本編100話達成記念挿話12・第1部
この妄想捏造小説も、本編100話を達成しました。
これも全て読者の皆様のお陰!
感謝感激です。
今回のお話よりもう少し先の106話で、やっとレコンキスタが動き出します。
漸くオッパイ戦争が始まる訳ですが……
その前に、本編100話達成記念として
「ワルド&カステルモールの変態紳士エターナルロリータへの旅・四部作」
をお送りします。
では我が妄想尽きる迄、お付き合いお願いします。
私は、カステルモール!
大国ガリアで、竜騎士団を率いているエリートだ。
だがしかし
「男の浪漫本ファンクラブ・変態と言う紳士の集い!」
カリスマ上級会員のカステルモール!
と敢えて言わせてもらおう!
此方の方が、超エリートなのだ!
万を超える会員のトップ3、同志ワルドと双璧を成す紳士だ!
勿論ナンバー1は、ソウルブラザーであるツアイツ殿である。
何時か、彼と肩を並べるだけの漢になるつもりだ!
今は、我が妖精エルザ殿に会いに行く途中。
取り敢えず仕えているイザベラ様を騙くらかし、何とか彼女をモノに……
ゲフンゲフン。
彼女は吸血鬼だそうだ。
ツアイツ殿の情報だが、何時も正確にハルケギニア中の事を把握している。
オッパイで知らぬ事は無い!
と、言われたが本当だ。
きっと、私と彼女の馴れ初めもご存知なのだろう。
だが、知らぬ方々の為に我が妖精エルザとの出会いを語ろう。
そう、あれは……
ガリア南東の片田舎。
サビエラ村の近くにて、亜人討伐に向かった時だった。
討伐自体は、大した事は無かった。
空中戦が主体の我が隊に任務が来たのは、イザベラ様は早期解決を望んだ為に私が名乗り出たからだ。
イザベラ様は……
口は悪いし大酒飲みのアル中っぽい困った方だが、国を思う気持ちは評価している。
この国の政務に携わる者の中では悪くない方だ。
残念ながら胸がかなり育っているが、ソウルブラザー好みなので仕方ない。
イザベラ様もツアイツ殿の事を口では悪く言っているが、皆ツンデレのツンだと理解している。
ツンデレとは、面倒臭いものだ……
その彼女が、早期解決を望んだので機動力の有る我が隊が向かった。
我らは風の精鋭。
地上とて、戦力は変わらない。
ただ、相棒の風竜が暇なだけで何の問題も無く解決した。
しかし日帰りで達成出来る距離でも無く、サビエラ村の近くで野営をしたのだ!
食料等を手に入れる為にサビエラ村の村長宅に行った所、団長たる私だけでもと泊まる様に勧められた。
イザベラ様は、平民からの無用な搾取を許さない。
だから平民は比較的協力的だ。
今回の討伐も、亜人の目撃者が増えたにも係わらず、領主が放置し犠牲者が出てしまった。
その事を聞いて怒り狂ったイザベラ様が、北花壇騎士団を向かわせようとした所を私が引き受けた。
その事を村長は聞いて感激し……
しかも既に我らが解決済みだ!
村を上げての歓迎になった訳だ。
任務中にて酒は辞退したが、たらふく食べて団員達は野営のテントに向かった。
私も、皆と同じテントで寝るつもりだったが……
そこで見てしまったのだ。
私の妖精を……
彼女は孤児らしい。
両親はメイジに殺されて、彼女一人が助かったそうだ。
彼女は最初、両親を殺したメイジと同じ私を警戒していた。
しかし、私はツアイツ殿の著書を熟読している為に、あらゆるシュチュに対応出来る男!
当然ツアイツ殿も、傷心の女の子への対応も物語で書かれている……
つまりは誠意と優しさだ!
私は彼女の為に、ノーマルバージョンのシンデレラを思い出しながら話した。
彼女は、こんな片田舎では物語など無縁だったのだろう。
最初こそ距離が有ったが、暫くすると同じテーブルに向かい合って座り目を輝かせ話を聞いてくれた。
高い椅子に座り、足をブラブラさせながら聞き入る姿は何とも愛らしい。
ここで、ツアイツ殿の著書を参考にして常に持ち歩いている焼き菓子と飴玉をさり気なく勧める。
彼女は私を
「お兄ちゃん!」
と呼び、わざわざお茶を入れ直してくれて一緒に食べたのだ。
余りに遅くなりすぎて、村長が心配して見に来た時には私のベッドで寝かせた後だった。
恐縮しエルザを起こそうとした村長を止めてベッドをエルザに譲り、自分のテントで寝る事にした。
村長とは言え、客室など複数ないのだから……
それに、エルザの寝顔は心のキャンパスに描き写したので問題は無い。
翌朝、我らが日の出る前に野営地を引き払う準備をしていると、エルザが挨拶に来てくれた。
赤くなりながらお礼を言う彼女は、まさに妖精!
周りの団員はツンデレイザベラ派の為にエルザには興味が薄くて良かった。
クーデレ派を連れてきていれば、大変だっただろう。
シャルロット様好きなあいつ等は、ロリ成分が強い。
最後に
「お兄ちゃん有難う!
また遊びに来てね」
と、言ってくれた。
これが、聞きたかったのだ!
ツアイツ殿の著書によれば
「ふらぐ?」
が立ったので、後は回収をすれば良い。
少し時間をおいてから再び会いに行けば、15禁な展開も望めるとの事。
これが、ダイジェスト版のエルザ殿との出会いだ!
そして、どうしても一目見たいと駄々をこねるワルド殿を伴い、サビエラ村に向かっている。
「何だ、カステルモール殿?
ニヤニヤが止まらないが?」
「ああ……
ワルド殿。
我が妖精との出会いのダイジェスト版を皆様にお教えしたのだ!」
「…………?」
「ツアイツ殿に話したら物語として纏めて貰えるだろうか?
タイトルは、
我が妖精エルザとカステルモール・愛の日記!
とかで……」
「ツアイツ殿なら可能だと思うが……
素直に全て任せた方が名作になると思うぞ」
この変態2人。
高速で移動する互いの相棒。
風竜とグリフォンに乗って併走しながら、会話している。
普通なら無理な事も、風を極めし彼らなら可能なのだ!
多分、詳細は分からないが空気の振動とかに魔法で干渉してると思う。
ガリアの空を舞う変態2人のエターナルロリータを求める旅は始まったばかり。
2人の仕えている姫の護衛の仕事が発生するのだが……
そんな事は、二の次だった!