今回は少しクラスの連中を出します
当社比でグダグダが3倍ほどです。いやこういうのって書くのムズイですね
祝!!PV100万突破、ユニーク12万突破、評価4000突破です!!!!
ありがとうございます!!
選択肢は二つ?
side 真名
マズイ、マズイ、マズイ
何故、こんな事になっているんだ
今、私とエヴァそして茶々丸は全速力でエヴァの家に走っている
いや、正確にはエヴァの家にある転移陣の先にあるムラサメさんの家なんだが……
ここまで急いでいる理由を説明するには時間を少し戻す必要がある
全ての始まりは3−Aのパパラッチこと朝倉 和美の一言だった
「ねぇねぇ!!皆、この噂知ってる?」
「噂?噂って吸血鬼?」
それに反応したのは村上 夏美だった
私はまったく興味がなかった
何故なら、その事件に関しては既に収拾がついていたからだ
なので私は寮に帰ろうとした
朝倉の次の言葉を聞くまでは
「その噂じゃなくて、この学校の裏山にある武家屋敷の噂だよ〜」
なん…だと…?
「武家屋敷〜?そんなのあったけ?」
「そうだよね、武家屋敷なんて聞いた事ないよね」
「それが違うんだな〜、どうもある筋から聞いた情報によると裏山には確かに屋敷があるらしいよ。
ただ、その武家屋敷は消えるらしいよ。だから余り目撃情報がないんだって」
「消える?」
「そう、なんでもある女子生徒が裏山を散策していた時に途中で道に迷っちゃったらしいの、それで途方に暮れていたら
いつの間にか日は沈んでおり辺りは真っ暗。彼女はどうしよう、と思っていた時森の奥に光が見えたんだって。
彼女はその光を目指して進むとそこには立派な武家屋敷があったんだって。彼女はこんなところに屋敷なんてあっただろうか
と思いながらも取り敢えず、周りが明るくなるまで御邪魔させてもらおうと思って、『誰かいますか?』って聞いたんだって
そうしたら家の奥から一人の男の人が出てきて『なんのようだ?』って聞いてきたから彼女は道に迷ったため、日が昇るまでの
間御邪魔させてくれませんか、と言ったらしいの。そうしたら男の人は不機嫌になりながら『そうか、じゃあ入れ』って言ったんだって。
彼女は言葉に甘え家の中に入り客間に案内された後、男の人からお茶を渡されたから飲んだら疲れてたのか彼女は寝てしまったんだ。
次に彼女が目を覚ましたらそこは山の入口にあるベンチの上だった。彼女は不思議に思いながら一先ず寮に帰ったんだけど
あの男の人にお礼を言おうと思って放課後もう一度山に入ったんだけど山中どこをさがしても武家屋敷は見つからなかったんだって」
「「「「へぇ〜〜〜」」」」
いつの間にか朝倉の周りには人だかりが出来ていた
朝倉の話はまだ終わっていなかった
「で、皆」
私は嫌な予感がした
背中に冷や汗が流れる
「ここは一つ、その噂の真偽を確かめてみないかい?」
やはりか……!!私はちらりとエヴァ達の方を見てみると彼女達も大量の冷や汗を流していた
ということはやはり、その武家屋敷はムラサメさんの屋敷!!
マズイ、このまま大勢で向かえば干渉を特に嫌うムラサメさんのことだ、何が起きても不思議ではない
クラスの反応はと言えば
「「「「「「「「「「さんせーーーい!!!!」」」」」」」」」
こうなるに決まってるよな
このままでは明日の新聞の見出しは
『怪奇!!一夜にして消えた生徒達!!!』
になってしまう
私とエヴァはお互いに頷くと急いで教室から出てムラサメさんの元に向かう事とした
そして現在、私達はムラサメさんの家にいる
「というわけなんだ!!急いで何とかしなくては」
私はそう言うがムラサメさんは
「え?別にここに来た奴等を片っ端から消していけばいいんじゃね?」
といった感じだ
私はエヴァに助けを求める
「ムラサメ、さすがに一夜にして一クラス分の人間が消えればいくら馬鹿共でも気付く。そうしたら面倒だぞ」
「ちなみに学園の全勢力とムラサメさんが戦った場合、ムラサメさんの勝率は100%です」
「じゃあ問題ないな」
「このボケロボ!!余計な事を言うな!!」
どうする?このままでは本当に明日の新聞がご機嫌なことになってしまう
考えろ、龍宮真名 考えるんだ!!
「ム、ムラサメさん、噂で聞いたんだが以前にも一人ここに迷い込んだらしいじゃないか、その時は何故、普通に帰したんだい?」
「ん〜?……あぁそういえばそんなこともあったな。あの時は新しく創った植物の効能を確かめたかったからそれを茶に入れて試したんだったな」
まさか単なる実験だったとは………
本当にどうでもいいんだろうな
だが、これなら望みはある
「なぁ、ムラサメさん。これから来る奴らは元気とかそういうのだけが取り柄の奴等が一杯なんだ。だからここは一つ、新しい植物の
実験台にしてもいいから穏便に済ませてくれないかい?」
私の提案にムラサメさんは
「………まぁ、いいか。試したい物も大量にあるし」
よし!!勝った(?)!!!
これで最悪の事態は免れる
その時
「む、山に侵入者ありか。人数は13人か。多いな、面倒臭くなってきた、ストルズに片づけさせようかな」
ムラサメさんがそう言うと今まで何処にいたのか体長3m程の大きな狼がいた
「ムラサメさん、この狼は何かな?」
「何って、俺の家族のストルズ」
「……もういいや。だがムラサメさん死人を出すのだけは勘弁してくれないかい?あれでも一応クラスメイトだしね」
「………じゃあ真名、お前さんが妨害して数を半分くらいに減らしてくれ。そうしたら俺もストルズは動かさんよ」
「わかった」
これ以上は無理だな
だがこれで死人が出る事態は回避できた
さて、それじゃあ始めようか
side 命知らず探検隊
さて、今私達は裏山の前まで来ている訳ですが、ここで今回のメンバーを紹介しましょう
まずは私こと朝倉です
他のメンバーはこの通り
『明石 裕奈』 『綾瀬 夕映』 『神楽坂 明日菜』 『古 菲』 『近衞 木乃香』 『早乙女 ハルナ』 『佐々木 まき絵』
『長瀬 楓』 『鳴滝 風香、史伽』 『宮崎 のどか』 『雪広 あやか』
以上、13名でお送りします
「朝倉ーー、何やってんの?早くいこうよ!!」
「わかった!!」
さぁて、武家屋敷は本当にあるのかな〜〜〜
意気揚々と森に入った瞬間
どこからか銃声が響き
「あぅっ」
裕奈に当たった
「裕奈!?」
「何事ですの!?あぅっ!!」
「いいんちょーーーーーーーー!!」
あっという間に二人が何かの犠牲となった
「朝倉殿、どうやら二人はこれで撃たれたようでござる」
そういって楓が見せたのは暴徒鎮圧などでつかわれるゴム弾だった
「何故にゴム弾……」
「朝倉さん、この二人はどうするーー?」
「気絶してるだけだから置いて行きましょう」
「夕映〜、それはあんまりだよ」
「のどか、何事にも犠牲はつきものなんですよ?」
「そういうこと、いきなり二人減っちゃったけど進むよ」
私たちは二人を入口のベンチに寝かせ先に進む
しかし、進む度に一人、また一人とゴム弾の餌食となる
私たちは仲間達の屍を越えながら進んでいく
その途中にはなんていうか人間ドラマとか青春とかがあったんだけど面倒だから省くね
そして私たちはついに噂の武家屋敷を見つけたのだ!!
まぁその時にはメンバーは6人になっていたが
ちなみに残ったのは 私、明日菜、木乃香、古、夕映、楓だった
「へぇ、本当にあったんだ」
「なに明日菜、私の話信じて無かったの?」
「うん、だって朝倉だし」
「まぁまぁ、取りあえず次はその男の人とやらに会うでござるよ」
私達は楓の意見に従う事にしたが
「その必要はない。なにか用か?小娘共」
いつの間にか男の人が家から出てきていた
「え、えっとあなたに聞きたい事があるです!!」
夕映が質問をしようとするが
「まぁ、ここまで来て疲れたろ。茶でも飲め」
そういって男の人は私達全員にお茶を渡してくれた
「「「「「「ありがとうございます」」」」」」
確かに喉渇いてたのよね
私達はそれを一気に飲んだ
「それじゃあ質問……を……?」
あれ?なんか物凄く眠い
どうしたんだろう?
そのまま私たちは意識を失った
side ムラサメ
ふーむ、この植物には強力な睡眠作用があるか
ここら辺はこの前と同じでつまらんな
まぁいい、後はこいつ等を山の入口辺りに転移させて、終わりだな
しかし、良く見ると寝ているのは5人
「ん?一人足りねぇな」
「その一人とは拙者でござるか?」
俺は後ろを振り向くとそこには糸目がいた
「驚いたな、お前さん茶ぁ飲まなかったのか」
「いや、飲んだでござるよ。ただ拙者は毒などは訓練で効きづらいんでござるよ」
ござるって忍者かよ
「ところで、彼女等をどうするつもりでござるか?不埒な真似をするならば相手になるでござるよ」
糸目忍者がそういった瞬間、確かに殺気のようなものが辺りに充満する
だが、これでは俺の脅威足りえないな
「別にんな真似はしねぇよ。俺はここで静かに暮らしてるだけだ。だからこの場所を知られるのはまずいってわけだ。
だから眠ってもらった。次に目ぇ覚ませば山の入口だ」
「………なるほど、では眠らなかった拙者は?」
side 楓
「………なるほど、では眠らなかった拙者は?」
そう尋ねた
「そこなんだよな、面倒だな。お前さんには今二つの選択肢がある。
こいつらと同じようにここの事を忘れるか、それとも死ぬかだ」
男がそう言った瞬間辺りに巨大な気配が広がる
この気配の出所は拙者の目の前にいるこの男
勝てない………
どんな手段を講じても勝てない存在
自然、汗が流れる
しかし、この沈黙は破られる事になる
「なにをやってるんだ、お前は」
目の前の男が後ろから現れた少女にはたかれたいた
「エヴァンジェリン殿!?」
「なんだよ、エヴァ。折角穏便に済まそうとしてたのによ」
「どこが穏便だ!!明らかに存在を消そうとしてたじゃないか!!」
「あ、あの拙者を無視しないで欲しいでござる」
場がカオスになって来た時、救世主が現れた
「ムラサメさんにエヴァ、やめてくれ。今は長瀬をどうするかだろう」
救世主は真名だったでござる
「真名、この人はいったい?」
「長瀬、世の中には知らない方が良い事もあるんだよ?」
「………」
「まぁ、ちょっと待っててくれないか」
そういうと真名はエヴァンジェリン殿達の所に向かい何かを話していると
ムラサメと呼ばれた男がこちらに来て
「お前さん、忍者なんだって?」
と聞いてきた
……これはごまかさない方が良さそうでござる
「そうでござる」
「ふーん、なら第三の選択肢をやるよ。お前さんが俺に雇われるって奴だ」
……………は?
「何を言ってるでござる?」
「ん?そのままの意味だ。俺はちと訳ありでな、あまり派手に動けんのよ。だからお前さんに俺の代わりに動いてもらおうかと
思ってな」
「……訳ありとは?」
「それはお前さんがこっち側に来たら教えてやるよ」
「拙者にメリットは?」
「美味い飯を食わせてやろう、後は忍者みたいだから色々と小道具を融通してやる。例えば先程混ぜた薬とかな」
「おい!!ムラサメ、まさかこいつまであそこの客にするのか!?」
「ん?まぁこちらに来るならな」
「くっ(また、私とムラサメの空間が!!)」
客?なんのことでござろうか
「ちなみに美味い飯とは?」
「この世のものとは思えないもの」
よくわからんでござるがおもしろそうでござる
「で?返答は?」
「………そちらの申し出を受けるでござる」
「わかった、じゃあこれな」
そういってムラサメ殿は拙者に一枚のカードを渡した
「コレは?」
「ここに来る途中にひらけた場所があったろ?そこにそのカードを持ってれば面白い事になる」
それだけ言うとこれ以上は言うつもりはないらしくムラサメ殿は家に引っ込んでいった
「……真名、彼は何者でござる?」
「表現できないけど、これだけは確かに言える事だよ。決して敵に回してはいけない人物かな」
……真名にここまで言わせるとは
なんだか興味がわいたでござる
これからは退屈しないで済みそうでござる………
おまけ
この後、探検隊は全員、山の入口に戻されており再度、山を登るも家は霞と消えており朝倉がかなり悔しがっていた
てなわけでムラサメ側に楓追加
これより彼女は彼のために色々陰で動くのかな?どうだろう
次回は外伝でも書こうかと思っています