はい、てなわけで修学旅行編ですね
大体3〜4話で終わらす予定です
ではどうぞ
京都に行きたいかーー!!俺は行きたくなかった!!
side ムラサメ
エヴァに頼まれて俺も京都に行く事になったはいいがあの坊主とかが引率だからなぁ
絶対に面倒なことに巻き込まれるんだろう
まぁ、突っかかってきたら潰せば良いだけだろう
それよりもだ、今考えるべきは
「なぁ、茶々丸今何時だ?」
「現在時刻は午前7時26分42秒です。ムラサメさん」
「ちなみに集合時刻は?」
「午前9時ですね」
…………はぁ〜〜〜〜〜〜〜
「来るのが早すぎんだよぉぉぉ!!」
俺は駅のホームで吠えた
「う、うるさいな。楽しみだったんだ、そしたらつい来てしまったんだ」
エヴァが何か言っている
「ていうかよ、なんで俺までここで待たなきゃならんのよ?俺は部外者だぜ?先に京都行ってちゃ駄目か?」
「駄目だ」
「茶々丸、この修学旅行ってのは自由行動が主なのか?」
「いえ、基本は班行動です。ちなみに私とマスターは6班です」
「そこだ、班行動なのに俺がいるのは無理があるだろ。俺は学校関係者じゃないんだぜ?」
「……………あ」
なんだ、今の『あ』って
まさかこいつ…………!!
「おい、まさかお前班行動ってぇの忘れてたんじゃねぇだろうな?」
「そ、そんなことはないぞ?」
「こっちを見ながら言ってみろ」
「うるさい!!ちょっと忘れてただけだ!!」
俺と茶々丸の視線がエヴァに向く
「見るなよ、そんな目で見るなよ…………」
「はぁ、もういいや。ところで俺の席はどうすることになってんだ?」
「それについては学園長からのお手紙が」
近坊から?
手紙を開いてみると
『ムラサメ殿、お主がエヴァと共に京都に行く事にしたと聞いたので新幹線の席を予約させてもらった
さすがにエヴァ達と同じ車両は無理じゃが指定席でとっておいたので安心して行ってくれぃ
宿に関しては旅行券に書いてあった場所に赴きそのチケットを見せれば大丈夫じゃ
そんな訳でゆるりと京都を楽しんでくれぃ
近衞近右衛門』
「近坊も一枚かんでやがったか、まぁいいか」
これで移動手段は問題なし、と
さて段々と生徒が集まってきやがったな
「エヴァ、俺は向こうにいるぞ。そろそろ人が集まって来たからな」
「むぅ、そうか。じゃあまた後でな」
そんな残念そうな顔すんなよ罪悪感が湧くだろうが………
さて、新幹線に乗ったら後は京都まで寝て過ごすか
どうせ京都じゃあ、静かにゆるりとは出来ねぇんだ。なら今だけでもゆったりすべきだろう?
そんなことで俺は予約されていた席で寝ていたのだが
「待ってーーーーーー!!親書を返してください!!」
坊主がこっちに向かって爆走してきている
どうやら坊主は目の前を飛んでいる燕?に親書を盗られたようでそれを追いかけているようだった
………なにやってんだ、このガキは
巻き込まれるのも嫌だから目合わせないようにしとこう
俺は通路側から顔を背けるように再び眠りについた
『次は京都駅です、御下りのお客様は忘れ物のなさいませんよう……』
どうやら京都に着いたようだな
さて、どうするか
エヴァ達は班行動で来ないだろうから、一人で京都巡りでもするか
となると何処へ行くかが問題だな
その時、俺の携帯が鳴った
「誰だよ」
『私だ、今から清水寺に行く事になってるんだ。お前も来い』
エヴァはそれだけ言うと電話を切った
清水かぁ、行くとしますか
俺が清水に着いた時にはそこはカオスと化していた
何故かは知らんが生徒の大半が酔っ払っているわ落とし穴に落ちてるわ
「何だこりゃ」
「おや、ムラサメさん。どうしてここに?」
「真名か、なに旅行だ。自分の意思じゃないがな」
「エヴァ辺りにでも頼まれたかい?」
「そんなところだ、それよりこのカオスは何だ?」
「……これかい?どうにもそこの滝に酒が混ぜられていたようでね、それを呑んだから皆酔っ払っているのさ」
俺が滝の方を見てみると確かに上の方に酒樽が置いてある
というか誰も気づかなかったのか?
「自分の家に帰りたくなってきた」
「………わからないでもないけどね」
俺と真名が明後日の方向を向いていると
「何をやっとるんだ?貴様等は」
エヴァがこっちにやって来た
「エヴァか、なんでもねぇよ」
「そうか、それにしても何が目的で滝に酒なんて混ぜたんだろうな」
「多分、妨害だろ」
「妨害?ムラサメ何か知ってるのか?」
「お前も新幹線で見たろ?坊主が親書がどうとか言いながら右往左往してたのを」
「あれか、心底どうでもよかったから忘れてたよ」
「あれはこっちの西の方の妨害らしいからコレもその一環だろ」
「………なんというか、ヤル気あるのか?」
「本当だよな、やるんならばれない様に対象だけを静かに殺ればいいのによ」
俺がそう言うと何故かエヴァ達は一歩退いていた
「ムラサメさん、殺気をしまってくれないかい?貴方の殺気は心臓に悪いんだ」
「ん、こりゃ失礼」
いつのまにか殺気が出てたか
「というかさっきから気になってんだが俺の方を親の仇の如く睨んできてるのは何だ?自殺志願者か?」
そうなのだ、俺が清水に来てからある一人の女子が睨み続けているのである
うざったいことこの上ない
「殺すのは勘弁してくれないかい?あれは私のルームメイトなんだ」
「いや、関係ねぇし。喧嘩売ってんなら潰すだけだ」
「ちょ、ちょっと待っててくれないかい?今、彼女に説明してくるから」
真名はそう言うと向こう側へと行きそいつを連れてきた
「ムラサメさん、彼女は桜咲 刹那というんだ」
「桜咲です。あなたは何の目的があって此処にいるんですか?」
なんか高圧的だな、こいつ
「あ?なんでお前にそんなこと言わなきゃなんねぇんだ?」
「答えてください」
「どうでもいいだろうが、理由なんてねぇよ」
「…………本当ですか?実はお嬢様を狙っているのでは?」
こいつ何言ってんだ?
「お嬢様?誰だそいつ?」
「とぼけるな!!木乃香お嬢様に決まっている!!!!」
「あそ、別に興味ねぇし」
「…………本当ですか?」
いい加減イライラして来たな
「しつけぇな、潰すぞ?」
俺はそれだけ言うと背を向ける
「ムラサメ、何処にいくんだ?」
「宿に帰る」
「待て!!私も途中まで一緒に行くぞ。茶々丸」
「はい、では失礼します」
side 刹那
あの男が去っていった
瞬間、私は地べたに座りそうになった
「はぁっ、はぁっ、な、何なんだ?あの男は」
手を見てみる
私の手は恐怖で震えていた
「刹那、私の寿命が縮むかと思ったよ。あんな心臓に悪い事はもうしないでくれ」
龍宮が言ってくる
「龍宮、彼は何者なんだ?」
「それに答えることは出来ない。私も命は大事だからね。だから刹那、君も命が惜しいなら彼には手を出さないことだ」
龍宮はそれだけ言うと去っていった
私はその背中を見ながら思った
もし、彼が敵に回ったらどうすればいいのかを
「ところでムラサメさん、宿はどこですか?」
「ん?知らんけどこのチケットの場所だそうだ」
「拝見させていただきます。………ムラサメさん、宿はどうやら私たちと同じ場所のようです」
「なんだと!?うわ、本気で帰りたくなってきた」
なんか刹那が単なる自殺志願者になっちまった・・・・・・・
まぁいいか!!いまさらだし!!