本日は、2話投稿します。
定時掲載はアンケートの回答をして頂いた中で……
先ずは、める様からのマチルダさんエンドをIFとして挿話にしてみました。
本編の方は、12時に予約しています。
残りのアンケートについては、順次掲載していきます。
挿話22話・マチルダルート完結
このお話は139話からの分岐で有り、ロングビルことマチルダさんのツアイツ様ゲットだぜ!
のIF物語です。
本編とはリンクしていません。
める様からのアンケート回答により書いてみました!
IFルート・逆襲のマチルダ
「行き遅れはお断りだよ編」
お腹がパンパンのジョゼットを客間に運んで貰い、ロングビルさんを誘ってベランダでお酒を飲む。
見上げれば、赤と青の双子の月。
お月見な風情は全く無い。
何処か作り物めいた景色……
現代日本から転生した僕としては、中々馴染めない眺めだ。
「ロングビルさん、お疲れ様でした。
ワルド殿とミス・ジョゼットの距離は微妙ですが……
彼女がロマリアに利用されるのは防げた。
同時にガリアへの工作の芽も詰めたかな?」
彼女に労いの言葉を掛ける。
正直、原作の流れは既に無い。
ガリア王家とは、仲良くやっていける筈だ。
あのイザベラ様をフォローして、シェフィールドさんと連携すれば怖くない。
ジョゼフの狂王イベントもシェフィールドさんの無理心中事件も無い。
「ツアイツ様?
マダオの彼女を探しながら、そんな策略を……
もしワルドが失敗したら?
どうするつもりだったのですか?」
「いや、ロングビルさんが付いて行ってくれたから、心配してませんでしたよ」
ニッコリと笑う。
「そうですか……
しかし、最近ツアイツ様の近くで仕事をしてませんよ。
アルビオン王国の工作の後に、直ぐマダオの為にガリア王国の孤島に行きましたし……
人使いが荒くないですか?」
いや、ガリア行きは自分から志願しましたよね?
「そうですね……
暫くは、ハーナウ家で寛いで下さい。
特に仕事もないですから」
そう言って、ロングビルさんのグラスにワインを注ぐ。
これはタルブ産の赤ワインだ。
ワインの味など良く分からないのだが、飲みやすいと思う。
だから量を飲んでしまうのだが……
「そうだ!
もう偽名も要らないんですから、マチルダって呼んで下さい」
体を僕に預けながら、そう言ってくる。
「マチルダさん……
飲み過ぎましたか?」
下を向いて黙ってしまった。
「あの……
大丈夫ですか?」
飲ませ過ぎたかな?
「ヅアイズざま……
ぎもぢ悪いでず、うっぷ……」
吐くの?
リバースしちゃうの?
「ちょ、ちょーっと待ってー!
まだ駄目だからー」
慌てて彼女にレビテーションをかけて、ご婦人用トイレに連れ込む。
個室に押し込み暫く外で待つ……
そんなに飲ませたかな?
暫く待つ……
待つ……
「あの?マチルダさん?」
返事が無い。
ただの屍のようだ?じゃなくて。
「マチルダさん?
入りますよ……」
恐る恐る中に入ると、洗面台にもたれ掛かって眠っていた。
こうして見ると、綺麗なお姉さんだよね。
没落しなければ、領地持ちのお嬢様だし。
スヤスヤと呼吸も楽そうだが、軽く治療魔法をかけておく。
レビテーションで……
と思ったが、折角なのでお姫様だっこで客間まで運ぶ。
彼女はメリハリの有るボディなので結構重い。
お尻は安産型だな……
などと失礼な事を考えながら部屋へ運ぶ。
どの部屋か知らないから、一番手前の部屋……
は、灯りが点いていたからその先の部屋へ。
ベッドに寝かせて、帰ろうとした所で手を掴まれた!
SIDEマチルダ
今回の作戦……
ツアイツ様の中ではマダオの為だけで無く、もっと壮大な計画の一部だったらしい。
ガリアとの関係が有るみたい?
この子の頭ん中って、どうなってるのかね?
きっと二手三手以上先の事を考えているんだろう。
こんなに先読み出来るのに、何で私の思いには気が付かないんだい?
まさか放置プレイ?
それとも、ツアイツ様は受け専?
ま、マグロって言うんだっけ?
私も、もう適齢期ギリギリなんですけど……
もう良いわ。
今夜襲います!
でもこのワイン、飲みやすいわね。
勢いを付ける為にもっと飲むか……
ぎぼぢわるい。
ツアイツ様が慌てて運んでくれて……
間に合う様に我慢する!
うう……
いい年こいてリバースしちゃうとは。
良く濯がないとね。
ああ、眠いわ……
…………
………
……
お尻を撫でられる感触で目が覚めた。
ツアイツ様が、お姫様だっこで運んでくている。
ああ、その部屋はジョゼットのだよ。
私は隣だよ……
ツアイツ様。
私のお尻を撫でましたね?
では責任を取って頂きます!
オールドオスマンには鉄拳制裁だったけど……
腕を掴んで引き倒す!
「ツアイツ様……
美味しく頂きます!」
ベッドに引っ張り込んで抱き付く。
慌てるツアイツ様に一言……
「暴れると吐きますよ?
少しお話ししましょう」
体を横にズラして並んで横になる。
「ツアイツ様は……
テファに構いっきりで酷いです。
私は放置プレイですか?」
何か言い出そうな彼の口を人差し指で塞ぐ。
「元々テファの保護の見返りに私が妾になると言いました!
それが何もしないって男的にどうなんですか?」
「いや、彼女を救う為にマチルダさんの体を求めるのは……」
「お黙り!
理由はともかく、適齢期の美人を放っておくのが駄目だと言ってます。
私はツアイツ様以外の男に体を許すつもりはありません!
なのに全然夜伽のお呼びがかからない?
ツアイツ様、不能?」
彼の〇〇〇(ピー)を探ってみる……
なんだ、反応してるじゃない。
「ちょマチルダさん?」
「ツアイツ様……
ちゃんと反応してますよ。
何故、私に手を出さないのですか?」
くにくにと弄りながら話し掛ける。
何だろう?
このシュチュはドキドキする。
そうだ!
これはツアイツ様の書斎に有った男の浪漫本の
「プライベートレッスン・禁断の女教師編」
と同じなんだわ。
だから、ツアイツ様はウブな男子生徒……
「お姉さんが、優しく教えてあげる」
そう言って、ツアイツ様に襲い掛かる。
焦らされ続けた思いを受け止めて貰います!
…………結果から報告します。
所詮、男性経験の無い私が百戦錬磨のツアイツ様に適う訳も無く。
翌朝まで散々攻められてしまいました。
まるで男の浪漫本
「いとしのエリー・魔法学院編」
の内容そのものでした。
翌朝、体中がダルいのでベッドで休ませて頂いていたのですが……
メイド長のエーファが、書類の束を抱えて部屋に入ってきて
「おめでとうございます!
7人目ですよ。
これから、待遇が変わります。
先ずは手当てが……」
ツアイツ様。
何故か私達の情事が知れ渡ってますが?
妾って、こんなにお金貰えるの?
ハーナウ家に専用の部屋まで貰える。
でも、普通は別宅じゃないのかしら?
しかも、7人目?
それって、専属メイド5人の他に私と誰?
まさかテファかい?
ツアイツ様、姉妹丼?
「マチルダ様、聞いていますか?
側室は初めてなんですよ。
まだまだサインをしてもらう書類が……」
まぁ適齢期ギリギリだけど、貰ってくれたから良しとしようかな。
マダオよりも後だけは、我慢出来なかったからね!
この後テファに襲撃され、自分の事の様に喜んで貰えた!
そして……
「2人でツアイツ様に、ご奉仕しようか?」
は、流石にまだ言えなかった。