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読んでくださっている皆様に感謝感激雨あられです!!!
これからも頑張るのでよろしくお願いします!!
胃に穴が空きそうじゃ
side 学園長
わしだ、学園長だ、今わしは大変な目にあっておる
だれか助けてくれんかのう…………
わしがため息をつくと先程まで熱弁を振るっていた魔法先生が
「聞いているのですか!!学園長!?」
と言ってきた
「聞いておる、で?君は何が言いたいんじゃ?」
「何故我々正義の魔法使いが賞金首如きの許可を貰わねばならないのです!?さっさとあの薄汚い賞金首や穢れた真祖を討伐して名実
共にこの地を我らの物にしないのですか!!ということです!!!!!!」
先生はそういうとわしの机を思いっきり叩く
はぁ、紅き翼が世界を救ってからというものこういう輩が多くなってしまったのぅ
本来なら喜ぶべきなんじゃが今回は相手が相手じゃ
しかもムラサメ殿はこちらが下手な手をうたんかぎり友好的な関係を作ってくれとるというのに………
「であるからして!!学園長、私たちにあの化け物共を討伐する許可を!!!」
まだ言っておる、正義に目覚めすぎじゃのう
彼我の実力の差もわからんとは……………
「許可は出せん、彼とは約定があるからのう」
「約定!?そんな化け物との約定など破棄すればいいでしょう!?」
「お主、自分が何を言っておるのかわかっておるのか?今、お主が言ったことはわしに『師匠の遺言を破れ』と同じ事じゃぞ?」
「………ぐっ、もういいです!!失礼します!」
そういうと彼は出て行った
「はぁ〜〜〜〜、ありゃ絶対にムラサメ殿に喧嘩を売るのう五体満足で帰ってくれば良い方だのう」
わしはあの魔法先生に関してはもう諦めかけていた
「まぁ、駄目もとでムラサメ殿に手加減をするように頼むとするか」
それにしても、もう少しわしの心情を理解してくれる人が欲しいわい
side 魔法先生
まったく学園長はなにを恐れているのか
私たち正義が負けるはずがないのだ
巷では紅き翼が犯罪者に完全敗北したと言われているがそんな訳あるまい
なんたって彼らは『英雄』なのだから
さて、化け物を討伐するための準備をするか
side ムラサメ
今、俺は自分の家の裏手を耕している
勿論アーティファクトを使ってだ
本当に楽だな、これ
今の時期育てるなら何がいいか、そんな事を考えていると
「ムラサメ、何処だ〜〜」
エヴァが俺を探していた
ちなみにエヴァはあのまま森の中にある自分の家に住んでいる
最初は俺も同居しないか、と言われたのだが俺は世界樹が一望できるこの家が気にいってるので断った
それじゃあということで俺の家とエヴァの家に転移魔法陣を置いたという訳だ
これはとても有難かった
テレポートロータスがあれば問題は無いように思うだろうがあれは長距離専用なので余り使いたくないのだ
「エヴァ、こっちだ」
俺が声をかけるとエヴァはすぐにこっちにやってくる
「ムラサメ、相変わらず畑を耕してるのか」
「まぁこれが趣味であり仕事だからなぁ」
「そうだったな」
「で?なんか用でもあるんじゃないのか?」
「いや特には、暇だから来た」
「あ、そう」
「そうなんだ、てなわけで何か面白い事ないか?」
「無茶ぶりだな、んなもんあるわけ………あったわ」
「なんだ!?」
そんな目を輝かせながら聞くなよ
「あ〜、俺の別荘あるだろ?」
「あぁあの樹海な」
「そう、あの後他にもエリアを作ってみて色々な植物を創ろうとしたんだが………」
「だが?」
「戯れで色々な動物とかを入れたら何か独自の進化を遂げちまって大変なことになっててな、そいつらの調査を手伝ってくれねぇ?」
「なにをやってるんだ……お前は、でも面白そうだからいいぞ」
「おぅ、ありがとうなじゃあ早速と言いたいところだが………」
「ん?あぁ客か」
「しかも呼んでないほうのな、出てこい」
俺が声をかけると木の陰からひょろっとした男が出てきた
「ばれてたか、さすがは化け物」
「「あぁ?」」
なんだこいつ?喧嘩売ってんのか?ったく近坊の奴言ったそばから抑えられてないじゃねぇか
まぁ無視してさっさと帰ってもらうか
「で?なんの用だ?」
「きまってる、正義の名のもとに貴様らを討伐に来たのだ、喰らえ!!風の魔法の射手10矢!!!」
男はいきなり魔法を放ってくるがたかが10程度エヴァが簡単に防ぐ
いとも簡単に魔法を防がれた男は狼狽を始めた
「おいおい、この程度で俺たちに喧嘩売ったのか?」
「話にならないな、帰れ」
「エヴァ〜、こんなのほっといてさっきの話の続きしようぜ」
「だな、時間の無駄だ」
俺とエヴァにぼろくそに言われた男は顔を怒りで染めるが急遽その顔がいやらしく歪む
「風の魔法の射手10矢!!」
男は懲りずに魔法を放つがそれは俺たちには向かわず俺が大事に育てていた盆栽に当たった
「ひゃははははは、化け物が人間と同じことするんじゃない!!化け物が育てた植物なんて粉々にしてやる!!!」
男はそう言うと所構わず魔法を放つ
どんどん俺の大事な盆栽が破壊されていく
「殺す」
「おい、ムラサメ?」
俺はゆらりと動き一気に男と距離を詰め男を殴り倒す
「ぷげ!!」
男は簡単に吹っ飛び地面に転がる
「魔法の射手4矢」
無詠唱で唱えた魔法は男の四肢に寸分違わず当たり男の四肢を斬り飛ばす
「ひ、ひがやぁあっぁぁぁぁぁぁ」
「黙れ、耳障りだ」
俺はもう一度殴り黙らせる
「血が、血が止まらないぃぃぃぃぃぃ」
しかし男は黙らない
「うっせぇ、今止めてやるよ」
俺がそういうと男は嬉しそうな顔をする
しかし俺が取り出した物を見て顔が真っ白になる
俺は4粒の種を男の四肢に植え付ける
コレは上級議員に植え付けたものをさらに改良(拷問用に)したもので成長速度がかなり落ちる代わりに痛みは数倍となる
ちなみにこれも一応は寄生植物なので宿主が死にかかっていると強制的に命を永らえさせる
「−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−!!!!!!!!!!!!!!!」
男は声にならない悲鳴を上げる
そんな悲鳴もお構いなしに植物は男を浸食し続ける
「む、ムラサメ?もういいんじゃないか?」
さすがに可哀想に思ったのかエヴァが俺を止めに入る
「え、そう?個人的にはまだまだ足りないかなぁと思ってるんだが、まぁエヴァが言うならやめてやるか」
俺は植物を取り除いた
既に四肢の血は止まっておりかろうじて生き延びたようだが完全に目が逝っていた
「じゃあ近坊の所にコレ送ってくるわ」
「わ、わかった」
エヴァは顔が引きつっていたが気にしない事にした
後日、エヴァは語った
『ムラサメは絶対に怒らせてはならない』と
side 学園長
わしは今、ムラサメ殿に手加減を頼もうと彼を呼ぼうとしていたのだが
「近坊、入るぜ」
丁度、ムラサメ殿が入ってきた
何かを肩に担ぎながら
「ム、ムラサメ殿?それは一体………」
「ん?愚か者のなれの果て」
そういうと彼はソレを床に転がす
それは先程わしの部屋に直談判をしてきた魔法先生だったモノだった
遅かったかーーーーーーーーーー!!!!
「で、近坊?なにか弁明は?」
「………ありわせんわ」
「正直でいいな、大方こいつの暴走だろ?近坊はそれを止めようとしたが無理だったって所か」
「そのとおりじゃ」
「じゃあお前さんに非はないってことで今回は目を瞑るさ、それにコイツには制裁をあたえたしな」
その言葉を聞いた途端、わしは安堵の息をはいていた
被害にあった魔法先生には悪いが自業自得というものだ
確かにわしは『立派な魔法使い』を育てるなら多少のことは目を瞑るが彼『ムラサメ』に関しては別である
すると
「お前も苦労してんなぁ近坊、大戦が終わってからというものこういうバカが増えてんだろ?」
「まぁ、の。しかしそれが悪い事とは思ってはおらんよ、ただ今回の様なことは勘弁じゃがな」
「くく、まぁ頑張れ、そうだ近坊コレをやるよ」
そういうと彼はわしに向かって何かを投げてきた
それは酒瓶だった
「これは?」
「俺が作ったリキュールだ、魔法草とかも配合したるから効能は保障するし味は勿論最高だ、楽しんでくれ」
「感謝するぞい、にしても近坊はやめてくれんかのう?」
「はっ、そりゃ無理だ、俺の中ではお前さんはまだまだ坊やさ。せめて部下を完全に掌握出来たら別の呼び方を考えてやるさ」
「むぅ……手厳しいのう」
ムラサメ殿は笑いながら部屋から出ていく
わしはグラスを取り出しながら考える
(わし一人では抑えきれん、せめて後一人、実力がある者がいなくては………、どうするか)
酒を飲みながら資料をめくっていると一人の少年の資料が目に入る
そこには『タカミチ・T・高畑』の名前があった
瞬間、閃いた
彼をそだて、現場を押さえる人物になってもらおうと
彼は幼いながらもあの『紅き翼』に所属していたのだ
ネームバリューは十分にある
問題はどうやって育てるかだ、今この学園にいる先生たちでは駄目だ
となると厳しいがムラサメ殿に頼むとしよう
彼は干渉をひどく嫌うが交渉しだいでは友好的である
そうと決めたら早速このタカミチ君をここに通わせるとするかのぅ
連絡役は折角じゃ婿殿に頼むとするか
学園長は一人考えを巡らせる
「にしてもこの酒旨いのう」
次回はタカミチ少年の登場です
どうやって彼をムラサメの弟子にしようかな
修行方法に関しては今回の話で微妙に伏線を入れてみました
さて、皆様にアンケートです
主人公の魔法の起動キーとアーティファクト名の募集です
さすがに「すべては大地へと」は無いかなと思いまして・・・・・
皆様の知恵を貸してください!!