今回はつじつま合わせです。かなりグダグダです
教えて!!ムラサメ先生
side エヴァンジェリン
「さて、説明してもらおうか?」
私たちはムラサメとアスモデウスを床に正座させながら尋ねる
「説明ねぇ、面倒臭い。アーちゃんパス」
「え〜、ヘルマ……。地獄に先に帰ったんだった。ムーちゃん、ジャンケンポン!!」
いきなりジャンケンを始める二人
というか息が合い過ぎだろ、この二人
なんか気持ち悪いくらいだ
ジャンケンの結果はムラサメの負け
どうでもいいことだがこいつ等のジャンケンは半端ではなかった
互いに光速で手を出しあい、相手の手の形を見てから自分の手を変えるを繰り返していた
真祖たる私の目でも全てを見る事は出来なかった
ムラサメは説明を始めるかと思えば何処かに行く
「おい、ムラサメ。説明は!?」
「ちゃんとするから、ちょっと準備してくるだけ。アーちゃん手伝え」
「はいよ」
そう言って二人は消えた
三十分後、私たちはムラサメに呼ばれ部屋の中に入る
「3!」
「2!」
「1!」
「ドッカーーーン!!!」←実際に大爆発が起きてます
「何故なに、ムラサメ始まるぜ!!」
「「「「は(ハ)?」」」」
部屋には何故か白衣を着たムラサメと良く分からない着ぐるみがいた
……白衣のムラサメも中々
ぬ、茶々丸、後でその写真私にもくれ
「ムラサメさん、何してるです?」
「ケケケ、遂ニ阿呆ニナッタカ?」
「失敬な、これは説明をする時の由緒正しい格好だ。さて、説明を始めるぞ」
そう言うとムラサメは目の前のホワイトボードに色々書いていく
「なぁなぁ、ムーちゃん。今回の議題はなんだい?」
ムラサメの横にいた着ぐるみ、アスモデウスが質問をする
「良く聞いてくれた、アーちゃん。今回は消滅したはずの君が何故此処にいるか、だよ」
「なるほどね、それじゃあ説明をしてくれるかい?」
「いいともさ、じゃあ回想ドン!!」
『樹王砲発射ぁぁぁぁ!!』
『魔王の咆哮ぉぉぉぉ!!』
二つの力がぶつかりムラサメの樹王砲がアスモデウスを包む
光が収まり立っているのはムラサメ
倒れ伏し消えかかっているのがアスモデウスだ
『は、負けちまったか。俺はアスモデウスだってのに、強すぎるぜムーちゃん』
『俺に本気を出させたお前も相当なもんだよ、アーちゃん』
『くく、嬉しい事言うねぇ。……さて地獄に帰るか、契約は終了だ。俺の負けでな』
そう言ってアスモデウスは消えていく
しかし
彼の下に魔法陣が描かれた
『な!?ムーちゃん!?』
『契約は終了したんだろ?なら今度は俺と契約だ、内容は『現世に残り続ける事』だ』
『…………おいおい、マジかよ。今の俺は本体だぜ?その俺を保ち続ける魔力なんて放出したら』
『まぁ俺の総魔力の七割は持ってかれるな。だが、それをするだけの価値はある
それに魔力が減った如きで俺が負けるとでも?』
『く、はははははは!!そうだな、お前は強者だからな。いいだろう、その契約を受理する。
これからも頼むぜ?『親友』』
『おぅよ、『親友』。あ、そうだ。この後はちと姿を消して先に俺の家に行っといてくれ』
『わぁった。じゃあまた後でな』
そう言うとアスモデウスは消えていく
「というわけだったんだ。わかったか?」
「とてつもなくわかりやすかったさ。ムーちゃん」
「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!」」
笑いあう白衣と着ぐるみ、正直言って腹が立つ
「さて、なにか質問のある人は挙手して」
「すいません、いいですか?」
「はい、夕映。何?」
「ムラサメさんはアスモデウスさんとの契約で魔力の大半を失ってるんですよね?それはずっとですか?」
「それなんだけどな、今あるものを考えている」
「あるものとは?」
「出来るまで秘密。はい、他に質問のある人は?」
「では、よろしいですか?」
「茶々丸か、どうぞ」
「今回の件、学園長先生に説明するとの事ですがどのように説明するつもりなのですか?」
「まぁその辺は適当に、な」
それだけ言うとムラサメは白衣を脱いでしまった
むぅ、もう少しだけ見ていたかったのに
白衣を脱いだムラサメは部屋から出ていく
「どこに行くんだ?ムラサメ」
「近坊の所に説明に」
「まて、私も行く」
私とムラサメは連れ添って学園長の元に行く事にした
side 学園長
「近坊、入るぞ」
声と共にムラサメ殿とエヴァンジェリンが入って来た
「よく来てくれました。それでは説明を戴けますかな?」
「わかってる、そのつもりで来たんだからな」
そう言ってムラサメ殿はソファに座り説明を始める
その内容は予想通りのものだった
やはりナギ絡みじゃったか
それにしてもやりきれんの、逆恨みとは言え自らの命まで捧げた復讐劇とは
「それで、ムラサメ殿。何故あなたはそれに協力したのですか?」
ここが重要だ
何故、彼がアスモデウスに力を貸したのか
「……共感したからだ」
「共感?」
「アスモデウスにではない、契約者にだ」
「どういうことですかな?」
「話す前に近坊、これから話すのは俺の生い立ちだ。他言無用で頼む」
いつものふざけた感じが消え去っている
「わかりました。この近衞 近右衛門の名にかけて」
わしの言葉を聞いたムラサメ殿は話してくれた
自分が実験体であったこと
故に理不尽にふりまわされる人間の辛さがわかるということ
「……というわけだ。だから俺は今回の件に協力した」
聞かなければよかった
わしは後悔しておる
この人もなりたくてこのような存在になったわけではなかった
「……わかりました。ムラサメ殿、話していただきありがとうございました」
「なに、俺はここの正義馬鹿は信用してないがお前とタカミチは信用しているからな」
それだけ言うと、彼は部屋から立ち去っていく
彼らが部屋から出た後
「まさかムラサメ殿が、の。これは確かに他言できんわい」
一人、つぶやいた
「あ、綾瀬君のことを聞くの忘れてたわい。まぁ今度でいいか」
「おい、ムラサメ。お前の生い立ち話して良かったのか?」
「いいさ、近坊を信用してるのは事実だしな。それにアーちゃんがまだいるって話す訳にもいかないだろ」
「まったく、お前という奴は」
なんかこういう文章書いてる時が一番筆が進みます
次回からは番外を書きます
内容としては調との邂逅やアーちゃんとの遊びなどです