日頃の運動不足を解消する為に二泊三日でスキーをして来ました。
スノボよりは馴れているので……
そして筋肉痛が!
太ももと腹筋が痛いです。
第166話
両用艦隊の乗組員と話していたら、結構な時間が経った。
特に最後のヴィレール殿は……
何だろう。
ワルド殿やカステルモール殿に次ぐ変態の資質を垣間見た……
しかし地力が足りない。
変態道には、それなりの力が必要だから。
頑張れヴィレール殿!
さて、遅くなったがイザベラ様の部屋に行く。
部屋をノックすると、専属のメイドさん達が出迎えてくれた。
しかし……
何故か今回この部屋に入るのは、蟻地獄に落ちる感覚が有る。
「ツアイツ様、どうなさいました?
イザベラ様がお待ちです。
さぁ此方へ」
促される儘に、また窓際の席に通される。
「遅かったね、ツアイツ。
もう昼だよ。
今日の昼食は、この部屋で食べるよ。
メイド、船内コックに伝えておきな!」
どうやら、昼食はイザベラ様と2人切りらしい……
「お待たせしてすみません。
船員達と話していたら、思ったより時間が掛かりまして」
「ああ、あいつ等もアンタと話したいだろうね。
それで、両用艦隊も変態軍団にするつもりかい?
これ以上、ウチの連中を変態に仕上げたら……
どうやって責任を取るんだい?」
ニヤニヤと僕を見上げながら聞いてくる。
「それは、その……
でも彼等は優秀ですから、イザベラ様の迷惑に多少なっても……その……」
「まぁ座りな。
今日はその辺をじっくりと話し合おうか……
何かしらのお詫びが有るんだろ?
まさか未婚の王族の部屋を覗く変態達に育ててしまったんだし。
普通なら、皆縛り首だよ?」
うう……
その通りだから、何も言い返せない。
しかも、イザベラ様は彼等を処罰する気はない。
ただ、僕を苛めて楽しんでる。
「出来れば、イザベラ様から何をして欲しいかを言って頂けると……
出来うる限りの事はしますから」
シマッタ!
イザベラ様の笑顔は、してやったりの顔だ。
「そうかい、そうかい。
それなら一つ簡単な頼みが有るんだよ。
何、大した事じゃないし準備も何もいらない。
それじゃ昼食後に頼むからさ」
イザベラ様は、ご機嫌だ。
「それは何ですか?」
ああ、聞くのが怖い……
「ん?まだ内緒!」
最近見せてくれる、自然な笑顔で答えてくれた。
「そうですか……
それで、今後の事ですが」
アルビオン王党派に接触後の件を相談する。
知らない内にテーブルには、紅茶や焼き菓子が並んでいる。
イザベラ様は優雅に紅茶を飲んでいる。
「ああ、王党派だけどさ。
随分マトモな軍隊だね。
サウスゴータに籠城してるが士気も高ければ民衆も良く纏めている。
籠城に徹すれば暫くは墜ちない。
しかも増援の王党派の諸侯軍もジェームズ王の下に集結しつつ有る。
つまりは時間と犠牲を掛ければ、王党派単独でも勝てる可能性は高い」
むー、確かに犠牲を強いれば勝てるか……
「それと、ツアイツが気に掛けているアンリエッタ姫だが……
どうやら腐敗貴族の粛清は成功したみたいだね。
民衆から偉い支持を受け始めている。
タルブ伯の領地に援軍を集結させつつ有るね。
アンタの仕込みは大成功さ」
義父上ズ、成功したのですね。
「それは、此方の勝率は随分上がりましたね。
なら問題無いですね」
ホッと一息だ!
「何言ってるんだい?
問題だろ。
全てツアイツのお陰なのに……
あの姫が力を付けるんだよ。
私の情報網だと、あの女は随分とアンタにお熱だ。
自分の力ではないけど、トリステイン王国を掌握した。
果たして人気絶頂期の暴走姫をヴァリエール公爵達は抑えられるかね?」
「…………イザベラ様の心配する事とは?」
アレ?
随分と不機嫌何だけど?
「ツアイツは、アンリエッタ姫を狙ってるのかい?」
「ばっ馬鹿言わないで下さい!
何であんな地雷女を狙わなきゃならないのですか?
僕はイザベラ様の方が万倍良いです!」
それは酷いです……
「ツアイツ……
嬉しい事を言ってくれるね。
しかし彼処まで尽力しといて、それは虫が良いよ。
周りから見れば、アンタはアンリエッタ姫に……
他国の姫の為に、アレだけの事をしたんだ。
何だい、私には変態を押し付けて勝手にアイドルプロデュース!
アンリエッタ姫には随分と準備万端お優しい事で?
同じ姫なのに、この違いを説明しな」
だって、アレとイザベラ様を比べたら……
「しかし、イザベラ様と違いアンリエッタ姫の政務能力では……
最悪、レコンキスタがトリステインを謀略で墜とす危険が大きかった。
あの国は末期でしたから、大改革が必要でしたので……
すみませんでした」
そう考えると国内がアノ状態でも平気で居た、あの母娘って凄い大物なのか?
「そうだね。
だからこそ、これ以上あの姫様を活躍させては駄目だよ。
この戦い……
私とガリア勢が力を貸すから、ツアイツが活躍しなきゃ駄目だ。
アンタは、アンリエッタ姫以上に活躍し対等以上の関係で終わりを迎える。
じゃないと、トリステインのアンリエッタ姫の意見が通っちまうのさ!」
確かに、アンリエッタ姫の力を強くし過ぎるのは危険だ……
「分かりました。
目立つ事は避けてきましたが、今回は前面に出ましょう。
でもガリア勢にも活躍して貰いますよ」
ガリアと自分とで半々で活躍しよう。
「話が纏まったら、ちょうどお昼だね。
メイド、食事の準備を」
手際良くテーブルに食事が並んでいく。
パンにチキンクリームシチュー、それにサラダ。
主菜はローストビーフ……
味も文句無しです。
「さて、食事も終わったから、約束を守ってもらおうかな?」
イザベラ様が、枕を抱いている。
イザベラ様の後ろに控えているメイドさん達も……
「えっと……
お昼寝ですね?
では、僕はお暇しよかな……
ハハハハ、では?」
スススッと扉を塞ぐように1人、僕の両脇に1人づつメイドさんが!
「では、私とも添い寝して貰うよ!
シェフィールドと添い寝しておいて、私は駄目とかは言わないよね?
大丈夫、この娘達も一緒だから問題無いよ?
多分・へ・い・き・だ・よ!」
「「「ツアイツ様、姫様の命令ですので!」」」
女性4人ににじり寄られ、添い寝をする事に……
「これは、拷問だよ……」
やたらデカいベッドに、イザベラ様と並んで横になっている。
イザベラ様は、慣れているのかスヤスヤ寝ているが……
僕はメイドさん達が、じっと監視をしている中では眠気は無いんだけど。
「あの?」
「「「私達の事はお気になさらずに!
姫様との添い寝を堪能して下さい」」」
無理ですから……