本編100話達成記念挿話13・第2部
「ワルド&カステルモールの変態紳士エターナルロリータへの旅・第二部」
ガリア上空を己の欲望のままに疾駆するカリスマ上級会員の2人!
「ワルド殿、見えてきたぞ!
あれがサビエラ村だ!」
「了解だ!
村人を刺激しない様に手前で降りよう」
立派な相棒!
風竜とグリフォンを操り手前の平地に下ろす。
「「お前達は暫く此処に居てくれ」」
大切な相棒に言い聞かせて徒歩でサビエラ村に向かう……
サビエラ村
「村長さん、前に亜人を退治して下さった騎士様の大きな風竜を見ただ」
「んだ。
隣にも大きな鳥が居ただよ」
村人A&Bから報告を受ける。
先日、領主様に訴えていた亜人退治をしてくれた騎士様の隊長様が?
貴族なのに、孫のエルザにお話を聞かせてくれたりベッドを譲ってくれたお優しい方だった。
「皆に伝えるんだ!
粗相の無いようにな。
村の恩人様だ」
「「分かっただ。
来られたら村長ん所へ案内するだ」」
さて……
何のご用だろう?
「お爺ちゃん!
どうしたの?」
振り向けば、シーツを巻いた孫娘が居た。
「エルザや。
お前は皮膚が弱い。
日に当たるんじゃないぞ。
先日お世話になった貴族様が近くに来られたらしい……」
「お兄ちゃんが!」
「これこれ。
貴族様にお兄ちゃんは駄目だぞ」
「はーい」
小走りに部屋に戻っていった。
ワシが引き取ってからも、余り笑わなかったあの子が、騎士様には懐いている。
あの子の幸せの為にも、騎士様にお願いした方が良いかのぅ……
※村長、その判断は間違っていないが間違っている!
SIDEエルザ
前に来た、あの騎士。
周りから団長と呼ばれていた。
凄い使い手なのは分かっている。
しかし……
貴族の癖に、見た目は平民の小娘の私に随分と優しかった。
あんなに優しくされたのは、お爺ちゃん以外には居なかった。
まるで我が子の様に、甘やかしてくれて……
もしかして最近流行の幼女趣味かと思い、眠った振りをして隙を見せた。
これで襲って来たら死ぬまで血を吸って、グールにするつもりだったのに……
自分のベッドに寝かせて、髪を梳いてくれた。
しかもお爺ちゃんが、起こそうとするのを止めて私を寝かせてくれた。
こう見えても、人間で言えば既に大人と同じ年月を経ている。
幼い子に欲情する変態は、掃いて捨てる程見てきた。
特に貴族なんて変態性犯罪者ばかりだ。
でも、カルテルモールと名乗った男は、誠実で優しかった。
彼なら真実を話しても、私を受け入れてくれるだろうか……
無理かな。
私は人の血を啜る化け物と忌み嫌われている、孤独な吸血鬼だから。
こちらは村の入り口に辿り着いた変態ズ!
「ワルド殿、ここがサビエラ村です。
ああ、村長は元気かな?」
ワルド殿と、近くに居た村人に話し掛ける。
村人A「ここはガリアの南東サビエラ村です」
村人B「村長の家はこの道を真っ直ぐです」
「いや、村長とエルザは元気かな?」
村人A「ここはガリアの南東サビエラ村です」
村人B「村長の家はこの道を真っ直ぐです」
同じ言葉を繰り返す村人A&B
「……来た来たぁ!
電波がビビっと来たー……
RPG仕様だそうだ?
カステルモール殿、先に進もう!」
不思議な言葉を紡ぐワルド殿を不信な目で見たが、彼はスタスタと村の中に入っていく。
村人A「ここはガリアの南東サビエラ村です」
「もう分かったから……」
ワルド殿の後を慌てて追いかける。
村のほぼ中心に村長の家は有る。
「村長、居るか?
近くに来たので寄ったのだが……」
「お兄ちゃーん!」
エルザが駆け寄って来て、飛び付いてくれた。
幼女は温かいな……
それにプニプニだ!
「エルザ!
久し振りだね。
でもレディがはしたないぞ……」
彼女を抱き止め、背中をポンポンと軽く叩く。
序でに彼女の首筋の匂いをくんかくんか嗅ぐ。
んーデリシャス!
「エルザ、寂しかったんだもん。
お兄ちゃん、此方の方は誰かなぁ?」
指をくわえんばかりに凝視するワルド殿。
「私は、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドと申します。
ワルドで良いですよ。
リトルレディ」
いきなり正式な作法で挨拶をしやがった!
エルザもビックリして、私から飛び降りる。
嗚呼……
幼女の温かい体温が離れてしまった。
「ワルドお兄ちゃん?」
「お兄ちゃん……
それで構わないよ。
私には年の離れた……
いや、もう居ないんだ彼女は(巨乳となりツアイツ殿と婚約中だし、要らないし)……」
「そうなの?
なら私がお兄ちゃんて呼んであげるー」
こらワルド殿!
それは、ミス・ルイズの事だろ?
「ああ騎士様、お久し振りで御座います。
エルザや、粗相をしては駄目だぞ。
こちらの貴族様は?」
ワルド殿を見て驚いている。
「彼は私の友人です。
近くに用が有って済ませて来たところだ」
「何もない所ですが、中に入って下さい。
エルザ、お茶を煎れておくれ」
「はーい」
トテトテと台所に走って行く幼女を見守る2人!
ここで、上級の変態スキル、アイコンタクト発動!
「カステルモール殿、エルザ殿にエロい事ばかりしてますぞ!」
「良いんだ!
お兄ちゃんだから……
ワルド殿こそ自重したまえ!
何が既に居ない、だ!
ミス・ルイズの事だろ?」
「失ったのは確かだ!」
「嘘つけ!
要らないって聞こえたぞ」
「お兄ちゃん達早くー!」
「「直ぐ行くから」」
「兎に角、ワルド殿は自重してくれ!
シャルロット様の事を応援する約束だろ?」
「嗚呼……
タバサ殿には無い魅力なんだが……
お兄ちゃん、か。
羨ましい」
「分かっているよな?
ワ・ル・ド・殿?」
2人は協定を結んでいた。
互いの妖精には、手を出さない事。
互いに協力する事。
そして、カステルモールの思いは本物だ!
チッパイ・ロリ好き・妹属性の三連発だ。
しかし、実年齢はカステルモールよりお姉ちゃんなのだが……
見た目重視の合法ロリなので気にもしなかった。
そもそも人間じゃないから……