更新が遅れました。ブレイブルーを買ってしまったのでそっちをやってました。
そんなわけでこれから少し更新速度が落ちるかもしれませんがご勘弁を
評価が7000を突破しました!!ありがとうございます!!
大地創造と呼ぶな
side フェイト
大地創造の頼みを引き受けたのはいいけど今僕たちがいるのは魔法世界だ
ここからあっちに戻るにはゲートを使わなきゃならない
そうなると少し時間がかかりそうだね
「大地創造、どこのゲートを使うんだい?」
「あ?ゲートって何?」
「は?何を言ってるんだい、ゲートも使わないでどうやってこっちに来たのさ」
「そりゃこうやって」
大地創造はそう言うと地面に何かを落とすとそこから巨大な蓮の花が生えた
「なんだいこれは?」
「テレポートロータス、長距離移動の時はこれを使ってる」
「まさか、この花で魔法世界と旧世界を行き来出来るとでも言うのかい?」
「もちろん、というか俺はこれ以外でこっちに来た事はない」
なんというか、魔法世界がこの事を知ったらどうなる事やら
いや、どうなっても彼は気にしないか
「ところでよフェイト」
「なんだい大地創造」
「俺の事を大地創造って呼ぶのやめてくれねぇ?」
「ではどう呼べば?」
「ムラサメでいいさ、てかそう呼んでくれ。ずっと大地創造なんて呼ばれてたら背中が痒くなっちまう」
「わかったよ、ムラサメ」
「おぅ。じゃあ行くか、花の中に入ってくれ」
僕は促されるままに花に入ると、入った瞬間に花が閉じていく
side 夕映
私がエヴァンジェリンさんとの修行がひと段落ついたので休憩しながら起動キーを考えていた時
突然、目の前に大きな蓮の花が現れ中からムラサメさんと知らない人が出てきました
「う〜い、連れて来たぞ」
「あ、ムラサメさん。えとその人が土のエキスパートの方ですか?」
「おぅ。じゃあ後は任せた」
「やれやれ、しょうがないね」
白髪の人はそう言うと私の方を向き
「初めまして、僕の名はフェイト・アーウェルンクス。一応そこにいる大地創造、ムラサメの知り合いだ」
大地創造?
「あ、ご丁寧にどうもです。私の名前は綾瀬 夕映です。よろしくお願いしますです。………あの、一つ質問いいですか?」
「いきなりだね。なんだい?」
「ムラサメさんの事を大地創造と呼んでましたが一体どういう意味なんですか?」
「ムラサメ、君は自分の弟子に何も話してないのかい?」
「いや、いつか話そうとは思ってたよ?」
そういいながらムラサメさんの顔は明後日の方向を向いています
あれは話すつもりはなかったというより本当に忘れていたと言う感じですね
「はぁ、まぁいいや。ムラサメ、喋ってもいいのかい?この子も魔法使いなら君の事を知ったら
問題が起きるんじゃないのかい?」
どういうことなんでしょうか
何故、魔法使いがムラサメさんの事を知ると問題が起きるんでしょうか
「大丈夫だって、夕映は旧世界出身だし、魔法を知ったのはつい先日だ。それに俺は夕映が気にいってるからな
別に問題はねぇよ」
こうもはっきりと気に入ってると言われると照れますね
「ちょっと待った。つまり彼女は魔法世界の事とか魔法使いに関する事を何も知らないのかい?」
「まぁそうだな」
「ムラサメ、流石にそれはマズイんじゃないかな」
「じゃあお前が教えてやってくれ」
「さらりと押しつけたね。まぁいいけどね、綾瀬だっけ?本当に知りたいのかい?」
「はい、私は知るためにここにいます」
フェイトさんの目が私を見据えた
私も負けじとフェイトさんの目を見据える
しばらくの間沈黙が続き
「…………どうやら覚悟は本物みたいだね。まったくムラサメは何処でこんなに面白いのを拾ったんだか」
面白いって…………
「さて、それじゃあ話そう。魔法の事を、そしてムラサメの事を」
そう言ってフェイトさんは私に教えてくれました
魔法世界の事、魔法使いの定義、大戦の事
「あの、その大戦は20年程前なんですよね?」
「そうだよ」
「では、貴方やムラサメさんは一体何歳なんですか?」
「…………それを聞いたら本当に戻れないよ?」
「構いません、全てを知りたいのです」
「そう、じゃあ教えよう。その大戦はね裏で操ってるのがいたんだよ」
「………まさか」
「そう、そのまさか。僕達だよ」
「何故そんなことを?」
「それは流石に言えないかな。でもね僕達の企みはそこにいるムラサメによって駄目になった」
「ムラサメさんが?ですが先程の話で聞いた大戦を終結に導いた英雄『紅き翼』
にムラサメさんはいないとの事でしたが?」
そう、私が聞いたのは私達の担任であるネギ先生の父親が率いる仲間達が大戦を終結させたという話だけだ
「それはそうだよ、『紅き翼』が大戦を終結させたっていうのは向こうのお偉いさん方が創ったガセだからね。
まぁ確かに彼等は僕達の元までたどり着いた。でも勝てなかったんだよ、僕等のトップに」
「そしてそのトップを倒したのがムラサメさん」
「そういうこと、でも彼は人間のためには動いていない」
「え?」
「彼は、代行者なんだ」
「代行者?」
「そう、彼は自然の代行者。彼は戦争で無意味に消されていく自然のために戦ったんだ。
言うなれば自然が生み出した人間に対する抑止力」
「抑止力…………」
「まぁその大戦の時に彼は色々とやって賞金首ってわけだよ」
「ちなみにどのくらいですか?」
「5000万」
「円ですか?」
「いやドルだよ」
5000万ドル、なんですかその額は
「と、まぁ僕が喋れるのは此処までかな」
「ありがとうございました」
私はまだ何も知らなかったに等しい
その時、ムラサメさんがこちらにやってきて
「で?夕映、俺の事を知った訳だがお前はどうする?」
「どうする、とは?」
「フェイトが言った通り俺は自然の味方だ。決して人間側じゃぁない、それでもお前は俺の弟子でいるか?ってことだ」
「…………ムラサメさん、それは愚問というものですよ。私は貴方に全てを教わりたいと思っているのです。
例え、貴方が賞金首だろうと人間の敵であろうと私は貴方に付いて行くだけです」
そう、この思いこの覚悟は偽りない私の心
「くくく、お前さんは本当に面白い。流石は俺の弟子ってか?」
ムラサメさんは爆笑しながら言います
「さてフェイト、当初の予定通りコイツに魔法を教えてやってくれ」
「言われずとも、僕もこの子がどんな風に成長するのか興味が湧いたからね。教えさせてもらうよ」
「よろしくお願いしますです!!」
side ムラサメ
夕映とフェイトは修行を開始したか
それにしても
「変な解釈されてるな俺も」
なんだよ、抑止力って。別にそういう感じじゃないんだがな
まぁ外れてもいないが
「おい、ムラサメ」
「ん?なんだエヴァ」
「私はずっと一緒だからな」
「…………そうか」
「あぁ、そうだ」
まったく良い女すぎるだろ
まぁ体型を気にしなければだが
「今、不穏な事考えなかったか?」
「べっつに〜〜。ただ俺も少しは修行した方が良いかな?と思っただけだよ」
「………必要か?」
「さぁ?」
だが、折角の良い気分なんだ
少しくらい酔狂な事をしてもいいだろう?
次回あたりから悪魔(笑)編に入ります
まぁ多分すぐに決着がつく気がしますけど
アンケートで募集した夕映の起動キーですが鱸の丸焼きさんの
「フォア・ゾ・クラティカ・ソクラティカ」を使わせていただきます!!
こうアンケートをするたびに色々とくるのは嬉しいです
みなさんありがとうございました。
ではまた次回に