今回は調との話です
番外 かみさまと私
side ムラサメ
フェイトからの頼みであいつの部下に会う事になった
まぁ約束したのは確かに俺だよ?
でもなぁ、ここまで綺麗な瞳で見られるとなぁ
そう、今俺の目の前には一人の少女がいるのだ
この少女こそフェイトの部下にして俺を尊敬しているらしい少女のようだ
名前はブリジットというらしい
さて、なんで俺がここまで綺麗な瞳で見られているのかと言うと
先程も言った通り約束を果たすためにフェイトの元を尋ねた時にさかのぼる
「フェイト、約束の件を果たしに来たぞ」
「よく来てくれたねムラサメ。今、調を呼んだから少し待ってくれるかい?
なんでも準備があるらしいから」
「わかった」
俺は大人しく待ってる事にした
待ってる間になんか目がギラギラした少女が
『あんさん、強そうですなぁ。うちと殺り合いませんか?』
とか言って斬りかかってきたので取り合えず殴り飛ばして、壁に3mほど埋めておいた
それから10分程経った後に一人の長髪の少女がやってきた
なんか一目で分かるくらいの正装、おそらくアレが調とかいう奴だろう
少女はこちらに気づくと顔を真っ赤にしながらこちらにやってきた
「お前さんが調か?」
「ひゃ、ひゃい!!そそそそうです!!お会い出来て光栄です!!!」
おぉ、なんか物凄くテンパっとる
「取り敢えず落ち着け、はい深呼吸」
調は素直に深呼吸をする
「落ち着いたか?」
「は、はい。改めまして、初めましてかみさま。私はブリジットと申します」
かみさまぁ?
なんだそりゃ?
というかブリジット?調じゃねぇの?
「あ〜、お前さんは調だよな?ブリジットってのは?」
「わ、私の本名です。調というのはコードネームというかそんな感じの物です」
なるほど
「次に俺をかみさまと呼ぶ理由は?俺はそこまで高尚なものじゃねぇぞ?」
俺がそう言うと調、ブリジットは
「そんなことはありません!!貴方様は私にとって間違いなくかみさまです!!」
そういって俺をかみさまと呼ぶ理由を教えてくれた
あ〜、そういえば大戦の時にそんな村に行ったなぁ
あの時、その村で一番の長老というかなんというかの樹に頼まれて行ったんだっけな
俺が着いた時には既に村は壊滅状態だったが、ブリジットはその生き残りだったか
その後はブリジットと世間話?を続けた
そして、現在の状況というわけだ
ちなみに話した内容は植物の上手な育て方とか美味いコーヒーの入れ方などである
さて、このままグダグダと話してても良いんだがそろそろ本題に入るか
「ブリジット」
「なんでしょうか?」
「お前さんは何でフェイトに協力している?折角拾った命なのにお前さんは自らソレを戦いに投じようとしている。
何故だ?」
「答えは簡単です。私はもう嫌なんです、私の一族のような方達が出るのは。だから私はフェイト様の
下にいるのです」
まぁ、そうだとは思っていた
覚悟もきっちり出来ているようだし、これなら教えても良いか
「ブリジット力が欲しいか?世界を変える力が、平和を創る力が、純然たる力が欲しいか?」
「…………かみさま、そんなに力はいりません。私はただ平和の為の力が欲しいです」
「いいだろう、ならその力を教えてやる。まずはブリジットお前さんは大地と語らえるそうだが
それは大地の精霊とか?」
「そうです。私達一族は大地の精霊に御力を貸して戴きます」
「なるほど。ならブリジットお前は知るべきだな。大地には、自然には意思がある」
「それは精霊ではないのですか?」
「精霊とは違う。正に自然自身の意思だ」
「そのようなものが……。ですが私は精霊としか語らえません」
「だから俺が教えてやる。自然との語らいのやり方を」
俺はブリジットの額に左手をあてる
ブリジットの顔が真っ赤になるが今は無視する
「ブリジット、今から俺を仲介して自然の意思と繋がってみろ。そうすりゃ分かる」
「は、はい」
ブリジットは目を閉じ集中していく
俺はネットワークへと接続を行い、回線というかパスをブリジットに繋ぐ
「……っ、くぅっ」
「無理に知ろうとするな。全てを意思に委ねろ。そうすりゃ見える」
「はいっ」
そのまま接続を続ける
しばらくするとネットワークの根幹というか深淵にたどり着く
この根幹こそが全ての植物の意思を統括というか情報の全てが集まる場所である
まぁ、ここらでいいか
俺は接続を切る
「ブリジット聞こえたか?」
「は、はい。あれが自然の声」
「そうだ、お前さんは今その意思に触れた。それによって今まで以上に精霊から力を貸してもらえる」
「試してみます」
ブリジットはそう言うと意識を集中し何かをつぶやく
すると、彼女の足元から樹の根が大量に生えてきた
「す、すごい。今までとは比にならないほどに力を貸してもらえます」
ブリジットは素直に喜んでいる
まぁ喜んでもらえてなによりだ
「ブリジット、最後に一つ注意しておく。あまり引きずり込まれるなよ?」
「どういうことでしょうか?」
「深淵を覗きすぎるなってことだ。お前さんは語らえるとはいえその精神は深淵に長時間耐えられるものじゃない。
だから余り深淵を覗くな。戻れなくなるからな」
「わかりました。かみさま、この度は本当にありがとうございました」
「いい、いい。俺は約束を果たしに来ただけだ。後、かみさまは止めてくれないか?
俺の名はムラサメだ」
「……わかりました、ムラサメ様」
「ん。さて、俺は帰るとするか」
俺がそう言うとブリジットは物凄く悲しそうな顔をする
「おいおい、そんな泣きそうな顔すんな。お前さん方が何をするかは知らんが
行動を起こせば俺とは会う事になる」
「……はい」
「まぁ、適当に頑張んな。じゃあな」
俺がテレポートロータスを起動させ帰る時に見た彼女の顔は綺麗な笑顔だった
帰ったら般若と化したエヴァによって説教フルコースを戴きました
くそぅ、俺今回は良い事しかしてねぇのに
3,2,1、ドカーン!!何故なにムラサメ!!
ムラサメ(以下、ム)「画面の前に皆さん、おはよう、こんにちは、こんばんは。今回からこの場所は皆さんの疑問からどうでもいいこと、ありとあらゆることを成す場と変わった。そんな訳で早速行くぜ!!今回のゲストどうぞ!!」
造物主(以下、造)「む?ここはどこだ?」
ム「よっす、造物主。ここは色々と面白おかしいことをする場所だ。
本来の目的とかはどっかに置いといてこの場を楽しんでくれ」
造「よくわからんがいいだろう。それで何をするんだ?」
ム「今回はこの場の説明だ。といっても殆どの説明はもう終わってるけどな」
造「なら我はいらないではないか」
ム「そう言うなって。次回からは画面の前の皆から色々と募集するけど今回は初回だからな、ゲストからの質問の答えようというわけだ」
造「なる。なら質問だ、お前は今後我に力を貸す予定は?」
ム「いきなりアウトな質問だな。それに関してはノーコメント!!」
造「くっ、お前が力を貸してくれれば事はすぐに成るというのに」
ム「お前、そういう質問しかないの?だったら今回はもう終わりにするぞ?」
造「まて、なら質問だ。お前が前回造ったあの化け物に名称はあるのか?」
ム「ない、はい質問終了〜〜〜。ではまた次回」
造「おい!!待て!!いいのかそれで!!!!!」