今回はデコ助が中心です
まぁ違和感とかあるでしょうがお楽しみください
覚悟って一体なんですか?
side 夕映
私は知りたかった
時々、ネギ先生やその周りの人たちが何をやっているのかを
だから修学旅行の時、ネギ先生達の後をつけたのだ
その時は近衞さんのお父さんによって宿に帰されたのですが、私は諦められなかった
だからGPSを頼りに彼らの元に向かった
自分が何をしているのか、何に首を突っ込もうとしているのかさえわからずに
私がたどり着いたのは森だった
そこには小説の中でしか見た事のない化け物達があふれていた
私はその時になって初めて自分が超えてはいけない一線を越えてしまった事に気がついた
しかし、その一線を越えてしまった事に恐怖を抱きながらも、知ってみたいという気持ちも生まれていた
だから私は見つからない様に茂みに隠れながら様子を窺っていた
ネギ先生が杖の様なものを振るう度に風が巻き起こる
神楽坂さんがどこからともなくハリセン?を出し、化け物を消していく
桜咲さんが、後から現れた長瀬さんが龍宮さんが、戦っている
彼女達は何者なのか、私は知りたかった
その時、森の奥から誰かの話声が聞こえた
こんな、非常事態に誰が話しているのか
ネギ先生達も気になったが、私は己の好奇心の命ずるままに森の奥へと進んでいく
ある程度進んだところで私は茂みに身を隠し、話声に耳を傾ける
話していたのは総白髪の少年と20歳程の青年だった
その青年の傍にはクラスメイトのマクダウェルさんと絡繰さんがいた
何故、彼女達がここにいるのか?
それも気になったがそんな事はに起きた出来事で消し飛んだ
湖の方角が眩く光ったかと思ったら次の瞬間、とてつもない咆哮が聞こえたからだ
少年の方はあの咆哮の主を『リョウメンスクナ』と言っていた
両面宿儺のことだろう
ますます、何が起きているのかがわからなかった
だが二人はあの大鬼神をまるで駄目駄目だと言っている
私が混乱しているうちに少年の方は消えており、マクダウェルさん達も湖の方へと移動していた
残ったのは青年だけだった
私も移動しようとした時、青年に話しかけられた
気付かれていた!!
私は茂みから出て初めて気付いた
青年はあの山の武家屋敷の主だった
私と青年はある程度会話をしたのだが、何故か私は気に入られていた
訳がわからないです
しかし、青年は気にするでもなく何処かへいこうとするので何処にいくのか尋ねた
青年は答えた、見晴らしの良い所、と
さらに私も見に来るか?とも言ってきた
断る理由もなかったので私はついて行った
そこは湖が一望できる場所で湖のほうでは両面宿儺が氷漬けになり砕け散っていた
これは、やはり魔法なのだろうか?
私が青年に聞こうとした時、青年は既に帰ろうとしていた
青年は去り際に聞きたかったら俺の家に来いと言って帰って行った
私は自ら知りたいと思い一線を越えた
だが…………
それは後悔しない選択だっただろうか?
それは超えてはいけない一線だったのではないか?
しかし、私はもう選択してしまったのだ
だから私は、修学旅行から帰ったらあの青年に会いに行く事を決意した
side ムラサメ
ういっす、あの後あいつらを置いて帰ったため現在怒られているムラサメだ
そんな訳で、現在俺は宿の自分の部屋でエヴァに説教をくらってるってわけだ
「聞いてるのか!!ムラサメ!!」
「ん?あぁすまん。聞いてなかった」
「お・ま・え・は〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「そんなに怒るなよ、可愛い顔が台無しだぜ?」
「え?可愛い?」
「おぉ」
「そ、そうか」
本当に扱いやすいなぁ
「悪ですね、ムラサメさん」
「そうか?じゃあ茶々丸あとは任せた」
「どちらへ行くのですか?」
「土産でも買いに行ってくる」
「わかりました」
俺は部屋でクネクネしているエヴァを置いて出て行った
京都で取り敢えず食器とか茶器を買った俺は部屋に戻るとエヴァ達の姿は既に無く
代わりにメモが残っていた
『集合時間となったので一足先に帰っています。麻帆良で会いましょう 茶々丸』
と書いてあった
そうか、あいつらは先に帰ったのか
そういえば俺はいつまでここに滞在できるんだ?
旅行券を見てみると今日までだったので俺も帰る事にした
今からだとさすがに予約席は取れないだろうから、適当に帰るか
帰りは何事も起きずに帰る事が出来た
まぁ当然だわな、騒ぎを起こす原因であるあの坊主がいないのだから
俺が学園に着くと同時に
『お帰りなさい、主』
世界樹が出迎えてくれた
『おぅ、ただいま。何も問題はなかったか?』
『はい、何も起きませんでした』
『ならいい』
やはり、あの坊主がいないとこの学園も特には何も起きないか
まぁ俺には関係ないからどうでもいいか
さて、家に戻るか
side ネギ
僕は何も出来なかった
僕がもっと強ければ木乃香さんは攫われなかった
僕に力があればあの白髪の人に負ける事もなかった
あの大きな鬼が出てきた時、僕は心のどこかで諦めていた
でも、エヴァンジェリンさんが現れてあの鬼を一撃で倒してしまった
さらにはあの白髪の人にも一撃を入れていた
あんな風に強くなりたい
あの強さに追い付きたい
でなければ父さんに会う事なんてできない
でも、どうすれば強くなれるんだろう?
エヴァンジェリンさんに弟子入りをすればいいんだろうけど、証書で不干渉という事にしてしまった
どうすればいいんだろう……………
タカミチに相談しようかな
side 夕映
現在、私は再び裏山を登っているです
目的は勿論あの青年に会うためです
目的の武家屋敷は前回と違い簡単に見つかりました
私は覚悟を決めて屋敷へと入ろうとした時
「来たか」
あの青年の声が聞こえました
どこでしょうか?
私が周りを見まわすと屋敷の裏からあの青年が出てきたです
何故かクワをかついで
「何をしてたですか?」
「何って見てわかるだろう?畑仕事」
は、畑仕事……………
なんというかイメージが崩れかけてきました
「まぁ、俺の事はどうでもいいな。話を聞きに来たんだろう?」
青年の言葉で私は本来の目的を思い出しました
「そ、そうです。教えて欲しいです!!」
「教えるのは良いがお前さんは何が知りたいんだ?」
「ネギ先生達が何者なのか、そしてあの摩訶不思議な現象はなんなのか、です」
「あの坊主は魔法使い、あの現象は魔法。以上」
い、以上?それだけですか?
「あ、あのそれだけですか?」
「ん?これ以上なくわかりやすいかったろ?」
「それはそうですが………。私はもっと詳しく知りたいのです」
「詳しくねぇ、なら聞くがお前さん覚悟はあるか?」
「覚悟、ですか?」
「そう、これを聞いたらお前さんの生活から平穏な日常という言葉は消え去るかもしれない。お前さんが聞こうとしている世界は
まさに殺るか殺られるかが日常の世界だ。だから聞くんだ、覚悟はあるか?と」
青年はそういいながら『まぁ、あの坊主はそこらへんをまだ理解してねぇけどな』とも言っていました
殺るか殺られるかの覚悟
私は持っているだろうか
いや、持っている訳がない
だって私はただ知りたかっただけなのだ
青年は私の顔を見て
「まぁ、今答えを出せとは言わねぇよ。答えが出たらまた来な」
そう言ってまた畑仕事に戻っていこうとします
「ま、待ってください!!一つだけ聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「何故貴方は私に教えようと思ったんですか?貴方の言う事が正しいなら秘密を知った私はなんらかの処置がされるはずです!!
なのに貴方はそれをしない。何故ですか?」
「お前さん、頭が回るなぁ。そうだな、本来なら俺は俺に干渉する奴は普通は潰す」
青年が潰すと言った途端辺りの温度が下がった気がしました
「まぁ、この話は今は関係ないな。何故教えるか、か。それはお前さんの目だな」
「目?」
「そう、己の好奇心を満たすためならありとあらゆる物を賭ける。そんな目だ」
「それでは答えになってないです」
「まぁ最後まで聞け。俺は人を見るときは目を見る。それで気に入ればそれなりに扱うし、気に入らなければ潰す。
で、お前さんの目は気に入ったから教えてやろうと思ったわけだ」
青年は納得したか?と聞くと私の答えは聞かずに今度こそ畑仕事に戻っていきました
私はしばらくそこで考えていました
覚悟…………
この二文字が私の頭を駆け巡ります
あの青年のいう覚悟は今はまだ分かりません
ですが、私は知りたい
だから私は必ずまたここに来ます
夕映はまだ覚悟とは何かを理解してないのでまだムラサメ側には来ません
ですが近いうちに来る予定です
なんかどんどんネギがだめになっていく
まぁいいか!!