てなわけで今回から夕映の改造が始まります
目指せ!!最強!!
修行開始!!
side 夕映
ここはどこでしょうか
私は先程までエヴァンジェリンさんの家にいたはずなのですが………
ここは明らかに家の中ではないです
どこからどうみても南国というかリゾート地ですね
隣ではムラサメさんとエヴァンジェリンさんがダラダラしており茶々丸さんはそんな二人の世話?をしています
「あの、ここは一体?」
「ん?エヴァの別荘」
別荘?
「別荘って言うのはこんなに不可思議なものではなかった気がするのですが」
「そうだな。まぁ魔法の別荘だからって事で納得しておけ」
「…………はぁ。それでここで修行をするのですか?」
「そうだ」
「別に此処じゃなくてもいいのでは?」
すると、その台詞を待っていたと言わんばかりにエヴァンジェリンさんの目が光りました
「ふっふっふ、いいか綾瀬。なんとここでの一日は現実の一時間にしかならないのだーーー!!」
エヴァンジェリンさんがそう高らかに言うと同時に茶々丸さんが後ろで爆発をおこしました
結構ノリがいいんですね
それにしても、魔法というのは時間までも操れるのですか
つくづく理解しがたいですね
その時、私の脳裏に思いついたのは
「ちょっと待ってください、ここの一日は現実の一時間なんですよね?」
「そうだ」
「じゃあこの中にいればいるほど老けるのが早いということですか?」
私がそう言った瞬間、エヴァンジェリンさんは明後日の方向を向きます
やはりそういうことですか
「さすがに老けるのが早まるのは嫌なんですが………。一応私も女性ですし」
「………そうだな。まぁそこは留意しておこう。というか何とかしておこう」
「ありがとうございます。それで修行とは一体何をするですか?」
「そうだな、まずはお前の得意な属性を確かめるとしようか」
そういうとエヴァンジェリンさんは何か薬を私の周りに撒き、何かを唱えました
すると私の前に二つの光球が出てきました
色は黒と茶色
「エヴァンジェリンさん、これは?」
「これはお前の得意属性を表している。それにしても闇と大地とは狙ったような属性だな、まぁ教えるのが楽でいいが」
どうやら私の得意属性は闇と大地のようですね
それにしても先程からムラサメさんと茶々丸さんが喋っていませんね
どうしたのでしょう?
私は周りを見渡すと居ました
奥の砂浜でダラダラしていました
茶々丸さんはその横に座っていました
「あの………ムラサメさん。貴方は教えてくれないんですか?」
「ん〜?俺は人に教えるのが苦手でな。それに俺の使う魔法はちとキツイからまずは基本をエヴァから習ってくれ」
「はぁ」
「てなわけでエヴァ、基礎はよろしく」
「お前と言う奴は………。まぁ仕方ないか、綾瀬やるぞ」
「あ、はい」
「さて、まずは基本となる魔法を教える訳だが、ここで一つ問題がある」
「なんでしょうか?」
「魔法を使うにはまぁ魔力を通す伝導体、まぁ杖みたいなものが必要なんだがそれがない」
「はい?」
では、どうやって習えばいいのですか
「ムラサメ、なんとか出来るか?」
「へいへい」
ムラサメさんはそう言うと左腕を地面に着けるとそこから樹が生えてきました!!
これも魔法なんでしょうか?
私が考えているうちにムラサメさんは樹から枝を一本とり、杖のような形に削っていました
「ほれ、出来たぞ」
そう言ってムラサメさんは出来たソレを私にくれました
「これは?」
「見ての通り杖」
「これで魔法が使えるんですか?見たところタダの樹みたいですが」
「そこは安心しろ、そういう能力を付加して創ったから」
どういうことでしょうか?
エヴァンジェリンさんは私が杖を手に入れたのを見たら
「よし、これで杖は手に入ったな。では魔法を教えるとしよう」
そう言うとエヴァンジェリンさんは
「貴様にはまずこの魔法を覚えて貰う。プラクテ・ビギ・ナル火よ灯れ」
呪文を唱えると彼女の指の先に火が灯りました
「………なるほど、やってみるです。プラクテ・ビギ・ナル火よ灯れ………あれ?
プラクテ・ビギ・ナル火よ灯れ………。プラクテ・ビギ・ナル火よ灯れ!!!」
つかないです
「まぁ当然だな。基礎中の基礎とはいえいきなり成功したら面白くない」
「………コツとかはあるですか?」
「これは魔法というか全てに通じるがイメージだ。呪文はあくまで補助だと思え、一番に重要なのはイメージだ」
………イメージ
まずはライターの火を思い浮かべる
そして、その火が杖の先に灯る絵を思い浮かべながら
「プラクテ・ビギ・ナル火よ灯れ」
「ほぅ」
火が灯りました
「やった!!灯ったです!!」
「中々に優秀じゃないか、これなら近いうちに本格的な魔法の訓練に入れるな」
「本格的?ではこれは?」
「いわば登竜門だな。これすら出来ないのであれば魔法は習えん」
よかった、出来て本当に良かったです
そういえば
「エヴァンジェリンさんは杖を持たずに呪文を唱えてましたが?」
「あぁ、先程も言ったが別に魔法を唱えるのは杖でなくともいいからな、私の場合はこの指輪だ」
確かにエヴァンジェリンさんの指には金の指輪がありました
「その方が持ち運びとかも楽そうでいいですね」
「まぁな、だがこれは結構値が張るからな。今の貴様は杖でいいだろう」
少し残念です、私も指輪とかが良かったですね
「まぁこの話は置いといてだ、修行を続けるぞ」
「はいです!!」
side ネギ
今日も僕は古さんの元で拳法の特訓です
「どうしたアル!!腰が入って無いアル!!」
「はい!!」
その後も2時間程しごかれました
「お疲れアル、今日は此処までアル」
「はい、ありがとうございました!!」
僕は少し休憩していると
『ネギ・スプリングフィールド先生、学園長先生がお呼びです。学園長室までお越し下さい。繰り返します、………」
呼び出し?何の用だろう?
取り敢えず行かなきゃ
「失礼します」
「うむ、待っておったぞ」
僕が学園長室に入ると、そこには学園長先生と神多羅木先生がいました
「えと、それで御用とはなんでしょうか?」
「うむ、ネギ君は魔法の先生を探しておったじゃろう?」
「はい」
「そこでじゃ、ここにいる神多羅木先生に習うといいじゃろう」
え?
「え、でも」
「ネギ君、いい加減現実を見るのじゃ。エヴァは決して君を弟子にはせんじゃろう。それに神多羅木君はかなりの使い手じゃ
それに彼が得意なのは風じゃ。これほどの適任はおらんぞ?」
「そういうことだ、ネギ先生。まぁ君は不満かも知れんが、まぁ少しの間だ。よろしく頼む」
確かに今はなによりも強くなるべきだ
なら師匠を選んでる場合じゃないのかな?
「………よろしくお願いします」
「うむ、では神多羅木君後は頼むぞ」
「わかりました、ネギ君。行くぞ、早速だが始めるとしよう」
「あ、はい!!」
取り敢えず頑張らなきゃ!!
父さんのような『立派な魔法使い』になるために!!!!
今回は夕映は杖を手に入れる
そしてネギの師匠(仮)は我らがダンディズム神多羅木先生に決まりました!!
あんなカッコいい髭になりたい・・・・・・・
どうでもいいことですが神多羅木先生ってジャイアントロボの静かなる中条に似てません?・・・・・・・・どうでもいいですね
次回は
『夕映、錆びた刀で大木を斬る!?目覚める明鏡止水』
をお送りします 嘘です、ごめんなさい