今回は番外です。キャラ崩壊です
かなりのネタです
では、どうぞ
番外 ハロウィンって面白いな!!
side ???
暗い部屋の中に突如として何かの魔法陣が現れた
そして、その中から一人の男が出てきた
「くく、遂に、遂に帰って来たぜぇ。長かった、だが!! 俺は帰って来たぞぉぉぉ!!」
男がただ其処にいるだけで世界を圧迫しているかのようだった
すると、魔法陣が再び光り、中から新たな人影が現れる
出てきたのは壮年の男と、少女と、美青年だった
「うるさい。ところで、お前の言っていた男は何処にいる?」
「そうだよ、今回の目的はそれでしょ」
「そうそう」
口々に男を責める
「えぇい、うるさい。あいつならどうせ直ぐに来るさ」
その時だった
部屋の扉が開き、一人の目つきの悪い男が入ってきた
「よ、帰って来たのか」
「おぅ、来たぜ。ムーちゃん」
「おかえり、で良いか。おかえり、アーちゃん」
いま、最悪のコンビが復活した!!
「ところで、後ろの奴等は?」
「あぁ、こいつらは………」
side エヴァンジェリン
ムラサメの家の広間でだらけていると、ムラサメが誰かを連れて来たようだった
「ムラサメ、客か?」
「いや、違う」
「では、誰だ?」
「うぃす、ただいま」
ムラサメと入ってきたのは、あの魔王アスモデウスだった
「ぶぅぅぅぅぅっ!! お、おま、お前帰って来たのか!?」
「ふはははははは!! その通りだ!!」
「しかも来たのはアーちゃんだけじゃないからな」
「なに?」
ムラサメが入るように促すと、三人の人物が入ってきた
だが、魔力は感じない
一体、誰だ
「初めましてだ、真祖の吸血姫。俺はバアルゼブルだ」
「私はリリスよ、よろしく。貴方、可愛いわね、今度一緒に買い物に行かない?」
「私の名はルシファーだ。よろしく頼む」
「はぁぁあああああ!!??」
なんで、なんで、こんな所に魔王クラスがこんなに集まってるんだ?
というか、なんで魔力を感じない!?
そして、世界でも滅ぼすつもりなのか!?
あぁぁぁぁぁ、突っ込み所が多すぎる!!
「ケケケ、世界デモ滅ボスツモリナノカヨ?」
「いやいや、そんな面倒な事しないって。ただ暇だったから来ただけでな」
暇って、魔王が、暇って…………
私の中の地獄像が音を立てながら崩壊していく
「ところで、お前さん達魔力を感じないがどうした?」
「うん? 少しやってみたい事があってな、ばれる訳にはいかないから封じてる」
「やりたいこと?」
「そう、なんでもこっちではハロウィンとかいう面白行事があるそうじゃないか!!」
「私達はそれをやってみたいのよ」
「くくく、楽しそうだろう?」
最悪だ……
何故、魔王クラスの連中はほとんどが愉快犯が如き思考の奴が多いんだ
ムラサメ、止めてくれよ
私はそっとムラサメの方を見る
しかし
「面白そうだ。やるか!!」
あぁぁぁぁ、そうだった
こいつも魔王クラスの奴だったぁぁぁぁ!!
ふふ、さらば麻帆良学園
「それで、いつ始めるんだ?」
「勿論いますぐだ」
「対象は?」
「ここの最高権力者でいいんじゃないかしら?」
「そうだな、それが一番楽しめそうだ」
「変装はどうするんだ?」
「「「「変装?」」」」
あ、こいつらハロウィンやりたいとか言っておきながらどうやるのか知らんのか
まぁ、其処らへんは地獄暮しという事か
だが、ここにはムラサメがいる
このハロウィンの皮を被ったナニカは恐らく成功するだろう
「茶々丸」
「はい、なんでしょうか」
「喪服の準備をしておいてくれ」
「わかりました」
「ケケ、サヨナラ学園長ッテカ?」
side 近衞 近右衛門
わしが執務をこなしていると、部屋の扉が突如開き、魔女のような変装をした孫娘達が入ってきた
「トリックオアトリートやで!! お菓子くれなきゃ悪戯するんよ」
「ふぉふぉ、これは何とも可愛らしい魔女じゃ。ほれ、悪戯は困るからの、最中をやろう」
「わぁーい。じゃあ悪戯はせぇへんよ」
「うむ、ではの」
「うん、お仕事頑張ってぇな」
そういうと可愛らしい魔女は去っていた
ふぉふぉ、ハロウィンか
なんとも可愛らしいものじゃ
じゃが、わしの息抜きに取っておいた最後の最中が無くなってしまったのぅ
まぁ、孫の可愛らしい姿を見れただけで良しとするかの
すると
扉が叩かれた
ふむ、誰かの
「入ってくれ」
わしが許可すると、扉が開き、一人の少女が入ってきた
その格好は魔女のようなのだが、先程の木乃香のソレを違い、何処か色気を感じさせるものじゃった
むむ、けしからんの
一体、どこの子じゃ?
「お嬢ちゃん、どうしたんじゃ?」
「あのね…………」
「うん?」
上手く聞こえんの
わしがもう一度聞こうとした時
「トリック・オア・トリートォォォォォ!!」
部屋の壁が吹き飛び、蠅男が乱入してきた
「ふぉぉぉぉ!?」
しかし、それだけでは終わらずに今度は天井が吹き飛び
「トリック・オォア・トリィィィト!!」
背中から黒と白の翼を生やした青年が
そして、床を突き破り
「トリック・オア・トリートだぁぁぁ!!」
山羊の頭と龍の下半身を持った男が
最後に、わしの後ろに花が咲き、中から虎の頭をしたナニカが
「トリック・オア・トリート!」
「ほ、ほぎゃああああああああああああああ!!」
なんじゃ、なんじゃ、何が起きとるんじゃぁぁぁぁぁ!!
そして乱入者達は一列に並び、思い思いのポーズを取り
叫んだ
「蠅の王!! バアルゼブル!!」
「夜の魔女 リリス!!」
「明けの明星 ルシファー!!」
「七大魔王 アスモデウス!!」
「ムラサメ!!」
「「「「「トリック・オア・トリート!!」」」」」
「ほ、ほ、ほぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
やばい、やばい、やばい
なんで、魔王クラスがこんなにいるんじゃ
あ、走馬灯が
しかも、このトリックオアトリート、絶対に先程の木乃香の物と意味が違うわい
わしの考えを肯定するが如く
「お菓子をくれなきゃ『暴れるぞ』♪」
まずい、まずい、まずい
今、お菓子はないんじゃ!!
わしは至急タカミチ君に連絡を入れる
「タカミチ君、急げ、今すぐにありったけのお菓子を持ってくるんじゃ!! 学園が滅ぶ!!」
『は? 学園長何をいってるんです?』
「いいから持ってきてくれ!! 理由は後で説明する!! いいな、一分以内じゃ!!」
『わ、わかりました!!』
その後、なんとかタカミチ君がお菓子を持ってきたため彼等が暴れる事はなかった
タカミチ君も彼等が何者かを知ったら、失神しかけておった
彼等はお菓子を受け取ると、満足したのか各々帰っていった
ふ、ふふふ。わしめっちゃ頑張ったんじゃね?
もう、ゴールしてもいいんじゃね?
「学園長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「あ〜、楽しかった」
「そうね、たまには悪くないわ」
「うむ、中々の暇つぶしだった」
「あ、今度はクリスマスっていうのがあるってさ」
「それはいい、またやるか」
その言葉を聞いた近右衛門達は叫んだそうだ
『勘弁して下さい!!!!!!』
なんかやっちまいました。まぁたまにはいいですよね。これから本編の方はシリアス?になる予定ですから。これからも本編を書きながらこの魔王sで番外を書くかもしれません。では、また次回
おまけ
栞、調、焔、暦、環「デュナミス様!!」
デュナミス「む? なんだ」
全員「トリックオアトリートです!! お菓子ください!!」
デュナミス「は? 何をいってるんだ」
調「ハロウィンですよ、だからお菓子下さい」
焔「じゃないと悪戯しますよ」
デュナミス「何故、私なのだ……」
全員「だってこの中で一番の年長者だから」
デュナミス「ぐふっ、私の精神に997のダメージだ。というか貴様ら
仮装をしてないだろう、それではハロウィンとは呼べんな」
調「む。そういうことを言いますか。環!! やるのです!!」
環「アイサー。ギャオオオオオン!!」
デュナミス「竜化するなーーーーーーーーー!!」
フェイト「ふぅ、コーヒーが美味い。あぁ、今日も良い天気になりそうだ」
デュナミス「助けろーーーーー!!」
今日も「完全なる世界」は元気です