はい、どうもリンクスです。今回はまた時間がキングクリムゾン(吹っ飛び)します
今回はそこまで急展開はしませんがそれの布石となります
後、アンケートを終了します。みなさんたくさんの意見ありがとうございます
満場一致で第三勢力となりましたのでそんな感じで書いていきたいと思います
ではどうぞ、お楽しみください
豆を売ってくれないか?
side ムラサメ
エヴァに魔法を習い始めてから350年ほど経った
何故こんなに時間がかかったかというと召喚魔法以外にも習うこととなったからだ
『召喚魔法だけをおしえてくれりゃいいじゃねぇか』
そう思っていた時期が俺にもありました(大体340年ぐらい前)
なんでもエヴァ曰く、魔法は順序を持って覚えていかなければ駄目らしい(絶対にそんなことはないと思うんだが)
そんな訳で基礎の魔法の射手からちゃんと習いましたよ
すげぇめんどくさかった…………
魔法には属性があるようで個人によって得意とする属性があるようで、それを確かめる上でも魔法の射手という基本から入るらしい
ちなみにエヴァは闇と氷が得意らしい
俺?俺は土と氷だよ、土はわかるけど氷ってなぁ………
エヴァは俺も氷が得意という事を知ると嬉しそうだった
そんな嬉しそうにされてもな、多分ほとんど使わんぞ?
そういったら思いっきり殴られた
理不尽だ…………………
それからというもの何故か氷の魔法しか教えてくれなくなった
と、まぁこんな感じで修行をずっとしてたんだな
ちなみに魔法の射手を覚えたころエヴァに全力で撃つとどのくらい出るのかやってみろ、と言われたので
取りあえず無詠唱で出してみましたよ
ざっと1000本
そしたらエヴァは呆れてたよ
「魔力があるのはわかったたがここまでとは、化け物め」
そういや俺、チート級だったね
ずっと畑しかやってなかったからすっかり忘れてたよ、はっはっはっは!!
そんな感じで修行をしていたんですよ、お陰さまで現在は土のオリジナル魔法を作ったり無詠唱で召喚魔法を
使えるようになったさ
後、エヴァに関してだが彼女は彼女で俺の修行の合間にちゃんと自分の修行をして、なんか新しい魔法を編み出してたよ
名前は確か『闇の魔法』だったかな………?
なんでも魔法を自分の体内に取り込み身体能力などの強化を可能とした魔法らしい
他にはエヴァは近頃、人形作りに凝っている
人形といっても勿論タダの人形ではなく自らの意思を持つマジックドールだ
なんでも俺の樹獣達を見てたら思いついたらしい
ちなみにその人形の名前は「チャチャゼロ」というらしい
このチャチャゼロ、性格が超好戦的という問題があるがそれ以外はよく出来ていた
しかしこの問題点がまずいのだ
なぜなら隙あれば俺に向かって
「ムラサメ〜、斬らせろ〜〜!!」
といって包丁を振り回してくるのだ
やべぇ!!リアルチャッ〇ー人形だ!!マジこえぇ!!!
ちなみにこの鬼ごっこは現在進行形で続いている
「まてーーーー!!!斬らせろ!!」
「ごめんこうむる!!!!」
ちくしょう!!このままじゃマジで斬られる……………
「くそ!!俺は畑仕事をしたいだけなのに!!喰らえ、魔法の射手4矢!!」
俺は無詠唱で取りあえず撃ってみた
「げっ!?マジカヨ!?ギョエェェェ」
あ、全弾当たっちまった
チャチャゼロ大丈夫かな……………
駄目でした、両腕は完全にもげているわ、足にいたっては見る影もなかった
「やべ!!エヴァに知られる前に治しとかななきゃな」
ふふふ、物造りの才能をもらった俺をなめんなよ?こんなものチョチョイのポイで治してやるわ!!
〜〜〜結果報告〜〜〜
ふっふっふ、完全に治りましたよ
足は完璧に生えてるし、腕もまぁ破損したところを補修してちゃんと繋いだしな
うん、俺完璧!!!
「ドコガダ!?オレノ腕ヲカエセヨ!!」
……………聞こえません
「チャチャゼロ〜どこだ〜?」
やば!!エヴァだ、逃げろ!!
「ゴ主人〜助ケテクレ〜」
side エヴァ
私は今チャチャゼロを探している
まぁおそらくまたムラサメに襲いかかっているんだろうが
「チャチャゼロ〜どこだ〜?」
「ゴ主人〜助ケテクレ〜」
私はチャチャゼロの声のする方へと向かう
そこには両腕を………………
鍬に改造されたチャチャゼロがいた
「なにやってんだ?お前」
「ムラサメニヤラレタンダヨ」
「…………ムラサメ〜〜〜!!!」
なにをやってるんだ!?あいつは!!!
あとでちゃんとした腕に治しておかなきゃな…………
治したら修繕費をあいつに請求してやる
side ムラサメ
なんだ?今、悪寒が走ったな、具体的に言うと俺の懐のあたりが
やっぱ鍬にしたのはまずかったかな〜〜〜
ま、いいか!!
そんな感じで気楽に畑をいじっていた時、
「すまない、家主はいるかい?」
客人が訪れたようだ
珍しいな、こんな森の奥地に人が来るなんて
「う〜い、いるよ!!ちと待っててくれ!!」
さて一体誰だろね
俺は家の入口に向かうとそこには白髪の青年がいた
「兄ちゃん、なんのようだ?こんな森の奥まで」
俺が尋ねると白髪の青年は
「君がこのコーヒー豆を作ったムラサメかい?」
とこちらの質問には答えずに逆に質問をしてきた
俺は少しムッとしながら
「そうだよ、その豆は俺が作ってるもんだ、それがどうした?」
そう答えると青年は
「そうか、いやね僕はコーヒーが大好きでね、こんなに素晴らしい豆を作った人に直接会いたくてね、つい来てしまったんだよ」
…………たしかに青年の手の中には俺が近場の町に売り出している豆の瓶がある
だが…………
「兄ちゃん、あんたどうやってココを知った?俺は確かに豆を売ってる、だがな一度たりとも家の場所を誰かに教えたことはねぇんだよ
もちろん、つけられた覚えもねぇ、こいつぁどういうことだろうな?」
俺は静かに戦闘態勢へと入る、なにが起きても対応出来るようにだ
「…………」
白髪の青年は答えない
「それにもう一つ気にくわねぇことがある」
「………なんだい?」
「あんたまだ俺に名乗ってないだろ?あんたは俺を知ってる、だが俺はあんたを知らない、こいつぁフェアじゃねぇ」
「くくく、はははははははは」
「何、笑ってやがる?」
「いや、すまない僕に対してそこまでの啖呵を切る奴は今までいなかったからね、つい笑ってしまった、それにしても君の言うとおりだ
これはフェアじゃない、だから僕も名乗るとしよう」
青年はそう言うと俺をまっすぐに見据えて名乗った
「僕の名はフェイト・アーウェルンクス、気軽にフェイトと呼んで貰って構わないよ、あぁ後君の質問に順番に答えていこう
まずここに来た理由はさっきも言ったとおり君に会ってみたかったということと、あのコーヒー豆が欲しくてね、直接買いに来たという
訳だよ、次にココがわかった理由は信じられないだろうけど僕は『魔法』が使えてね、それでココがわかったってわけさ」
なるほど、そういうことか、にしてもこいつ魔法使いだったのか、それにしては変だな
こいつどうも『人間』って感じがしねぇんだよなぁ
どちらかというとチャチャゼロに近い気がすんだよな
「なるほど、な、魔法が使えるのか、なら仕方ねぇな」
「おや?驚かないのかい?」
「まぁ、こう見えてもおかしな事には慣れてるんでね」
「………ふーん」
「あぁ、後豆の件だがいいぜ、好きなだけ売ってやるよ」
「本当かい?それは嬉しいね」
「で?どんくらい欲しいんだ?」
「そうだね、暫くは仕事で忙しくなりそうだからね30キロほど貰えるかい?」
「30!?ずいぶん買うんだな」
「そうかい?でもそれだけの価値のある豆だよ?これは」
「そこまで言われると照れるな、良し、少し値引いてやろう」
「それは嬉しいね」
「じゃあ取ってくるからちと待っててくれ」
「あぁ」
俺は一旦家の裏にある倉庫に向かう
ここには表に出しても問題のない作物が保存してある
ちなみに出したらまずい魔法関係は俺の別荘内の倉庫の中だ
俺は豆の入った袋を持ってフェイトの元へ行く
「待たせたな、ほれ豆だ」
「ありがとう、じゃあこれは代金だよ」
フェイトは俺に金を渡すと袋を背負おうとした時
「これ少し多くないかい?35キロはあるように思えるんだけど」
「まぁ、わざわざ来てくれたサービスだとでも思っておいてくれ」
「悪いね」
「気にすんな、ところでよ、お前さんの仕事はなんだい?」
「ん?興味があるかい?そうだね世界を変えるのが僕の仕事さ」
「世界ね、また大きくでたな」
「ふふ、そうだね、じゃあそろそろ僕は行くよ、切れたらまた買いに来るだろうけどね」
「………悪いがそろそろ引っ越すつもりでな、次にお前が来たときはここにはもう何もねぇよ」
「そうなのかい?それは困ったね」
「ふん、お得意の魔法とやらで探せばいいだろ?魔法使いさんよ」
「それもそうだね、じゃあねムラサメ」
「おぅ」
フェイトは俺に背を向けて去ろうとした時
いきなり
「あぁ、そうだムラサメ、もう少し魔力隠した方がいいよ、これはアドバイスだよ」
「………!?ばれてたか、アドバイス感謝するぜ」
俺がそう言うと今度こそフェイトは森へと消えていった
気付かれてたか、まぁエヴァのことがばれなかっただけでも良しとするか
さて、エヴァに引っ越しのことを言わなくちゃな
side エヴァ
「てなわけで引っ越すから」
ムラサメは夕食の席でいきなりそんな事を告げた
「は?すまないもう一度言ってくれるか?」
「だから引っ越すぞ」
「なんで!?」
「実はな、今日来客があったんだがな、そいつは魔法関係者だった、で俺が魔力を持ってるのに気付かれたから引っ越すんだよ」
「…………なるほどな、それで何処に引っ越すんだ?」
「それなんだがな、ほれエヴァがこの前言ってた日本?にでも行ってみようと思ってる」
「日本!?本当か?ムラサメ!!」
「うぉ、すげぇ食いつきよう、マジだ」
やった、日本だ!!日本には前から興味があったんだ!!嬉しいな
しかもムラサメも一緒にいる
「それで?いつ出るんだ?」
「ん〜、明日」
「早いな!?」
「いや、だって俺たち全部、別荘に入れればいいし」
「それもそうか」
「だろ?てなわけで明日の早朝には出るから」
「わかった」
ふふ、ならさっさと準備を終わらせておこう
あぁ、明日が楽しみだ
どうでしたか?作者的には今回が一番やっちまった感があるんですが…………
ちなみに主人公の魔法属性は適当です
次回から日本での生活が始まりますが、すぐに終わります
なぜならそろそろ大戦がはじまるからです
まぁ家を日本に建てたかっただけなんです、すいません
魔法世界には世界樹の御力でいくつもりです
感想、ご指摘お待ちしております