本日二回目の更新です
なんか無性に書きたくなったので書きました
今回の話で一応大戦編は完結です 急展開過ぎるかと思いますが多めに見てください
こうでもしないといつまでも原作に入れないんですよ
俺の名はムラサメ
side ムラサメ
賞金首になってからはやくも一週間が経ちましたよ
しかし幸いなのが、今は戦争中なのでそれほど賞金稼ぎがこないことだな
まぁ、時々命知らずが挑んでくるんだが速攻でK・Oさせてもらっている
だって、時間をかければそれだけ周りの自然に被害がでるだろ?
仮にも代行者が自分で自然を壊すわけにはいかないからね
そして現在、俺は爺様達から得た情報を元に施設を潰しまわっている
しかし敵も中々なもので本拠地の場所がわからない
さて、どうしようか
これからどうするか悩んでいた時、風の噂であの紅き翼がお尋ね者になったということを聞いた
「へぇ、あいつらお尋ね者になったんだ、何をやったんだか……」
俺は気になったため認識阻害の度合いを上げ町に入り情報収集をすることにした
ネットワークを使えばいいんだろうけど、あれは情報量が多すぎるからな
情報収集の結果、あいつらはどうもマクギル上級議員に攻撃を加えたようだった
なにをやってんだ?あいつらは
まぁどうでもいいか
どうでもいいついでだが、どうも紅き翼には連合のアリカ王女?いるらしい
さて、これくらいにしておいてまた施設潰しにいきますか
side ナギ
俺たちがお尋ね者になった後、仲間のガトウがついにこの戦争の裏で暗躍している組織の名前を突き止めていた
その名は『完全なる世界』
こいつらは連合、帝国などの重鎮などに多くの支持者を持っておりそれ故に今まで足取りが掴めなかったのだが
何故、それが今になって明るみに出たのかというと、どうにも先日とある洞窟にてそいつらの死体が見つかったらしい
しかしどの死体も原型が分からないほどグチャグチャになっており持ち物でなんとか身元がわかったらしい
ちなみに犯人は現在指名手配中のあの代行者のようだった
まぁ決め手としたは死体の一つだけ植物に浸食されて死んでたのと唯一の生き残りである爺さんの証言によるものだった
ちなみに生き残りの爺さんは現在、取り調べられている
その取り調べの結果、色々とわかったそうだ
後、どうでもいいことだがその爺さんは異様に植物を恐れるようになってしまった
植物を見るだけで半狂乱状態になるほどだ
少し同情しちまうぜ…………
そして今、俺は姫さんと二人きりでとある場所に向かっている
最初は単なる姫さんの護衛だったんだが途中で刺客に襲われ撃退した後、腹が立ったからついでに敵の施設を壊そうということで
施設に向かっている
しかし、俺たちが施設についた時、目の前に広がっていたのは既に壊滅状態の施設とグチャグチャに潰された職員だった肉塊の山だった
「姫さん、俺から絶対に離れるんじゃねぇぞ」
俺は姫さんに注意を促しながら施設の中を進むと、一番奥の部屋から何かを漁る音が聞こえた
姫さんに目配せをした後、俺は扉を蹴破り部屋に入ると同時に
「千の雷!!!」
無詠唱で取りあえず魔法をぶっ放した
が、
雷は音もなく地面に吸い込まれ、代わりに
「おいおい、いきなり何しやがる、喧嘩売ってんのか?って、うぇお前かよ、何でここにいんだよ?」
そんな声が返ってきた
ん?この声は…………
「てめぇは代行者!!なんでここにいやがる!?」
「そんなもん調べ物に決まってんだろ?それより俺の質問に答えろよ、なんでここにいるんだ?」
瞬間、ありえねぇくらいの殺気が部屋に充満する
「ここを潰しにきたんだよ、まぁお前に先を越されたみたいだがな」
俺は答えつつ姫さんに後ろに下がるように指示する
まずいな、皆がいないうえに姫さんを守らないとならないなんて
すると姫さんが何を思ったか俺の前に出た
「おい!?姫さん、あぶねぇぞ!!下がれ!!そいつは代行者だ!!!」
俺は姫さんを戻そうとするが姫さんは俺の手振りほどき代行者に話しかける
「お主が代行者か?」
「ん?そうだぜ、そういうお前さんが連合のアリカ王女か?」
「そうだ、聞くところによるとお主は一人で紅き翼に勝ったそうじゃな」
「一応な」
「ふむ、ならばその力を私に「断る」……ほぅ?」
「何故とか聞くなよ?理由ならそこのナギに聞けよ」
「ふむ」
「じゃあな、俺は行くぜ?勇気ある御姫様?」
代行者は去ろうとするが
「待て、せめて名前くらいは教えてくれぬか?」
姫さんがそんな事を聞いていた
「………ほんとうに勇気あるな、あんた、いいだろうその勇気に免じて教えてやるよ、俺はムラサメだ」
「ムラサメ………」
「そう、あぁだからといってそうホイホイ呼ぶなよ?俺が認めたのはあんたの勇気だ、だからあんたも余り人にいうなよ?」
そういうとムラサメは今度こそ消えていった
「姫さん大丈夫か?」
「うむ、問題はないぞわが騎士、それにしてもあれが代行者ムラサメか、すごいな」
「あぁ、だがいつか倒してやる」
「その意気だ、……ん?なんだこれは?」
姫さんが拾い上げたのはさっきまでムラサメが呼んでた資料だった
そこには敵の組織の本拠地に関する事が書かれていた
その土地の名は『墓守り人の宮殿』
俺たちは急ぎ仲間の元に戻ることにした
side ムラサメ
名前教えちまったけどまぁあの姫さんならいいか、いやぁあんな芯の入った瞳の女なんて久しく見なかったからなぁ
ん?エヴァはもちろん別だよ?
さて、ようやく本拠地もわかったし早速潰しにいきますか
目指せ墓守り人の宮殿ってな
俺は座標もわかってるから早速テレポートロータスで行こうとしたんだがどうも転移禁止の結界が周りに張ってあるのか
目標の宮殿から500kmほど離された所に出てきた
仕方ないので徒歩で行くことにする、さすがに戦闘前に走り疲れるのもあれだから三日程かけて、宮殿前にたどり着く
そして目の前には軽く万を超える数の魔獣の軍団
「うわっ、めんどくさ!!まぁ全部叩き潰せばいいんだよな、なら出し惜しみは無しだ!!行くぜ!!」
俺は別荘で待機していた全ての樹獣を召喚する
「さぁ!!大自然の反撃の時間だ!!!!」
『『『『ウォォォォ!!!!!』』』』
side セラス
私は今、何を見ているの?
あの紅き翼とアリカ王女によって真の敵の本拠地が判明し動かせるだけの兵と共に墓守り人の宮殿へと向かった
しかし、着いた時には既に戦闘が始まっていた
万を超す魔獣の軍団と噂でしか聞いたことのない千を超える樹の獣達の戦いだ
しかも樹の獣は一体一体が異様な強さを誇っており魔獣達がまるで棒きれのように消し飛んでいく
「ナ、ナギ殿、これは一体……?」
「ちっ、ムラサメに先を越されていたか」
ムラサメ?一体誰でしょうか
「ナギ、それよりもこの隙に宮殿内に行こうぜ!!」
「ラカン、お前良い事言うな!!良し!!行くぞ、皆」
「「「「「応!!」」」」」
「ナギ殿!?私たちはどうすれば!?」
「え?ん〜〜〜下手に手ぇ出してあいつ等と戦いたくないならココから魔法だけで戦う事をお勧めするぜ、あ、決して樹の化け物には
当てるなよ?そんなことしたらあいつ等お前らにも襲いかかってくるぜ?」
ナギ殿達はそういうと宮殿の中へと侵入していった
えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜、どうしろと言うのです!?
side ムラサメ
ぬ?今なんかナギ達が宮殿内に入って行ったな
まずいな、代行者としてせめて敵の首領ぐらいとは殺らなきゃ面目がたたねぇ
「ジガン、コラン、ヨルン!!お前らは俺について来い!!俺たちも中に入るぞ」
『『『リョウカイ』』』
さて、行きますか!!
宮殿内を進むが特に罠などは見当たらなかった
どうも先に行ったナギ共が片してくれたらしい
「なんだよ、役に立つじゃねぇか」
さらりと酷い事を言ってる気がしないでもないが、やっぱりそんなことは無かったぜ!!
そんなこんなで宮殿の最奥にたどり着くと、紅き翼は全員が満身創痍だった
「おいおい、ボロボロだなぁお前ら」
「代行者か!?くそ、目の前のコイツだけでも歯が立たないのにコイツまで出てくるなんて!!」
なんか眼鏡が言ってるが無視をして歩を進める
目の前には黒いフードを被った奴がいる
なんか、存在感が半端じゃないな
こりゃ本気で行かないと俺もやられるな
俺が身構えると
黒フードが
「そう身構えるな、我と同じ力を持ちし者よ、我は造物主<ライフメーカー>この世界の創造者である」
「……なに?お前が俺と同じ力だと?」
「そうだ、お前は大地創造<アースメイカー>だろう?」
「大地創造ねぇ、御大層な名前をありがとうよ」
「ふ、面白いなお前は、さて邪魔をしないで貰えるか?大地創造よ、我は今からこの間違った世界を消さなくてはならんのだ」
「あぁ、悪いんだけどな邪魔させてもらうわ」
「何!?どういうことだ!!お前はわかってるのだろう?大地をここまで荒廃させたのは人間だということを」
「あぁ、そうだな、俺も人間はやりすぎたと思っている、だからこそ俺は今回の戦争に介入するはめになったんだしな」
「ならば!!」
「だが、お前はやり方を間違えた、お前は裏から戦争を操らずに直接やりゃあよかったんだ、そうすりゃ俺は邪魔しなかった
だがもう遅い、お前が操った人間どものせいで自然はここまで荒廃しちまった、だから代行者としてそれを見逃す訳にはいかねぇんだわ」
「………あくまで邪魔をするか」
「するね」
「……殺しはしない、お前は仮にも同族のようなものだからな、しばらく寝ててもらうぞ!!」
造物主はそう言うと銀色の巨大な衝撃が襲ってくる
俺は避けきれずに右腕を消し飛ばされる
「OK、やるか」
俺は腕を再生させながら言う
「再生速度が半端ではないな、さすがは大地か」
「ふん」
しかし、どうする?どうも魔法とか余り効果なさそうなんだよな
…………やるしかないか、ってかそのためにジガン達を連れて来たんだしな
「ジガン、コラン、ヨルン!!来い!!融合だ!!」
『『『ショウチ!!』』』
結構、ノリいいよなこいつら
次の瞬間、三体が俺と融合を始める
「融合完了!!究極樹獣、「ユグドラシル」!!」
「いくぜ?造物主、簡単に死ぬなよ?」
俺はそう言うと足に力を入れ一瞬で奴の横に移動し思い切り殴りつける
「ぐっ、なめるなぁ!!」
あちらさんも負けじと衝撃を飛ばしてくるが千切れた先から超速再生を遂げる
「オラオラオラオラオラオラ!!」
俺が殴り続けると造物主はよろめき始める
「くっ「いいのか?さっきの千切れた樹を消さなくて?」なに!?」
瞬間、床に転がっていた俺の腕が蔦状の植物に変化し造物主をとらえる
「こんなもの!!」
奴はそれを外そうと一瞬だが気がそれる
だがその一瞬が必要だった
俺は口に気と魔力を全て集める
「じゃあな、造物主、今回は俺の勝ちだ」
「くっ、そのようだ、また会おう大地創造」
「樹王砲、発射」
side ナギ
信じられねぇ、俺たちが全員でかかっても勝てるかわからなかった奴を一人で簡単に倒しやがった
ムラサメは融合?を解くと俺たちを無視して帰ろうとする
「待ちやがれ」
「ん?なんだ?俺になんか用か?」
「お前、これからどうするんだよ?」
「帰るよ、あぁ世界を救ったっていう功績ならお前らにやるよ、俺は代行者だからな、じゃあな『英雄』様」
「なっ!!待ちやがれ!!」
しかし奴は俺の言葉を無視し消えていった
「くそ!!!」
すると宮殿が崩れ始める
「ナギ!!まずはここから出ますよ」
こうして大戦は終わった
俺たちは全員、世界を救った英雄だのなんだの言われたが嬉しくもなんともなかった
だがいつまでも挫けてる訳にはいかねぇ
俺はいつかあいつをぶっ飛ばしてやる
side ムラサメ
あぁ〜〜、ようやく戦争を終わらせられた
なんか異様に疲れたな、やっぱ融合はそうするもんじゃないな
だるい…………
ちなみにこの後、世界は生贄を求めそれをあの姫さんに押し付けたらしいが紅き翼が殴りこみをし見事助け出したそうだ
まぁどうでもいいが
「さて、エヴァの元に帰りますか」
なんか最終決戦は紅き翼の空気っぷりと扱いのひどさが目立ちました
反省・・・・・・・・・
補足説明
ユグドラシルについて
これはムラサメが最初に創った三体とのみ行えるものですべての能力を大幅に増加
させるものです
この状態になると姿が顔はコランの虎、背中にヨルンの翼、そして体がジガンのものとなります
ぶっちゃけ勝てるやついるの?でもいいんです!!だってチート主人公ですから