第18話 違う物語での再会
最近両親と使用人の人たち以外と会話をしていない気がする。
親友とまでは言わない……話し相手がほしい。
それもあまり気を使う必要のない相手が!!
両親は確かにいい話相手になってくれるが、それでも装備や召喚のことは話せない。
かと言ってカトレアさんは家が遠い。
ならば話せるポケモンを呼ぶか?
……あれ? これいい手じゃないか?
俺が知っている話せるポケモンはミュウツーとゾロア位か?
まぁ例外としてロケット団のに話せるニャースがいるが、あれは本当に例外だ。
ならばミュウツーとゾロアの二択になる。
しかし初代から伝説のポケモンのミュウツーは駄目だ!
レベルもステータスも、存在力的にもアウトだろう。
ならゾロアしかいない。
ゾロアなら卵作って6匹位余っていたから大丈夫だ!
レベル1とかもう唯の子犬ですよ?
悪戯っ子なのが偶に傷だけど……親も呼ぶか?
いや、親のレベルが高すぎるか。
迷うな……イリュージョンもあるからごまかしも効くんだけどなぁ。
イルククゥさんとか来ないかな?
なんか話してて面白い人だったんだけど、どっかで聞いたことある声な気がするんだよ。
まさか原作キャラか?
流石にモブまで覚えていないぞ?
まぁ特大死亡フラグ製造機は覚えているから、その人たちに最低限友好関係を深めなければ大丈夫だと思いたい。
なんにせよ一回森でゾロアを呼んでみよう。
セレビィとセットで呼んであげたいけど、あの子調子に乗ってLv100まで上げちゃったからなぁ。
森の中ならいけるか?
限定された範囲内なら大丈夫かな?
そんなこんなでとりあえず
「先ずはセレビィ召喚!」
光から現れたのは緑の妖精。
なんか辺りを見回しながら曲芸飛行している。
しかも昔実験で切った木の切り株から木を生やしたりしているようだ。
俺が装備した時のマナフィみたいな現象は起こらないんだな……あれは俺の制御力不足ってことか?
それならまたやることが増えるな。
「(それにしても無邪気だな。いや別にいいんだけどね?ラオウほどの威圧感は無いから……でも特攻300超えてるからサイコキネシスやリーフストーム使ったら大変なことになるんだけど)
それでも今回はそういう意図で呼びだしたわけじゃないからぁ!」
「ピィ?」
首を傾げながら俺の方を向いているセレビィ。
このままでも見てて和むんだけど、今回はゾロアとの会話が目的なわけだ。
会話できるかわかんないけど……。
とりあえず呼んでみるか。
「来いゾロア!!」
ゾロアと聞いてセレビィは俺の横まで素っ飛んできた。
わくわくとした表情で光の中から出てくるゾロアを待つ。
光が収まった場所に居たのは、ネコのように顔を擦る子犬ゾロアの姿だった。
その仕草を見て俺は不安になったが、セレビィはゾロアに駆け寄っていく。
ゾロアの周囲を飛び回るその姿は、久しぶりに会う親友に喜ぶかのようだった。
「(映画館でもらったポケモンだから映画内の記憶持ちなのか。)
だとすればこのゾロアは……」
嬉しそうに飛び回るセレビィと、唯我独尊しているゾロア。
そりゃ当り前だよな……こいつ卵から生まれたばっかなのだから。
「セレビィ」
「ビィ?」
「少し話を聞いてくれ」
俺はさっき思い至った結果をセレビィに説明していった。
徐々に笑顔が薄れていき、寂しさが出てきたセレビィ。
俺の説明が終わる頃には笑顔は形を潜めてしまった。
「ごめん……本当にごめんな」
「……」
ヤバいな、罪悪感があふれ出る。
可能性は低いが、ゲーム内でセレビィを見せると手に入るゾロアだったゾロアークを召喚してみるか?
Lv100だからあんまり出したくはないんだけど……しょうがないか。
「セレビィ、もしかしたら君の親友を呼び出せるかもしれないが、既に進化して姿が変わってしまっている。
それでも会いたいかい?」
セレビィは俺の言葉を聞き、勢い良く俺の顔を見て深く頷いた。
「なら呼んでみよう……(正直当初と予定が変わってるけど、俺としても会話よりセレビィに会わせてやりたい)
来いホロ(ゾロアーク)!」
俺は光が出てくると同時に先ほど召喚したゾロアを還す。
もしホロが話せなかったら、セレビィがゾロアを視界に入れた時また悲しむかもしれないからね。
俺はピカチュウとかよりセレビィ好きだから!!!
映画館でもらった日にレベル30以上上げた位溺愛してたから!!
光から出てきた二足歩行の黒い狼っぽいホロは目を瞑っていた。
そしてゆっくりと目を開けると、視界にセレビィを見つけたらしく驚いていた。
セレビィは先ほどのこともあるから、少しづつホロへと近づいていく。
ホロも少しづつセレビィへと近づいていく。
そして二人の距離が50センチもない所で二人は止まった。
「ビ……ビィ?」
「<セレビィなのか?>」
「(うおっ?! これがテレパシーか……頭に響いてくる感じで慣れないな)」
「ビィ!!」
テレパシーを受け取った瞬間セレビィはゾロアークの胸へと飛び込んで、とても幸せそうに涙に濡れた顔を擦りつけていた。
俺は流石にこの間には入れないと感じ静観していたが、10分経っても20分経っても終わらない。
流石に焦れてきたので横やりを入れることにした。
「あ〜すまないが感動の再会のところ悪いんだが現状を説明させてもらってもかまわないかな?」
「ビィ?!」
「<ウワッ!>」
まるで俺に今気づいたような二人(二匹)に少しイラっとしながら現状を説明する。
ゾロアークを呼び出した理由、セレビィを呼び出した理由、俺の現状などを簡単に。
転生とかの説明は別にいらないかなと思って省いた。
「と理解してもらえたか?」
「<とりあえずね。 でも28歳にもなって寂しくなるだなんて子供みたいだな! ニシシシッ>」
「ビィビィ」
「何か普通に馬鹿にされた……そしてセレビィよ、お前さっきのこと根に持ってるだろ?
しょうがないだろ喋る印象がゾロアだったんだから!!」
「<さっきってなんだ?>」
「ビィ!?」
「それはなさっき別のゾロアに話しかけたら知らんぷりされて、ベソ掻きそうにな「ビィ!」うぉ!?
お前サイコキネシス使って物投げてくんな! こぶし大の石とか普通に死ぬぞ?!」
「ビィビィビィ!!!!」
「いや何言ってっかわかんねぇし……。」
「<要するになバラすなってことらしいぞ? りゅう>」
「おぉ懐かしい名前で呼んでくれるねぇ。
まぁ今はレッド・ド・ドリュウズだからそっちで呼んでくれ。
レッドでいいぞ?」
「<OK>」
ふくれっ面のセレビィを放置して、この世界での自己紹介を終えた俺は、今後呼びだす可能性があることと、その際は戦闘の可能性が高いことを二人に伝えた。
「まぁ二人はレベルが高いから滅多に呼ばないけど、ホロは特性が凄いから呼びだすかもしれない。
そういえば人間への変化は上手くなったのか?」
「<当たり前だ! あの後ママにみっちり扱かれたからな……>」
「なんか……ごめん」
なんか凹んだホロをセレビィが慰めていた。
見た目子供に慰められる母おやっと!?
「だからあぶねぇって言ってんだろうが!! って言うか今のホロだろ!!
お前、それお前の母さん使った時石畳吹っ飛ぶ威力だった奴だろ!!」
劇場版のゾロアークは伝説のポケモン3体同時に相手取ったんだけど、その際に使った技は周囲の石畳がめくれ上がって吹っ飛んでいく技を使ってたんだが、目の前で見ると怖い技だった。
まったく木の後ろに隠れなければ危なかった……木も倒れかかってるんだけどな!
このままでは俺の命と精神状態が危うい。
とりあえず伝えることは伝えたから、別れの言葉を告げて二人を還した。
還る直前ホロにはあっかんべーをされたが、セレビィは普通に手を振ってくれた。
俺も振り返したが結構癒された。
これでしばらく戦える!!
それに久しぶりに素の自分を出せた気がする。
この世界に来てから、大前提としてドリュウズ家の息子というのがあったからな……。
偽りと言う程ではないが、気は使っていた。
自分の素を見せる相手が出来たことは、俺の胸につかえていたものを少しだけ取り去ってくれた。
「ありがとうなセレビィ、ホロ。
俺は……頑張ってユッタリライフを目指す!!」
なんか何処かで俺に対する突っ込みをされた気がするが気のせいだと思って、スルーすることにした。
……何と言われてもスルーすることにした!!
最近両親と使用人の人たち以外と会話をしていない気がする。
親友とまでは言わない……話し相手がほしい。
それもあまり気を使う必要のない相手が!!
両親は確かにいい話相手になってくれるが、それでも装備や召喚のことは話せない。
かと言ってカトレアさんは家が遠い。
ならば話せるポケモンを呼ぶか?
……あれ? これいい手じゃないか?
俺が知っている話せるポケモンはミュウツーとゾロア位か?
まぁ例外としてロケット団のに話せるニャースがいるが、あれは本当に例外だ。
ならばミュウツーとゾロアの二択になる。
しかし初代から伝説のポケモンのミュウツーは駄目だ!
レベルもステータスも、存在力的にもアウトだろう。
ならゾロアしかいない。
ゾロアなら卵作って6匹位余っていたから大丈夫だ!
レベル1とかもう唯の子犬ですよ?
悪戯っ子なのが偶に傷だけど……親も呼ぶか?
いや、親のレベルが高すぎるか。
迷うな……イリュージョンもあるからごまかしも効くんだけどなぁ。
イルククゥさんとか来ないかな?
なんか話してて面白い人だったんだけど、どっかで聞いたことある声な気がするんだよ。
まさか原作キャラか?
流石にモブまで覚えていないぞ?
まぁ特大死亡フラグ製造機は覚えているから、その人たちに最低限友好関係を深めなければ大丈夫だと思いたい。
なんにせよ一回森でゾロアを呼んでみよう。
セレビィとセットで呼んであげたいけど、あの子調子に乗ってLv100まで上げちゃったからなぁ。
森の中ならいけるか?
限定された範囲内なら大丈夫かな?
そんなこんなでとりあえず
「先ずはセレビィ召喚!」
光から現れたのは緑の妖精。
なんか辺りを見回しながら曲芸飛行している。
しかも昔実験で切った木の切り株から木を生やしたりしているようだ。
俺が装備した時のマナフィみたいな現象は起こらないんだな……あれは俺の制御力不足ってことか?
それならまたやることが増えるな。
「(それにしても無邪気だな。いや別にいいんだけどね?ラオウほどの威圧感は無いから……でも特攻300超えてるからサイコキネシスやリーフストーム使ったら大変なことになるんだけど)
それでも今回はそういう意図で呼びだしたわけじゃないからぁ!」
「ピィ?」
首を傾げながら俺の方を向いているセレビィ。
このままでも見てて和むんだけど、今回はゾロアとの会話が目的なわけだ。
会話できるかわかんないけど……。
とりあえず呼んでみるか。
「来いゾロア!!」
ゾロアと聞いてセレビィは俺の横まで素っ飛んできた。
わくわくとした表情で光の中から出てくるゾロアを待つ。
光が収まった場所に居たのは、ネコのように顔を擦る子犬ゾロアの姿だった。
その仕草を見て俺は不安になったが、セレビィはゾロアに駆け寄っていく。
ゾロアの周囲を飛び回るその姿は、久しぶりに会う親友に喜ぶかのようだった。
「(映画館でもらったポケモンだから映画内の記憶持ちなのか。)
だとすればこのゾロアは……」
嬉しそうに飛び回るセレビィと、唯我独尊しているゾロア。
そりゃ当り前だよな……こいつ卵から生まれたばっかなのだから。
「セレビィ」
「ビィ?」
「少し話を聞いてくれ」
俺はさっき思い至った結果をセレビィに説明していった。
徐々に笑顔が薄れていき、寂しさが出てきたセレビィ。
俺の説明が終わる頃には笑顔は形を潜めてしまった。
「ごめん……本当にごめんな」
「……」
ヤバいな、罪悪感があふれ出る。
可能性は低いが、ゲーム内でセレビィを見せると手に入るゾロアだったゾロアークを召喚してみるか?
Lv100だからあんまり出したくはないんだけど……しょうがないか。
「セレビィ、もしかしたら君の親友を呼び出せるかもしれないが、既に進化して姿が変わってしまっている。
それでも会いたいかい?」
セレビィは俺の言葉を聞き、勢い良く俺の顔を見て深く頷いた。
「なら呼んでみよう……(正直当初と予定が変わってるけど、俺としても会話よりセレビィに会わせてやりたい)
来いホロ(ゾロアーク)!」
俺は光が出てくると同時に先ほど召喚したゾロアを還す。
もしホロが話せなかったら、セレビィがゾロアを視界に入れた時また悲しむかもしれないからね。
俺はピカチュウとかよりセレビィ好きだから!!!
映画館でもらった日にレベル30以上上げた位溺愛してたから!!
光から出てきた二足歩行の黒い狼っぽいホロは目を瞑っていた。
そしてゆっくりと目を開けると、視界にセレビィを見つけたらしく驚いていた。
セレビィは先ほどのこともあるから、少しづつホロへと近づいていく。
ホロも少しづつセレビィへと近づいていく。
そして二人の距離が50センチもない所で二人は止まった。
「ビ……ビィ?」
「<セレビィなのか?>」
「(うおっ?! これがテレパシーか……頭に響いてくる感じで慣れないな)」
「ビィ!!」
テレパシーを受け取った瞬間セレビィはゾロアークの胸へと飛び込んで、とても幸せそうに涙に濡れた顔を擦りつけていた。
俺は流石にこの間には入れないと感じ静観していたが、10分経っても20分経っても終わらない。
流石に焦れてきたので横やりを入れることにした。
「あ〜すまないが感動の再会のところ悪いんだが現状を説明させてもらってもかまわないかな?」
「ビィ?!」
「<ウワッ!>」
まるで俺に今気づいたような二人(二匹)に少しイラっとしながら現状を説明する。
ゾロアークを呼び出した理由、セレビィを呼び出した理由、俺の現状などを簡単に。
転生とかの説明は別にいらないかなと思って省いた。
「と理解してもらえたか?」
「<とりあえずね。 でも28歳にもなって寂しくなるだなんて子供みたいだな! ニシシシッ>」
「ビィビィ」
「何か普通に馬鹿にされた……そしてセレビィよ、お前さっきのこと根に持ってるだろ?
しょうがないだろ喋る印象がゾロアだったんだから!!」
「<さっきってなんだ?>」
「ビィ!?」
「それはなさっき別のゾロアに話しかけたら知らんぷりされて、ベソ掻きそうにな「ビィ!」うぉ!?
お前サイコキネシス使って物投げてくんな! こぶし大の石とか普通に死ぬぞ?!」
「ビィビィビィ!!!!」
「いや何言ってっかわかんねぇし……。」
「<要するになバラすなってことらしいぞ? りゅう>」
「おぉ懐かしい名前で呼んでくれるねぇ。
まぁ今はレッド・ド・ドリュウズだからそっちで呼んでくれ。
レッドでいいぞ?」
「<OK>」
ふくれっ面のセレビィを放置して、この世界での自己紹介を終えた俺は、今後呼びだす可能性があることと、その際は戦闘の可能性が高いことを二人に伝えた。
「まぁ二人はレベルが高いから滅多に呼ばないけど、ホロは特性が凄いから呼びだすかもしれない。
そういえば人間への変化は上手くなったのか?」
「<当たり前だ! あの後ママにみっちり扱かれたからな……>」
「なんか……ごめん」
なんか凹んだホロをセレビィが慰めていた。
見た目子供に慰められる母おやっと!?
「だからあぶねぇって言ってんだろうが!! って言うか今のホロだろ!!
お前、それお前の母さん使った時石畳吹っ飛ぶ威力だった奴だろ!!」
劇場版のゾロアークは伝説のポケモン3体同時に相手取ったんだけど、その際に使った技は周囲の石畳がめくれ上がって吹っ飛んでいく技を使ってたんだが、目の前で見ると怖い技だった。
まったく木の後ろに隠れなければ危なかった……木も倒れかかってるんだけどな!
このままでは俺の命と精神状態が危うい。
とりあえず伝えることは伝えたから、別れの言葉を告げて二人を還した。
還る直前ホロにはあっかんべーをされたが、セレビィは普通に手を振ってくれた。
俺も振り返したが結構癒された。
これでしばらく戦える!!
それに久しぶりに素の自分を出せた気がする。
この世界に来てから、大前提としてドリュウズ家の息子というのがあったからな……。
偽りと言う程ではないが、気は使っていた。
自分の素を見せる相手が出来たことは、俺の胸につかえていたものを少しだけ取り去ってくれた。
「ありがとうなセレビィ、ホロ。
俺は……頑張ってユッタリライフを目指す!!」
なんか何処かで俺に対する突っ込みをされた気がするが気のせいだと思って、スルーすることにした。
……何と言われてもスルーすることにした!!