やっふーーーー! PV820万、ユニークが100万越えです!!
皆さん有難うございます。これからもこの作品をよろしくお願いします。
普段、柔和な人ほど・・・・・・
side ムラサメ
鈴が起こした騒動の後始末も大分落ち着いてきた
その日は珍しくタカミチが一人でレストランにやってきて自棄酒をしていた
なんでも近坊は結局自分の権力をフルに使い犯人は超 鈴音であり自分が殺害した、ということで周りを納得させた
その時の正義馬鹿共は『正義はやはり負けない』だの、『ざまぁみろ!!』だの好き勝手に騒いだらしい
しかし驚いた事に余り嬉しそうな顔をしないものがいたそうだ
それは子供を持つ魔法先生とあの餓鬼だそうだ、どうやら餓鬼の方は今回の件でほんの少し成長したらしい
果てしなくどうでもいいがな
その後、鈴の打ちこんだ楔に関しての説明を受けた後の様子は先程までの浮かれはどこへやら一気に沈み込んでしまったらしい
その様子を見たタカミチはこんなに自分本位な魔法使いがいるから鈴君みたいな子が出来てしまうんだ!! と憤慨
んで現在、俺の店で自棄酒に至ると
既にタカミチの周りには名酒『エナジーヘネスィー』の瓶が散乱しているし、今はバッカスホエールの潮を飲んでいる
ちなみにバッカスホエールとは別荘の海に浮かんでいるバッカス島の近海にしか生息していない鯨である
バッカス島に生息する動植物は全てがアルコールを含んでいるという酒飲みの楽園である
まぁ、利用者は俺と近坊、タカミチくらいのものだが
ここに酒が好きなエヴァの名前がないのはアイツの好みの味が少しお子様系な為、舌に合わないからである
「僕は! 悔しいんです!! こんな、こんな結末を迎える為に力を得た訳ではないんです!!」
「…………」
先程から聞き流す方向に言っているのだがそれでもタカミチの愚痴は止まらない
取り敢えず近坊に連絡を入れるか
『近坊』
『ムラサメ殿、如何された?』
『タカミチが俺の店で自棄酒をしている。もうかなり飲んでるんだが』
『そうか、やはりの。あの会議の時、彼は一人拳が白くなるほど握りこんでましたからの。すいませんが彼の好きな様に飲ませてあげてはくれませんかの』
『それは構わないが、今のあいつ凄い勢いで酒を飲んでいてなお前がキープしておいて欲しいって言った『フグ鯨のヒレ酒』まで飲もうとしてるからな』
『ふぉぉぉぉ!? それはイカン! あれはわしの月に一度の楽しみなんじゃ! ムラサメ殿、それだけは死守してくだされ!! わしもすぐに行きますので!!』
近坊はそう言うと念話を切り、直ぐに転位してきた
その後はもう酷かった
タカミチは酔って近坊に愚痴をこぼすは、近坊は近坊でストレスが溜まっていたのかフグ鯨のヒレ酒を飲んだ後は、新たに造った『酒ヤシの実』に俺が造った魔法草を加えたリキュールを飲み始めるし
取り敢えず店内が異様に酒臭くなった
(というかこいつ等どんだけストレス溜まってるんだ。いつか爆発するんじゃね?)
その時だった、俺の脳裏に閃くものがあった
そうだ、こいつらやその他諸々を巻き込んで別荘の新たなエリアの調査をさせよう、と
実を言うとあれから更に奥がある事が判明したのだ
そこは正に人外魔境であり、激しい環境が最初の敵となり更にはそこに生息する進化した生物達が異様な強さなのだ
さて、準備をするか……
side 夕映
ここは何処でしょうかね
先程まで私は相棒であるマスタートンベリのベーと一緒に朝のモーニングコーヒーを楽しんでいたはずなんですか
いえ、逃避はやめましょう
私がこんな事になる原因はいつだって一つです
「それで今回は何ですか? ムラサメさん」
「何、すこし催し物をしようと思ってな。その為にはお前が必要なのさ」
お前が必要
本来ならトキメク言葉なんでしょうが、今この時においては死刑宣告にしか聞こえません
……ロマンスの神様の馬鹿
さて、そんな私の現在位置はムラサメさんの別荘の奥地の森入口です
その森の入口には幕が掛けられておりそこには
『第一回狩猟大会』の文字が書かれています
というかコレ参加者いるんですか?
すると人がやってきました
やってきたのはエヴァンジェリンさん、茶々丸さん、高畑先生、そして学園長先生!?
「ムラサメ来たぞ」
「おはようございますムラサメさん」
「今日は楽しませてもらうよ」
「ふぉふぉふぉ」
え、皆やる気満々ですね
するとストルズがムラサメさんにくわえていたメガホンを渡し、
「えー、今日は第一回狩猟大会へようこそ。この大会は制限時間2時間の内に各々一つの獲物を狩ってきて貰う。
獲ってきた獲物が一番大物だった奴には賞品を出す。ちなみに審査員は此処にいる夕映が行う。それでは始め!!」
そうムラサメさんが言うと皆さん森に入っていきました
良かった、私は参加しなくてもいいんですね
あぁこんなに嬉しいことはありません
それにしても何故ムラサメさんは急にこんな事を
「夕映、俺が何故こんな事をやり始めたのか疑問か?」
「はい」
「まぁ暇だったのと、別荘の調査を兼ねてる。後これはどうでもいいがタカミチとか最近ストレスが溜まってそうだったから
ここらで発散させてやろうという事だ。その証拠にあいつ一人いつもの柔和な笑顔じゃなくて獰猛な笑みだったろう?」
そういえばそうですね
高畑先生、やはり苦労なされているんですね
原因はやはりあのネギ先生一派ですかね
そういえば彼等はどうしたんでしょう?
のどかは部屋が同じですのでまぁ知っていますが
「あの、ムラサメさん。ネギ先生達は「知らん、というか興味がない」……ですよね」
はぁ、私は学園祭の騒動には関わりませんでしたからね
精々エヴァンジェリンさんと一緒に遠見の魔法で事の次第を見ていただけでした
超さん、いえ鈴さんの話は重かったですし何だかムラサメさん以外は関わってはいけない、と思いましたしね
……それにしても後二時間とは微妙に暇ですね
べーと遊んでいるとしますか
「べー、おいでです」
私が呼ぶと向こうで包丁を研いでいたべーがやってきて私の下に来ます
ふふふ、相変わらずのつぶらな瞳と研ぎ澄まされた包丁、パーフェクトです!!
そのままべーを抱え込みだらだらすることに決めました
まぁ本来なら本でも読むんですが今は森の中から戦闘音しかしないものですから静かとは言えないんです
西の方ではでっかい雷が、あれは学園長先生が
東では氷河と銃声、エヴァンジェリンさん達が
北では連続で響く打撃音、高畑先生が暴れています
やがて皆さんが各々獲物を獲って帰ってきました
といっても皆さん獲物が大きすぎたため私とムラサメさんが足を運ばなければいけませんでしたが
学園長先生の獲物は『にんにく鳥』ですか、その肉は豊潤にして至福といわれる鳥ですね。
というか学園長先生、最初から勝負捨ててますね。だって先程、ムラサメさんににんにく鳥の料理は何があるか聞いてましたからね
さて、エヴァンジェリンさんと茶々丸さんは『クラッシュタートル』、海の暴れ亀、または生きた魚雷と呼ばれる亀ですね。
レベルは60ですか、中々の獲物ですね
最後に高畑先生は……え、なんでこんなの狩って来てるんですか
高畑先生が狩ってきたのは『キングレントラー』ここら一帯では最も大きな猿の仲間にしてその力は強大でレベルは測定不能
一人で狩れる代物ではないと思うのですが………
私が高畑先生の方を恐る恐る見てみると彼はタバコの煙を吐き出しながら
「かっ、中々の手ごたえだったぜ。猿野郎」
え、誰ですかアレ
知りません、私には彼が誰か分かりません
私の知っている高畑先生はダンディな方の筈です
決して自分よりはるかに大きな猿を狩って、語尾が「ぜ」なんて方じゃないです
ふと、学園長先生の方を見ると、顔を青くしながら
「え、誰アレ。あれぇタカミチ君は何処にいったのかのぅ……。誰か答えてくれんかの、ねぇ!!」
とか言ってます
学園長先生、人材がいないのは分かりますが今度高畑先生に休みをあげてください
この後、高畑先生はまだ暴れ足りないと言って森の奥に入って行ってしまいました
まぁ大会の結果は高畑先生の優勝でした
賞品はムラサメさんのフルコース肉料理編だそうです
ちょっと羨ましいです
ちなみに次の日には高畑先生は元のダンディに戻っていました
それと、高畑先生に一週間の休みが与えられたそうです
神楽坂さんは残念そうにしていましたが、あの高畑先生を見れば休ませてあげようと思うですよ
え〜今回は閑話的なものですね。次回からネギ達の話を入れながら魔法世界編に入ります。つまりは段々とこの作品にも終わりが見えてきたということです。ただこの作品ではネギとの接点が異様なほど無いため何処で終わらせるかが問題ですね。
作者個人としては武闘大会で終わらせるのもアリだな、と最初は思っていました。
ですがよく考えるとムラサメが参加する理由はどこにもないんですよね。
そんなわけでおそらくはネギVS完全なる世界の前に何かイベントを入れると思います。恐らくは戦争とか、なので破綻が起きないように慎重に書きたいと思います。
久々に質問にお答えします。
『ネギは、負けたと思ってるがその辺の差異はどうなんだろうか?
式が変わったこととか認識してる?』
A,一応、学園長から聞かされてます。仮にも職員ですからね
『未来の話を聞いてノアの方舟的な感じで、新しい魔法球とかに一部の植物を保存する的なことをしないんだろうか?』
A、すでに入ってます。後、別荘の中の生命が逞しすぎて負けるか進化してしまいます。
『超は種を使って、リスクとかは無かったんだろうか? 戻れない的な感じがリスクと考えていた?
あるいは一時融合したことで、生殖機能が復活あるいはそれに近い作用があった的な可能性もある?』
A、鈴「そうだね、正直言って命は捨てるつもりだったよ。なんたってあの人の樹獣の種をその身に取り込んだんだからね。未来で何回かシュミレートしてみたんだが結果はいつも宿主の死亡だったよ。助かったのは奇跡に近いね。
生殖器に関しては、ね。人間の体はそう簡単には治らないよ、でもね、私の計画は成功したからね。今度は人口子宮じゃないけど私の体を治そうと思ってるよ」
質問ありがとうございました・
では恒例のおまけコーナーです。勿論飛ばして問題はありません
フェイト「さて、そろそろ計画の発動が近い。皆気を引き締めてね」
焔「調〜、サボは何処ですか? 今日は私が散歩の担当なんですが」
調「あの子は近頃かくれんぼにハマってますから。頑張って探してください」
焔「え〜、あの子速い上に小さいじゃない。どう探せばいいのよ」
調「頑張ってください。私は忙しいのです」
焔「え、なんで?」
調「かみさまが来るかもしれないんですよ!? 身だしなみを整えてるんです!!」
焔「へ〜、頑張ってね。サボ〜どこ〜?」
フェイト「お願いだから聞いて・・・・・・」