第14話 三女との出会い
あの後まだ誕生会まで時間がたっぷり残っていたので、まったり雑談をしていたら
「そういえばルイズ嬢は大きくなった?」
「ええ! とても愛らしくて、小さな手で私の手を握ってくる時なんて倒れてしまいそうになる位可愛いのよ!」
うん……その基準はよくわからないが、溺愛していることは分かった。
苦笑しながらそんなことを考えていると、カトレアさんは信じていないと取ったらしく
「それじゃあ会いに行きましょう!」
と俺の手を取った。
カトレアさんって原作でこんなにアグレッシブだっけ?
とか思いつつ、俺はルイズ嬢のいる部屋へと引っ張られていった。
ルイズ嬢のいる部屋へとたどり着いた俺たちは、静かにドアを開いた。
部屋の中いたのは、詰み木で遊んでいるまだ小さなルイズ嬢。
開いたドアに気付き、持っていた詰み木を床に置いて、カトレアさんへ走り寄ってきた。
「ね〜ね!」
「なんですか〜ルイズちゃん?」
微笑ましいねぇ……俺の存在が空気になりつつあるけどな!
そんな俺に気付いたカトレアさんは、少し恥しそうにして俺を紹介することにしたようだ。
ルイズ嬢も俺に気づいたらしく、カトレアさんの後ろに隠れながら俺を見ている。
「この子はレッド君っていうんですよ?」
「れっと?」
「そう、レッド君」
「れっと……」
まだ’ド’の発音がうまくできないらしく、レットになっているが、まぁしょうがないさ。
あれ2歳の時俺ガンガン喋ってなかったか?
……不味かったかな? まぁ過ぎたことだししょうがないか。
騒がれることもなかったから、早熟な子って印象を与えた位のはずだし。
とりあえずその思考を頭の隅っこに置いといて、ルイズ嬢に挨拶することにした。
「一応初めましてじゃないんだけど、僕の名前はレッド・ド・ドリュウズ。
レッドって読んでくれると嬉しいかな?」
俺はルイズ嬢に目線を合わせてそう言った。
子供と話すときには目線を合わせることで親近感を湧かせることができるって昔聞いたことがあるから試した訳なんだが、どうやら成功のようだ。
ゆっくりではあるけれど、カトレアさんの後ろから出てきてくれた。
俺はビックリさせないようにゆっくり手を差し出して、
「よろしくね?」
というと最初は戸惑ったようだけど、握手を求めていることが分かったのか彼女も手を出してくれた。
俺が彼女の手を優しく握ると、俺に害意がないのが伝わったのか笑いかけてくれた。
ルイズ嬢は
「よろしくれっと!!」
とまるで花が咲いたかのような笑顔で言った。
これがある意味俺とルイズ嬢のファーストコンタクトとなった。
因みにその時カトレア嬢は、慈愛あふれる顔で俺とルイズ嬢のことを見守っていた。
その後ルイズ嬢とカトレアさんと共に‘おままごと’や‘詰み木’をして誕生会までの時間を過ごした。
流石に精神年齢28の男に、おままごとは精神的にキツイ。
まぁ途中から吹っ切れたけど……。
そんな楽しい時間は瞬く間に過ぎて、
誕生会は始まった。
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます」
カトレアさんは、色々なところから来た貴族の人たちからお祝いの言葉を受けつつ、笑顔でお礼をいっていた。
その時俺は普通に飯を食っていた。
いやぁクラッカーの上にチーズは鉄板だな!!
他にもハシバミ草の苦みは日本人として生きていた俺にとって、一つの味のアクセントでしかなく、他の人の眼も気にせずにハシバミ草にチーズを巻いて食べたりしていた。
原作のタバサは日本的な味覚しているのかもとか考えつつ、色々な物を摘まみながら俺は誕生会の終わりまで食べまくった(まぁ休んでは食べての繰り返しだったから、それほど食べていないのだが)。
途中カトレアさんが俺のところに来たり、ルイズ嬢が暇を持て余して俺のところに来たりしたが概ね何もなかった。
偶にヴァリエール夫妻から視線を向けられた気がしたが、気にしない方が身のためだと思ったので本能に従いスルー。
つつがなく誕生会も終わり、俺も帰る時間が来た。
父さんと母さんはすでに馬車に乗っており、俺はカトレアさんとルイズ嬢に挨拶をしてから行くと言ってある。
「それじゃあもう帰るね?」
「もうちょっと遊びたかったけど夜も遅くなってきたし、しょうがないわね。」
「れっと……かえっちゃうの?」
少し寂しそうなルイズ嬢に罪悪感を覚えるが、帰らないわけにもいかないため俺は首を縦に振る。
しかし流石にこのままでは後味が悪いので
「来年のルイズ嬢の誕生日にまた来るから、その時また遊ぼうね?」
来年という言葉の意味を理解できたかは、分からないがまた来ることは理解したらしく、なんとか機嫌を持ち直してくれた。
カトレア嬢は相変わらずの笑顔だったが、俺は今回ポケモンを見せることができなかったので
「カトレアさん。
次来る時は友達を二人連れてきますから、楽しみにしててください」
とルイズ嬢の手前人間の友達のように言ったが、カトレアさんには伝わったようで
「ええ! 楽しみにしているわ!」
と先ほどよりも嬉しそうに笑っていた。
後日
カトレア嬢から手紙が届いた。
なんでも内容は俺からの誕生日プレゼントを親が見たらしく、どこで手に入れたか気になったらしい。
俺は流石に自分で作ったともいえず、流れの商人に領土を通る際に譲ってもらったことにした。
後で父さんと母さんに口裏合わせてもらおう。
父さんと母さんは俺が目立ちたくないことを知っているから、なんとか誤魔化してくれるはずだ!
あぁまた軽率だったな……気をつけないとなぁ。
あの後まだ誕生会まで時間がたっぷり残っていたので、まったり雑談をしていたら
「そういえばルイズ嬢は大きくなった?」
「ええ! とても愛らしくて、小さな手で私の手を握ってくる時なんて倒れてしまいそうになる位可愛いのよ!」
うん……その基準はよくわからないが、溺愛していることは分かった。
苦笑しながらそんなことを考えていると、カトレアさんは信じていないと取ったらしく
「それじゃあ会いに行きましょう!」
と俺の手を取った。
カトレアさんって原作でこんなにアグレッシブだっけ?
とか思いつつ、俺はルイズ嬢のいる部屋へと引っ張られていった。
ルイズ嬢のいる部屋へとたどり着いた俺たちは、静かにドアを開いた。
部屋の中いたのは、詰み木で遊んでいるまだ小さなルイズ嬢。
開いたドアに気付き、持っていた詰み木を床に置いて、カトレアさんへ走り寄ってきた。
「ね〜ね!」
「なんですか〜ルイズちゃん?」
微笑ましいねぇ……俺の存在が空気になりつつあるけどな!
そんな俺に気付いたカトレアさんは、少し恥しそうにして俺を紹介することにしたようだ。
ルイズ嬢も俺に気づいたらしく、カトレアさんの後ろに隠れながら俺を見ている。
「この子はレッド君っていうんですよ?」
「れっと?」
「そう、レッド君」
「れっと……」
まだ’ド’の発音がうまくできないらしく、レットになっているが、まぁしょうがないさ。
あれ2歳の時俺ガンガン喋ってなかったか?
……不味かったかな? まぁ過ぎたことだししょうがないか。
騒がれることもなかったから、早熟な子って印象を与えた位のはずだし。
とりあえずその思考を頭の隅っこに置いといて、ルイズ嬢に挨拶することにした。
「一応初めましてじゃないんだけど、僕の名前はレッド・ド・ドリュウズ。
レッドって読んでくれると嬉しいかな?」
俺はルイズ嬢に目線を合わせてそう言った。
子供と話すときには目線を合わせることで親近感を湧かせることができるって昔聞いたことがあるから試した訳なんだが、どうやら成功のようだ。
ゆっくりではあるけれど、カトレアさんの後ろから出てきてくれた。
俺はビックリさせないようにゆっくり手を差し出して、
「よろしくね?」
というと最初は戸惑ったようだけど、握手を求めていることが分かったのか彼女も手を出してくれた。
俺が彼女の手を優しく握ると、俺に害意がないのが伝わったのか笑いかけてくれた。
ルイズ嬢は
「よろしくれっと!!」
とまるで花が咲いたかのような笑顔で言った。
これがある意味俺とルイズ嬢のファーストコンタクトとなった。
因みにその時カトレア嬢は、慈愛あふれる顔で俺とルイズ嬢のことを見守っていた。
その後ルイズ嬢とカトレアさんと共に‘おままごと’や‘詰み木’をして誕生会までの時間を過ごした。
流石に精神年齢28の男に、おままごとは精神的にキツイ。
まぁ途中から吹っ切れたけど……。
そんな楽しい時間は瞬く間に過ぎて、
誕生会は始まった。
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます」
カトレアさんは、色々なところから来た貴族の人たちからお祝いの言葉を受けつつ、笑顔でお礼をいっていた。
その時俺は普通に飯を食っていた。
いやぁクラッカーの上にチーズは鉄板だな!!
他にもハシバミ草の苦みは日本人として生きていた俺にとって、一つの味のアクセントでしかなく、他の人の眼も気にせずにハシバミ草にチーズを巻いて食べたりしていた。
原作のタバサは日本的な味覚しているのかもとか考えつつ、色々な物を摘まみながら俺は誕生会の終わりまで食べまくった(まぁ休んでは食べての繰り返しだったから、それほど食べていないのだが)。
途中カトレアさんが俺のところに来たり、ルイズ嬢が暇を持て余して俺のところに来たりしたが概ね何もなかった。
偶にヴァリエール夫妻から視線を向けられた気がしたが、気にしない方が身のためだと思ったので本能に従いスルー。
つつがなく誕生会も終わり、俺も帰る時間が来た。
父さんと母さんはすでに馬車に乗っており、俺はカトレアさんとルイズ嬢に挨拶をしてから行くと言ってある。
「それじゃあもう帰るね?」
「もうちょっと遊びたかったけど夜も遅くなってきたし、しょうがないわね。」
「れっと……かえっちゃうの?」
少し寂しそうなルイズ嬢に罪悪感を覚えるが、帰らないわけにもいかないため俺は首を縦に振る。
しかし流石にこのままでは後味が悪いので
「来年のルイズ嬢の誕生日にまた来るから、その時また遊ぼうね?」
来年という言葉の意味を理解できたかは、分からないがまた来ることは理解したらしく、なんとか機嫌を持ち直してくれた。
カトレア嬢は相変わらずの笑顔だったが、俺は今回ポケモンを見せることができなかったので
「カトレアさん。
次来る時は友達を二人連れてきますから、楽しみにしててください」
とルイズ嬢の手前人間の友達のように言ったが、カトレアさんには伝わったようで
「ええ! 楽しみにしているわ!」
と先ほどよりも嬉しそうに笑っていた。
後日
カトレア嬢から手紙が届いた。
なんでも内容は俺からの誕生日プレゼントを親が見たらしく、どこで手に入れたか気になったらしい。
俺は流石に自分で作ったともいえず、流れの商人に領土を通る際に譲ってもらったことにした。
後で父さんと母さんに口裏合わせてもらおう。
父さんと母さんは俺が目立ちたくないことを知っているから、なんとか誤魔化してくれるはずだ!
あぁまた軽率だったな……気をつけないとなぁ。