てなわけで今回は久しぶりのあの方の登場です!!
といっても出番は少しですけど・・・・・・
ヒサシブリノ登場ダゼ
side ムラサメ
真名達を別荘に入れてから一カ月程経ち、今日も今日とて畑を耕したりなどの悠々自適ライフを楽しんでいる俺だが
近頃、エヴァの機嫌がよろしくない
どうも真名達がほぼ毎日と言って良いレベルで俺の別荘を利用しているのが理由と考えられる
そんなエヴァだが学校の方はどうなのかと聞いてみると
「坊やがいつもこちらをチラチラ見てきて心底イライラする」
と言っていた
どうも俺がナギや姫さんの事を知っているのを聞いて、あいつらの事を聞きたくて仕方ないようなのだ
しかし、約定があるから俺には聞けない、ならばエヴァに聞こうと考えているのだろう
はぁ〜、面倒くさい
近坊に何とかさせるか………
「てな訳で何とかしろ」
「………いきなりじゃのう、じゃがその問題はもう少しで解決されるぞい」
「ほー、そりゃどういうことだ?」
「うむ、実はの近いうちに修学旅行で京都に行くんじゃがの、そこには『紅き翼』のアジトがあるんじゃ。
その情報を流せばあの究極のファザコ、ゲフンゲフン、ネギ君の事じゃ、そっちに意識が移るじゃろ」
「なるほどな。で?その修学旅行でも何か仕掛けるつもりか?」
「仕掛けるとは失礼な、これも修行の一環じゃよ。今回はネギ君には特使になってもらおうと思っておる」
「特使?」
「うむ、西の呪術協会への特使じゃ。あそこの長はわしの義理の息子『近衞 詠春』が務めておるからの、彼への手紙を
運んでもらおうと考えておる」
「………それ、修行か?どっちかっていうと子供のお使いじゃね?まぁピッタリだが」
「そういうでない、わしはおそらく妨害があると睨んでおる。故に修行となる」
「まぁ、あの坊主がどうなろうと俺には関係がないからどうでもいいが」
「お主は本当に興味がないんじゃのう」
「当たり前だ。………そういえば」
「なんじゃ?」
「一か月ほど前の話なんだが俺の屋敷に侵入者があってな」
「ふぉっ!?それはまた命知らずな」
「いや、その侵入者がエヴァのクラスメイトだったんだ」
「あのクラスか………、相変わらず何をしでかすかわからんクラスじゃ」
近坊はそう言いながら頭を抱える
「まぁ、殺してはないから安心しろよ。だが少し気にかかる事があったんだが」
「なんじゃ?」
「侵入者の一人なんだが魔力の保有量が物凄いのがいたんだがありゃ誰だ?」
「………わしの孫の木乃香じゃ。あの子の魔力は極東一といっても過言ではないからの」
「そのわりには魔法の知識がなさそうだったが?」
「それは親の希望での、あの子はなるべく裏から遠ざけたいという考えらしいがの」
「ふーん、だがよその木乃香だっけ?そいつも京都に行くんだろ?だったら狙われるんじゃないか?魔法を知らないくせに魔力は
凄い、鴨が葱を背負うどころか追加で味噌と鍋も持ってるようなものじゃねぇか」
「それは、わしも思っておった。故に彼女には護衛がついておる」
「だが、それも今回で終わりだろ?お前さんのことだ、今回の修学旅行で裏を知ってもらおうとか考えてんじゃねぇの?」
「やれやれ、ムラサメ殿に隠し事は出来んの。そうじゃわしは婿殿に恨まれる事になろうとあの子を守るためには裏を知ってもらうは
必定と考えておる。故にあの未熟な魔法使いと同室にしたんじゃからな」
「くく、狸ぶり、いや妖怪が板についてるな」
「酷くね?わし人間じゃよ?」
「まぁそれは置いといて、俺の屋敷っていうか山の件なんとかしといてくれ」
「………わかったわい、取りあえず熊が流れてきたとかで立ち入り禁止にしとくわい」
「よろしくな」
俺が帰ろうとすると
「ムラサメ殿」
「ん?」
「孫だけでも気にかけてはくれんかの」
「………興味が湧いたらな」
それだけ言うと俺は部屋から出ていく
side エヴァ
まったくムラサメの奴め
龍宮や長瀬を別荘に入れてからどんどん私の扱いがぞんざいになってないか?
気に食わん、なんとかしなくては
「オイオイ、ゴ主人、ゴ機嫌ナナメジャネェカ」
「む、チャチャゼロか。なんだか久しぶりな気がするな」
「…………マァナ、ドッカノ馬鹿ガ俺ノ事ヲ忘レテタカラナ」
「何を言ってるんだ?」
「ナンデモネェヨ。ソレヨリ何ヲ悩ンデンダ?」
「ムラサメのことだ」
「旦那カ、マァゴ主人ガ考エルノハホトンドガ旦那ニ関シテダガ」
「うるさいな」
「ケケ、デ?旦那ガドウシタッテ?」
「近頃、ムラサメの私に対する扱いが雑な気がする……」
「ウォーーー、ドウデモイイナ」
「なんだと!!貴様、それでも私の従者か!?なにか案を絞り出せ!!」
「無茶ブリダナ、旦那ハ興味ガナイコトニハトコトン無関心ダカラナァ。マァ何カ新シイ事デ気ヲ引イタラドウダ?」
「新しい事か」
なにがいいだろうか?
料理?いや料理はなぁ、やった事がないからな
それにムラサメに勝てる気がしない
うーーーーーん
思いつかないな
その時だった、私の脳裏には一つの考えが浮かんだ
「そうだ、学園長から一応旅行券はもらってたんだ。これでムラサメを誘ってそれから……」
〜〜〜〜ただ今妄想中、しばらくお待ちください〜〜〜〜
「……いける!!これならいける!!!」
「ゴ主人、ナンカイタイナ」
チャチャゼロが何か言っているが聞こえんな!!
待ってろ!!ムラサメ、今行くぞーーーーー!!
「てなわけでお前も京都に行こう」
「なるほどな……だが断る!!」
「なん……だと?」
「だって面倒じゃん」
まずい、このままでは私の計画が………!!
「どうしても駄目か?」
「…………涙目でこっち見んなよ、罪悪感が生まれるだろうが」
ジーーーーーーーーーーー
「………だーーーー!!わかったよ、行けばいいんだろ!?行けば!!」
よし!!約束を取り付けたぞ!
これでお膳立ては出来た
後はこの旅行でムラサメを………
待っていろ!!京都!!ふははははははははははは
今回はエヴァ、ムラサメを京都に誘うでした
基本ムラサメは無関心ですが家族、とくにエヴァが絡むと結構甘くなります
まぁそれ以外には基本は無関心ですが
ムラサメは自分の側へ来たものへは優しいですよ?本当ですよ?・・・多分
てなわけで次回からは修学旅行です
いよいよコーヒー教教主との再会なるか!?乞うご期待!!