今回でまた時間が飛びます
あと1〜2話ほどでネギ坊主を学園入りさせたいなぁ
無理かな?
お前に足りないものは!!
side ムラサメ
タカミチの修行を始めてから早くも10年の月日が経った
タカミチはかなりの強さを手に入れ魔法世界でも有名な人物となっていた
元々、紅き翼所属ということで名を知られていたのが近頃の活躍でさらに有名になったという訳だ
そんなタカミチだが現在はここ麻帆良で教鞭をとっている
今でも時々修行という名の狩りには参加しているのだが………
そういえば5年ほど前だったかタカミチの師匠であるガトウが亡くなったらしい、その時タカミチはガトウから一人の女の子を引き取り
身元保証人となったいた。少女の名は神楽坂 明日菜というらしい、その彼女もタカミチに引き取られてからは無事に育ったようで
来年には中学に入るらしい
な〜んか明日菜っての見てると何故かあの姫さん思い出すんだよなぁ
まぁどうでもいいか
そして現在俺は近坊に呼ばれ学園長室にいる
「で、なんの用だ?こう見えて俺は忙しいんだが?」
「忙しいってお主、畑耕してるだけじゃろう」
うるせぇな、近頃は別荘の調査とかで忙しいんだよ、奥に行けばいくほど強さがインフレしてきてて段々エヴァでも辛くなってんだよ
俺?俺は余裕だよ?
「うっさい、早く用件を言え」
「わかったわい、単刀直入に頼むとなお主に学校関係者になってもらいたいのじゃ」
「なにふざけた事言ってんだ近坊、約定で干渉は禁止してるだろう?ただでさえ近頃はお前さんの要求を呑んでんだこれ以上は勘弁だぜ」
「むぅ……」
「せめて理由を話せ、そうすりゃ考えてやらんこともない」
あくまで考えるだけだがな!!
「………実は今年に入る中学生なんじゃが裏に通じる、もしくは関係するものが異様に多くてな、彼女らを纏めて一つのクラスにしようと
考えておるんじゃ、担任をタカミチ君にしてのぅ」
「それで?」
「じゃからお主にも手伝ってもらいたいんじゃ」
「話が繋がってないぞ、近坊。それがどうして俺が学校関係者になる必要がある」
「お主には彼女達を守ってもらいたいのじゃ」
「断る、そんなもん正義馬鹿共に任せろよ」
「彼らでは力量が足らないのじゃ」
「それに近頃増えた魔法教師や生徒に関しても正義馬鹿が多すぎる、そんな中に俺を入れてみろ見境なく襲いかかってくるぞ?
そしたら後に残るのは馬鹿共の死体だぞ?」
「むぅ、それはさすがに困るのう、しかしムラサメ殿なんとか力を貸してくれんかのう」
しつけーーーーーー、ん?でも待てよ、近坊の話を統合すれば力があれば良いんだよな
なら適材がいるじゃねぇか
「近坊、わかったよ力を貸してやる」
「おぉ!!」
「ただし行くのは俺じゃねぇ、エヴァだ」
「む?どういうことかのう?」
「あいつなら容姿も問題ないだろうし力もある、これ以上の人材は居ないだろう?」
「確かに、しかしどうやって彼女を説得するのじゃ?」
「俺に任せとけ」
「では頼むとするかのう」
俺は部屋を出る前に
「そうだ、近坊俺、店開くから」
「ふぉ!?いきなりなんじゃ?」
「いや、前々から考えてたんだ、それで約束覚えてるよな?」
「もちろんじゃ、お主が何かを行う時は全面協力をすることじゃったな」
「そう、それでよ店なんだが基本はレストランなんだが裏でありとあらゆる物を扱う何でも屋を開くつもりだ
ちなみに結界を常時張るから俺に招待されるもしくは俺が作る許可証を持つ奴以外は入れないようにするから
近坊は俺が張る結界を全力で無視すりゃそれで良い」
「それだけでいいのかの?」
「あぁ」
「わかった、協力しよう」
「じゃあこれ許可証な、暇な時にでも食いに来い」
俺はそれだけ告げると今度こそ部屋から出て行った
〜〜〜エヴァの家〜〜〜
「てなわけでお前、今年から中学に通え」
「待て、なんでいきなりそうなる?」
「なんか今年の新入生には裏の関係者が多いんだと、それでそいつらを陰から守る役目を頼まれたってわけだ」
「それでなんで私なんだ?」
「そりゃ容姿が小さいからだよ」
「小さい言うな!!!!」
「まぁそれに女子中らしいから丁度いいだろ?」
「私は既に600年は生きてるんだぞ?なのに今さら通えと?」
「おぅ」
「必要ない!!私は今の生活が良いんだ」
「はぁ〜、じゃあエヴァそんなお前にこの言葉を贈ろう。お前に足りないのはッ!情熱思想理念思考気品優雅さ勤勉さ!
そして何よりー
友 達 が 足 り な い !!!!!」
「なん……だと!?」
いや、言ってみたかったんだよな、この台詞
「いや、私にはチャチャゼロがいるしなによりムラサメお前がいるじゃないか!!友達じゃないのか!?」
「違う」
俺がそう言うとエヴァは泣きそうになる
「おい、勘違いすんな、俺たちは友達じゃないけど600年近く一緒にいるんだから家族だろう?」
「家……族?」
「そうだ、お前は家族を友達というのか?」
「言わない………」
「そんなわけでお前は学校に行ってこい」
「わかった」
そうエヴァは言うと二階に上がっていった
「オメェ、イイ性格シテンナ」
「ん?チャチャゼロ、そんなのずっと前から知ってんだろ?」
「マァナ」
さて俺は店の準備でもするか
〜〜〜ムラサメ宅(武家屋敷)
俺は自宅に向かう途中の山道にある空き地にログハウスを創る
大きさとして普通の大きさなのだが地下室をかなり大きめに創る
そうしねぇと別荘で捕れた食材がはいらねぇからな
後は客用のテーブルとカウンターを創る
店の内容としては入ってすぐがラウンジのようになっており奥にキッチン(仕上げ用)そしてさらに魔法関係のブツを売るための場所がある
地下は仕込み用の調理場となっている、ちなみに調理道具は俺の全知識を使い最高級で何世紀使おうと劣化しないものを用意した
そうでもしないと別荘の奴らを調理できないのだ
例えば浅瀬で生まれ一年ほどで深海に移動し生息するクジラなのだが移動するときに水圧によってフグほどの大きさに縮む
こいつは旨みが凝縮される代わりに体内の毒素全てが一つの場所に溜まり毒袋となる
これが破れるともうそのクジラは食べられない、この前間違って毒袋が破れた奴を食ったんだが速攻で死にかけた
エヴァに見せた所0,1㎎で致死量という恐ろしい毒だった
不老不死で助かった
しかもこの毒袋個体ごとに位置がちがうものでかなり調理が難しい
俺はこのクジラをフグ鯨と名付けた
そのままだと?うるせぇ
他にも一癖も二癖もある食材ばかりなので落ち着いて仕込みが必要だったというわけだ
勿論仕込み場と別荘内は転送魔法陣で繋がっている
後は人払いと認識阻害を改造した結界を張れば完了っと
ちなみに今張った改良した認識阻害の結界だがこれは俺が作った許可証を持たない限りそこには何もないように思いこむというなんとも
ご都合主義な結界だ
この許可証をもっているのは今のところは近坊、タカミチ、エヴァのみだ
さて、店は完成した
後は名前だな、どうすかなぁ
よし!!この店の名前は『ヤマユリ亭』だ
さぁて、いつから営業すっかなぁ〜〜〜
まぁ気が向いたらでいっか
補足 ヤマユリの花言葉は『人生の楽しみ』です。食事は楽しいものですからね
もうちょっと捻ったほうが良かったかな?
今回は作者の心のヒーロー『ストレイト・クーガー』の言葉を使いました
兄貴かっこいいですよね!