだ
まぁ今、俺の家の倉庫にあるのが試しに造った豆が1キロ程しかないからな
本格的に売り出すのは5年後くらいを目安にしている
今までは金には無頓着な生活だったがエヴァが本格的に魔法の練習を始めてからはそうはいかなくなった
魔法は練習するための触媒?やら材料やらに異様に金が飛ぶのだ
だから俺はこうして稼いでるってわけだ
別にタダで金をやるわけじゃないぜ?
それじゃあエヴァのためにならんし、俺としても甘やかすつもりはないからな
だからエヴァには今でも畑仕事を手伝わせてる
前と違うのはそれに日当がつくって所だ
まぁその日当も他と比べるとずいぶんと高いんだがね
やっぱり甘いかね?
「ムラサメ!!なにを呆けてるんだ?今日はもう終わりか?」
エヴァが声を掛けてくる
「ん?あぁ終わりにしていいぞ」
「そうか、なら私は部屋に戻るぞ」
エヴァはそういうと足早に部屋に戻っていく
近頃エヴァは部屋でなにか作業をしている
一度なにをしているのか聞いてみたが
「完成まで楽しみにしていろ、そしたら見せてやる」
と言われた
エヴァ曰く、革新的な魔法道具らしくそれが後少しで完成するらしい
まぁ完成を楽しみにしますか
〜〜〜エヴァの部屋〜〜〜
side エヴァ
「くくく、ようやく完成だ!!これがあればもっと時間を有効に使える!!」
私の目の前には『二つの』ガラス玉のようなものがある
その内の一つの中には城が見え、もう一つの方はなにも見えない
「ふふふ、あーっはははははは!!」
「エヴァー!!うっさいぞ、ご近所様の迷惑を考えなさい」
「………すまん、ってご近所様なんていないだろう!!」
まったく、興がそがれたな
しかし、明日が楽しみだな、あのムラサメを驚かせるかもしれないんだからな
「くくく、あーっははははは!!」
「だから、うっさいよ!!」
「……………すまん」
〜〜〜翌日〜〜〜
side ムラサメ
俺はいつも通りエヴァを起こしに行く
しかし今日は俺が起こしに行く前にエヴァは自分で起きていた
「なん…だと……エヴァが自分から起きるなんて今日は何か良くない事が起きそうだぜ」
「なんでだ!?」
「いや、だってなぁ、お前いつも寝起きかなり悪いし」
「ぐっ!!否定できない………」
「まぁ、起きてるんならいいや、顔洗ってこいよ」
「わかった、なぁムラサメ」
「ん?」
「見せたい物があるんだ、居間で待っててくれないか?」
「?、わかった」
見せたい物?なんだろね
ま、後でわかることだし待つとしますか
「待たせたな!!ムラサメ」
「おぅ、で?見せたい物ってのはなんだ?」
「ふふふ、それはこれだ!!」
そういってエヴァが机の上に置いたのは直径30㎝ほどのガラス玉だった
中にはでかい城が見える
「なんだこれ?ボトルシップならぬボールキャッスルか?頑張ったな、えらいぞ」
俺は取りあえずエヴァの頭をなでる
「えへへ〜って違う!!いいからこれの前に立ってみろ」
俺は言われたとおりにガラス玉の前に立つ
「これでいいのか?」
エヴァに尋ねた瞬間、俺の足元に魔法陣が浮かび上がる
「なんだ!?」
俺は魔法陣から出ようとするが
「危険はない、大人しくしてろ」
と、エヴァに取り押さえられてしまう
そして俺の視界が一瞬真っ白になったかと思うと目の前には先ほどの城と同じものがそびえたっていた
「な、なんじゃこりゃーーーー!!」
俺が驚いているとエヴァも入ってきた
「驚いたか?」
「驚くわ!!何処だここ!?」
「さっきのガラス玉の中だ、これは私が修行用に作ったんだが、そうだな『別荘』とでも言っておくか」
「別荘?修行用?修行だったら外でも出来るだろう?」
「確かに、な、だがこれの凄いところはなんとこの中での一日は現実の一時間なのだ!!どうだ?凄いだろう?」
「すっげーーーー!!エヴァお前凄いな、毎日部屋にこもって何してんのかと思ったらこんな凄いの造ってたんだな」
「ふふふ、もっと褒めろ」
「すげぇよ!!ところで、ここからはどうやったら帰れるんだ?」
俺が尋ねるとエヴァはあからさまに明後日の方向を向き
「帰るには最低でもこの中で一日過ごさないと駄目なんだ」
「…………まじか、飯が冷めちまう」
「仕方ないだろう!?でも、いいじゃないかここなら誰にも迷惑かけずに練習できるしゆっくりと休憩もできるんだぞ!?」
「まぁ、そうだな、じゃあ今はとりあえずダラダラするか」
〜〜〜現在ひたすらダラダラし中〜〜〜
何?手抜きだと?いいじゃないか、ダラダラしてるんだから
てなわけで早速一日経ちましたよ!!
さて出ますか
「エヴァ〜外に出ようぜ!!」
「わかった」
俺たちはまた魔法陣に乗って出て行った
「どうだった?ムラサメ」
「ん〜一日経たないと出られないのは不便だけどそれを帳消しするぐらい便利だな、俺も欲しいよ」
「そうか!!欲しいか!!」
なんかエヴァが物凄い食いついてきたな
「あ、あぁ」
「ふふふ、そうか欲しいか、ならやろう」
「まじで!?」
「まじだ」
エヴァはそういうともう一つガラス玉を取り出した
それは中身はなかった
「エヴァ、これもらっていいのか?」
「やるって言ってるだろ、中は今ただの荒れ地だから自分でなんとかしてくれ」
「なんとかってどうやるんだよ」
「私は自分の思い出の中にあった城をイメージしてそれを設定した」
「ようは適当なんだな」
「まぁそうとも言うな」
「「……………………」」
「まぁいいや、ありがとうな!!エヴァ!!」
「…………ふん」
ありゃ、照れちゃってるよ
にしても良い物もらったな〜、この中でなら好きに能力が使えそうだし、後で入って好き放題してこよう
「ささ!!飯にすっぞ!!そしたら畑仕事だ」
「わかった」
俺は畑仕事を終えた後ジガン達がいる外で早速『別荘』を起動した
『主、コレ何?』
「ん〜、それは中に入ってからのお楽しみって奴だ」
『ワカッタ』
俺たちは魔法陣に乗り『別荘』の中に入る
「おぉ、本当に何もねぇ!!」
目の前に広がるのはただただ広大な荒れ地だった
『主、ドウスル?』
「こうするんだよ!!大地の種フルパワー発動!!創造するは広大な樹海!!!!」
俺は頭の中でひたすらに広大で深い樹海をイメージし左腕を荒れ地につける
次の瞬間、荒れ地からどんどん芽が生えてきてはあっという間に成長して成木となり森が広がっていく
そして5分としないうちに樹海が完成する
ちなみに樹海の真ん中にはひと際巨大な大樹が生えている、その様は世界樹と形容しても問題はないほどだった
「よし、上手くいったな、次はジガン達の仲間でも創るか」
俺は次々に色々なタイプのジガン達を創る
一時間ほど後………………
「やりすぎた」
今、俺の目の前には100体を超えるジガン達のような存在がいる
大きさはジガン達と同じ4メートル級から軽く100メートルを超えるクラスまで様々だ
形も哺乳類型、爬虫類型、虫型、鳥型、果ては魚型までいる
「なんていうか、ここまで増えると一つの種族だな、そうだなついでだからお前らの種族名でも考えるか」
なにがいいかアレトゥー〇?いやいやパクリはいかんしな
「よし!!ありきたりだが今日からお前たちは樹獣という一つの種族だ!!」
『『『『『『『『オォォォォォォ』』』』』』』』
うむ、喜んでいるようでなにより
にしても全員に名前をつけるのか、覚えきれるかな………
俺が名前に関して悩んでいる時『ソレ』起きた
突如、心臓付近に埋めてある大地の種が脈動したかと思うと頭が割れそうなほどの頭痛に襲われた
「っっ!!がぁ!!!な、なんだ……?」
そのまま1分ほど蹲っていると頭痛は治まった
「はぁはぁ、なんだっていうんだ?」
俺の疑問はすぐに解消されることとなった
なぜなら俺の頭に声?が聞こえたからだ
俺は直感で理解した
『コレ』は木々の、樹獣の声だと
そして理解させられた
樹獣たちの間には独自のネットワークがあることを
そのネットワークはまさに『全は一、一は全』を体現するものだった
それだけではなく樹獣たちの感情が流れ込んでくる
どの樹獣も穏やかだった
どうやらこのネットワークは今のところ俺が関わった植物とのみ繋がっているようだ
「ふん、いよいよ人外じみてきたな、だがコレは便利だ、名前を決めなくても頭の中で思い浮かべるだけで繋がる」
取りあえず、帰るか
帰ったらエヴァに召喚魔法でも教わろう
そうすれば好きな時にこいつ等を呼べるからな
だっていつも外に出しとく訳にもいかないだろう?
絶対、世界が混乱するぜ?
しかし、習うとするとエヴァには全部話さなくては駄目だろうな………
まぁいいか、エヴァはもう家族みたいなものだしな
でも、もしも否定されたらどうしよう?
うわ、すげぇ不安になってきた
俺は頭を振りその考えを否定する
「取りあえず、全ては話してからだな」
覚悟を決め俺はエヴァの元へ向かう
side エヴァ
ムラサメが別荘から出てきた
その時、私は気付いた
ムラサメの様子がいつもと違うことに
「エヴァ」
声をかけられる
「なんだ?」
「頼みたいことがある」
こいつが私に頼みごと?珍しいこともあるものだ
「お前が私に?明日は槍でもふるかな?」
「すまん、今はまじめに聞いてくれ」
「…………わかった、取りあえずここじゃなんだ、家の中に入ろう」
「あぁ」
私たちは家の中に入る
「それで頼みごととはなんだ?」
「…………俺に召喚魔法を教えてほしい」
「なに?」
「召喚魔法だ」
「待て、何故いきなり私に魔法の教えを請うんだ?」
「理由を話すには俺の事を話す必要がある」
ムラサメのこと?
いままで聞きたくても決して話さなかったことを?
それほどのことなのか……
一体、別荘の中でなにがあったんだ?
「聞かせてくれ」
私がそう言うとムラサメはいつも着けている長手袋を外し、さらにはなぜか上半身の服を脱ぐ
「何故、服を脱ぐ!?」
「いいから、俺の左胸のあたりを見てくれ、なにかを埋め込んだ跡があるだろ?」
よく目を凝らすと確かに左胸、心臓の付近に何かを埋め込まれた跡がある
「あるな、なんだそれは」
「これは大地の種だ」
「大地の種?」
知らない名前だ
「なんだそれは?」
「俺の左腕がこうなった原因であり、エヴァが俺に初めて会った時の解答でもある」
どういうことだ?
私がよくわからないといった顔をしているのがわかったのだろう
ムラサメは笑いながら
「実際に見せた方が早いな」
ムラサメはそう言うと左腕に意識を集中しながら私に尋ねてきた
「エヴァ、なんでもいい、好きな花の名前を言ってみてくれ」
「??、じゃあ取りあえず薔薇」
私がそう言った瞬間
奴は左腕を床に着けた
そこには薔薇が咲いていた
「どういうことだ!?」
「これが俺の能力だ、おおよそ植物に関することなら何でも出来る」
「植物に関すること………?まさか!?」
「そういうことだ、ジガン達は俺が創った」
「ありえない、人が新たな生命を創るなんて、それは人の領分を越えている………!!」
「そうだな、俺もそう思う」
「ムラサメ、お前はいつ何処でソレを埋め込まれた?」
「…………エヴァ、聞いて後悔しないか?」
「ふん、いまさらだな」
「それもそうか、俺はある実験の成果だ、実験の目標は『神の作成』」
「………」
「俺は物ごころついた時には白い部屋にいた、毎日毎日実験の日々、そしてエヴァに会う100年ほど前に俺は世界樹の種を加工したものを
埋め込まれた、その結果がこれだ」
そういってムラサメは左腕を私に見せる
「……………」
私が黙ってしまったのを見てムラサメは笑いながら
「でも、悪いことばかりじゃない、俺は人外だがそのお陰で今こうしてお前といられる」
「いいいい、いきなりシリアスな感じを壊すな!!なにを言うんだ!!」
まったく油断ならない、真面目な話をしていたと思ったらいきなりこんなことをサラリと言うのだから
「で?」
「ん?なにが?俺の話はおしまいだよ」
「そうじゃない!!お前に関してはわかった、だがそれが何故召喚魔法を覚えることになるんだ?」
「あ〜、それは見てもらった方が早いな」
ムラサメはそういうと別荘の中に入っていく
私もついていく
そして目の前に広がる光景に眩暈がした
そこには大樹海と100体を超えるジガン達と同じ存在がいた
「なんだ、これは?」
「いや、調子に乗って創りすぎちまってよ、こいつら全部ずっと外に出してる訳にもいかねぇから召喚魔法を覚えようと思って」
「あほかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「大声だすなよ、で?教えてくれる?」
「はぁ、わかった教えてやる、その代わりお前の血を貰うからな」
「しょうがないか、じゃそれで頼むわ」
「わかった、取りあえず教えるのは明日からだ」
「おぅ、ありがとうなエヴァ」
「ふん」
こうしてまた一日が終わる
悪くない、むしろ良い一日が
だってそうだろう?
ようやく気になっていたムラサメの事を知れたんだから
side ムラサメ
やっべ〜咄嗟にあぁは言ったけど完璧に嘘ついちまったよ
いや能力に関しては嘘はいってないよ?
境遇に関してだけだよ?
だって、実は転生者だなんて言うわけにはいかないでしょ
でも、それを抜きにしてもようやくエヴァに話すことが出来た
それだけを考えるならいい一日だったな
まぁ、考えるべきことはたくさんあるんだがな
特にネットワークに関してだがな
ま、なんとかなるだろ
いかがでしたでしょうか?個人的にはこんな感じで進めようかなと思っています
さてアンケートの途中経過ですが見事に第三勢力ばかりですね(笑)
頑張って書きたいと思います
いつも感想をくださるみなさんに最大限の感謝を込めてお礼申し上げます