ちょっと寄り道2回目。
中世とはこういう場所の事を言うのだろうか。
アスファルトのような綺麗な道ではなく、大きな石を隙間なく埋めたような、少し凸凹した手作り感溢れる道。
鎧や剣を携えて歩く住民たち。
電気的な物が見当たらない町並み。
いや、そこまで中世に詳しい訳じゃないんだけど。
個人的なイメージで。
そして極めつけは。
俺たちが今立っているここ。
浮遊城アインクラッド。
何十層にもなるフィールドで構成された、その最下層。
まさにその存在、ファンタジーである。
「だが何故だろう、ゆりかごという前例を体験した俺に感動は薄い」
「まぁ、そうだろうねー」
そう言いながら俺と一緒に辺りを眺めているのは、周りの人と同じ感じの服装になっているなのはさん。
あれだ、RPGで最初に着ている布の服みたいなやつ。
加えて普段は戦闘の時でも白い洋服オンリーなのに、今は革の胸当てみたいなものをしている。
新鮮である。
「でもほら、お稲荷さん!
周りに円錐を逆さにした感じの広場がいくつもあるよ!」
確かに、地球にあったら根元がポッキリいきそうな、物理法則を無視した大地だ。
しかし。
「キャロやエリオ達の所には浮遊大陸がありましたが何か。
ヴィヴィオはどうよ?」
「魔法を使えてドラゴンと戦って、ガジェットっていう機械を刀で切りまくって。
今、ヴィヴィオが新鮮に感じるのはこの服装のみ」
寂しいこと言うなよ。
後、ガジェットって何さ。
あからさまに色めき立つ周りとは温度が違う俺達。
さてどうしたものかと。
「そういやお稲荷さん。
尻尾はそのままなんだね」
「羨しいだろう」
「え、あ、うん。
ヴィヴィオも子供姿のままでよかったの?」
「成長して胸がでかくなるのは、あの鮮烈なヴィヴィオだけで十分だと思う」
何気に気にしてたのね。
さて、これから何をするかだが。
そもそも説明書を読まずに始めたこのゲーム。
普通のオフゲなら、イベントが起こった後に○○を倒せ! 的な話になるのだがそれがない。
チュートリアルはないのか、チュートリアルは。
「ちょっといいかね?」
まずは丸腰だから、どこかで武器屋を探すか。
それとも最初だから観光しようか。
なのはさんとヴィヴィオと話し合っていたところ、横槍を入れる人物到来。
「どちら様でせう」
「いや何。
キャラクターメイキングの部分に、尻尾を付けるというオプションは無かった筈だからその姿が気になってね。
どうやってその姿に設定したんだい?」
視線を向けると、髪をオールバックにした渋いオッサンが。
服装は周りの人と一緒なのだが、こう雰囲気が。
何かスカさんみたい。
「というかキャラクターメイキングって何だろう」
「狐パパ……
そこまで頭イっちゃったの?」
ひどくない?
「システム的な何だろうじゃなくて。
そんな設定あったっけ。
ゲーム始めたら、即ここに来た気がするんだが。
でもまぁ、現実と同じ姿のが違和感ないしいいんじゃね?」
「だね。
下手に身長や体重変えちゃうと、現実と同じ動きをする~って訳にはいかないからね。
お稲荷さんだと特に、尻尾は重心に結構影響するだろうし」
「それを重視するってスカさんも言ってたし、下手に弄らなかったんじゃないかな」
何てことを話していたら、既に存在を忘れていたオッサンが「……ふむ」とつぶやいた。
「つまり、そのアバターが君たち本来の姿である、と?」
「んむす。
オッサンも尻尾が羨ましいですかね」
「いや、全然だが。
しかし、にわかには信じ難いが、仮にそれが本当ならばリアルの君に興味があるね」
「スカさんと同じようなこと言わんでください」
「スカさんとは誰かね?」
「マッドサイエンチストです。
微妙にオッサンからも同じ匂いがするとです」
「それは加齢臭だね」
なん……だと……
「まぁ、いい。
サービス開始と同時にチートでもしているのなら、GMに通報しようかと思っていたのでね」
「……ねぇ、お稲荷さん。
チートって何?」
横にいたなのはさんが聞いてくる。
未だにこういう方面の用語には弱いなのはさんである。
「こういうの」
ヴィヴィオを指差す。
「おじさん、狐パパは存在がデタラメです」
ヴィヴィオは俺を指差す。
パパさんに向かっていい度胸だ。
「どっちもどっちだから、ケンカはやめてね?
チートの意味は何となく分かったから」
俺とヴィヴィオの間に入ってきたなのはさん。
後半の意味はどういう事か小一時間話し合いたい気もするが。
ふっ、ヴィヴィオ、命拾いしたな。
このまま事が起こっていたら、確実に俺は死んでいた。
「ははは、仲のいいことだ。
ともかく、確かに不正はしていないようだ。
君の存在は大いに気になるところだが、このゲームを楽しむ者同士。
仲良くやろうじゃないか」
そう言ってくるオッサン。
そうですね、と笑って返しておく。
「では、私はこの辺りで失礼するよ。
……あぁ、そうそう」
踵を返し、その場を去ろうとしていたオッサンが1度立ち止まる。
「1つだけ聞かせて欲しい。
君たちは、現実世界からかけ離れたこの世界を。
このゲームをどう思う?」
「別世界でなのはさんの魔法で砲撃されて、ドラゴンに会って、この城みたいな要塞が出現して、あまつさえ本から人が出てくるという不思議現象にまで遭遇した俺に新鮮味は無かった」
「ちょ、お稲荷さん!
この世界の人には魔法を教えるのはダメなんだって!」
初耳なんですが。
「……テイクツー。
いや、凄いっす。
これが仮想現実なんて未だに信じられませんねー!」
「君たちは、この城に似たものを見たことがあるのか?
しかも、魔法が使える……?
いや、キャラ設定をしていないのなら、アバターはスキャンしたまま、現実世界のものとなる。
そして、それが彼の尻尾が本物であることを証明している。
そんな不思議生物がいるのなら、魔法や別世界が存在していてもおかしくはない……?」
聞いてよ。
尻尾だけじゃなくて耳もあるんだよ?
後、誰が不思議生物だ。
「あー……えー……そうですねー
もう壊れちゃいましたけど、ゆりかごってのがありましたよー
中にも侵入しましたよー
もう俺達中二病でいいんで。
中二発言と思って聞き流してくださいー
なのはさんが後ろでシャドウボクシングしててテラコワス」
こう、アッパー的な動きをすると拳圧で俺の尻尾がぶわぁってなるんだ。
どんな動きをしてるのかと。
この間、庭でしてた素振りと何か関連してるのだろうか。
「……叶わない願いかもしれない。
だがもし、このゲームをクリア出来たなら。
是非とも君たちと、その世界の話をしてみたいものだ」
自己完結したのか、オッサンは俺達に背を向けると、止めていた足を再び動かした。
その姿は、すぐに人ごみへと紛れ見えなくなる。
「……何を言ったわけでも、したわけでもないのに、俺達がここにいるのを不正じゃないと断言した事。
最後の伏線的な発言。
なのはさん、あいつが犯人です。
名前知らんけど」
「こーら、人の事をそんな風に言わないの!
エリオの時でも同じことやってたでしょ!」
あれはエリオが人類の敵だったからである。
「絶対、事件が起こったら奴が犯人でござる」
「はいはい、わかったから。
じゃあヴィヴィオ、まずは武器屋に行こっか!
こういうゲームは初期装備よりも、武器屋で売ってる所持金で買える武器の方が強い事がたまにあるんだ」
ワクワクした顔でヴィヴィオにそういうなのはさん。
何気に最初は渋っていたが、何気に彼女もノリノリである。
だがしかし。
「なのはさん。
わっちの力を忘れたのかや?」
変化『狐の尻尾太刀』
手には鞘に納まった日本刀が生み出された。
「武器無双」
「そういやそんなこと出来たっけ。
因みにそれを使う技術は?」
「銀さんだって決まった型は無い」
「無茶苦茶に振り回すんだね……」
ちょっと貸して?
と言われたので、尻尾太刀を手渡す。
そのまま俺とヴィヴィオから距離を取るなのはさん。
そういや、あれって攻撃力とか出るんだろうか。
見た目かっこよく、威力がひのきの棒レベルなのは勘弁願いたい。
そんな事を思っていたら、10m程離れたなのはさんが抜刀術の構えに入る。
嫌な予感がしたので、ヴィヴィオを呼び寄せ抱き上げた。
それと同時に、離れていたなのはさんの姿が掻き消え。
次の瞬間には、俺の真横に現れ刀を振るってきた。
思わず手に持ったものでガードする。
止まる刃。
ヴィヴィオの首筋の皮1枚。
「あ、ごめん」
「狐パパ、後で本気で殴るからね。
どこの世界に娘で斬撃を止めようとする人がいるか。
ちょっと本気で漏らしそうだったよぅ」
「……今回ばかりは本気で俺が悪かった」
半泣きのヴィヴィオに真剣に謝る。
だがまて、なのはさんも悪いのではなかろうか。
てか今の動きはなんだべさ。
「家にいる間に、こっそりお父さんに教わったんだ!
お稲荷さんが使ってた神速ってやつを利用した、うちの剣術の奥義『虎切』って言うんだけど。
現実世界じゃ、使う機会なんてなかったからねー!
ちょっと張り切っちゃった!」
士郎さん。
あーた、なんて物を教えてるんですか。
「というか、奥義をそんな短時間で習得していいものなのだろうか」
「筋がいいってお父さんに褒められたくらいだからね!
少し落ち込んでたみたいだけど。
なんでだろ?」
そりゃあ、自分が頑張って覚えた奥義を簡単に使えるようになったら、そうなるんじゃなかろうか。
「まぁそんな事はいいの!
お稲荷さん、ヴィヴィオ!
狩りに行こう、狩りに!」
「防具はどうする、防具は」
「え、要る?」
先程、凄まじい動きと剣術を見せたなのはさんを見て。
ヴィヴィオを見て。
自身を見る。
「あれ、要らんかも」
「そのうち、服とかは作って欲しいかも。
今は狩りだよ狩りー!」
そう言いながら街の外へと向かうなのはさんを追いかける俺とヴィヴィオ。
1つだけ言わせてもらうなら。
尻尾太刀を返して欲しいとです。
「ほんの少しタメを入れて、スキルが立ち上がるのを感じたら、ズパンて打ち込む感じ!」
「ズパンてよぅ……」
草原に連れ出された俺達。
何か向こう側にも、プレイヤーの人たちがイノシシ相手に戦闘している。
スキルが立ち上がるって何の事だろう。
さっきから連続で戦闘してるなのはさんに聞いてみる。
「なのはさーん!
何かスキル使ってー!」
「うん!
じゃあ……さっきは寸止めしちゃったけど。
今度は完全版のぉ……虎切!」
さっきと同じモーションで、こっちのイノシシとの距離を詰めながら切り裂くなのはさん。
一撃でイノシシのHPが0に。
すげえ。
すげえけど、それはゲームのスキルじゃなくてあなたのスキルや。
「ダメだ、なのはさんはトリップしてる。
ヴィヴィオ、お前も何かスキルやってみて」
「あい!」
近場に沸いたイノシシを指差す。
ヴィヴィオは両手を拳にして、ガンっと1回打ち付け気合を入れる。
右手を腰の位置に。
体制を低く。
刹那、ヴィヴィオの姿が掻き消え。
次の瞬間にはイノシシを遥か前方に吹き飛ばし。
腕を振り抜いた状態のヴィヴィオがいた。
「お前ら親子して、消えて攻撃が好きなのか」
「龍クエストのハッサン流正拳突き。
シンプル故に、避けにくい」
確かに。
しかし威力は段違い。
あのイノシシを見ろ。
ブヒー! みたいな鳴き声を出しながら、吹っ飛んでる最中にHP0になって砕け散ったぞ。
オーバーキルな気がする。
「狐パパだったらどうする?」
……近づくと殴られそうだし。
神速は調子乗ると頭痛いし。
尻尾太刀をもう1本出して切ってもいいけど、なのはさんと被るし。
あ。
「石投げよ」
近場の石を拾って。
ちょっと遠めのイノシシに。
ピッチャー稲荷、振りかぶってぇ……!
「投げたー!」
ギュオン!
そんな効果音と共に空中を飛び、イノシシに命中した石。
当たり所が良かったのか、1発でHPを削りきった。
「俺のコントロールすげーだろ」
「あ、うん。
狐パパのデタラメさを改めて思い知ったよ」
なんでさ。
ふと視線を感じたので、振り返る。
先程イノシシと戦っていた2人も、こちらを唖然として見ていた。
黒髪イケメン君と、赤髪のお兄さんである。
あ、黒髪の方と目が合った。
「な、なぁあんた。
というか、あんた達。
一体、今何をしたんだ……?」
「俺は石を投げた。
ヴィヴィオは素早く近づいて殴った。
なのはさんは……」
どこいった。
辺りを見渡す。
あ、イノシシに何か凄い突き技してる。
射抜っ———!! って叫んでる。
見なかったことにしとこう。
「どんなステータスしてるんだよ……
まさか、チート?
普通のキャラ設定じゃ有り得ない姿してるし」
「それ言われるの2度目なんだが。
チートじゃないとお墨付きを頂きました。
後、キャラ設定は面倒なのでリアルの容姿で参上した次第」
横でイエーイ! とブイサインをするヴィヴィオもいます。
黒髪君も少し困った様子。
「誰が信じるんだそんな話。
……まぁ、100歩譲って仮にその話が本当だとして、あの動きは?
ゲームシステムの補助を受けない限り、ここではリアルの動きしか出来ないはずだ。
つまり、今このサービスが開始された時点であんな動きが出来るのは、明らかにおかしい」
「え、ゲームシステムの補助なんて受けれるの?
あの動きは日常的なうちの家族の動き。
凄いね、高町さんちの剣術って。
あの一家が居れば、自衛隊にも匹敵するんじゃなかろうか」
ちょっと遠い目をしてなのはさんを眺める。
そして、いつかはその剣先が俺に向くのだろう。
主に、喧嘩か制裁の名目で。
「ヴィヴィオ。
なのはさん、何か嬉々として高町家剣術の練習をしてるけどさ。
あれって極めると将来的に俺がヤバくね?」
「今頃気づいたの?」
「よし、今日1日で俺達のSAOは終了のお知らせだ。
なのはさんに剣術を完成させてはならない。
1日くらいなら放置しても大丈夫だろうから、明日にはナーヴギアを押入れ深くに封印しよう」
えー! と不満の声を上げるヴィヴィオ。
「諦めろヴィヴィオ。
黒髪さんも説得を。
主に俺の未来の為」
「黒髪さんて……
俺はキリトだ」
キリトね。
私は稲荷です。
「ついでに俺はクラインだ!」
後ろでポツンと立っていることに耐えられなかったのか、赤髪さんが割り込んでくる。
キリトとクライン。
うん、新キャラは覚えられん。
「しかしあれだな。
稲荷ってなんというか、まんまだな」
「やかましい」
さて、自己紹介も済んだところで。
あそこの暴走娘を回収して、ログアウトと致そうか。
「あ、それなんだけど。
実はログアウトボタンが……」
ログアウトボタンとな。
そんなものがあるのか。
体中をまさぐってみるが見つからず。
どうやら人体にくっついているのではないようである。
「何やってるんだ、稲荷」
「いや、ログアウトボタンなるものを探しているのだが。
そもそもこういうゲームをすること自体が初めてなもので。
何、メニュー画面とかどっかにあるの?」
はぁ、とため息を吐くキリトさん。
次いで、手を上から下になぞる様に動かした。
するとスマホの画面のように、目の前にスライドして現れる光る画面。
「そんな機能があったのか」
「驚かないんだな。
最初は目の前に画面が出るので結構みんなビックリするんだが」
「いや、俺の携帯も誰かと話すとき、目の前に画面が出てくるので」
「……え?」
いやしかし、ちゃんとメニュー画面があるとか。
お、装備の欄もあるぞ。
「もしかしてこれ、ただ手に持っただけじゃ装備したことにならないとか?」
「当たり前じゃないか。
オフゲでもあったろ?
装備しなきゃ意味がありませんよって」
そっかぁ。
遠い目で再びなのはさんを見つめる。
最後のイノシシを狩り終えたなのはさんが、こちらへ戻ってくる所だった。
因みに装備しないと?
「ん?
システムの補助は受けられないからソードスキルは使えない。
このゲームにおいて、ソードスキルは必要不可欠だからな。
殴っても蹴ってもいいけど、それで与えられるダメージには限度があるから。
だから、装備は忘れないようにな!」
善処します。
「あ、で、ログアウトボタンなんだけど。
普通は設定画面の、オプションとヘルプの下にあるんだけど今は空欄になってるだろ?」
「……空欄とな。
俺にはスカリエッティコールと書いてあるボタンがあるのだが」
Option・Helpの下のボタンには、Scaglietti Call と書かれたボタンが。
読みにくい。
てか何をしたスカさん。
「あ、ヴィヴィオのも同じだー」
「あの人ナーヴギア自作してたから、それのせいか。
スカさんの事だから大丈夫だろうが」
「……お前たちは何を言ってるんだ?」
ナーヴギアは高かったので、友人に作ってもらいました。
スカさんは作ってくれた人。
「え、自作PCとかもあるんだし、作っても違法じゃないと思うんだが……アウトなの?」
「いや、大丈夫だとは思うけど……
そもそも最先端技術をそんなお手軽に作れるスカさんって何者なんだ」
頭を抱えるキリト。
後ろではあまり事態を把握できていないクライン。
スカさんはね。
無限に欲望のあるエロい人。
そんな事を話していたら、突如響き渡る鐘の音。
どうやら街の鐘が鳴っているようだ。
何事かと、街の方に視線を向けた瞬間。
「あ、お稲荷さん!
お・ま・た……」
その場にいた俺達は全員。
なのはさんは何かポーズを取って、俺達に何かを言おうとしていた途中で。
体全体が青い光に包まれ。
草原から、どこかへと転移させられたのだった。
こんにちは、アメフラシです。
感想を返せていないアメフラシです。
しっかり読ませて貰い、励みにさせて頂いております。
まとまった時間が出来たら返信せねば。
だが友人J、てめぇはダメだ。
電話越しに爆笑しながら感想を音読するんじゃない。
さて、寄り道が2回目となりました今回。
話が進まない。
おおよそアニメ1話の3分の2くらいを進んだところでしょうか。
本編を書いている時も思ったのですが、とことん日常系が好きなアメフラシ。
戦闘シーンになったら、もうちょっとスピーディーになるかなと思われます。
他のSAO二次創作を執筆されているSSも携帯片手に読みつつ。
アニメ2話も見ながら。
奇行文3話を書きつつ。
オンラインゲームをする。
最高ではないかね。
後は仕事をしなくてもお金を稼げたら完璧と考えるアメフラシ。
ヴィヴィオに愚痴ったら、問答無用で焼酎の中にトポンされそうです。
そんなこんなで寄り道2回目。
お口に合いましたでしょうか。
こんな感じに進んでいくSAO編。
今後もよろしくお願い致します。
「ねぇ、狐パパ。
この地図合ってるの?」
「無論だ」
「お稲荷さん、何で西に向かってる筈なのに地図は上が北なのかな。
それじゃ進む方向が90度違うんだけど。
実は地図の見方知らないでしょ」
「無論だ」
「流石狐パパ。
ちょっと寄り道というか、軽く遭難してる気がするよ……」