やったーーー!!10万アクセス、そして1万5千ユニーク突破です
これもひとえに皆皆さまのおかげです!!ありがとうございます
これでわが軍はまだ戦える!!
戦争への介入
side ムラサメ
交渉から50年、今では世界樹の周りにも立派な都市ができており、たくさんの人が行き来している
クラウスは俺との約束を果たしたようで俺たちに干渉してくることは無かった
まぁ、そのせいで今、魔法協会がどうなってるのかは知らないが…………
ネットワークを使えって?無理無理、あれは生きてる植物たちと繋がってるんだ
室内に置かれて大地と離れている植物とは無理なんだよ
そんなこんなで微妙に世間から離れながらも平和に暮らしていたある日、ネットワークを通じて嫌な情報が流れてきた
side ???
どこかはわからない、暗い場所
そこには10人程の老人たちが集まったいた
彼らは全員が質のいい服を纏っていて見るからに上流階級という事がわかる
老人たちは談笑していた時、一人の青年が入ってきた、顔などはフードで隠れて見えない
その瞬間、部屋になんとも言えない緊張感が走る
「やぁ、準備の方はどうだい?」
しかし青年はそれを気にするでもなく軽く話しかける
すると老人たちのリーダーなのだろう、一人の男が前に出る
「はい、今のところは順調です、未だ王族共やそれに心酔する者たちには気づかれてません」
「そう、じゃあ引き続き頑張ってね」
青年はそう言うと立ち去ろうとするが老人がそれを止める
「お、お待ちください」
「なんだい?僕は忙しいんだけど?」
「それは承知しています、しかし我々とて危険を冒して協力しているのです、ですから」
老人がそう言うと青年はうんざりした様な様子で
「わかってるよ、あの方にはちゃんと伝えておくよ」
「おぉ!!ありがとうございます」
「じゃあ今度こそ僕は行くよ?」
「はい、それでは、全ては『完全なる世界』のために!!」
老人の言葉を聞いているのかはわからない、恐らくは聞いてないのだろう、青年は部屋から出て行った
その後に残された老人たちはまた談笑に入る
それもそうだろう、今この場は結界を張った洞窟の中に作った秘密の会談場所なのだ
誰かに見られる心配はない
ゆえに、気が緩み色々な事をしゃべっていた
すぐ横にそれを全て聞いているモノがいるとは知らずに
ソレは静かに咲く一輪の花だった
side ムラサメ
今、俺はネットワークから流れてきた情報を聞いて愕然としていた
世界樹も言っていた戦争、その火種をまき、さらに拡大させようとしている者たちがいるというのだ
(このまま奴らを野放しにしておくと多くの植物が消えてしまう、しかしどうすればいい?聞いた感じでは奴らは全員が相当な役職に
ついているみたいだ、そんな奴らに直接会うのは無理か?いや、会談があった場所はわかっているんだ、そこに張り込めば……
駄目だな、こういう手合いはそうとう用心深い、恐らくは何か所も同じ様な場所を持っていると考えても良い、それでは失敗したときに
逃げられる、ならば『完全なる世界』とやらを追うのが一番か)
俺はそう決めると、準備を始める
なんの準備かだって?愚問だな、魔法世界に渡るためのだよ
俺は全ての準備を終え、エヴァに手紙でも書いておこうかと思った時
「ムラサメ、入るぞ」
エヴァが入ってきた
なんてタイミングの悪い子でしょ
「げ、エヴァ」
「げ、とはなんだ、失礼な奴だな、……おい、その荷物はなんだ?何処かにいくのか?」
あ〜、こりゃ話さなきゃ駄目だな
「ちと、魔法世界に行ってくる」
「魔法世界?何故だ?今、あそこは戦争で荒れてるんだぞ!!」
「なんだ、エヴァも知ってたのか」
「あぁ、一応私も情報は集めてた、なにやらきな臭かったからな」
「ふ〜ん、まぁぶっちゃけるとその戦争に用があるんだよ」
「どういうことだ!?」
「戦争が起きてるんなら確実に多くの自然が消える、俺はそれを許容するわけにはいかんのよ」
「…………それでも何故、そこまで急ぐ」
「戦争を裏で手を引いてる連中がいる、そいつらは早めに潰さなきゃならねぇって俺の勘が告げてんだよ」
「なら、私も付いていく!!」
やっぱりな〜、こう言うと思ったんだよ
だが、
「駄目だ」
「どうして!?私だって強くなった、足手まといではない!!」
「そうじゃねぇよ、お前にはやってもらいたい事がある」
「やってもらいたいこと?」
「あぁ、お前にはこの家を守っていてもらいたい、いくら約束があるとはいえ、いつ裏切られるかわかったもんじゃない
だからお前には俺が帰ってくる場所を守っていて欲しい」
「…………わかった、ならせめて」
「ん?」
「私と仮契約を…………」
「ん〜、それは嬉しいが俺が帰ってきてからにしてくれないか?」
「何故!?」
「これから戦争に無理やり介入して場を壊してくるんだ、それに今回は完全に私用だ、お前の力は借りずにいきたいんだよ」
俺がそう言うとエヴァは悲しそうな顔をする
「だが、約束をしよう、俺は必ずお前の元に戻る、それはいつまでも変わらない事だ、仮契約の代わりじゃないが
この花で勘弁してくれ」
俺は左手の中に花を創りだす
花の名前は『さねかずら』
俺は花に絶対に壊れない、枯れないという能力を付加してエヴァにわたす
「これは?」
「さねかずらっていうんだが花言葉は……まぁ自分で調べてくれ」
俺はそれだけを言うと部屋から出ようとする
「ムラサメ!!私はあまり辛抱強くないからな!!待ちきれなくなったら探しに行くぞ!!」
俺はその言葉を聞き届けると今度こそ部屋を出る
家から外に出ると
『行くんですね、主いえ、代行者』
世界樹が話かけてくる
『あぁ、しばらく留守にする』
『行ってらっしゃい』
『いってきますってのもおかしいな』
『いえ、それで良いんです』
『そうか、そうだな』
俺は自分の足元に巨大な蓮の花を咲かせる
これは俺が移動手段として創った花だ
強いて言うなら『テレポートロータス』だな
俺は花に包まれると同時に転移する
行く先は魔法世界
side 連合の指揮官
俺たちは今、戦争をしている
相手は帝国だ
確かに帝国は強い、だが俺たちは負ける気がしなかった
なにせあの『千の呪文の男』が率いる紅き翼が味方だからだ
あの人たちがいればどんな戦も負ける気がしない
そう思っていた時にソイツは現れた
戦争の中には不似合いな空気を纏った男だった
男は突然、現れると同時に大声で
「戦争中失礼!!今から大事な事を言うから聞いてくれな、お前たちは自然の事を考えたことがあるか?お前たちの戦争のせいで消えてる
自然のことだ!!」
男が告げると、兵士たちの間からどなり声が響く
「なにをいってやがる!?そこをどけ!!自然なんて知ったことか!!俺たちは戦争をしてるんだ!!!!」
兵士がそういうと周りもその言葉に賛同する
男はそれを聞くと
「なら、俺は今からお前らに戦争を仕掛けさせてもらう!!さぁ始めよう!!今まで戦争で消された自然の弔いを、教えよう!!蹂躙される
ことの恐ろしさを!!」
そう告げた
瞬間、連合、帝国両方から罵声が響く
当たり前だ、いきなりそんな事を言うんだ
しかし、その言葉はすぐに消えた
男の足元から千には及ぼうかという召喚陣が描かれ、そこから出てきたモノ達をみてしまったからだ
ソレは形や大きさは違えど植物で出来た巨人、巨獣の大群だった
大きいものはそれこそ首が痛くなるまで上を向かねば顔が見えなかった
小さいものでも4mはあった
そして、どいつもこいつも威圧感が半端ではなかった
そして始まったのは一方的な蹂躙
踏みつぶされ、叩き潰され、拳でかき消され、噛み砕かれ、足で踏み砕かれ
戦場は混乱の渦に叩き込まれた
しかし、いつまでもやられっぱなしではない、反撃は勿論している
しかし、切っても焼いても、なにをしても直ぐに再生するのだ
もう駄目だ、そう思った時、彼らは来た
「くらえ!!千の雷!!!!!」
大きな雷光が一体の化け物に当たる
化け物は跡形もなく消える
あぁ、これでもう大丈夫だ
side ナギ・スプリングフィールド
なんだっていうんだ?この状況は!!
救援要請を受けてきてみればよくわかんねぇ奴らに戦場がめちゃくちゃにされている
最初は帝国の新兵器かと思ったがよく見るとどっちの軍にも攻撃を加えている
「おい、アル!!師匠!!ありゃ一体なんなんだ!?」
俺は思わず隣を走る仲間達に聞いていた
「わかりません、あんな生物は存在しないことは確かです」
「そうじゃな、わしも今まで見たことが無いわい」
どうやらこの二人も知らないらしい
「ですが、どうやら中心にいる彼があれらを従えているようですよ」
アルが指をさす方を見ると確かに目つきの悪い男がいた
すると
「ようするにアイツを叩きゃいいんだろ!?俺に任せとけ!!」
仲間の一人ラカンが一人で突撃をかましていく
「ラカン!?ずりぃぞ!!俺も行くぜ!!」
俺も負けじと走り出すが
「まて」
突如、襟首をつかまれる
「なにしやがる!?詠春!!」
「まずは相手をよく見てからいけ」
「そんなことしてたらラカンが全部やっちまうだろ?」
「いえ、ナギ、信じられませんが今のところラカンが押されてます」
「なに!?」
ラカンが突っ込んだ方を見てみるとラカンと男が戦っていたが男は涼しい顔でラカンの拳を全てはじきカウンターを入れている
しかし、ラカンにダメージはないようだ、さすがだな
だが、突如ラカンが倒れた
「「「「!?」」」」
俺たちはラカンの元へと急ぐ
「ラカン!!大丈夫か?」
俺はラカンを起こしにかかる
その時、信じられないモノを見る
それはラカンから生えていた
なにかの植物だった
「なんだ?これ」
俺は取りあえずソレをとろうとする
「ナギ!触れるな!!」
師匠が横からそれを阻止する
「なにすんだよ!!師匠!!」
俺が師匠に食ってかかった時
「お前ら、余裕だな仮にも敵が目の前にいるのに」
そんな声がかかった
「うるせぇ!!お前ラカンになにをしやがった?」
「なにって、ヤドリギを植えただけだぜ?あ、ヤドリギってしってる?対象に寄生してそこから養分を吸って成長するんだけど」
「ヤドリギ?あれは人間にはつかないはずですが?」
「普通はな、さておしゃべりはここまでだ、やろうか」
男はそういうと構えをとる
瞬間、これまで感じたほどのない巨大な気が俺達に襲いかかる
「なんだ?この気は!?」
「今は考えるのは後だ!!まずはこいつをぶった押す!!千の雷!!」
俺は不意を突く形で魔法を放つが雷はあいつに当たるまえに大地へと引き寄せられ消えていく
「な!?」
「どけ!!ナギ、俺が行く!!」
詠春が俺を押しのけ奴にきりかかる
しかし奴はそれを避ける素振りも見せずに左腕で受ける
鉄がぶつかり合う音がする
あいつがつけてた長手袋が切れて地面に落ちる
そこにあったのは人間の腕ではなかった
それは植物で出来た腕だった
「なんだ?なんなんだ!?」
詠春は一瞬、気がそれた
その瞬間、男の左アッパーが入り詠春は地面に落ちる
「詠春!!くそ!アル!!師匠!同時に仕掛けるぞ!!」
「「おう!!(はい!)」」
俺たちは三方から同時に仕掛ける
しかし
「オリジナル魔法のお披露目といこうか、無詠唱『砕土』発動」
奴がそう言うと足元の地面が割れ俺たちは脚をとられる
「うぉ!!なんだこれ!?」
そして目の前には男の拳
避けられずに一撃くらう
俺は気で防御しているのにそんなのは関係なしに衝撃が襲う
俺はその一撃で完全に意識をなくしそうになる
男は俺たちが全員戦闘不能になったのを見ると去ろうとする
「待ち…やがれ、お前は何者だ……?」
俺はそう聞くので精いっぱいだった
「……俺は代行者、自然の代行者だ、名前を教えてほしけりゃ俺に認めさせてみろ」
「代行者?」
「そうだお節介かもしれんが教えてやる、この戦争裏があるぜ、本当に戦争を止めたいなら調べな、後、そこの筋肉に植えたヤドリギは
半日もすれば消えるから安心していいぞ」
それをつげると男はもう言うことはないとでもいった感じで去って行った
戦争の裏だと?何をいってやがる
俺は意識を失った
この日、ナギ・スプリングフィールド率いる紅き翼は完全敗北を喫した
紅き翼を負かしちゃった、どうしよう?
まぁいいですよね?
さて10万アクセスを突破したのでなにか番外のようなことをやろうと思います
なにか書いてほしいことがあればバンバン言ってください
別にネギまじゃなくてもいいですよ?だって番外ですから!!