てなわけで今回は御帰りムラサメくんです
なので今回は一切戦闘がありません
評価が1000を超えました!!ありがとうございます!!!!
世界樹よ、私は帰ってきた!!!
side ムラサメ
俺は今、見たことのない町にいる
「おかしいな、ここは世界樹のあるところだよな?なぜこんなに人がいるんだ?」
俺が一人首をひねっていると
『お帰りなさい、主』
ネットワークから世界樹が話しかけてきた
『おぅ、ただいま、ところでここは俺が貸してた土地でいいんだよな?なんか異様に発達を遂げてるけどよ』
『合っていますよ、ちなみにここの現在の呼称は麻帆良学園都市です』
『なんだそりゃ、けったいな名前だな』
『そうですね、……取りあえずエヴァさんの元に行ってください、彼女大戦が終わってからというものかなり挙動不審になってますから』
『ありゃ、そうなの?じゃあさっさと行くとしますか』
俺は接続を切り一路自分の家を目指す
家は山を登り林を抜けるとすぐに着いた
ちなみにインターフォンといった洒落たものは無いので自然、声を張り上げることとなる
「おーい、エヴァ〜〜!帰って来たぞ〜〜〜」
しかし家から反応はない
俺が首をひねってると世界樹が
『あ、伝え忘れましたけどエヴァさんの家が個別に用意されたので彼女は現在そちらに住んでます』
『それ先に言えよ!!かなり恥ずかしかったじゃねぇか!!』
『すいません』
『にしてもわざわざ引っ越さなくてもいいだろうに、ていうかそのまま居てくれた方が掃除とか楽だったんだけどな〜〜』
『それに関しては現在の学園長の仕業です、なんでもいちいち呼びにいったりするのが山の中でダルイとのことで』
『あっそ、で?エヴァの家は何処?』
『山を下りてすぐの森の中にある木の家です』
『わかった』
俺は登った山を下り森へと向かう
幸い家はすぐに見つかった(ていうか一本道だったしな)
俺は家の扉をたたく
side エヴァ
私はせっかくうたた寝をしていたのに扉をたたく無粋な音で目を覚ます
文句でも言ってやろうと思い、ソファーから立ちあがるがその考えはすぐに無くなった
扉の向こうから聞こえてきた声を聞いたからだ
「うぉーいエヴァ〜〜〜、帰って来たぞ〜〜〜」
ムラサメだ!!帰って来たんだ!!
私は自然と頬が緩むのを感じた
身だしなみは大丈夫か確かめる
この服で大丈夫だろうか、などと考えていたら扉を開けムラサメが入ってきた
「なんだ、いるじゃん、よっ!!」
こいつは……女の家に上がるのに遠慮のえの字もないな
「勝手に入るな!!相変わらずデリカシーがないなムラサメ」
「わりいね、これが性分なもんでね」
「ふん、………おかえりムラサメ」
「おぅ、ただいま」
あぁ、この遣り取りだ、懐かしい
side ムラサメ
さっきからエヴァがずっとニヤニヤしている、正直段々と気味が悪くなってきた
「おい?エヴァ?大丈夫か?」
「………はっ!!なんだ?ムラサメ」
「いや、お前ずっとニヤニヤしてるからちょっと気持ち悪かったぞ?」
「………ほっとけ、それよりお前約束は覚えてるだろうな?」
「約束?」
「お前が帰ってきたらわ、私と仮契約する約束だ……」
あぁ、そういえばそんな約束してたな〜〜
「あぁ、あれか、別に良いけどよどっちが主だ?」
「む………それは考えて無かったな」
「おいおい、じゃあジャンケンで決めるか、俺が勝ったら俺が主、お前が勝ったらお前が主」
「適当だな、まぁいいか」
「「ジャンケーン、ポン!!」」
俺がグー、エヴァがパー
「俺の負けか、じゃあ俺が従者な」
「うむ、じゃあこの魔法陣に入ってくれ」
いつの間に準備してたんだ、こいつ
まぁいいか
俺は取りあえず指の先を少し切って血をにじませる
「ほれ、俺は準備出来たぞ」
「わかった、じゃあ届かないから屈んでくれ」
屈む?なぜ?
疑問に思いながら俺は屈む
するとエヴァは俺にキスをしてきた
なっ!?仮契約って互いの血を交換するんじゃねぇのか!?
どうやらキスでも成立するようだった
魔法陣が光ったかと思うとエヴァの手にはカードがあった
まぁエヴァ自身は自分からしたくせに呆けてたが
「エヴァ、帰って来い、早く俺にスペアくれよ」
「……はっ、そ、そうだったな、ほれ」
俺はエヴァからスぺアを渡される描かれていたのは大樹をバックに仁王立ちしている俺だった
他に書かれていたのは以下の通り
名前 ムラサメ イツキ
称号 大地賛賞
色調 緑
徳性 創造
方位 中央
星辰性 地球
アーティファクト アースプランナー
「なるほど大地賛賞か、お前らしい称号じゃないか、しかしこのアーティファクトは何だ?意味がわからん、取りあえず出してみろ」
「おぅ、アデアット?だっけ」
すると俺の手の中に一本のクワが握られていた
瞬間、隣でエヴァがこけていた
「なんだそれはーーーー!!ふざけてるのか!?ふざけてるんだな!!!」
エヴァが隣で騒いでいるがおれはそれどころでは無かった
このクワ、やべぇ
「ムラサメ、どうした?」
「エヴァ、これヤバい代物だわ」
「なに?どういうことだ?」
「持ってみろ」
俺はエヴァにクワを手渡す
すると最初はいぶかしんでいたエヴァの顔が段々と驚愕に染まる
「なんだ?このクワ魔力や気の伝導率が半端ではないぞ、しかも通した力を増幅している」
「な?すごいだろ?しかもこのクワ俺の予測が正しければ………」
俺はエヴァの家から出て裏にある空き地に少し魔力を通しクワを振るう
すると一振りで大体、10畳ほど耕された
「なんというか無茶苦茶だな」
エヴァは呆れているが俺は歓喜に震えていた
だってこのクワがあれば今まで一番面倒だった畑の耕しが楽になるんだよ?
しかもこのクワで耕した所は主の魔力を使って最高級の土に変えてくれるんだぜ!!
「エヴァ……これ最高だ、ありがとう!!!」
俺は思わずエヴァに抱きつき高い高いしていた
「なにをする!?降ろせ!!降ろせーーーーーー!!」
その日おれは一日中良い気分だった
翌日、俺は学園長に呼ばれた
「来てやったぞ、学園長」
するとそこにはなんというか特徴的な後頭部をした老人がいた
「お久しぶりじゃのう、ムラサメ殿」
後頭部がそんなことを言ってくる
「すまんが、そんな特徴的な後頭部の奴に知り合いはいないんだが?」
「……やはり覚えておらんか、わしは近衞近右衛門じゃ」
なに!?あの時クラウスと一緒にいた少年だと!?
「……なんというか、立派になって」
「どこを見て言っておるのかのう?」
「どこって後頭部?」
「正直に言わんでくれ………」
あ、なんか凹んじまった
「ところで、わざわざ呼び出して何の用だよ、この土地を貸すうえでの約束忘れたとは言わせんぞ」
「もちろん忘れてないとも、今日は確認したいことがあっての」
「なんだ?」
「お主が代行者でいいのかの?」
「直球だねぇ、好きだぜそういうの、だから答えてやるよ俺が代行者だ」
「そうか……まずいのう」
「あん?」
「いやの、一応ここは魔法使いを育てる場所でもあるんじゃ、で今の魔法使いは大体がその……」
「あぁ、正義馬鹿ってことか、別にどうでもいいだろ?俺は干渉されなきゃなんもするつもりは無いし」
「そうは言っておるのだが………」
「まぁ、それを無視して突っかかってきたらどうするかわからんが」
「ぐぅ……」
「お前が徹底させりゃいいだろ?じゃあ俺はもう行くぜ?」
「わかった、手間をかけさせたのう」
「なに、お前と比べればまだまださ、近坊」
俺はそう言って部屋を出ていく
めんどうなことになんなきゃいいな〜〜〜〜
この作品での一番の苦労人は近衞近右衛門です、この人そのうち胃に穴開くんじゃないかな・・・・・・・・
次回は馬鹿共暴走!!そして始まる御仕置き
お楽しみに!!