祝!!PV60000突破、ユニーク9000突破!!!
いや、本当にありがたいです。いつの間にかここまで増えているとは!!
これからも頑張って書くのでよろしくお願いします
今回からオリジナルな展開をします
一応、原作には沿うつもりですがかなり変わると思います
それではお付き合いください
ここが新天地!!俺たちのホームだ!!
side ムラサメ
引っ越しを決めてからの行動は早かった
まぁ、整理整頓なんてしないで家具とかを片っ端から別荘に突っ込めばいいんだしな
ちなみに俺の荷物もエヴァの別荘に入れさせてもらった
何故なら、俺の別荘って樹獣達のパラダイスというかあれはもはや植物地獄だからな
中にある倉庫兼家に入れとかないと速攻で壊されるか苔がむしちまうんだよ
だからエヴァの別荘に入れさせてもらうってわけだ
そして準備は一時間ほどで終わる
後は別荘をトランクの中に入れればいつでも出れるってわけだ
「ムラサメ!!準備終わったんだろ?早く行くぞ!!」
あぁ、またエヴァが急かしてくる
お前には名残惜しさというものが無いのか?
仮にも500年は過ごした土地だぞ?
「そんなものはない!!」
断言しやがったよこいつ……………
まぁ、昨日引っ越しの場所を知ってからずっとソワソワしてたしな
しかも楽しみすぎてあまり寝ていないみたいだった
遠足前の小学生か、お前は
「うるさい!!」
ていうかさっきから何で俺の心を読んで突っ込みを入れてくるんだよ…………
「読んでない!!なんか顔に書いてあるんだ」
マジか………
「わかったなら行くぞ」
「へいへい」
ま、そんじゃ行きますか、俺がこの土地を出ようとした時
ここら一帯の植物達がネットワークを通じて別れを言ってきた
お前ら、元気でな……………
その後は問題なく日本行きの船が出る港まで来ることができた
ここまでは問題は無かった
しかし、チケットを買おうとした時に受付の係の人が
「親子でご旅行ですか?楽しんできてください」
などと言いやがった
それからというものエヴァの機嫌が一気に悪くなった
どのくらい悪いかと言うとエヴァの半径3mから生物がいなくなるレベルだ
勘弁してくれよ……………
そんな険悪な感じの船旅に揺られながらもなんとか日本の九州あたりへとたどり着いた
「ほら、エヴァ日本についたぞ?いい加減機嫌をなおせよ」
「………別に機嫌悪くしてない」
「さよか、なら行こうぜ」
「うん、でも何処に行くの?」
「…………………………」
「引っ越すとか言っておきながらプランなしか!?馬鹿か?馬鹿なんだな!?」
「おいおい、そんなに悪しざまに言うなよ、ちゃんと今から……」
俺は言葉を繋ごうとしたが出来なかった
「ムラサメ?どうした?」
『コッチ、コッチ、キテ、キテ』
誰だ?誰が俺を呼んでやがる?ネットワークを通してるから植物である事には違いねぇ
だが、俺はまだ日本の植物とは繋がっていないはずだ
まさかネットワークが強化されていってるのか?どうして?
「……ムラサメ!!ムラサメ!!」
「あ、エヴァ?どうした?」
「それはこっちの台詞だ!!いきなり立ち止まってボーっとしてるから何事かと思ったぞ」
「そうか、すまん、もう大丈夫だ」
「そうか?それでこれからどうするんだ?」
「それなんだが、ちと行くあてが出来た」
「あて?いつの間にだ?」
「さぁ、な」
「…………ふぅ、もういいお前はそういう奴だったな」
そういうって何だよ、失礼だな
「ふん、取りあえずコッチだ」
俺は声に従い、東へと向かう
途中、京都などでエヴァがココがいい、ココに住もうなどと言ったが無視した
そのまま東に向かって一か月ほど経ち、ようやく声の主の元にたどり着いた
それは『樹』だった
ただひたすらに大きく、ただあるだけで神々しい『樹』だった
「すごいな、これは」
「そうだな、これは凄いな………だが俺にもこの樹が何なのかは理解できない」
「お前でもか?」
「……………あぁ」
嘘だ、俺は理解している、理解してしまっている
これは、俺と『同じ』だということを
違うのは完全な樹であるか、人の形をとっているかぐらいのものだ
『これ』と俺の根源はほとんど同じだ
ただ、俺の方が一応は上位にあたるようだが
「ムラサメ、ここが目的地か?」
「あぁ、そうだ」
「それで、これからどうするんだ?」
「………………エヴァも気づいてるだろうがコイツはただの樹じゃない」
「そうだな、内抱している魔力が半端ではない」
「そうだ(まぁ、それだけじゃないようだが)、ならば馬鹿共が本格的にコレの有用性に気づいたらどうなる?」
「……まぁ碌な事にならんな」
「だろう?だから俺たちはココに居を構える、幸いここはまだ人の手は入っていないようだからな、気付かれる前にここを買い取る」
「大丈夫なのか?一応日本にも魔術協会のような物はあるだろう?」
「あるだろうな、だがまだココは勢力圏ではないようだ、結界もないしな、なら先にここら一帯の土地を買い取っておく」
「なるほど、そういうことなら私は一向に構わないぞ」
「じゃあ、俺は早速ここを買い取ってくる、エヴァは結界の方を頼む」
「任せておけ」
行動を決めた俺たちの行動は早かった
俺は速攻でそこら一帯の地主達に話を通し金をつみ、樹の周りの山々を含む場所を買い取った
エヴァは自分の魔力と樹の力で人払いの結界を張った
「エヴァ、結界の方はどうだ?」
「上手くいっている、もうすぐ仕上げだ、そうすれば結界は半永久的に自動起動する」
「上出来だ、次は家だな」
「どうするんだ?家なんてそう簡単に建つモノではないだろう?」
「おいおい、前の家はどうやって建てたと思ってるんだ?」
「前の家?あぁあの樹の家………まさか!?」
「ご名答!!さぁ建てるぜ」
俺は樹を一望できる山の中腹に能力で家を建てる
今回は日本ということで見た目は完全な武家屋敷だ
いや、あれもほとんどが木で出来てるからな、作れるんだわ
まぁあくまでそれっぽい形をした物だがな
「こんな感じでどうよ?」
「相変わらず無茶苦茶だな、お前は」
「うるせぇ」
「しかし、この家はいいな」
「だろう?これからはここが俺たちの家だ」
その後は別荘から家具などを取り出し、引っ越しは完全に完了した時、エヴァが
「ムラサメ、あの樹なんだが」
「ん?」
「名前をつけないか?」
「名前?」
「そうだ、あれはここのシンボルのようなものだ、なら名前があってもいいだろう?」
「それもそうか、名前か………」
どうするか………
良し、これにしよう
「決めたぞ、あいつの名前は『世界樹』だ」
「世界樹……そのまますぎないか?」
「わかりやすくていいだろ?」
「それもそうか」
俺はネットワークを通じて樹にそのことを伝える
『ワタシ、セカイジュ、世界樹、認識しました』
名を与えた途端、世界樹に知性が芽生えた
どういうことだ!?何故いきなり知性が芽生えた?
やはり名前か?
『その通りです、私と根源を同じにしながら私とは違う存在よ、貴方も気づいているのでしょう?』
『あぁ、わかってるさ』
『貴方は私の上位にあたる存在です、また貴方は私の名付け親です。これにより私は貴方を主と認めます』
『…………わかった』
『それと、私と繋がったことで貴方のネットワークでしたか?それが強化されました。これにより貴方は自分が関わっていない植物とも
繋がってしまいます』
『なんだと!?』
『安心してください、貴方が自意識を失わないように私が常に補助します』
『そいつは有難いな、頼む』
『了解しました、全ての植物の長にして自然の代行者、そして私の主ムラサメ』
世界樹はそう告げると俺との接続を切った
「自然の代行者……ね、どういう意味なんだろうな」
「ムラサメ?どうした?」
「ん?なんでもないさエヴァ」
「そうか?でも顔色が悪いぞ?今日はもう休もう」
「そうだな、そうするか、エヴァ心配してくれてありがとうな」
「………ふん」
ありゃ、本当に素直じゃないね、まぁらしいがな
俺たちが世界樹の近くで暮らし始めてから20年ほど経った
その間は特に何事も起きずに平和に過ごせていた
植物たちのネットワークは確かに強化されたが別段、問題は起きなかった
今日までは……………
今日もエヴァとのんびり畑でもやりながら過ごそうとしていた時、
突如、
『イタイ、イタイ、タスケテ!!』
ネットワークに悲鳴が入る
驚いた、植物たちがネットワークで悲鳴を上げるのは初めてだからだ
植物たちは基本は何が起きようともソレを受け入れる
火事ならば自分は灰となるがそれは次の世代への栄養となるため受け入れるし、伐採に関しても自分たちの身が役に立つならと受け入れる
しかし、『コレ』はどういうことだ!?
俺が考えようとした時
『イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!
タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!
タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!
タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!タスケテ!!!!!!!』
一気に思考が流れ込んでくる
「がっ!!あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ムラサメ!?どうした!?おい!!」
『主!?意識をしっかり!!」
エヴァと世界樹が話しかけているようだが俺の耳には入らない
俺の頭の中には未だに、
悲鳴が鳴り響いている
悲鳴が木霊している
悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が
悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が、悲鳴が
俺はそのまま意識を手放した
いかがでしたか?今回で日常?はいったん終わりとなり次回から大戦に参加をはじめます。第三勢力として暴れまわる主人公をお楽しみに!!
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