まず最初に言います
もろもろの謝罪はあとがきで
主人公が二人いますのでセリフがカオスです
まぁ、どちらが光成かはご想像で・・・・
では
第2話 アンリ・マユの覚悟 ベルセルクの決意
別世界
鉄影克はいつも以上に冷静で、そしていつも以上に心が躍っていた
『人類の敵』『BETA』『戦術機』『ハイヴ』
こんな単語を聞いていれば
すぐに分かる事だった
———人類は宇宙人と戦争しているのか———
一体どんな宇宙人かまでは知らないが、だが確かに分かる事が三つほどある
いま自分がいる世界は別世界『if』と呼ばれる世界で
いま自分が乗っているのは宇宙人と戦うための兵器で
自分がこれからすべき事はその宇宙人と戦う事なんだと
そして意識が現実に戻されていく
『日本人・・・だと・・・?』
先ほど通信?を求めてきた目の前にいる兵器を操っている人達の隊長に当たる人だろう
僕のことが日本人だという事に驚愕を隠せないらしい。
「ええ。なんなら後で調べてみますか?」
『・・・・俺はそういう趣味ではないんでな。他の奴に任せる』
まあ確かに人の体、ましてや男と言ったらどこかの科学者か男色家みたいなものだろう
それはこちらとしては願い下げだった。
『・・・・時間も無いのでな、では最後に聞こう。こちらに敵対する意思はあるか?』
この質問で周囲の僕以外の人間が殺気立った。
それほどまでに僕の事を危険視しているんだろうか
まあ実際敵の本拠地のような物体で落ちてきた人間に敵視を持つなといわれても無理がある
だが現実は予想を常に右斜め上45度に行くものだ
「いや、別に。これから大規模な作戦があるんですよね?手伝いますよ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?』
何だこの沈黙は
質問をしておいて答えに応じないのはどうかと思うが
・・・・・・もしかして答え方を間違えた?
彩峰中将side in
「日本人・・・だと・・・?」
俺が指揮している部隊———デュラハン大隊の作戦ルートに突如現れたハイヴのような塊から出てきた戦術機
そもそも戦術機がハイヴから出てくるだけでも驚いてるってのに
その戦術機に乗っているのは俺達と同じ人間で日本人だと名乗ってきた
『ええ。なんなら後で調べてみますか?』
「・・・・俺はそういう趣味ではないんでな。他の奴に任せる」
奴が人間で日本人であるかどうかは気にはなるが、どこぞのマッドサイエンティストとか言う輩とは分野が違う
ましてや男色家などといわれるのも心外だ、これでも妻と子供を持っている。
彼に関してはまだ聞きたいことが山ほどあるのだが今は作戦中だ、時間をかけるわけには行かない
つまり最後の質問だ
「時間も無いのでな、では最後に聞こう。こちらに敵対する意思はあるか?」
敵対するのであれば即時撃破
敵対しないのであれば本国にて詳しい事情を聞くかまたは従軍の二択になる
答えは目に見えているのか部下の皆は未確認(アンノウン)に武器を構えている
だが、彼の返答は我々の予想を右斜め上45度を行くものだった
『いえ、別に。これから大規模な作戦があるんですよね?手伝いますよ』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
正直、返答に困った。
このまま本国に送ったほうがいいのか。
それともわけの分からん力を信じたほうがいいのか。
確かにこのまま彼を本国に送って我々の戦いとは無関係は所で暮らしてもらいたいと思っている
だが彼には戦術機に搭乗者として我々の目の前に出てきてしまったからには無関係とまでにはいかないだろう
ならば聞かねばならない事がある————
「君は・・・・それでいいのか?この先には血塗られた
それでもいいのか?君はすぐに死んでしまうかもしれないのに?」
これもまた
side out—————
『君は・・・・それでいいのか?この先には血塗られた世界(せんじょう)という
一方的殺戮しか存在しないんだぞ?
それでもいいのか?君はすぐに死んでしまうかもしれないのに?』
・・・・出たくないとは言えば嘘になるかも知れない
この身の性を恨まずして生きていけただろうか
信頼を寄せられたのは家族とごく少数の人達
後の人間は
6歳から【我慢】という名目で学校の先生にクラスメイトと遊ぶ事が出来なかった
10歳になったら【楽しんだ】だけで学校の教頭に教育と称した体罰をされ
週に1度はサンドバックとされていた
中学校に入ってから相手にされなくなり
中学2年の時に両腕をカッターナイフで20回以上同級生に刺された
中学2年の半ばで親友を小学校のときのクラスメイトに殺されて
中学3年の半ばで人を殺した
高校に入ってからは世界が敵になった気がした
そんな事があっても僕は人を信じる事しか出来なかった
どんな事があっても人を信じるという選択肢意外は出来なかった
それが僕の定められた逃れなれない答えが一つの二者択一
自己満足でしか生きられなかった拠り所がなかった運命
自己犠牲しかなかった僕の人生という終わりのないレール
ゴールなんかなくて
ルートは地獄道
小さな背中に背負うのは大きすぎる【世界】
人に怨まれ妬まれ嫉妬される運命の【負】
故に『人間』としての道を外されて
『化け物』の道にしか入れなかった僕自身の
だから僕はこの世界を歓迎する
だから俺はあの世界を怨まずにはいられなかった
そのためには自己犠牲は惜しまない
それでもあの場所が好きだったから留まることしか出来なかった
これほど神という存在に感謝した事は無かった
これほど世界と運命を呪った事は無かった
ならばこの身に定められた運命を拒絶しよう
ならばこの定められた
そのための世界の負であり
そのための狂戦士なのだから
この背中に背負えるものは少ないけれど
この狂気で救えるものは少ないけれど
過程こそが僕の求めた
結果こそが俺の求めた
「それこそが私・・・・・いいや僕であるが事を証明する証」
「それが俺の歩いてきた人生である証」
「世界の負を背負わざる終えなかった僕はそうする事しか救えなかった」
「救うには俺の路を否定して世界と狂ったかのように相対するしかなかった」
「それが
「それが
「在り方は違うが」
「目的は同じ」
「だから俺は求めた、答えが幾万の路を」
「だから僕は求めた、最後の二者択一を」
「「だから俺/僕達は否定した、この敵が存在しないといられない世界を」」
「だって僕達は」「だって俺達は」
「「そのために
ス イ マ セ ン デ シ タ !!
更新に2ヶ月も掛かってしまいました
まさか市民劇と部活が午前午後で重なるとは作者もびっくり出して
ここからはものすごく言い訳がましいのでやめておきます;
これからはドンドン更新していきたいと思います!
意見、感想を待っています