お空の上の奇行文。
5話
やぁみんな、元気かい?
最近尻尾のツヤが無くなりつつある稲荷です。
目も死んだ狐のような目になりました。
そして聞いてください。
遂に、緊急回避の横跳びで壁にめり込むこともなくなりました。
加えて空も飛べるようになりました。
ひとえにナノハサンのパーフェクト砲撃教室を連日受けたおかげです。
避けたらその先にも弾が先回りしてたり。
左右を囲んで、前方から魔砲撃ってきたり。
誤字にあらず。
もうね、少しでも力を使えるようにならないと、次の日の朝は拝めない感じだったから。
後なのはさん曰く、俺にリンカーコアとかいう魔法を使うのに必要な器官は無いとの事。
故に、多分妖力的なモノを使って飛んでいると考えられる。
気とは違うものに思えるから勝手に妖力とか言ってるが。
使えるの俺しか居ないし、フィーリングチックなため無問題。
と、ここまで来たら、ようやくナノハサン教室が一旦終了になった。
因みにずっと疑問だった、何でそこまで俺に固執するのかを聞いてみたところ。
私の使い魔がヘタレだと、私の躾が下手に思われそうだから、だそうだ。
躾にはキョウドウとルビが振られているのはご愛嬌。
日に日に俺の扱いがひどくなっていきます。
そしてしばらくはカラフルチビッ子達を見ないといけないらしく、自主練と相成った。
自主練いいよ自主練。
死ぬような思いをすることもないし、自分のペースでできるし。
1人で黙々と集中していたおかげで、いくつか技を作ることができた。
名前はまだ無いけど。
技名って重要だよね。
技名一つで厨二にもなるから、お披露目をする時の事を考えて慎重に名付けねば。
そんな1人の時間が素晴らしすぎた為に、もう俺をじっくり見ることは出来ないんだ……ごめんね。と言われたときは素直にもう二度と見てくれなくていいと思った。
アイアンクローされた。
やつは新種のサトリか?
○ ● ○ ● ○ ●
なにはともあれ今は自由。
なのはさんは仕事に行っているので、俺をアレするサディスティッククリーチャーは居ない。
緊急用の通信機みたいなのは渡されたが、まぁ使うことはないだろう。
しかも実はお金もなのはさんからお小遣いでいくらか貰っているのだ!
だから少しは買い物も出来るんだぜ。
完全なニートだが。
微妙な立場で正式に働けないからいいんだよ。
そんなこんなで今日も今日とて、平和を謳歌しつつ六課の中を散歩中。
戦場から帰った戦士ってこんな気分なのかね。
感傷に浸っていると突如鳴り響く警報。
目覚まし時計のアラームでもビビる俺を驚かせるには十分なものだった。
気がつくと近くにあったゴミ箱の中にいた。
いや、何かここに油揚げ王国の入り口がある気がしてな?
『なのは隊長、フェイト隊長、グリフィス君。
こちらはやて』
いきなり画面が目の前に現れたのでもう一度油揚げ王国の入り口を探してしまった。
これはなのはさんから貰った通信機……かね?
画面にはそれぞれ、八神・なのはさんとチビッ子隊・眼鏡のイケメン・フェイトさんがいる。
八神が焦った表情で状況を語りだした。
『レリックらしきものが見つかった。
対象は山岳丘陵地帯を山岳リニアレールで移動中。
内部に侵入したガジェットのせいで、車両の制御が奪われているらしい』
まただよ(笑)
レリックとガジェットって何さ。
あれか、とりあえずはリニアレールが敵に奪われてやばいって事か。
頑張ってこい。
俺はまったりしてるから。
『フェイトちゃん、なのはちゃん、いけるか!?』
『いつでも!』
『私も!』
『ティアナ、スバル、エリオ、キャロ、稲荷。
みんなもいいか!?』
『はい!!』
「なんだって?」
何故俺が含まれてるし。
『えぇお返事や。
ほんなら、機動六課、フォワード部隊……出動!!』
『はい!!』
「なんだって?」
○ ● ○ ● ○ ●
無視するとピンクの光に焼かれる事は眼に見えていたので指定の場所であるヘリポートへと急いだ。
そこには既に、なのはさんとチビッ子隊。
時間がない、とよく分からない内に連れ込まれる。
「新デバイスでいきなりになっちゃったけど、いつも通りにやれば大丈夫だから!
おっかなびっくりじゃなく、思いっきりやってみよう!
空は私とフェイト隊長で制圧するから、みんなはスターズ・ライトニングに分かれてリニアレール内のガジェットを破壊しつつレリックを安全に確保。
何か聞いておきたい事はある?」
「レリックとガジェットと俺がここにいる理由がサッパリング」
「無いようだね
じゃあ、頑張っていこうね!」
分かってはいたが目から溢れでた汗で視界がセルフエコノミー。
そしてチビッ子隊は、緊張しているのが目に見えて分かる。
俺はと言えば、無視されて切ない気持ちを紛らわせる為に操縦士と話していた。
ヴァイスっていうらしい。
「旦那、言っちゃ悪いですが大丈夫ですか?
色々噂は聞いていますが、あんまし強くはないんでしょ?」
「チビッ子達と戦ったら1対1でも5分で負ける自信がある。
戦闘経験皆無なパンピーなめんなよ。
耐久力的な意味合いでなら……訓練時ではなのはさん相手でも6分は持つんだが」
「そ……それは。
なんとも壮絶な訓練だったみたいだね」
「分かってくれるか。
なのはさんは白い服着て天使に見えるがありゃ魔王だ。
DQの第三形態なやつらだってあそこまで酷くはない」
「ちょ、なのはさんに聞こえたらどうするんっすか!?
しかも何気に意味が分からないし……
てかそれなら何故来たんで?」
「さっきのやりとり見てたお前がそれを言うか。
俺が知りたいよその理由を……
まぁ……でも戦場には出ないでしょ。
チビッ子達の任務みたいだし、俺関係ナッシン。
ヘリの中でまったりしてるよ」
「え? お稲荷さんには今回ライトニングについていってもらうよ?」
横から俺とヴァイスの会話に入ってくるなのはさん。
てか何故その情報が今まで入ってこなかったし。
もう目的地周辺じゃね?
「まぁ、子どもに任せてる俺が言うのもなんだがな。
あいつらの事、よろしく頼むわ」
ヴァイスの言葉にしばらく固まる俺だったが、これは腹を括るしかない。
彼に一つ頷くと、俺はエリオとキャロのもとへ向かった。
やはり緊張しているのか、ガチガチな2人。
特にキャロがヤバイみたいで少し気持ちが沈み気味のようだ。
だが、そんな事俺には関係ない。
「エリオ、キャロ」
初めて見る俺の真剣な表情に、2人はどうしたのかと聞いてくる。
「今回、俺はお前らライトニングについていくことになった。
そこ、えっ……て顔するんじゃない。
俺も30秒程前に聞いたばかりで絶賛絶望中だ。
……それはさておき、任務遂行に全力を尽くして欲しいが、ひとつだけ言っておく」
俺の言葉に二人だけじゃなく、ヘリの中全員が耳を傾けているのが分かる。
「ガジェットの破壊?
レリックの確保?
意味はあまり分からんが、それらを成し遂げることは重要なのだろう。
だが、それよりも大切な事がある。
それはな……………………………俺を生きて家に帰す事だ。
俺のこと、よろしく頼むわ」
チビッ子共より弱い俺が生きて帰るにはこいつらの助けは必要不可欠。
最悪、ガジェットの破壊もレリックの確保も失敗していいから俺だけは守ってほしいです。
「お〜い〜な〜り〜さ〜ん〜?」
振り返ると、額に怒りの四角を貼りつけた夜叉がいた。
「エ、エリオ!
任務前の準備運動だ、俺を守ってくれ!」
「無理です。
というかどんな準備運動ですか」
「くっ、キャロ!」
何イイ笑顔でサムズアップしてますか!?
あなたさっきまでもっと沈んでなかったっけ!?
「いや待ってくれなのはさん。
そもそも『最強』ではなく『さいきょー』キャラが固定化されつつある俺が誰かを守るなんてそんな事できるはずがアッ————!!」
○ ● ○ ● ○ ●
「じゃあ、ちょっと出てくるけど……みんなも頑張って、ズバッとやっつけちゃおう!」
「はい!!」
「……はい」
「キャロ?」
「え?」
「そんなに緊張しなくて大丈夫。
離れていても、通信で繋がってるから。
ピンチになったら、助け合える。
キャロの魔法は、みんなを守れる優しくて強い力なんだから」
「通信かよ、そこは心で繋がってるとか言ってやれよ。
てかなのはさん、いいセリフなんだから俺を踏みながら言うのはやめってイタイイタイ踏み込む力を強めないで背中がぁぁあああ」
「ね?」
「は……はい!!」
ひとしきりキャロを励ましたら、なのはさんは開いていたハッチから飛び降りたようだ。
キャロは喜んでいたようだが、俺は踏まれていた背中がギシギシ言ってるよ。
だが、神は俺を見捨てなかった!!
なのはさんが先に行ってくれるとは!!
「フ、フハッハハハハハ!!!
なのはさんという恐怖が去った今、俺を脅かす者はいない!!
という訳でヘリで待機して、いい感じに終わりそうになったら何食わぬ顔で合流するからみんな頑張……って僕もみんなを守ろうかなぁハハハ」
「ヴァイスくんにも一声かけていこうと思って奥にいただけなんだけどなぁ……
お稲荷さん、任務が終わったら、お話なの……」
………………神は俺を見放した。
「そういや、リイン曹長知らないか?」
「誰だそれは」
「いや、銀髪を腰くらいまで伸ばして、髪を片方だけ軽く結んである……」
「あぁ、似たような人形なら出発するとき椅子の上にあったぞ?
揺れてあっちこっち行くと危ないからそこの鍵付きの箱に入れておいたが」
「え」
「え?」
行間を変えてみた。
シーン転換時に○●○●○●を入れてみた。
連日午前3時の帰宅に全俺が泣いた。
セリフ見ておわかりだろう、初めて原作見ました。
書いてて分かった。
見ないと情景が、全く分からん。
あ、PV5000いってました。
こんな変態を見てくれて感謝感激です。
改:漢数字を違和感がない程度に数字に変えた。
でも一部既に数字だった。
6話は全部漢数字だったのに、イミフ