プロローグ
お、朝か。じゃあ起きるか。
よいしょっ、と……あれ?
うーん、なんだ?目が開けにくい。腕も動かしにくいし…体がいまいち動かない。
と、声が聞こえた。
「この子が、僕たちの…」
「ええ、私たちの子よ」
「あはは、元気だなあ、もう動こうとしてるよ」
「ふふ、そうね」
………………………………………え?
必死で体を動かし手を見る。
プニプニしていた。
………まさか。
「今日から君は剣太だよ」
あ…ありのまま今起きた事を話すぜ!
『目が覚めたら、赤ん坊になってベッドの上で寝ていた』。
な…何を言ってるのかわからねえと思うが、俺も何が起きたのかわからねえ。
頭がどうにかなりそうだ…召喚とか転移とか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。
「ほらー剣ちゃん、お母さんですよー」
うわぁぁああこれは夢なんだぁあああああああ!!!!!
数年後俺は小学生になっていた。
夢じゃなかった。マジモンの転生らしい。
え?小学生になるまでの間?
……それはただの黒歴史。
にしても、転生って普通、もっとこう、いろいろあるもんじゃないのか?
神様に「お前は死んだのじゃ」とか言われて、能力与えられて転生するもんのはずだが、俺はそういうのをすっ飛ばして転生してしまった。
なんでだろう?まさか作者が手抜きでもしたのかな?面倒くさくなって。
とメタなことを考えつつ、今日も小学校へ。
もともと前世は大学生だから、これぐらい楽勝。
という事で課題を終えた後はとりあえずぼーっと授業を眺める。
これが俺の日常だった。
唐突な話になるが、世の中には中学受験というものがあるらしく、そこでの名門校も一応存在するらしい。
まあ一応俺も頭がいい方に入っているので、小四の時、それを見てみると、
『駒王学園』というのが学校のリストに書いてあるのに危うく吹き出しそうになった。
家から遠いから通ったりするつもりはないが、何となく確信する。
ここはハイスクールD×Dの世界だと。
そんな訳で俺は自分がどんな力を持っているか確かめてみる事にした。
うちの両親は海外を飛び回っているが、職はただのサラリーマンらしい。
つまり、親が嘘をついていない限り、魔術師の可能性はない。
となると、ただの人間に宿る力はもうひとつだけだ。
これで何にもなかったらイタい廚二病と同レベルだよな、と考えつつ、俺は目を閉じて意識を集中させる。
(力よ……なんでもいいからあるなら発動しろ!)
念じていると、何かが手の中に生まれたような気がした。ついで重みを感じる。
おそるおそる目を開けてみると、
手の中に俺の体に見合ったサイズの小さな剣があった。
その剣からは神々しさではなくどこか禍々しさを感じさせる。
つまり魔剣だ。
「なるほど、じゃあ俺の能力は…」
『魔剣創造 』か。
お、朝か。じゃあ起きるか。
よいしょっ、と……あれ?
うーん、なんだ?目が開けにくい。腕も動かしにくいし…体がいまいち動かない。
と、声が聞こえた。
「この子が、僕たちの…」
「ええ、私たちの子よ」
「あはは、元気だなあ、もう動こうとしてるよ」
「ふふ、そうね」
………………………………………え?
必死で体を動かし手を見る。
プニプニしていた。
………まさか。
「今日から君は剣太だよ」
あ…ありのまま今起きた事を話すぜ!
『目が覚めたら、赤ん坊になってベッドの上で寝ていた』。
な…何を言ってるのかわからねえと思うが、俺も何が起きたのかわからねえ。
頭がどうにかなりそうだ…召喚とか転移とか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。
「ほらー剣ちゃん、お母さんですよー」
うわぁぁああこれは夢なんだぁあああああああ!!!!!
数年後俺は小学生になっていた。
夢じゃなかった。マジモンの転生らしい。
え?小学生になるまでの間?
……それはただの黒歴史。
にしても、転生って普通、もっとこう、いろいろあるもんじゃないのか?
神様に「お前は死んだのじゃ」とか言われて、能力与えられて転生するもんのはずだが、俺はそういうのをすっ飛ばして転生してしまった。
なんでだろう?まさか作者が手抜きでもしたのかな?面倒くさくなって。
とメタなことを考えつつ、今日も小学校へ。
もともと前世は大学生だから、これぐらい楽勝。
という事で課題を終えた後はとりあえずぼーっと授業を眺める。
これが俺の日常だった。
唐突な話になるが、世の中には中学受験というものがあるらしく、そこでの名門校も一応存在するらしい。
まあ一応俺も頭がいい方に入っているので、小四の時、それを見てみると、
『駒王学園』というのが学校のリストに書いてあるのに危うく吹き出しそうになった。
家から遠いから通ったりするつもりはないが、何となく確信する。
ここはハイスクールD×Dの世界だと。
そんな訳で俺は自分がどんな力を持っているか確かめてみる事にした。
うちの両親は海外を飛び回っているが、職はただのサラリーマンらしい。
つまり、親が嘘をついていない限り、魔術師の可能性はない。
となると、ただの人間に宿る力はもうひとつだけだ。
これで何にもなかったらイタい廚二病と同レベルだよな、と考えつつ、俺は目を閉じて意識を集中させる。
(力よ……なんでもいいからあるなら発動しろ!)
念じていると、何かが手の中に生まれたような気がした。ついで重みを感じる。
おそるおそる目を開けてみると、
手の中に俺の体に見合ったサイズの小さな剣があった。
その剣からは神々しさではなくどこか禍々しさを感じさせる。
つまり魔剣だ。
「なるほど、じゃあ俺の能力は…」
『