第4話 初めてのピンチ
あの後大人は大人同士で、子供は子供同士で話があるだろうということで誕生会まで解散したわけなんですが、エレオノール様は何も言わず部屋に戻ってしまった。
そんな中残された俺とカトレア様なわけですが……今なぜか俺はムツゴロウ王国ならぬカトレア王国にいるわけで
「なぜこうなったし……」
落ち込んでいる俺、笑顔でムクホーク撫でているカトレア様。
〜回想〜
「私の部屋に遊びに来ませんか?」
突然のお誘いに戸惑いはしたものの、動物は好きだったので行って見たいという気持ちもあって首を縦に振るまで時間は掛らなかった。
カトレア様の部屋まで歩く途中カトレア様が
「あの大きな鳥の名前はなあに?」
「他にもお友達はいるの?」
とか結構いろんなことを聞かれたが鳥の名前はムクホークということだけを教えて、後は誤魔化した……誤魔化しきれたはず。
誤魔化したときに少し寂しそうな顔をなさっていたので、非常に心が締め付けられた。
「さぁ着きました。 ここが私の部屋です」
カトレア様はそういってドアを開けた。
そこはサファリパークでした……ここまでいっぱい動物がいるとは思わなかった。
犬、猫、リスはまだ分かる。
熊とか危なくないのか?
そんな疑問が顔に出ていたらしく
「大丈夫よ? みんな私のお友達」
という説得力が有ったり無かったりする言葉をもらいました。
そしてカトレアさんはさっきの約束を思い出したのか
「ところでムクホークさんはどうやったら来てくれるの?」
と仰ったので、俺はつい正直に
「召還します」
と答えてしまった。
言った瞬間顔が青ざめた。
あんなにバレてはいけないと思っていたことを自分の口から出してしまうとは……言ってしまったものはしょうがないとはいえ、ある程度自分の事を話すしかないようだ。
召還という言葉に目を輝かせたカトレア様に、俺は自分のことを話し始めた。
まぁ殆どが嘘なんだが、空想上の動物を召還することが出来るという能力を持っているということにした。
もちろん転生のことや装備のことは話していない。
それらのことを聞いたカトレア様はより一層笑みを深くし、俺に尋ねた。
「今ここにムクホークさんを呼び出すことは出来ますか?」
まぁもちろん出来ますが、突然出すと動物たちが驚くだろうから、動物たちを抑えてくださいねと言って俺は召還することにした。
「(ムクホークここに来てくれ!)」
そうすると目の前が光って、光の中から大きな鷹のような姿が現れた。
その幻想的にも見える光景にカトレア様はもちろん、俺も見惚れていた。
そうして出てきたムクホークは、小さく鳴いて俺のほうへ近寄ってきた。
結構大きいので少し威圧感があるが、俺の胸の辺りに頭をこすり付けてくると、愛おしさがあふれ出てくる。
俺は優しく頭を撫で、これからよろしくなと小さく呟いた。
そこでなんとなくカトレア様がどうしているか気になった。
ビックリしているだろうか?
そう思い、カトレア様に目を向けるとまるで母さんのような目で俺を見つめていた。
俺は異様に恥ずかしくなり四つんばいになって落ち込んだ。
〜回想終了〜
落ち込んでいる俺から離れ、カトレア様に撫でられていたムクホークはくすぐったそうにしていた。
いつまでも落ち込んではいられないと思い、立ち上がるとカトレア様がいつの間にかこちらを見ている。
「他のお友達は出さないの?」
俺は迷ったが、余りポケモンをたくさん見せるのは良くないと思って
「今回はムクホークだけにしておいて下さい」
「そっか……残念」
残念とは言っているがムクホークだけでも結構満足しているらしく、笑顔のままムクホークを撫で続けている。
やることが無くなった俺は、カトレア様とムクホークの戯れを見て時間を潰して誕生会までノンビリ過ごした。
あの後大人は大人同士で、子供は子供同士で話があるだろうということで誕生会まで解散したわけなんですが、エレオノール様は何も言わず部屋に戻ってしまった。
そんな中残された俺とカトレア様なわけですが……今なぜか俺はムツゴロウ王国ならぬカトレア王国にいるわけで
「なぜこうなったし……」
落ち込んでいる俺、笑顔でムクホーク撫でているカトレア様。
〜回想〜
「私の部屋に遊びに来ませんか?」
突然のお誘いに戸惑いはしたものの、動物は好きだったので行って見たいという気持ちもあって首を縦に振るまで時間は掛らなかった。
カトレア様の部屋まで歩く途中カトレア様が
「あの大きな鳥の名前はなあに?」
「他にもお友達はいるの?」
とか結構いろんなことを聞かれたが鳥の名前はムクホークということだけを教えて、後は誤魔化した……誤魔化しきれたはず。
誤魔化したときに少し寂しそうな顔をなさっていたので、非常に心が締め付けられた。
「さぁ着きました。 ここが私の部屋です」
カトレア様はそういってドアを開けた。
そこはサファリパークでした……ここまでいっぱい動物がいるとは思わなかった。
犬、猫、リスはまだ分かる。
熊とか危なくないのか?
そんな疑問が顔に出ていたらしく
「大丈夫よ? みんな私のお友達」
という説得力が有ったり無かったりする言葉をもらいました。
そしてカトレアさんはさっきの約束を思い出したのか
「ところでムクホークさんはどうやったら来てくれるの?」
と仰ったので、俺はつい正直に
「召還します」
と答えてしまった。
言った瞬間顔が青ざめた。
あんなにバレてはいけないと思っていたことを自分の口から出してしまうとは……言ってしまったものはしょうがないとはいえ、ある程度自分の事を話すしかないようだ。
召還という言葉に目を輝かせたカトレア様に、俺は自分のことを話し始めた。
まぁ殆どが嘘なんだが、空想上の動物を召還することが出来るという能力を持っているということにした。
もちろん転生のことや装備のことは話していない。
それらのことを聞いたカトレア様はより一層笑みを深くし、俺に尋ねた。
「今ここにムクホークさんを呼び出すことは出来ますか?」
まぁもちろん出来ますが、突然出すと動物たちが驚くだろうから、動物たちを抑えてくださいねと言って俺は召還することにした。
「(ムクホークここに来てくれ!)」
そうすると目の前が光って、光の中から大きな鷹のような姿が現れた。
その幻想的にも見える光景にカトレア様はもちろん、俺も見惚れていた。
そうして出てきたムクホークは、小さく鳴いて俺のほうへ近寄ってきた。
結構大きいので少し威圧感があるが、俺の胸の辺りに頭をこすり付けてくると、愛おしさがあふれ出てくる。
俺は優しく頭を撫で、これからよろしくなと小さく呟いた。
そこでなんとなくカトレア様がどうしているか気になった。
ビックリしているだろうか?
そう思い、カトレア様に目を向けるとまるで母さんのような目で俺を見つめていた。
俺は異様に恥ずかしくなり四つんばいになって落ち込んだ。
〜回想終了〜
落ち込んでいる俺から離れ、カトレア様に撫でられていたムクホークはくすぐったそうにしていた。
いつまでも落ち込んではいられないと思い、立ち上がるとカトレア様がいつの間にかこちらを見ている。
「他のお友達は出さないの?」
俺は迷ったが、余りポケモンをたくさん見せるのは良くないと思って
「今回はムクホークだけにしておいて下さい」
「そっか……残念」
残念とは言っているがムクホークだけでも結構満足しているらしく、笑顔のままムクホークを撫で続けている。
やることが無くなった俺は、カトレア様とムクホークの戯れを見て時間を潰して誕生会までノンビリ過ごした。