今回の番外は調です
何故、彼女がムラサメを慕う?のかの理由についてです
ではお楽しみください
PV200万、ユニーク26万とっぱです!!!
感謝感激雨あられです!!!
番外 かみさま
side フェイト
大地創造の店から帰ってくると仲間が僕を迎えてくれる
「おかえりなさいませ、フェイト様」
一番に僕を迎えたのは調だった
「あぁ、調か。……今日は大地創造に会って来たよ」
僕がそう言うと彼女が反応する
「本当ですか!!あの、フェイト様。なんとかして私もお会いする事は出来ないでしょうか?」
「それはちょっと難しいんじゃないかな。彼は興味が無い事はトコトン無視するから」
「…………そうですか」
調は明らかに落胆している
「そんなに落ち込まないでくれるかな。それに『今は』会えないだけで僕たちが行動を起こせば嫌でも会う事になるさ」
「そうですね。その時を楽しみにさせていただきます」
調はそう言うと下がろうとするが
「あぁ、調。ちょっといいかい?」
「はい、なんでしょうか?」
「いや、大地創造に関する事なんだけど君が彼を神様みたいに思っているのは知ってるけど、その詳しい理由を知らないからね
聞かせてくれるかい?」
「はい、わかりました」
side ブリジット (調)
私の種族は決して数は多くない
その数は小さな村と同じ位だろう
だが、そんなことはどうでも良かった
私達は幸せだったのだから
私達の種族には生まれついて特殊な力が備わっている
それは自然と語らう事で彼等の力を少しとはいえ貸してもらえるといったものだった
その力は強力だった
当然だろう、魔法と違い詠唱もいらずに木の精霊達の力を使わせてもらえるのだから
だが私達はその力に頼る事を良しとしなかった
何故なら自然とは共存するもので、いくら力を貸してもらえるとはいえそう易々と使ってはならないのだ
これも理由の一つだが、一番の理由はいつからあるのか分からない伝承だろう
私達種族の間には一つの伝承というか信仰があった
それは自然(精霊ではなく純粋な自然)には意思があり秩序があり、
それを乱せば大地から大いなる力が目覚め世を滅ぼす、といったものだった
傍からみれば馬鹿馬鹿しいと思うだろう
だが私達はソレを信じていた
だからこそ私達は余り人の来ない僻地で静かに平和に暮らしていたのだ
この力がもし他に知れたら良くない事に利用されるのは目に見えていたから
だが、その平和も戦争が始まったらいとも簡単に壊れてしまった
どこから情報を手に入れたかは分からないが帝国の人間が度々私たちの村に訪れ
その力を戦争に貸せ、と言ってきたのだ
長は勿論断った
帝国の人も最初はおとなしく下がって行ったが、戦争が激化するにつれて態度もどんどん高圧的になっていった
「何度言えばわかる!!貴様等も亜人ならば我等帝国に力添えをし、憎き連合を滅ぼせ!!!」
「我等は何を言われようとこの力を戦などには使わんぞ!!」
「…………どうしてもか?」
「くどい!!」
長が怒鳴ると帝国の人は舌打ちしながら帰って行った
その日の夜、私が寝ていると
「ブリジット!!起きろ!!」
父上と母上が私を叩き起こした
何事だろう?と思いつつ目を覚ますと
大きな音がした
急いで外に出ると村の周りをたくさんの連合兵士が囲んでいた
どうして?
長が兵士たちの前に出て理由を尋ねている
すると、連合の司令官らしき人が先頭にでてきた
「ふん!!何を白々しいことを、もう既にタネは上がっている!!」
「何を言っておる?」
「貴様等の村に帝国の奴らが出入りしているという情報は既に掴んでいる!!」
その後も偉そうな人の話が続く
曰く、放っておけば連合に弓を引く
曰く、ならば敵に回る前に倒す
何を、何を言ってるの?この人達は
私達がいつ、戦争に参加するなんて言ったの
私達はここで平和に過ごせれば良いだけなのに
長は抗議しようと前に出る
瞬間、長が剣で斬られた
なに……が?
そしてそれが切っ掛けとなり村に魔法が放たれる
村の皆がどんどん殺されていく
父上と母上は私を物陰に隠す
その後、すぐに父上が魔法で殺され、母上が斬り殺された
そして、連合の兵士が私の元に近づいてきた時、『ソレ』は現れた
『ソレ』は地響きを起こしながら現れた
『ソレ』は大きな大きな樹の巨人達だった
巨人達は雄たけびを上げながら連合の兵士達を叩き潰していく
その姿はまさに私達の村に伝わる大いなる力そのもの
そして、私が意識を失う前に最後に見たのが巨人達を従える一人の男の人
その人はただ居るだけで大きかった
その時、私の脳裏に浮かんだのは『神様』という言葉
私はもっとその姿を見ようとするが意識が朦朧としており、見る事は叶わない
(かみ………さ………ま…………)
そして私は完全に意識を失った
「その後、私はフェイト様に助けられた、というわけです」
私はあの時の事を話し終えた
「なるほどね、そういう理由か」
フェイト様はそれだけ言うと黙ってしまった
「フェイト様?」
「………なんでもないよ、調。さて、じゃあ彼に会うために準備を進めようか」
「はい」
あの時から私は強くなりこの壊れた世界をどうにかしようと思い、
フェイト様について行く事にしたのだ
フェイト様は私の命の恩人
そして、いまだ顔はよく知らないあの方は私の憧れ
もうしばしお待ちください
私は、調ではなくブリジットとして貴方様に会う時を楽しみにしています
『大地創造』、いえ『かみさま』
てなわけでどうでしたか?
ちと無理があった気もしますがそこは勘弁をば
次も番外を書く予定です
アンケートの答えが大量に!!嬉しい悲鳴が上がりっぱなしです!!
数が多すぎてすべてに返信はできませんがこの場でアンケートにお答えいただいた
皆様に感謝したいと思います!!
本当にありがとうございます!!!
これからもこの未熟な作品をよろしくお願いします