更新遅くなりすいません。何回も初めから書きなおしたりしてたらこうなりました
今度からはもっと早くしたいのですが、そろそろ大学の方で試験とレポートが待ってるので終わるまでは更新速度が落ちます。
ではお楽しみください
悪魔と代行者
side ムラサメ
家でエヴァ達とダラダラしていると
『主、侵入者です』
世界樹からの報告が上がった
『そんな事態々俺に報告しなくてもいいぞ?正義馬鹿共に任せておけ』
『普通なら放っておきますがこの度の侵入者は格が違います』
『どういうことだ?詳しく頼む』
世界樹が格が違うというなんて初めてだな
『はい。侵入者は悪魔が2体、どちらも恐らくは爵位持ちです。内一人は王かと』
『王だと?』
『はい、恐らくは』
どういうことだ?王ともなるとそうホイホイと呼べるはずがない
まさか自分から来たのか?
それこそ理由がわからん
『まぁいい、放っておけ』
『よろしいのですか?』
『いい、こっちに干渉してくるのなら相手するだけだ』
『わかりました。………あ』
『どうした?』
『主、先程の悪魔達が主の家に向かっています』
『なに?』
『後、3分以内に到着といった所です』
『仕方ない、相手をするとするか』
『お気をつけて』
『あいよ』
さて、一体何の用なんだか
まぁ面倒な事に変わりはなさそうだな
side アスモデウス
ふむ、中々に良い風景だな
俺もこういう所に住みたいものだ
地獄の風景は飽きてきたからな
「アスモデウス様、あの少年の元に行かなくてもよろしいので?」
「ヘルマン、お前は馬鹿か?」
「は?」
「折角、現界してるんだぞ?遊ばにゃ損だろ」
まぁ、それ以外にも理由はあるんだが
この麻帆良という土地に入ってからずっと感じている力
その正体を知るために山を登っているんだからな
しばらく進むと、前方に家というか屋敷が見えた
そして屋敷の前には一人の男が立っていた
「そこでストップだ。悪魔さん」
コイツが力の持ち主だな
にしても近くで見るとやべぇな
全力の俺と同じかそれ以上だな
「……よぅ、お前さんがここの主かい?」
「まぁ、そうだな。それでお前さん方は何の用で此処に来た?」
「なに、この土地に入ってから感じてる力の正体を知りたくてな。後は契約を果たしに来たって所だ。
後俺の名はアスモデウスだ、よろしくな」
さてアスモデウスの名にどんな反応をするかな?
まぁ大体予想はついてるが
「ふ〜ん、アスモデウスね。で?契約ってのはなんだ?」
やっぱりだ、コイツ興味の無い事は放っておくタイプだ
「なに、単なる復讐の代行だ」
「対象は俺か?」
「いや、ネギ・ス…………。ヘルマン何だっけ?」
「スプリングフィールドです」
「そうそれ、その少年が対象だ」
「なる、じゃあ好きにすれば?」
「いいのか?」
「別にいいんじゃね?俺はあの坊主に微塵も興味がないからな。まぁそれはお前さんも同じ感じだが?」
やっぱ分かっちまうか
「まぁな。最初はさっさと終わらせて帰ろうかと思ったんだがもっと面白そうな事を見つけちまったからなぁ」
少しばかり力を放出してみるが、男は何事もないように受け流す
「なんだ?俺と喧嘩してぇのか?」
「それは魅力的なんだがな、生憎今の俺は分霊体でな、それはまた今度にしてくれや」
俺たちの間に妙な空気が流れる
「「ふっ、くくく、ははははははははは!!!」」
「あ、アスモデウス様?」
「なんだかな、あんたとは旧知の様な気がしてならないんだが」
「それは同感だ、アスモデウス。あぁ俺の名はムラサメだ」
「ムラサメか、ムーちゃんとでも呼ぶか?」
「そうなったら俺はお前をアーちゃんと呼ばなきゃならんのか」
「それで?ムーちゃんや、俺は契約を果たしに行くがいいんだな?」
「あぁ、別にかまわんぞアーちゃん。…………あぁ、そうだ」
「ん?」
「さっきから気になってたんだが、ヘルマンだっけ?なんでいるの?明らかにお前さん一人で事足りるだろう?」
ムーちゃんが聞いてきた事はもっともだ
この身は分霊体とはいえそんじょそこらの人間では足元に及ばない
俺は少年で遊ぶ計画を彼に話した
「なるほど、トラウマを抉るか。でお前さんはソレを高みの見物、と」
「まぁそうだな」
するとムーちゃんは何かを思いついたようだった
「なぁ、その計画に一つゲームを取り入れないか?」
「ゲーム?」
「そう、俺には弟子?がいてな。そいつがどの程度まで戦えるのかを見たくてな」
なるほど、そういうことか
「つまりはその嬢ちゃんも巻き込んでヘルマンと戦わせる、と?」
「そういうことだ、それで俺の弟子、夕映が勝ったらお前さんは今回は手を引く。ヘルマンが勝ったら
まぁ好きにどうぞ、って奴だ。どうだ?」
面白いかもな
「いいだろう、そのゲーム乗った。ヘルマンもいいよな?」
「というか拒否権があるとは思えませんがね」
「それでどういった感じで舞台を組むんだ?」
「そうだな、その辺は俺の家で詳しく話そう」
くく、なんだが面白くなって来たな
side エヴァ
「ムラサメ、一つ聞く。そいつ等は誰だ?」
「俺の友達?」
「何故疑問形なんだ!!!というかそいつら人間じゃないだろ!!」
そう、こいつらが入って来た時点でそれは分かっていた
なんというか気配が違うのだ
「悪魔だ、よろしく嬢ちゃん」
「同じく悪魔。よろしく、リトルレディ?」
「悪魔か、なるほど。で?なんでこいつ等を屋敷に入れたんだ?」
「何故ってちと悪だくみ?」
「まぁ悪だくみ?だな」
こいつら…………
「あの、ムラサメさん。お茶でもお持ちしましょうか?」
「すまんが頼むわ」
「かしこまりました。そちらの方々は紅茶と日本茶どちらがよろしいですか?」
「「紅茶で(を)」」
「はい」
茶々丸は奥に引っ込んでいった
「それで?悪だくみとはなんだ?」
「なにってアーちゃん説明よろしく」
「面倒くせぇ、ヘルマンよろしく」
「…………わかりましたよ」
その後ヘルマンという悪魔から説明を受けた私は
「面白そうじゃないか、私も混ぜろ」
混ざる事にした
「どうする?ムーちゃん」
アーちゃん?がムラサメに尋ねる
というかムーちゃんって
あだ名なんてまだ私でさえ呼べないのに
いっその事私も便乗して呼んでみるか?
…………むりだ!!恥ずかし過ぎる!!!!
「ん?別に良いんじゃね。おいエヴァ帰って来い」
「…………はっ!!」
「それでいつ行動を起こすんだ?」
「ここら辺の地理とかそこらを把握して後は舞台作りも考えると一週間後ってとこだな」
「わかった、その間お前さんはもつのか?分霊体だろそれ」
「まぁ大丈夫だろ、契約した奴の全部を吸収したから」
「ならいい、まぁもし辛くなったら俺がその契約を受け継ごう」
ムラサメがとんでもない事を言った
「ムラサメ本気か!?」
「本気と書いてマジだ」
この目は本気だ
「はぁ…………、お前という奴は。どうせ私が何を言ってもやるんだろう?」
「おぅ」
これでもかというくらいの良い笑顔をしおって
そんな顔をされたら何も言えないじゃないか
「さて、じゃあ計画を練るとしようか」
「そうだな、エヴァ始めるぞ」
「あぁ、わかった」
「ちなみにアーちゃんはあだ名だろう?名前は?」
「アスモデウス」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
役者が脚本家へと変わり、舞台は加速する
下準備は出来てきた
後は主役が舞台に上がるのを待つだけ
主役は少年か少女か
喜劇で終わるか茶番で終わるか
それはまだわからない
なんか仲良くしちゃった。こうした方が面白いかな?と思ったんですがどうでしょう?というかムラサメが代行者からラスボスというかフィクサーにジョブチェンジしかけてる気がします。
次回から舞台は幕をあげる予定です