お久しぶりです。レポートやらテストやらで死にかけてるリンクスです。
今回は番外です、今回は色々と酷いです
ではお楽しみください
番外 やつらはとことん止まらない!!
side ???
そこは黒く、暗い部屋だった
部屋には二人の男がいた
部屋が暗いため、姿は分からないがどちらもタダものではないということは分かった
「…調子はどうだ?」
「悪くないな。それで?いつ始めるんだ?」
「まぁ焦るな。確実に事を成せる時を待つんだ」
男たちの密談が続いていた時、突如部屋が明るくなった
部屋に電気を点けたのは一人の少女だった
「な〜にをやっとるんだ、貴様らは」
少女、エヴァが呆れながら言った相手はムラサメとアスモデウスだった
「よ、エヴァ。なに、ちと悪の組織っぽい会談?みたいな事を」
「そうだ、別に意味なんてない」
エヴァの質問に答えたのは上からムラサメ、アスモデウスだった
「……意味すらないのか。私はてっきりお前らがまた悪巧みをしているものだと思ったぞ」
「HAHAHA、そんなわけないさ。それに俺たちだって常に悪巧みをしているわけじゃねぇさ。
なぁアーちゃん」
「そうだぞ、嬢ちゃん。ところで何か用があったんじゃないのか?」
アスモデウスの言葉にエヴァは『そうだった』という顔をした
「ムラサメ、私達は今から所用で出かけてくる。帰りは二日後ぐらいになる」
「出かけるのか?どこに?誰と?」
「どこかは秘密だ。連れていくのは茶々丸とチャチャゼロだ」
「ふーん、まぁいってらっさい」
ムラサメがにこやかに送り出そうとすると
「そのにこやかな顔に何故か嫌な予感がするのだが?」
「そんなことはないさ。なぁアーちゃん」
「そうだとも。俺たちの事は気にせず所用とやらを終わらせて来い」
「…信じるからな。では行ってくる」
そう言ってエヴァは出かけていった
残されたのはとても良い笑顔の男二人
すると、どちらが言いだすまでもなく
「「よし、始めるか」」
そう言った
場所は移り、ムラサメ邸地下室
ムラサメとアスモデウスは地下にある広い部屋に来ていた
「……さて、アーちゃん。エヴァのいないこの二日間はチャンスだ。天が俺たちに事を成せ、と
言っているに違いない」
「そうだな、ムーちゃん。といっても俺悪魔だからあんま天は信じてねぇけど」
「まぁその辺は置いといてだ。早速始めようか」
「そうしよう」
ムラサメのその言葉を皮切りに二人は活動を始める
〜〜〜しばらくお待ちください
「さて、ムーちゃん。俺の方はいつでもいいぞ」
そういったアスモデウスの足元には死んだと思われる悪魔の死体があった
「こっちは準備という準備はないからな。じゃあ始めるか」
二人は悪魔の死体を手術台のような物に載せ作業を始めた
ここからは音声のみとなります
「さて、まずはどこから始める?」
「そうだな、やはり腕からだろう」
「なるほど、じゃあまずは右腕の部分をガトリングみたいな形状にしよう、弾は俺謹製の寄生植物の種だな」
「それも面白いが、どうせなら色々と撃てるようにしようぜ。例えばコレとか」
「いいね、じゃあ腕の接続開始っと」
「おぉ、中々カッコいいじゃねぇか。でも片腕だけデカイってのはナァ」
「そうだな、左腕のほうはどうする?」
「ここは男の浪漫、ドリルじゃないか?」
「それはかなり心惹かれるが俺は敢えてコレを勧める」
「コレは!?」
「そう、俺が考えるに新たな浪漫パイルバンカーだ」
「むぅぅ、やるなムーちゃん」
「ふふふ、そうだろう?じゃあ接続っと」
「胴体の方はどうする?」
「どこぞのインターネット生命体の完全体の如くミサイルでも積むか?」
「……いや、ここはブラスターを積もう」
「エネルギーはどうするんだよ」
「確か茶々丸は魔力をエネルギーに変換してたろ?それの流用でいいんじゃねぇの?」
「あぁアレか。でも俺は造り方知らんぞ。アーちゃんは知ってるか?」
「…………知らん。この案は駄目だな、くそぅ」
「まぁそれは次の機会にしようぜ。となると胴体の部分をどうするかだよな」
「しょうがねぇから胴体の部分は装甲でも付けようぜ。ムーちゃんなら造れるだろう?
樹の鎧」
「しょうがねぇか。じゃあホホイのホイっと」
「よし、これで残るは頭部と背中だな」
「頭部はカッコよさを第一にして、と」
「悪魔っぽさも残したいから角は残してくれよ?」
「わかってるって。これでどうだ?」
「いいねぇ。じゃあ後少しだ一気に行こうぜ!!」
「おぅ!!」
三時間後
「アーちゃん」
「ムーちゃん」
「「やりすぎた、な」」
そういった二人の前には一体の人外が立っていた
身の丈は約3m、右腕はガトリング、左腕はパイルバンカー、胴体には無骨ながらもどこかカッコよさを感じさせる鎧
頭部は悪魔の面影が残っており、竜の様な顔に山羊の様な角
しかし、一番目立つのは背中にあるものだろう
ソレは樹だった
その樹はこの人外のエネルギーを供給するための物であり、ガトリングの弾となる種を生成する樹だった
「よし!!アーちゃん、ここまで来たんだ。動かそう」
「そうだな、じゃ行くぜ!!悪魔パゥワァー注入!!!!!!」
「生命エネルギー注入!!!!」
二人からエネルギーの塊が人外に注がれる
次の瞬間、人外の目が光り起動した
『ウォォォォォォォ!!』
部屋中に雄叫びが木霊する
「ふふ、中々の威圧感じゃないか」
「そうだな。ところでムーちゃん、この後コイツどうするんだ?」
「………………」
「……………」
「「…………」」
どうやら何も考えていなかったらしい
「どうすんだよ、調子に乗ってやっちまったからコイツは半永久的に動き続けるぞ」
「うーん、どうするかな」
二人が頭をひねっていると人外は歩き始めた
「お?なんだ?」
人外は二人の方を向き、ガトリングの銃口を向け撃ってきた
「「ぬぉぉぉぉぉぉ!?」」
人外はガトリングを撃ち続けながらこちらに近づいてくる
狙いはパイルバンカーだろう
「……ちぃ!!制御装置をつけ忘れたのが災いしたか!!ムーちゃん、壊すぞ!!」
「合点!!」
今、ここに三体の人外の戦いが幕を開いた
その戦いは二日続いて行われた
所用を終え帰ってきたエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは語った
『あいつらを監視も付けずに放っておいた私が馬鹿だった』と
なぁんか酷い文章だった。まぁ次回は調とのお話にするつもりなのでそこまでひどくはならんように気をつけます